＜出典＞１３１　　　国定読本　１期３－１
＜Ｐ－０００＞
もくろく。　　＃
だい一　　わたくしの家。………一　　ダイ十三　　ウミバタ。………三十六　＃
だい二　　のあそび。………三　　ダイ十四　　カウモリ。………三十九　＃
ダイ三　　水ノタビ。（一）………六　　だい十五　　夕［ゆふ］立［だち］。………四十三　＃
ダイ四　　水ノタビ。（二）………八　　だい十六　　雷［かみなり］のおちた話。………四十五　＃
だい五　　むぎ。………十一　　ダイ十七　　軍［グン］艦［カン］。………五十　＃
だい六　　ひばりと人。………十四　　ダイ十八　　黄［コー］海［カイ］ノ戰［タタカヒ］。………五十二　＃
ダイ七　　蚕［カヒコ］。………十八　　だい十九　　秋［あき］の野原。………五十五　＃
だい八　　たうゑ。………二十一　　だい二十　　山の上のみはらし。………五十九　＃
ダイ九　　ツユ。………二十二　　ダイ二十一　　太郎ノ町。………六十三　＃
ダイ十　　水ノコーヨー。………二十七　　だい二十二　　大水。………六十五　＃
だい十一　　汽車のたび。（一）………二十八　　ダイ二十三　　材［ザイ］木［モク］。………七十二　＃
だい十二　　汽車のたび。（二）………三十二　＃
＜Ｐ－００１＞
だい一　　わたくしの家。　　＃
むかふに、高い杉の木が見えませう。あそこ＃
に、わたくしの家があります。＃
家の前には、さくらの木とも＃
もの木とがあります。さくら＃
の木は、もう、つぼみが大きく＃
なってゐます。＃
わたくしの家には、おとうさ＃
＜Ｐ－００２＞
んとおかあさんとがおいでです。おぢいさ＃
んも、おばあさんもおいでです。また、おはな＃
といふ妹もゐます。＃
ゆふはんは、うちのものが、みんな、そろって、た＃
べます。ゆふはんがすむと、わたくしは、學［がっ］校［こー］＃
で、ならったことのお話をします。そのあとで、＃
おばあさんが、いろいろ、おもしろいお話を＃
してくださいます。＃
＜Ｐ－００３＞
わたくしの、いちばん、すきなところは、學［がっ］校［こー］＃
とわたくしの家とです。　　＃
だい二　　のあそび。　　＃
かぜが、だんだん、あたたかになってきて、木も＃
めをだしました。草もみどりになってきまし＃
た。野原には、たんぽぽやすみれなどが、いち＃
めんに、さきそろってゐます。空では、ひばりが＃
さへづってゐますし、林では、うぐひすがない＃
＜Ｐ－００４＞
てゐます。ちょーちょは、花から＃
花へ、まってゐます。＃
おはなとおちよとがつみく＃
さをしてゐますと、太郎も、文＃
吉も、あそびに、きました。＃
いま、みんなが、おもしろさうに、しょーかをう＃
たってゐます。　　＃
春がきた。春がきた。　　＃
＜Ｐ－００５＞
どこに、きた。　　＃
山に、來た。野に、來た。さとに、來た。」　　＃
花がさく。花がさく。　　＃
どこに、さく。　　＃
山に、さく。野に、さく。さとに、さく。」　　＃
鳥がなく。鳥がなく。　　＃
どこで、なく。　　＃
山で、なく。野で、なく。さとで、なく。」　　＃
＜Ｐ－００６＞
ダイ三　　水ノタビ。（一）　　＃
ワタクシハ水ノヒトシヅクデス。ハジメハ、＃
山ノ土ノ中ニ、ヰマシタガ、クラクテ、タイソ＃
ー、コマリマシタ。ソコデナカマトイッショニナッ＃
テ、土ノソトヘ、デマシタ。スルト、ダンダン、ナ＃
カマガフエテキテ、山ト山トノアヒダノ谷＃
ニ、オリマシタ。＃
谷ニ、オリテカラ、マモナク、ガケノ上ニ、デマ＃
＜Ｐ－００７＞
シタ。ワタクシドモ＃
ハ、ソノガケカラ、ト＃
ビオリマシタ。ワタ＃
クシドモノトビオリルノヲ、人ハ、瀧［タキ］トイヒ＃
マス。＃
ソレカラ、スコシ、イクト、ミチガ平ニナリマ＃
シタ。ミチノリョーカハニハ、イロイロノ草ガ＃
ハエテヰマシタ。日ハ、キラキラト、ワタクシ＃
＜Ｐ－００８＞
ドモノ上ニ、テッテ、魚ハ、ウレシサウニ、ワタク＃
シドモノ中デ、アソンデヰマシタ。ワタクシ＃
ドモハ、オモシロクテ、ヨルモ、ヒルモ、休マズ＃
ニ、アルキマシタ。ワタクシドモノアルイテ＃
ヰルノヲ、人ハ、川トイヒマス。　　＃
ダイ四　　水ノタビ。（二）　　＃
ワタクシドモガ、田ヤ、ハタケノアヒダヲト＃
ホッテイキマスト、右カラモ、左カラモ、ナカマ＃
＜Ｐ－００９＞
ガヨッテキマシタ。ワタクシドモノミチモ、ダ＃
ンダン、ヒロクナッテ、上ニハ、橋［ハシ］トイフモノガ＃
カケテアリマシタ。＃
ワタクシドモハ、イケバイクホド、ナカマガ＃
フエテ、マモナク、町ノ中ニ、ハイリマシタ。ワ＃
タクシドモノミチノリョーカハニハ、リッパナ＃
家ガナランデヰマシタ。マタ、上ニハ、テツノ＃
橋［ハシ］ヤ石ノ橋［ハシ］ガカケテアッテ、人ヤ馬ヤ車ガ、イ＃
＜Ｐ－０１０＞
ソガシサウニ、トホッテヰマシタ。＃
ソレカラ、スコシ、タッテ、ワタクシドモノ上ニ、＃
オモイモノガノリマシタ。「ナニカ。」トオモッタ＃
ラ、フネトイフモノデシタ。舟ニハ、ニモツガ、＃
タクサン、ツンデアリマシタ。マタ、人モ、オホ＃
ゼイ、ノッテヰテ、カイトイフモノデ、ワタクシ＃
ドモヲカキマシタ。＃
ソレカラ、マタ、スコシ、タッテ、ワタクシドモハ、＃
＜Ｐ－０１１＞
タイソー、ヒロイトコロニ、デマシタ。ココニ＃
ハ、ミトホスコトノデキンホド、ナカマガ、オ＃
ホゼイ、ヨッテヰマシタ。コノヒロイトコロニ、＃
ナカマガ、オホゼイ、ヨッテヰルノヲ、人ハ、海ト＃
イヒマス。　　＃
だい五　　むぎ。　　＃
文吉は、むぎばたけのそばで、おとうさんと、＃
話をしてゐます。＃
＜Ｐ－０１２＞
「おとうさん。この畑では、むぎが、もう、ほを＃
出してゐますのに、あの畑で＃
は、まだ、ほを出してゐません。＃
この麥とあの麥とはちがひ＃
ますか。」＃
「おまへは、よく、きがつきまし＃
た。これは大麥といって、早く、ほを出して、早＃
く、みのるものです。また、あれは小麥といっ＃
＜Ｐ－０１３＞
て、大麥よりは、おそく、ほを出して、おそく、＃
みのるものです。」＃
「それでは、ごは＃
んにいれて、たべ＃
るのはどちらですか。」＃
「それは大麥です。小麥のほーは、ひいて、こ＃
なにして、うどんやそーめんをこしらへ＃
たり、または、ぱんをこしらへたりします。＃
＜Ｐ－０１４＞
おまへは、人が、なつ、かぶる麥［むぎ］藁［わら］帽［ぼー］子［し］は、な＃
んで、こしらへたのだか、しってゐますか。」＃
「いーえ。知りません。」＃
「あれは、大麥、小麥、または、はだか麥といふ＃
ものなどのくきをあんで、こしらへたの＃
です。」　　＃
だい六　　ひばりと人。　　＃
ひばりが、麥畑に、すをこしらへてゐました。＃
＜Ｐ－０１５＞
ある日、おやどりが、ゑをさがしに、出るとき、＃
ひよこに、「よく、きをつけて、る＃
すをなさい。」といひました。＃
まもなく、人がきて、「麥が、よく、＃
みのった。もう、からねばならん。」＃
といって、かへりました。＃
ひよこは、しんぱいして、おや＃
どりがかへると、この話をし＃
＜Ｐ－０１６＞
ました。おやどりは「なに。しんぱいせんでも、＃
よい。」といひました。＃
次の日、おやどりのるすに、また、きのふの人＃
が來ました。そして、「あした、となりの人にた＃
のんで、かってもらはう。」といって、かへりました。＃
ひよこは、おやどりがかへると、また、すぐ、こ＃
のことを話しました。おやどりは、また、「なに。＃
まだ、さう、しんぱいせんでも、よい。」といひま＃
＜Ｐ－０１７＞
した。＃
その次の日、また、まへの人が來ました。そし＃
て、「人にたのんだのではだめだ。あしたは、じ＃
ぶんで、からう。」といって、かへりました。＃
ひよこが、おやどりに、このことを話します＃
と、おやどりは「それでは、もう、かうしては、を＃
られん。あしたは、きっと、かるにちがひない。」と＃
いって、ひよこをつれて、すをたちました。＃
＜Ｐ－０１８＞
ひとは、じぶんでするきにならんと、どのよ＃
ーなしごともできるものではありません。　　＃
ダイ七　　蚕［カヒコ］。　　＃
カヒコハ、桑［クハ］ノハヲタベテ、大キクナル虫デ＃
ス。ハジメハ、小サナ虫デスガ、大キクナルト、＃
ミナサンノ手ノ指グラヰニナリマス。＃
蚕ノ小サナトキニハ、人ガ桑［クハ］ノハヲ、キッテ、ヤ＃
リマスガ、大キクナルト、キラズニ、ヤッタリ、枝＃
＜Ｐ－０１９＞
ニツイタママデ、ヤッタリシマス。＃
蚕ハ、タイテイ、二十五日カ＃
ラ四十日グラヰノアヒダ、＃
桑［クハ］ノハヲタベテ、ソノアヒ＃
ダニ、四ド、ネムリマス。ソシ＃
テ、モウ、タベンヨーニナルト、＃
カラダガスキトホッテキマス。＃
サウナルト、人ガ蚕ヲマブシニウツシマス。＃
＜Ｐ－０２０＞
サウスルト、蚕ハ、口カラ、糸ヲ出シテ、スヲカ＃
ケマス。コノスヲ繭［マユ］トイヒマス。＃
蚕ハ、コノ繭［マユ］ノ中デ、サナギトイフモノニナ＃
リマス。ソシテ、マタ、ガトイフモノニナッテ、繭［マユ］＃
ヲヤブッテ、出マス。ガハ、タイソー、チョーチョニニ＃
テヰマス。＃
コノガヲ、紙ノ上ニ、ハナシテオクト、卵ヲ、紙＃
ニ、ウミツケマス。コノ紙ヲタネガミトイヒ＃
＜Ｐ－０２１＞
マス。コノタネガミノ卵ガカヘルト、マタ、小＃
サナ虫ニナルノデス。＃
蚕ノ繭［マユ］カラハ、人ガ糸ヲトリマス。コノ糸ヲ＃
生［キ］糸［イト］トイヒマス。生［キ］糸［イト］ヲネルト、練［ネリ］糸［イト］ニナリ＃
マス。生［キ］糸［イト］ハ、ワガ國［クニ］ニ、タクサン、デキマス。　　＃
だい八　　たうゑ。　　＃
いまは、いそがし、　　たうゑどき。　　＃
ここでは、馬に　　田をすかせ、　　＃
＜Ｐ－０２２＞
そこでは、苗を、　　田に、うゑる。　　＃
すかせる。うゑる。　　いそがしや。」　　＃
これから、たびたび、　　田草とり。　　＃
しだいに、てかずが　　ふえていく。　　＃
どうぞ、あきまで、　　つごーよく、　　＃
天氣もつづけ。　　雨もふれ。」　　＃
ダイ九　　ツユ。　　＃
梅ノミガキイロクナルコロニハ、マイトシ、＃
＜Ｐ－０２３＞
雨ガフリツヅク。雨ノフルノハ、トコロドコ＃
ロデ、スコシヅツ、チガフガ、タイテイ、六月ノ＃
ナカバカラ七月ノハジメマデ、二［ハ］十［ツ］日［カ］アマ＃
リ、ツヅク。コノコロヲツユトイフ。＃
コノコロハ、晝モ、日ノヒカリヲ見ルコトガ＃
スクナク、夜モ、月ノヒカリヲ見ルコトガス＃
クナイ。ニハニハ、コケガハエルシ、キモノヤ＃
ハキモノナドニハ、カビガハエル。＃
＜Ｐ－０２４＞
フリツヅイタ雨ガ、モウ、フランヨーニナル＃
ト、「ツユガアガッタ。」トイフ。ツユガアガルト、キュ＃
ーニ、アツクナル。コノトキニ、ヨク、キヲツケ＃
ント、病氣ニナル。＃
けふ、せんせいから、ききまし＃
たら、あなたは、このごろ、ご病＃
氣ださうでございますが、ご＃
よーすはいかがでございま＃
＜Ｐ－０２５＞
すか。このごろは、雨がふって、た＃
いそー、こころもちがわるい＃
ときでございますから、どう＃
ぞ、おだいじになさいませ。＃
六月十一日　たけ　　＃
おちよさま　　＃
きのふは、お手紙をください＃
まして、ありがたうございま＃
＜Ｐ－０２６＞
す。わたくしの病氣は、もう、すっ＃
かり、なほりましたから、あし＃
たから、がっこーに、まゐるつも＃
りでございます。どうぞ、ごあ＃
んしんなされてくださいま＃
せ。＃
六月十二日　　　　ちよ　　＃
おたけさま　　＃
＜Ｐ－０２７＞
ダイ十　　水ノコーヨー。　　＃
水ハ水車ヲマハシタリ、舟ヲウカセタリ、稻［イネ］＃
ヲソダテタリスル。草木ハコレヲスヒ、人ハ＃
コレヲ飲ム。水ガナクナルト、草木ハカレテ＃
シマヒ、人ハ、死ンデシマフ。＃
マダ、コノホカニモ、ダイジナコトガアル。テ＃
ツビンデ、水ヲワカスト、ジョーキトイフモノ＃
ガデキテ、フタヲフキアゲル。アノ、重イフタ＃
＜Ｐ－０２８＞
ヲフキアゲルジョーキガ、タイソー、ヤクニタ＃
ツノデアル。汽車モ、汽［キ］船［セン］モ、軍［グン］艦［カン］モ、ミンナ、コ＃
ノジョーキノ力デ、ウゴクノデアル。＃
コノジョーキトイッテモ、モトハ、水デアル。汽車＃
モ、汽［キ］船［セン］モ、軍［グン］艦［カン］モ、水ガナクナルト、ジョーキガ＃
キレテ、トマッテシマフ。　　＃
だい十一　　汽車のたび。（一）　　＃
小太郎は、おとうさんと、停［てい］車［しゃ］場［ば］に、いきまし＃
＜Ｐ－０２９＞
た。ふたりは、これから、をば＃
さんのところへ、行くので＃
す。＃
停［てい］車［しゃ］場［ば］では、もう、人が、おほ＃
ぜい、切［きっ］符［ぷ］をかってゐました。＃
ふたりも切［きっ］符［ぷ］をかって、まって＃
ゐました。＃
まもなく、汽車がけむりを＃
＜Ｐ－０３０＞
出して、むかふから、來ました。はじめは、機［き］關［かん］＃
車［しゃ］ばかり見えました。＃
小太郎は、汽車が、あまり、早く、來るから、「おと＃
うさん。汽車は、ここで、とまりませうか。」とた＃
づねました。おとうさんは「とまります。」とい＃
ひました。そのうちに、汽車が着きました。＃
ここの停［てい］車［しゃ］場［ば］で、人が、おほぜい、おりました。＃
入りかはって、また、おほぜい、のりこみました。＃
＜Ｐ－０３１＞
ふたりものりこみました。すると、きてきが＃
なって、汽車が動きだしました。＃
小太郎は、おもしろがって、まどの中から、そと＃
を見てゐました。汽車は、だんだん、早くなって＃
きて、山も、川も、林も、後のほーへ、とんで行く＃
よーに、見えました。たんぼで、はたらいてゐ＃
る人も、みちをあるいてゐる人も、馬も、車も、＃
見えたかとおもふと、すぐ、後になってしまひ＃
＜Ｐ－０３２＞
ました。　　＃
だい十二　　汽車のたび。（二）　　＃
ふたりののりこんだ汽車は、村をとほったり、＃
たんぼをとほったりして、きゅーに、まっくらなと＃
ころに、はいりました。小太郎はびっくりしま＃
したが、すぐ、あかるいところに、出ました。小＃
太郎は「おとうさん。いまのはなんですか。」と＃
たづねました。おとうさんは「いまのは、とん＃
＜Ｐ－０３３＞
ねるといって、山をほりぬいた＃
ところです。」とをしへました。＃
汽車は、まもなく、つぎの停［てい］車［しゃ］＃
場［ば］に、着きました。ここでも、人＃
が、おほぜい、おりたり、のったり＃
しました。＃
汽車は、また、ここを出て、いくつかの停［てい］車［しゃ］場［ば］＃
をとほって、行きました。そのうちに、鐵［てっ］橋［きょー］をと＃
＜Ｐ－０３４＞
ほって、かみなりのよーな音をさせました。し＃
ばらくすると、むかふに、海が見えて、汽車は、＃
松林の中に、はいりました。松林を出ると、海＃
ばたの停［てい］車［しゃ］場［ば］に、着きました。＃
ふたりは、この停［てい］車［しゃ］場［ば］で、おりました。小太郎＃
のをばさんの家は、この停［てい］車［しゃ］場［ば］のきんじょに、＃
あるのです。＃
小太郎は、をばさんの家から、おかあさんの＃
＜Ｐ－０３５＞
ところへ、手紙をあげました。＃
わたくしは、午前十時に、つき＃
ました。をばさんのうちでは、＃
どなたも、おかはりがありま＃
せん。あしたは、三郎さんと、海＃
ばたへ、あそびに、まゐります。＃
六月二十五日　　　　小太郎　　＃
母上樣　　＃
＜Ｐ－０３６＞
ダイ十三　　ウミバタ。　　＃
ココハウミバタデ、リョーシノ家ガ、タクサン、＃
タッテヰル。ドノ家ニモ、アミガ＃
ホシテアル。沖ニハ、舟ガ、タクサ＃
ン、見エテヰル。ウミバタデ、沖ノ＃
方ヲ見ナガラ、話ヲシテヰルノ＃
ハ小太郎ト三郎トデアル。＃
小太郎「三郎サン。ムカフノ舟ハ魚＃
＜Ｐ－０３７＞
ヲトッテヰルノデスカ。」＃
三郎「サウデス。魚ヲトッテヰルノデス。夕方ニ＃
ナルト、ドノ舟モ、ソノ魚ヲノセテ、カヘッテキ＃
マス。」＃
小太郎「ソレカラ、ズット、ムカフノ方ニ、ケムリヲ＃
出シテヰルフネガアリマス。アレハ軍［グン］艦［カン］＃
デスカ。」＃
三郎「イーエ。アレハ汽船デス。キミハ、コレマ＃
＜Ｐ－０３８＞
デニ、汽船ヲ見タコトガアリマスカ。」＃
小太郎「イーエ。見タコトハアリマセン。」＃
三郎「ソレデハ、アノ岡ニ、ノボッテ、見マセウ。高＃
イトコロノ方ガ、ヨク、見エマス。」＃
小太郎「ソレデハ、アソコマデ、カケクラベヲシ＃
ヨウデハアリマセンカ。」＃
三郎「シマセウ。サー。一、二、三。」＃
フタリハ、岡ノ方ヘ、カケテイッタ。　　＃
＜Ｐ－０３９＞
ダイ十四　　カウモリ。　　＃
カウモリハ、夏ノ夕方、ヨク、ソトヲトンデヰ＃
ルカラ、ミナサンハ見タコトガアリマセウ。＃
ソノトキ、ミナサンハ「鳥ダ。」トオ＃
モヒマシタデセウガ、アレハ鳥＃
デハアリマセン。頭モ、カラダモ＃
ネズミニニテヰルケモノデス。＃
シカシ、ホカノケモノトハチガッ＃
＜Ｐ－０４０＞
テ、ウスイ、ゴムノヨーナ羽ヲモッテヰマスカ＃
ラ、アノヨーニ、トブコトガデキルノデス。＃
カウモリニツイテ、次ノヨーナ、オモシロイ＃
話ガアリマス。＃
ムカシ、鳥ノナカマト、ケモノノナカマトガ＃
オホゲンカヲシタコトガアリマシタ。＃
ソノトキ、カウモリハ「ジブンハ、鳥デモ、ケモ＃
ノデモナイカラ、ドチラニモツカン。」トイッテ＃
＜Ｐ－０４１＞
ヰマシタ。＃
トコロガ、ハジメニハ、ケモノガカチサウニ＃
ナリマシタ。スルト、カウモリハ「ジブンハ、カ＃
ラダガネズミニニテヰルカラ、ケモノノナ＃
カマダ。」トイッテ、ケモノノ方ニツキマシタ。＃
ソノウチニ、鳥ガカチサウニナリマシタ。ス＃
ルト、カウモリハ、マタ、「ジブンハ、羽ガアルカ＃
ラ、鳥ノナカマダ。」トイッテ、鳥ノ方ニツキマシ＃
＜Ｐ－０４２＞
タ。＃
トコロガ、マモナク、鳥ノナカマモ、ケモノノ＃
ナカマモツカレテシマッテ、ナカナホリヲシ＃
マシタ。ソシテ、カウモリヲニクンデ、ナカマ＃
ハヅレニシマシタ。ソレデ、カウモリハ、コノ＃
トキカラ、晝ハトビマハルコトガデキンヨ＃
ーニナリマシタ。＃
コノ話ハ「フタゴコロヲモッテハナラン。」トイ＃
＜Ｐ－０４３＞
フコトヲヲシヘタツクリバナシデス。　　＃
だい十五　　夕［ゆふ］立［だち］　　＃
見るまに、くもる　　青い空。　　＃
ぴかぴか、ひかる　　いなびかり。　　＃
なりだすかみなり、　　＃
ごろごろごろ。」　　＃
また、なる、ひかる、　　そのうちに、　　＃
木のはをうって、　　屋［や］根［ね］うって、　　＃
＜Ｐ－０４４＞
ふりだすおほあめ、　　＃
ぱらぱらぱら。」　　＃
つづいて、光る。　　なる。光る。　　＃
雨は、だんだん、　　ひどくなる。　　＃
のきばのあまだれ、　　＃
ぽちぽちぽち。」　　＃
やがて、雨やみ、　　空はれて、　　＃
いつか、日が出て、　　にじが出て、　　＃
＜Ｐ－０４５＞
草木に、しづくが、　　＃
きらきらきら。」　　＃
だい十六　　雷［かみなり］のおちた話。　　＃
ある村に、友［とも］吉［きち］といふ子と、和［わ］助［すけ］といふ子と＃
がありました。友［とも］吉［きち］は、學校で、先［せん］生［せい］のいふこ＃
とを、いつも、よく、氣をつけて、ききましたが、＃
和［わ］助［すけ］は、いたづらをしたり、わきみをしたり＃
して、よくは、ききませんでした。＃
＜Ｐ－０４６＞
ある日、このふたりが、學校から、いっしょに、かへっ＃
てきますと、にはかに、雲が出て、雷［かみなり］が、ひどく、＃
なりだしました。雨も、ひどく、ふってきました。」＃
和［わ］助［すけ］は、おどろいて、みちばたの高い木の下＃
に、にげこみました。友［とも］吉［きち］は＃
「このあひだ、先生が『雷［かみなり］のなるときには、ど＃
んなことがあっても、高い木の下などに、いっ＃
てはならん。』とおっしゃったではないか。早く、來＃
＜Ｐ－０４７＞
たまへ。」＃
といって、そこをのかせようとしました。＃
和［わ］助［すけ］は＃
「ぼくはそんなことをきいたことはない。」＃
といって、なかなか、ききませんでした。友［とも］吉［きち］は＃
「それは、きみが、ききおとしたのだらう。早＃
く、來たまへ。」＃
といって、手をひっぱって、むりに、そこから、つれて＃
＜Ｐ－０４８＞
きました。＃
和［わ］助［すけ］が木の下を出て、まだ、あまり、とほくも、＃
行かん時のことでありました、目もくらむ＃
よーないなびかりがするといっしょに、耳もさ＃
けるよーな、おそろしい音がしました。ふた＃
りは、おもはず、耳に手をあてて、そこに、たふ＃
れました。＃
しばらく、たって、ふたりが、かほをあげてその＃
＜Ｐ－０４９＞
あたりを見まはしましたら、さきの高い木＃
は、雷［かみなり］がおちて、まっぷたつに、さけてをりまし＃
た。和［わ］助［すけ］は、友［とも］吉［きち］のかたに、手をかけて、＃
「あー。あぶなかった。もし、きみがをらなんだ＃
ら、ぼくは、雷［かみなり］にうたれて、死んでしまふの＃
だった。」＃
といひました。＃
和［わ］助［すけ］は、これから、友［とも］吉［きち］のよーに、よく、氣をつ＃
＜Ｐ－０５０＞
けて、先生のいふことをききました。そして、＃
わきみをしたり、いたづらをしたりするよ＃
ーなことがないよーになりました。　　＃
ダイ十七　　軍［グン］艦［カン］。　　＃
軍［グン］艦［カン］ハセンソーニツカフフネデ、タイソー、＃
ジョーブニ、コシラヘテアル。ヤハリ、汽車ノヨ＃
ーニ、ジョーキノ力デ、動カス。＃
軍［グン］艦［カン］ハ、タイテイ、ソトガハガ、ハガネデ、ツツ＃
＜Ｐ－０５１＞
ンデアッテ、大砲ガ、タクサン、ス＃
ヱツケテアル。＃
コレハ富［フ］士［ジ］トイフ軍［グン］＃
艦［カン］ノヱデアル。ホバシ＃
ラニ、旗［ハタ］ガ見エテヰル。＃
アノ旗［ハタ］ヲ軍［グン］艦［カン］旗［キ］トイ＃
フ。マタ、大キナ大砲ガ見エテヰル。ア＃
ノ大砲ハ長サガ、四十尺ホド、アッテ、口＃
＜Ｐ－０５２＞
ノサシワタシガ、一尺アマリ、アル。＃
二本ノエントツカラ、ケムリノ出テヰルヨ＃
ースヤ、ナミヲキッテ、ススンデヰルヨースハ、＃
マコトニ、勇マシイデハナイカ。　　＃
ダイ十八　　黄［コー］海［カイ］ノ戰［タタカヒ］。　　＃
明［メイ］治［ジ］二十七年九月十七日ノコトデアリマ＃
シタ、ワガ國［クニ］ノ軍［グン］艦［カン］、松［マツ］島［シマ］、吉［ヨシ］野［ノ］ヲハジメトシ＃
テ、十二ソーノ軍［グン］艦［カン］ガ、ナミヲキッテ、黄［コー］海［カイ］ニ、ノ＃
＜Ｐ－０５３＞
リコミマシタ。ワガ海軍軍人ハ「テキ、清［シン］國［コク］ノ＃
軍［グン］艦［カン］。ミツケタラ、ノガスモノカ。ウチシヅメ＃
テヤラウ。」ト、勇ミタッテヰマシタ。＃
ソノトキ、チョード、デアッタノガ、テイエン、チン＃
エンヲハジメトシテ、テキノ軍［グン］艦［カン］十二ソー＃
デアリマシタ。＃
テキハ、アワテテ、遠クカラ、大砲ヲウチハジ＃
メマシタガ、コチラハ、オチツキハラッテ、テキ＃
＜Ｐ－０５４＞
ニ近ヅキマシタ。「サー。ウテ。」ト＃
イフノデ、一ドニ、テキヲメガケ＃
テ、ウチダシマシタ。テキモウツ。＃
コチラモウツ。何千トイフカミ＃
ナリガ、一ドニ、ナリダシタヨー＃
デ、黄［コー］海［カイ］ハ、大砲ノケムリデ、ドコ＃
モ、見エンヨーニナッテシマヒマ＃
シタ。＃
＜Ｐ－０５５＞
コノトホリデ、五時［ジ］間［カン］ホド、ウチアヒマシタ。＃
ワガ海軍ハ、トートー、テキノ軍［グン］艦［カン］ヲ、三ゾー、＃
ウチシヅメ、四ソー、ヤキマシタ。テキハ、オソ＃
レテ、ニゲテシマヒマシタ。ワガ海軍ハ、カチ＃
ドキヲアゲテ、メデタク、黄［コー］海［カイ］ヲヒキアゲマ＃
シタ。黄［コー］海［カイ］ノ戰［タタカヒ］トイッテ、名高イノハコノコト＃
デス。　　＃
だい十九　　秋［あき］の野原。　　＃
＜Ｐ－０５６＞
ある日［にち］曜［よー］日［び］に、おまつは、姉のおすずと、野原＃
へ、あそびに、行きました。＃
野原には、いろいろの花がさきそろってゐて、＃
たいそー、きれいでございました。＃
「ねえさん。きれいでございますね。はぎも＃
さいてゐます。ききょーもさいてゐます。あ＃
れ。あそこには、赤い花ときいろい花とが＃
さいてゐます。あれはなんといふ花でご＃
＜Ｐ－０５７＞
ざいますか。」＃
「あの赤いのはなでしこと＃
いふ花で、きいろいのはを＃
みなへしといふ花です。こ＃
こは、晝も、こんなに、いろい＃
ろな花がさいてゐて、きれ＃
いなところですが、夜も、いろいろな虫が＃
ないて、たいそー、おもしろいところです。」＃
＜Ｐ－０５８＞
「それはなんといふ虫がなくのでござい＃
ますか。」＃
「すずむし、まつむし、くつわむし、すいとな＃
どといふ、いろいろな虫がなくのです。す＃
ずむしはりんりん、まつむしはちんちろ＃
りん、くつわむしはがちゃがちゃ、すいとはす＃
いっちょすいっちょと、なきます。」＃
「ねえさん。それでは、いつか、おとうさんに＃
＜Ｐ－０５９＞
つれてきていただかうではございませ＃
んか。」＃
「あー。このごろは月夜ですから、あしたの＃
ばんにでも、つれてきていただきませう。」＃
ふたりは、しばらく、そこで、あそんで、うちに、＃
かへりました。　　＃
だい二十　　山の上のみはらし。　　＃
山のふもとからみねの方まで、まがりまがっ＃
＜Ｐ－０６０＞
たこみちがあります。太郎と次郎とは、この＃
こみちをとほって、のぼっていきます。」＃
ふたりは杉林の中をとほったり、大きな松の＃
木の下に出たりして、山の中ほどに、着きま＃
した。＃
次郎「にいさん。ぼくらの町が、すっかり、見えま＃
す。あれが學校で、あれが郡［ぐん］役［やく］所［しょ］ですね。ぼ＃
くらの家はどれでせう。」＃
＜Ｐ－０６１＞
太郎「學校のよこに、火の見のはしごが見え＃
ませう。あれが警［けい］察［さつ］署［しょ］です。＃
それから、一けんおいて、左＃
に、見えるのがぼくらの家＃
です。」＃
次郎「あー。わかりました。うち＃
の土［ど］藏［ぞー］の屋［や］根［ね］も見えます＃
ね。」＃
＜Ｐ－０６２＞
太郎「さー。みねへ、のぼりませう。みねからは、＃
遠方まで、よく、見えます。」＃
ふたりは、しばらく、たって、みねに、着きました。＃
すると、太郎の町も、となり村も、みんな、目の＃
下に、見えました。町のうしろの氏［うぢ］神［がみ］の森は、＃
ちょんぼりと、小さく、見えて、となり村との間＃
の大きな川は、白いぬのをしいたよーに、見＃
えました。次郎は、はじめて、山のみねに、のぼ＃
＜Ｐ－０６３＞
りましたので、たいそー、よろこびました。ふ＃
たりは、しばらく、四方をながめて、また、もと＃
のみちから、おりました。　　＃
ダイ二十一　　太郎ノ町。　　＃
太郎ノトナリ村デハ、家ガ、トビトビニ、タッテ＃
ヰルガ、太郎ノ町デハ、家ガ、ノキヲナラベテ、＃
タッテヰル。學校ト、警［ケイ］察［サツ］署［ショ］トハ、町ノ中ホドニ、＃
アッテ、本ヲウル店ヤ、筆ヤ紙ヲウル店ハ、ソノ＃
＜Ｐ－０６４＞
近クニ、アル。＃
マタ、呉［ゴ］服［フク］屋［ヤ］モ、セトモノ屋［ヤ］モ、小［コ］間［マ］物［モノ］屋［ヤ］モ、荒［アラ］＃
物［モノ］屋［ヤ］モアル。下［ゲ］駄［タ］屋［ヤ］ニハ、下［ゲ］駄［タ］ノカンバンガ＃
カケテアルシ、ローソク屋［ヤ］ニハ、ローソクノ＃
カンバンガカケテアル。カヂ屋［ヤ］デハ、朝早ク＃
カラ、ツチノ音ヲサセテヰルシ、宿［ヤド］屋［ヤ］デハ、夜＃
オソクマデ、客ヲマッテヰル。晝ハ、キンジョノ村＃
カラ、カヒモノニ、クル人ガ、タクサン、アル。馬＃
＜Ｐ－０６５＞
ヤ車モ、タクサン、通ル。　　＃
だい二十二　　大水。　　＃
四五日ほど雨がふりつづいた時のことで＃
ありました、ある朝、よあけごろに、「水だ。水だ。＃
どてがきれた。にげよ。にげよ。」といふこゑが＃
しました。どの家でも、としよりや子どもを＃
助けて、岡に、たちのきました。太郎も、おぢい＃
さんの手をひいて、岡の上に、たちのきまし＃
＜Ｐ－０６６＞
た。下の方を見ますと、もう、田も、畑も、いちめ＃
んに、水で、町はづれの家まで、水がおしよせ＃
てゐました。わけて、きのどくなのはとなり＃
村であって、家も、何げんか、流れたといふこと＃
でありました。＃
太郎は、たいそー、しんぱいしてゐましたが、＃
午後から、水が、だんだん、ひいていきました。＃
そして、夕方には、みんな、じぶんの家に、かへ＃
＜Ｐ－０６７＞
ることができました。＃
そのばん、太郎は、おぢいさんに、「どうして、こ＃
んな大水があるのでせうか。」とたづねまし＃
た。そのとき、おぢいさんは、次のよーに、いひ＃
ました。＃
「むかしは、ちかごろのよーには、大水がな＃
かった。それは、川上に、林がしげってゐたから＃
だ。林といふものは、大雨がふっても、その水＃
＜Ｐ－０６８＞
をとめておいて、すこしづつ、流れ出るよー＃
にするものだ。＃
それだのに、ちかごろは、むやみに、林の木＃
をきるから、雨がふると、水が、一どに、流れ＃
出すのだ。＃
それだから、林の木をきるにも、だんだん＃
に、きって、そのあとに、木の苗をうゑつける＃
がよい。さうしておきさへすれば、たいて＃
＜Ｐ－０６９＞
いの大雨では、田や畑の流れるよーなこ＃
とはない。流れるよーなことがないばか＃
りではなく、川の水のかれるよーなこと＃
もないのだ。それだから、川上の林はだい＃
じにして、むやみにきってはならん。」＃
ききますれば、このあひだは、＃
たいそーな大水で、水が、つい、＃
ごきんじょまで、ついたといふ＃
＜Ｐ－０７０＞
こと。わたくしは、それをきい＃
て、おどろきました。どんなに、＃
おさわぎなさいましたでせ＃
う。どなた樣にも、おけがなど＃
はございませんでしたか。ちょ＃
っと、おみまひ申し上げます。＃
十月三日　　　　森　一郎　　＃
川田三吉樣　　＃
＜Ｐ－０７１＞
おみまひくださいまして、あ＃
りがたうございます。いちじ＃
は、ずいぶん、さわぎましたが、＃
まもなく、水がひきましたの＃
で、すこしも、けがなどはござ＃
いませんでした。どうぞ、御安＃
心なされてくださいませ。＃
十月四日　　　　川田三吉　　＃
＜Ｐ－０７２＞
森　一郎樣　　＃
ダイ二十三　　材［ザイ］木［モク］。　　＃
材木ハ、林カラ、キリダシタモノデアル。材木＃
ニハ、松、杉、ヒノキ、ケヤキ、桐、栗［クリ］ナド、イロイロ、＃
アル。＃
コノナカデ、イチバン、タクサン、ツカハレル＃
ノハ、松ト杉トデアル。マタ、ヒンノヨイノハ＃
ヒノキデ、カタイノハケヤキデアル。＃
＜Ｐ－０７３＞
松、杉、ヒノキ、ケヤキハ板ニシタリ、柱ニシタ＃
リシテ、家ヲタテタリ、橋［ハシ］ヤ船［フネ］ヲコシラヘタ＃
リスル。杉ハ、コノホカ、電［デン］信［シン］柱［バシラ］ニシタリ、桶［ヲケ］ヤ＃
タルヲコシラヘタリスル。＃
桐ハ、カルクテ、ウツクシイカラ、机、本箱、タン＃
ス、ゲタナドニ、ツカヒ、栗［クリ］ハ、カタクテ、ナガク、＃
クサランカラ、家ノドダイヤ床［ユカ］板［イタ］ヤ鐵［テツ］道［ドー］ノ＃
マクラギナドニ、ツカフ。＃
＜Ｐ－０７４＞
サテ、コノ材木ヲキリダス人ヲソマトイフ。＃
材木ヲヒイテ、板ナドニスル人ヲコビキト＃
イフ。コノ材木ヤ板デ、家ヲタテルノガ大［ダイ］工［ク］＃
デ、タンス、机、本箱ナドヲコシラヘルノガサ＃
シモノシデアル。　　＃

をはり。　　＃
