＜出典＞１２２　　　国定読本　１期２－２
＜Ｐ－０００＞
もくろく。　　＃
だい一　　こたろーのむら。………一　　だい十一　　かどまつのはなし。………三十六　＃
ダイ二　　ウマトウシ。………四　　ダイ十二　　マツノハナシ。（一）………三十九　＃
だい三　　富［ふ］士［じ］山［さん］。………七　　ダイ十三　　マツノハナシ。（二）………四十二　＃
だい四　　天［てん］長［ちょー］節［せつ］。………十　　だい十四　　ゆき。………四十七　＃
ダイ五　　東［トー］京［キョー］。（一）………十四　　だい十五　　紀［き］元［げん］節［せつ］。………五十一　＃
ダイ六　　東［トー］京［キョー］。（二）………十八　　だい十六　　てがみ。（一）………五十四　＃
だい七　　ほーねんまつり。………二十一　　だい十七　　てがみ。（二）………五十七　＃
だい八　　がん。………二十五　　ダイ十八　　神［ジン］功［グー］皇［コー］后［ゴー］。………六十　＃
だい九　　ねこのめ。………三十　　ダイ十九　　奈［ナ］良［ラ］ノ大［ダイ］佛［ブツ］。………六十四　＃
だい十　　そーじ。………三十四　　だい二十　　さる。………六十七　＃
＜Ｐ－００１＞
だい一　　こたろー　の　むら。　　＃
こたろー　の　村　には、いへ　が、百五＃
十けんほど、あります。＃
その　うち　に、かはらやね　＃
の　いへ　が、三げん、あり＃
ます。＃
一けん　は　村［むら］役［やく］場［ば］　で、あと　＃
は　學［がっ］校［こー］　と、巡［じゅん］査［さ］　の　駐［ちゅー］在［ざい］＃
＜Ｐ－００２＞
所［しょ］　と　です。＃
こたろー　の　うち　は、村［むら］役［やく］場［ば］　の、すぐ、＃
となり　に、あります。＃
こたろー　の　おとうさん　は　この　村　の　＃
そんちょー　です。たいそー、よい　人　で、よ＃
く、村　の　せわ　を　したり、ときどき、學［がっ］＃
校［こー］　へ、み　に、いったり　します。＃
學［がっ］校［こー］　の　せんせい　は、たいそー、しんせつ＃
＜Ｐ－００３＞
な　人　で、ていねいに、せいと　を　をしへ＃
ます。＃
また、巡［じゅん］査［さ］　も、たいそー、しんせつな　人　＃
で、ときどき、みまはります。そして、ぬすび＃
と　の　はいらん　よーに、また、かじ　や　＃
はやりやまひなど　の　ない　よーに、き　を　＃
つけます。＃
それですから、どの　家　でも、あんしんして、＃
＜Ｐ－００４＞
ねたり、おきたり、はたらいたり　する　こと　＃
が　できます。＃
かういふ　村　に、ゐる　こたろーら　は　し＃
あはせ　では　ありません　か。　　＃
ダイ二　　ウマ　ト　ウシ。　　＃
コタロー　ノ　ウチ　ニハ、ウマ　ガ　カッテ＃
アリマス。＃
ソノ　ウマ　ハ、タイソー、アシ　ガ　タッシャ　＃
＜Ｐ－００５＞
デス　カラ、人　ヲ　ノセテ、ハヤク、ハシリ＃
マス。マタ、チカラ　ガ　ツヨウゴザイマス　＃
カラ、ニモツ　ヲ　ハコンダリ、車　ヲ　ヒイ＃
タリ　スル　コト　モ　デキマス。＃
コタロー　ハ、アサバン、コノ　ウマ　ニ　マ＃
グサ　ヲ　ヤリマス。ソレデスカラ、ウマ　ハ、＃
ヨク、コタロー　ノ　イフ　コト　ヲ　キキマ＃
ス。＃
＜Ｐ－００６＞
マタ、トナリ　ノ　ウチ　ニハ、牛　ガ　カッ＃
テアリマス。ソノ　牛　ニハ、ナガイ、マガッ＃
テヰル　ツノ　ガ　アリマス。＃
ソノ　牛　ハ、タイソー、力　ガ　ツヨウゴザ＃
イマス　カラ、オモイ　ニモツ　ヲ　ハコンダ＃
リ、車　ヲ　ヒイタリ　シマス。＃
コタロー　ハ、ビョーキ　ノ　トキ、ソノ　牛　＃
ノ　チチ　ヲ、モラッテ、ノミマシタ。＃
＜Ｐ－００７＞
牛　ノ　チチ　ト　ニク　ト　ハ、タイソー、＃
ヨージョー　ニ　ナル　モノ　デス。＃
人　ガ、田　ニ、デテ、イネ　ヲ　ウヱル　ト＃
キ　ヤ、イネ　ヲ　カリイレル　トキナド　ニ＃
ハ、コタロー　ノ　ウチ　ノ　ウマ　モ、トナ＃
リ　ノ　ウチ　ノ　牛　モ、田　ニ、デテ、＃
ヨク、ハタラキマス。　　＃
だい三　　富［ふ］士［じ］山［さん］。　　＃
＜Ｐ－００８＞
富［ふ］士［じ］山［さん］　と　いふ　山　は、たいそー、かっこ＃
ー　が　よく　て、ちょーど、すりばち　を　＃
さかさまに　した　よー　です。また、たいそ＃
ー、たかく　て、日［にっ］本［ぽん］　では、二ばんめ　の　＃
高い　山　です。＃
この　山　の　上　の　ほー　は、たいそー、＃
さむく　て、なつ　でも、ゆき　が　あります。＃
また、いちばん、上　には、大きな　穴　が　＃
＜Ｐ－００９＞
あります。むかし　は、そこ　から、けむり　＃
が　でてゐました。＃
文［ぶん］吉［きち］　は、この　はなし　を、學［がっ］校［こー］　で、せん＃
せい　に　ききました。＃
それで、うち　に、かへってき＃
て、には　に、土　を　もって、＃
山　を　こしらへました。そし＃
て、いちばん、上　に、穴　を　＃
＜Ｐ－０１０＞
こしらへて、また、上　の　ほー　に、白い　＃
すな　を　ふりかけました。＃
文［ぶん］吉［きち］　の　おとうさん　は、これ　を　みて、＃
「おー。りっぱな　富［ふ］士［じ］山［さん］　が　できた。」＃
と　いって、ほめました。　　＃
だい四　　天［てん］長［ちょー］節［せつ］。　　＃
十一月［がつ］　三日［か］　は　天［てん］長［ちょー］節［せつ］　です。この　日　＃
は　てんのーへいか　の　お生れになった、お＃
＜Ｐ－０１１＞
めでたい　日　です。＃
それですから、この　日　は、どこ　の　家　＃
でも、こっき　を　だして、おいはひ　を　し＃
ます。學［がっ］校［こー］　では、てんのーへいか　と　こー＃
ごーへいか　と　の　おしゃしん　を　をがん＃
で、おいはひ　の　しょーか　を　うたひます。」＃
つぎ　の　ゑ　は、天［てん］長［ちょー］節［せつ］　に、せいと　が、＃
學［がっ］校［こー］　から、かへってくる　ところ　です。て　＃
＜Ｐ－０１２＞
を　ひいて、はなし　を　して、＃
くる　の　は　太郎　と　文［ぶん］吉［きち］　＃
と　です。＃
太郎「文［ぶん］吉［きち］さん。きみ　は　かん＃
ぺいしき　の　ゑ　を　みた　＃
こと　が　あります　か。」＃
文［ぶん］吉［きち］「かんぺいしき　と　いふ　の　は　なん　＃
の　こと　です　か。」＃
＜Ｐ－０１３＞
太郎「さっき、せんせい　が　おはなしなされた＃
でせう。『東［とー］京［きょー］　では、天［てん］長［ちょー］節［せつ］　に、てんのー＃
へいか　が、へいたい　を　あつめて、ごら＃
んになる。』と、おはなしなされたでせう。あ＃
の　こと　です。」＃
文［ぶん］吉［きち］「あー。それ　なら、まだ、みた　こと　が　＃
ありません。」＃
太郎「それ　では、ぼく　の　うち　に、おいで＃
＜Ｐ－０１４＞
なさい。みせてあげませう。」　　＃
ダイ五　　東［トー］京［キョー］。　（一）　　＃
東［トー］京［キョー］　ハ　キュージョー　ノ　＃
アル　トコロ　デ、日本　デ、＃
イチバン、ニギヤカナ　トコ＃
ロ　デス。キュージョー　ト　＃
イフ　ノ　ハ　テンノーヘイ＃
カ　ノ　オスマヒニナル　ゴ＃
＜Ｐ－０１５＞
テン　ノ　コト　デス。＃
マヘ　ノ　ヱ　ハ　ソノ　キュージョー　ノ　ヱ　＃
デス。＃
ゴランナサイ。キュージョー　ノ　マヘ　ニ、ハ＃
シ　ガ、二ツ、カケテアリマス。アレ　ハ　二［ニ］＃
重［ジュー］橋［バシ］　ト　イフ　ハシ　デス。＃
二［ニ］重［ジュー］橋［バシ］　ノ　キンジョ　ニハ、楠［クスノ］木［キ］正［マサ］成［シゲ］　ト　イ＃
フ　人　ノ　ドーゾー　ガ　アリマス。ヒダリ　＃
＜Ｐ－０１６＞
ニ、アル　ノ　ハ　ソノ　ドーゾー　ノ　ヱ　＃
デス。正［マサ］成［シゲ］　ハ、ムカシ、テンノー　ノ　オタ＃
メ　ニ、ハタライタ、エライ　＃
人　デス。＃
東［トー］京［キョー］　ニハ、マタ、銀［ギン］座［ザ］通［ドホリ］　ト　＃
イフ、ニギヤカナ　トホリ　ガ　＃
アリマス。コノ　ヱ　ハ　ソノ　＃
トホリ　ノ　ヱ　デス。＃
＜Ｐ－０１７＞
ゴランナサイ。リョーカハ　ノ　ミチ　ニハ、人　＃
ガ、オホゼイ、アルイテヰテ、マンナカ　ノ　＃
ヒロイ　ミチ　ニハ、デンシャ　ヤ　人［ジン］力［リキ］車［シャ］　＃
ガ　トホッテヰマス。＃
マタ、リョーカハ　ニ、リッパナ　家　ガ、タク＃
サン、ナランデ、タッテヰマス。コノ、リッパナ　＃
家　ハ、ミンナ、イロイロナ　モノ　ヲ　ウッ＃
テヰテ、店　ガ、タイソー、キレイ　デス。　　＃
＜Ｐ－０１８＞
ダイ六　　東［トー］京［キョー］。　（二）　　＃
東［トー］京［キョー］　ニハ、マタ、上［ウヘ］野［ノ］　ト　イフ　トコロ　＃
ガ　アリマス。コノ、下　ノ　＃
ヱ　ハ　ソノ　上［ウヘ］野［ノ］　ノ　ヱ　＃
デス。＃
上［ウヘ］野［ノ］　ニハ、イロイロ、メヅラ＃
シイ　モノ　ノ　アツメテアル　＃
タテモノ　ヤ、イロイロ、メヅ＃
＜Ｐ－０１９＞
ラシイ　トリ　ヤ、ケモノナド　ノ　カッテ＃
アル　トコロ　モ　アリマス。マタ、サクラ　＃
ノ　木　ガ、タクサン、アッテ、ハナ　ノ　サ＃
ク　コロ　ハ、タイソー、ニギヤカ　デス。＃
上［ウヘ］野［ノ］　ノ　ヨコ　ニハ、不［シノ］忍［バズノ］池［イケ］　ト　イフ、大＃
キナ　池　ガ　アリマス。マヘ　ノ　ヱ　ノ　＃
ヒダリ　ニ、ミエル　ノ　ハ　ソノ　池　デス。」＃
東［トー］京［キョー］　ニハ、マタ、淺［アサ］草［クサ］　ト　イフ　トコロ　＃
＜Ｐ－０２０＞
ガ　アリマス。淺［アサ］草［クサ］　ニハ、淺［アサ］草［クサ］寺［デラ］　ト　イフ、＃
リッパナ　オ寺　ガ　アリマス。コノ　ヱ　ハ　＃
ソノ　オ寺　ノ　ヱ　デス。＃
ゴランナサイ。トリ　ガ、タク＃
サン、トンデヰマス。アレ　ハ　＃
ハト　デス。＃
淺［アサ］草［クサ］　ノ　キンジョ　ニハ、隅［スミ］＃
田［ダ］川［ガハ］　ト　イフ　川　ガ　アリ＃
＜Ｐ－０２１＞
マス。川　ノ　ドテ　ニハ、サクラ　ノ　木　＃
ガ、タクサン、ナランデヰテ、花　ノ　サク　＃
コロ　ハ、ココ　モ、タイソー、ニギヤカ　デ＃
ス。　　＃
だい七　　ほーねんまつり。　　＃
つぎ　の　ゑ　は　おちよ　の　村　の　お宮　＃
です。お宮　の　まへ　には、人　が、おほぜ＃
い、こみあってゐて、たいそー、にぎやか　で＃
＜Ｐ－０２２＞
す。＃
ことし　は、あめ　も、＃
よいかげんに、ふって、＃
てんき　も　つづいて、＃
おこめ　が、たくさん、とれました。それです＃
から、おちよ　の　村　の　人　が、よろこん＃
で、ほーねんまつり　を　してゐる　の　です。＃
ほーねんまつり　と　いふ　の　は、お米　が、＃
＜Ｐ－０２３＞
たくさん、とれた　の　を　いはって、する　＃
おまつり　の　こと　です。＃
ごらんなさい。女の子　が、おかあさん　に　＃
て　を　ひかれて、いきます。あれ　は　おち＃
よ　です。　　＃
ことし　は、お米　が、　　＃
たくさん、とれた。　　＃
それ　を　いはって、　　＃
＜Ｐ－０２４＞
ほーねんまつり。」　　＃
村　の　わかいもの、　　＃
としより、こども、　　＃
みんな、そろって、　　＃
お宮　に、まゐる。」　　＃
お宮　の　こちら　で、　　＃
どんどん、どどん。　　＃
お宮　の　あちら　で、　　＃
＜Ｐ－０２５＞
わいわい、わーい。」　　＃
こちら　は　おかぐら、　　＃
あちら　は　すまふ。　　＃
「はやく、いかう。」と、　　＃
いそいで、まゐる。」　　＃
だい八　　がん。　　＃
ある　月［つき］夜［よ］　の　こと　で　ございました、こ＃
たろー　が、おとうさん　と、よそ　から、か＃
＜Ｐ－０２６＞
へってきます　と、そら　の　ほー　で、がー＃
がーと、なく　こゑ　が　きこえました。＃
こたろー　が、すぐ、空　を　みます　と、と＃
り　が、たくさん、ならんで、とんでいく　の　＃
が　みえました。＃
こたろー「おとうさん。あの　とり　＃
は　なん　と　いふ　とり　です　＃
か。たいそー、よく、ならんで、＃
＜Ｐ－０２７＞
とんでいきますね。」＃
おとうさん「あれ　は　がん　と　＃
いふ　とり　です。がん　＃
は、いつも、あの　よーに、＃
ぎょーぎよく、ならんで、＃
とんでいきます。」＃
こたろー「がん　と　いふ　とり　は　＃
どんな　とり　です　か。」＃
＜Ｐ－０２８＞
おとうさん「がん　は　あひる　に　にてゐる　とり　＃
です。しかし、あひる　は、およぐだけ　で、＃
とぶ　こと　は　できません　が、がん　は、＃
羽　が　つよい　から、あの　よーに、よく、＃
とびます。そして、また、あひる　の　よー＃
に、あし　に、みづかき　と　いふ　もの　＃
が　あります　から、池など　に、おりる　＃
と、よく、およぎます。」＃
＜Ｐ－０２９＞
おとうさん　は、かう、いって、また、つぎ　の　＃
よーに、いひました。＃
「この　とり　は、あたたかな　ところ　と、＃
たいそー、さむい　ところ　と　が　きらひ　＃
です。それですから、このごろ　の　よーに、＃
すずしく　なる　と、よそ　の、たいそー、＃
さむい　ところ　から、きます。そして、あ＃
たたかく　なって、つばめ　が　くる　よー＃
＜Ｐ－０３０＞
に　なる　と、また、よそ　の、すずしい　＃
ところ　へ、いってしまひます。」　　＃
だい九　　ねこ　の　め。　　＃
おうめ「一郎さん。おもしろい　こと　を　して　＃
あそびませう。おまへ　は　めくら　に　お＃
なりなさい。ねえさん　は　せんせい　に　＃
なりませう。」＃
一郎「それ　では、わたくし　は　目　を　ふさぎ＃
＜Ｐ－０３１＞
ませう。」＃
一郎　は、えんがは　に、すわって、目　を　＃
ふさぎました。おうめ　は、一郎　の　ひざ　＃
に　けもの　を　のせました。＃
おうめ「一郎さん。これ　は　なん　です　か、あ＃
ててごらんなさい。」＃
一郎　は、その　けもの　の　あたま　から　＃
を　まで、よく、なでてみました。＃
＜Ｐ－０３２＞
一郎「せんせい。これ　は　ねこ　でせう。」＃
おうめ「さう　です。よく、あたりました。しかし、＃
あなた　は、めくら　です　から、この　ね＃
こ　の　毛色　の　うつくしい　こと　は　＃
わかりますまい。また、目　の　中　の　ひ＃
とみ　が、あかるい　ところ　では、はり　＃
の　よーに、ほそながく　なって、くらい　＃
ところ　では、まるく　なる　ことなど　は　＃
＜Ｐ－０３３＞
わかりますまい。めくらの子　は、ほんとー＃
に、かはいさう　ですね。」＃
一郎　は、きゅーに、目　を　あけて、見まし＃
た。すると、おうめ　の　いった　よーに、ね＃
こ　の　ひとみ　が、ほそながく、はり　の　＃
よーに、なってゐました。＃
一郎　は　ほんとー　の　めくら　で　なかっ＃
た　こと　を　よろこびました。　　＃
＜Ｐ－０３４＞
だい十　　そーじ。　　＃
はうき、ぞーきん、ちりとり　と、　　＃
どーぐ、いろいろ、よーいして、　　＃
ほこり　はらって、よく、ふいて、　　＃
きれいに　なる　まで、　　＃
そーじ　を　しませう。」　　＃
机、ほんばこ、ふでたて　や、　　＃
へや　の　すみずみ　そーじして、　　＃
＜Ｐ－０３５＞
もの　を　そろへて、かたづけて、　　＃
きれいな　ところ　で、　　＃
べんきょーしませう。」　　＃
木　の　は、かれえだ、かみくづ　や、　　＃
には　の　ちり、ごみ　はきとって、　　＃
こいし　ひろって、水　まいて、　　＃
きれいな　ところ　で、　　＃
うんどーしませう。」　　＃
＜Ｐ－０３６＞
だい十一　　かどまつ　の　はなし。　　＃
わたくし　は　かどまつ　で　ございます。＃
わたくし　は、きょねん　の　十二月　三十一＃
日　に、一郎さん　の　＃
家　の　まへ　に、たて＃
られました。その　つぎ　＃
の　日　からは、新［しん］年［ねん］　＃
で　ございました　から、＃
＜Ｐ－０３７＞
わたくし　は、その　新［しん］年［ねん］　の　おいはひ　に、＃
たてられた　の　で　ございます。＃
一月　一日　に、わたくし　の　そば　で、一郎＃
さん　は　たこ　を　あげておいででした。お＃
うめさん　は　まり　を　ついておいででした。」＃
そのうちに、おうめさん　の　まり　が、石　＃
に　あたって、みぞ　に、ころがりおちました。＃
一郎さん　は、それ　を　見て、すぐ、たこ　＃
＜Ｐ－０３８＞
を　おろして、かけていって、とっておあげなさ＃
いました。＃
それ　から、一郎さん　は、また、たこ　を　あ＃
げよう　と　なさいました。ところが、糸　が　＃
もつれてゐて、なかなか、ほどけませんでした。＃
おうめさん　は、それ　を　見て、すぐ、かけ＃
ていって、その　糸　を　ほどいておあげなさ＃
いました。＃
＜Ｐ－０３９＞
おうめさん　と　一郎さん　と　は　きょーだい　＃
です。わたくし　は、その　きょーだいなか　＃
の　よい　の　を　見て、たいそー、かんしん＃
しました。そして、一郎さん　の　家　の　ま＃
へ　に、たてられた　の　を、しあはせ　に、＃
おもひました。　　＃
ダイ十二　　マツ　ノ　ハナシ。　（一）　　＃
松　ノ　木　ハ、アヲイ、ハリ　ノ　ヨーナ　＃
＜Ｐ－０４０＞
ハ　ヲ　モッテヲリマス。ソノ　ハ　ハ、タイ＃
テイ、二ツヅツ、イッショニ　ナッテ、ツイテヲ＃
リマス。＃
松　ノ　ハ　ハ、ホカ　ノ　木　ノ　ハ　ノ　＃
ヨーニ、色　ガ　カハッタリ、オチタリ　スル　＃
ヨーナ　コト　ハ　アリマセン。ソレデスカラ、＃
人　ガ「松　ハ　メデタイ　木　ダ。」ト　イッ＃
テ、カドマツナド　ニ　シマス。＃
＜Ｐ－０４１＞
アル　トキ、林　ノ　中　ニ、小サナ　松　ノ　＃
木　ガ　アリマシタ。タイソー、ジブン　ノ　＃
ハ　ヲ　キラッテ、イツモ、「キン　ノ　ハ　ヲ　＃
モッテミタイ　モノ　ダ。」ト　イッテヲリマシタ。」＃
アル　アサ、目　ヲ　サマシテ、見マス　ト、＃
ハ　ガ、スッカリ、リッパナ、キン　ノ　ハ　ニ　＃
カハッテヲリマシタ。松　ノ　木　ハ、タイソ＃
ー、ヨロコビマシタ。＃
＜Ｐ－０４２＞
トコロガ、マモナク、人　ガ　キマシタ。ソシ＃
テ、ソノ、金　ノ　ハ　ヲ、一ツ　モ、ノコサ＃
ズ、トッテイッテシマヒマシタ。＃
松　ノ　木　ハ、タイソー、カナシガリマシタ。＃
ソシテ、ソレ　カラハ、「ガラス　ノ　ハ　ヲ　＃
モッテミタイ　モノ　ダ。」ト　イッテヲリマシタ。　　＃
ダイ十三　　マツ　ノ　ハナシ。　（二）　　＃
アル　アサ、松　ノ　木　ガ、目　ヲ　サマシ＃
＜Ｐ－０４３＞
テ、見マス　ト、ドノ　エダ　ニモ、ガラス　＃
ノ　ハ　ガ　ツイテヲリマシタ。ソシテ、日　＃
ガ　ウツッテ、タイソー、キレイ　デ　ゴザイ＃
マシタ。松　ノ　木　ハ、マタ、タイソー、ヨ＃
ロコビマシタ。＃
トコロガ、マモナク、カゼ　ガ、ツヨク、フイ＃
テキマシタ。ソシテ、ソノ、ガラス　ノ　ハ　＃
ヲ、一ツ　モ、ノコサズ、フキオトシテ、コハ＃
＜Ｐ－０４４＞
シテシマヒマシタ。＃
松　ノ　木　ハ、マタ、タイソー、カナシガリ＃
マシタ。ソシテ、ソレ　カラハ、「金　ノ　ハ　ヤ、＃
ガラス　ノ　ハ　ニハ、モウ、コリテシマッタ。＃
草　ノ　ヨーナ　ハ　ヲ　モッテミタイ　モノ　＃
ダ。」ト　イッテヲリマシタ。＃
アル　アサ、目　ヲ　サマシテ、見マス　ト、＃
ドノ　エダ　ニモ、草　ノ　ヨーナ　ハ　ガ　＃
＜Ｐ－０４５＞
ツイテヲリマシタ。松　ノ　木　ハ、タイソー、＃
ヨロコビマシタ。＃
トコロガ、マモナク、牛　ガ　キマシタ。ソ＃
シテ、ソノ　ハ　ヲ、スッカリ、タベテシマヒ＃
マシタ。＃
松　ノ　木　ハ、コヱ　ヲ　タテテ、ナキダシ＃
マシタ。ソシテ、ソレ　カラハ、「金　ノ　ハ　＃
ヤ、ガラス　ノ　ハ　ヤ、草　ノ　ヨーナ　ハ　＃
＜Ｐ－０４６＞
ニハ、モウ、モウ、コリテシマッタ。ヤッパリ、＃
モト　ノ、青イ、ハリ　ノ　ヨーナ　ハ　ガ、＃
イチバン、ヨイ。ドウカシテ、ハヤク、モト　＃
ノ　トホリ　ニ　ナリタイ　モノ　ダ。」ト　イッ＃
テヲリマシタ。＃
アル　アサ、目　ヲ　サマシテ、見マス　ト、＃
スッカリ、モト　ノ　トホリ　ニ　ナッテヲリマ＃
シタ。＃
＜Ｐ－０４７＞
松　ノ　木　ハ、タイソー、ヨロコビマシタ。＃
ソシテ、ソレ　カラハ、モウ、「ホカ　ノ　ハ　＃
ヲ　モッテミタイ。」ト　イッタ　コト　ハ　アリ＃
マセンデシタ。　　＃
だい十四　　ゆき。　　＃
ある　あさ、雨　が　ふって、たいそー、さむう＃
ございました。＃
そのうちに、雪　が　ふりだしました。その　＃
＜Ｐ－０４８＞
ふる　よーす　は、ちょーど、白い　はなびら　＃
の　ちる　よー　で、たいそー、きれい　でし＃
た。＃
おひるごろに、雪　が　やんで、日　が　てり＃
だしました。＃
どこ　の　家　の　やね　にも、じめん　にも、＃
雪　が、五寸ほど、つもりました。木　の　え＃
だ　に　かかった　の　は、ちょーど、白い　花　＃
＜Ｐ－０４９＞
が　さいた　よー　で、また、＃
たいそー、きれい　でした。＃
こども　は、よろこんで、そと　＃
に、でて、あそびました。ゆき＃
なげ　を　して、あそぶ　もの　＃
も　ありました。また、雪だる＃
ま　を　こしらえて、あそぶ　もの　も　あり＃
ました。＃
＜Ｐ－０５０＞
しかし、日　が、つづいて、てった　ので、や＃
ね　の　雪　も、じめん　の　雪　も、だんだ＃
ん、きえていきました。また、雪だるま　も、＃
だんだん、小さく　なっていきました。　　＃
あの、にはさき　の　雪だるま。　　＃
耳、目、はな、口　もってゐても、　　＃
耳　は　きこえず、目　は　見えず、　　＃
にほひ　は　かげず、ものいへず、　　＃
＜Ｐ－０５１＞
それに、手　も　なく、足　も　なく、　　＃
からだ　は、まるく、こえてゐても、　　＃
日　が　てりだせ　ば、やせていく。」　　＃
だい十五　　紀［き］元［げん］節［せつ］。　　＃
二月　十一日　は、紀［き］元［げん］節［せつ］　で、おめでたい　＃
日　で　ございます。＃
いま、この　日　の　おめでたい　わけ　を　＃
はなしませう。＃
＜Ｐ－０５２＞
日本　の　國［くに］　の、いちばん、はじめ　の　天＃
皇　は　神［じん］武［む］天［てん］皇［のー］　と　まうす　おかた　で　＃
ございます。＃
神［じん］武［む］天［てん］皇［のー］　が、まだ、わが　國［くに］　の　うち　の　＃
西　の　ほー　に、おいでになった　ころ、東　＃
の　ほー　に、わるものども　が、おほぜい、＃
をりました。＃
神［じん］武［む］天［てん］皇［のー］　は、この　わるものども　を　せめ　＃
＜Ｐ－０５３＞
に、おいでになって、とーとー、まかしておし＃
まひになりました。＃
神［じん］武［む］天［てん］皇［のー］　は、この　とき　まで、まだ、天皇　＃
に　おなりになりませんでした　が、そこで、＃
はじめて、天皇　に　おなりになりました。＃
その　日　は、ちょーど、二月　十一日　で　＃
ございました。それで、この　日　を　紀［き］元［げん］節［せつ］　＃
と　いって、日本中　の　人　が、みんな、お＃
＜Ｐ－０５４＞
いはひ　を　します。　　＃
だい十六　　てがみ。　（一）　　＃
おちよ「おかあさん。その　てがみ　は、どこ　へ、＃
お出しなさる　の　で　ございます　か。」＃
おかあさん「これ　は、にいさん　の　ところ　へ、＃
出す　の　です。　おまへ　も、なに　か、か＃
いておあげなさい。」＃
おちよ「わたくし　は、てがみ　を　かいた　こと　＃
＜Ｐ－０５５＞
が、まだ、いちど　も、ございません。」＃
おかあさん「なん　でも、おまへ　の　おもふ　こと　＃
を　かけ　ば、よい　の　です。さー。なに　＃
か、おかきなさい。」＃
おちよ「どんな　こと　を　かいて、よい　か、わ＃
たくし　には、わかりません。」＃
おかあさん「それ　では、『きのふ　の　ばん、かじ　＃
が　あって、うち　も　やけてしまひました。』＃
＜Ｐ－０５６＞
と、おかきなさい。」＃
おちよ「おかあさん。そんな　こと　は　ない　こ＃
と　で　ございます。にいさん　が、ごらん＃
なさいましたら、びっくりなさいませう。」＃
おかあさん「さう　です。おまへ　の　いふ　とほり　＃
です。よく、おぼえておおきなさい。手紙　＃
には、ない　こと　は　かく　もの　では　＃
ありません。なに　か、あった　こと　を　＃
＜Ｐ－０５７＞
おかきなさい。」　　＃
だい十七　　てがみ。　（二）　　＃
おちよ「おかあさん。ゆうべ、うち　の　犬　が、＃
たいそー、ほえました。あの　こと　を　か＃
いてあげたら、どう　で　ございます　か。」＃
おかあさん「それ　は、ほんとーに、あった　こと　＃
です。けれども、そんな　こと　を　書いて＃
あげたら、にいさん　は　『つまらん　こと　＃
＜Ｐ－０５８＞
を　書いてよこした　もの　だ。』と　おもふ＃
でせう。手紙　には、つまらん　こと　も　＃
書く　もの　では　ありません。」＃
おちよ「それ　では、おとうさん　の　ごびょーき　＃
の　なほった　こと　を　書いてあげたら、＃
どう　で　ございます　か。」＃
おかあさん「あー。よく、き　が　つきました。そ＃
れ　では、＃
＜Ｐ－０５９＞
おとうさんのごびょーきは、＃
もう、すっかり、なほりました。＃
二月二十日　　　　ちよ　　＃
にいさま　　＃
と、お書きなさい。」＃
おちよ「はい。さう、書きます　から、おかあさん　＃
の　手紙　の　中　に　入れて、出してくだ＃
さい。」　　＃
＜Ｐ－０６０＞
ダイ十八　　神［ジン］功［グー］皇［コー］后［ゴー］。　　＃
神［ジン］武［ム］天［テン］皇［ノー］　ヨリ、スコシ、アト　ノ　天皇　ノ　＃
トキ　ニ、ワガ　國［クニ］　ノ　ウチ　ノ　西　ノ　＃
ホー　ニ、ワルモノドモ　ガ　ヲッテ、タイソ＃
ー、ワガママ　ヲ　シテヲリマシタ。＃
天皇　ハ、ソノ　皇后　ノ、神［ジン］功［グー］皇［コー］后［ゴー］　ト　マ＃
ウス　オカタ　ト、ソレ　ヲ　セメ　ニ、オイ＃
デニナリマシタ　ガ、センソーチュー　ニ、オ＃
＜Ｐ－０６１＞
カクレニナリマシタ。＃
神［ジン］功［グー］皇［コー］后［ゴー］　ハ、＃
「コノ　ワルモノドモ　ガ　ワガママ　ヲ　シ＃
テヲル　ノ　ハ、ガイコク　ノ　モノ　ガ　＃
タスケテヲル　カラ　ダ。ソレダカラ、ソノ　＃
ガイコク　ヲ　セメタラ、コノ　ワルモノド＃
モ　ハ　ワガママ　ヲ　ヤメルダラウ。」＃
ト　オオモヒニナリマシタ。＃
＜Ｐ－０６２＞
ソコデ、男　ノ　フー　ヲ　シテ、ウミ　ヲ　＃
ワタッテ、ソノ　ガイコク　ヲ　セメ　ニ、オ＃
イデニナリマシタ。＃
スルト、ムカフ　ノ　國［クニ］　デハ、＃
タイソー、オソレテ、イクサ　＃
モ　セズニ、コーサンシテシマ＃
ヒマシタ。ソシテ、「マイトシ、＃
タカラモノ　ヲ　サシアゲマセ＃
＜Ｐ－０６３＞
ウ。」ト、ヤクソクシマシタ。＃
皇后　ハ、ソレ　ヲ　ユルシテ、オカヘリニナ＃
リマシタ。＃
ソレ　カラ、西　ノ　ホー　ノ　ワルモノドモ　＃
ハ　ワガママ　ヲ　セン　ヨーニ　ナリマシタ。＃
マタ、ワガ　國［クニ］　ノ　ツヨイ　コト　ガ、マヘ　＃
ヨリモ、ヨク、ガイコク　ニ、シレル　ヨーニ　＃
ナリマシタ。　　＃
＜Ｐ－０６４＞
ダイ十九　　奈［ナ］良［ラ］　ノ　大［ダイ］佛［ブツ］。　　＃
ミナサン　ハ、オ寺　ニ、イッテ、ホトケサマ　＃
ヲ　見タ　コト　ガ　アリマセウ。＃
ホトケサマ　ト　イフ　モノ　ハ、モト、アル　＃
ガイコク　カラ、オクッテキタ　モノ　デス。＃
ソノ　ガイコク　ハ、神［ジン］功［グー］皇［コー］后［ゴー］　ガ、セメ　ニ、＃
オイデニナッタ　國［クニ］　ノ　トナリ　ノ　國［クニ］　デ＃
ス。＃
＜Ｐ－０６５＞
ソレ　カラ、日本　デモ、ダンダン、カネ　ヤ　＃
木ナド　デ、ホトケサマ　ヲ　コシラヘル　ヨ＃
ーニ　ナリマシタ。マタ、オ寺　モ、タクサン、＃
タテル　ヨーニ　ナリマシタ。＃
コノ　ヱ　ハ、日本　デ、＃
イチバン、大キナ　ホト＃
ケサマ　ノ　ヱ　デス。＃
コノ　ホトケサマ　ハ、＃
＜Ｐ－０６６＞
カネ　デ、コシラヘテアッテ、高サ　ガ、五丈三＃
尺アマリ、アリマス。ソシテ、奈［ナ］良［ラ］　ト　イフ　＃
トコロ　ニ、アリマス。ソレデ、奈［ナ］良［ラ］　ノ　大［ダイ］＃
佛［ブツ］　ト　イッテ、タイソー、名高ウゴザイマス。＃
奈［ナ］良［ラ］　ト　イフ　トコロ　ハ、ムカシ、天皇　＃
ノ　ゴテン　ガ　アッタ　トコロ　デ、コノ　＃
大［ダイ］佛［ブツ］　ハ、ソノ　コロ　ニ、デキタ　モノ　デ＃
ス。　　＃
＜Ｐ－０６７＞
だい二十　　さる。　　＃
さる　は、たいそー、人　に　にてゐる　けも＃
の　です。たいてい、山　の　木　の　枝　の　＃
上　に、すまってゐて、きのみなど　を　たべ＃
て、いきてゐます。＃
手、足　には、ゆび　が、＃
五本づつ、あって、足　も、＃
手　の　よーに、もの　を　＃
＜Ｐ－０６８＞
にぎる　こと　が　できます。それですから、＃
枝　から　枝　へ、とびまはっても、なかなか、＃
おちません。＃
さる　は、かしこい　けもの　で、よく、人　＃
の　まね　を　します。それですから、人　が　＃
つかまへてきて、いろいろな　げい　を　しこ＃
みます。＃
ある　ひ、さるまはし　が、小太郎　の　家　＃
＜Ｐ－０６９＞
に、さる　を　つれてきました。＃
その　さる　は、えぼし　を　＃
かぶって、赤い　そでなし　を　＃
きてゐました。さるまはし　が、＃
たいこ　を　たたいて、はやし＃
ます　と、さる　は、それ　に　あはせて、す＃
ず　を　ふりふり、まひました。＃
小太郎　は、はじめて、さる　の　まひ　を　＃
＜Ｐ－０７０＞
見た　ので、たいそー、よろこびました。そし＃
て、「ごほーび　だ。」と　いって、さる　に　いも　＃
を　やりました。さる　は、ていねいに、おじ＃
ぎ　を　して、さるまはし　の　せなか　に　＃
のって、いきました。　　＃

をはり。　　＃
