＜出典＞２２１　　　国定読本　２期２－１
＜Ｐ－０００＞
モクロク　　＃
一　　サクラ………一　　十四　　う　と　からす………四十　＃
二　　コレ　ガ　スンデ　カラ………三　　十五　　ミギ　ト　ヒダリ………四十二　＃
三　　ノアソビ………六　　十六　　四方………四十四　＃
四　　ワタクシ　ノ　ウチ………十　　十七　　ほしとり………四十五　＃
五　　ノミ　ノ　スクネ………十三　　十八　　かへる………四十七　＃
六　　ヒバリ………十七　　十九　　かへる　と　くも………五十　＃
七　　なぞ………二十二　　二十　　ハイ　今　スグニ………五十二　＃
八　　うし　と　うま………二十三　　二十一　　虫ボシ………五十五　＃
九　　こうま………二十五　　二十二　　うみ………五十八　＃
十　　タケ………二十七　　二十三　　かひ………六十一　＃
十一　　タウヱ………三十一　　二十四　　ウラシマ　ノ　ハナシ（一）………六十四　＃
十二　　ほたる………三十四　　二十五　　ウラシマ　ノ　ハナシ（二）………六十九　＃
十三　　がくかう　へ　もつて　いく　もの………三十七　＃
＜Ｐ－００１＞
一　　サクラ　　＃
ヲカ　ノ　上　ニモ、ツツミ　ノ　上　ニモ、＃
サクラ　ノ　ハナ　ガ　＃
一メン　ニ　サキマシタ。＃
マコトニ　ウツクシイ　＃
デハ　アリマセン　カ。＃
ヒラヒラト　カゼ　ニ　＃
チル　ノ　モ　マタ　ミ＃
＜Ｐ－００２＞
ゴト　デス。＃
ムカフ　ノ　山　ニハ、ユキ　ガ　フツタ　ヤ＃
ウ　ニ　白ク　ナツタ　トコロ　ガ　ミエマス。＃
アレ　モ　サクラ　ノ　ハナ　デス。＃
サクラ　ノ　木　ハ、ヨソ　ノ　クニ　ニハ、＃
コンナ　ニ　タクサン　アリマセン。アツテ　モ、＃
日本　ノ　サクラ　ノ　ヤウ　ナ　ウツクシイ　＃
ハナ　ハ　サキマセン。＃
＜Ｐ－００３＞
うし　　くら　　くつ　　＃
いし　　くさ　　＃
二　　コレ　ガ　スンデ　カラ　　＃
ハル　ノ　アタタカイ　日　ニ、マサヲ　ガ　＃
本　ヲ　ヨンデ　ヰマシタ。ウツクシイ　サク＃
ラ　ノ　ハナ　ガ、マド　ノ　ソト　カラ　ノ＃
ゾイテ、＃
「マサヲ　サン、ノ　ニモ　山　ニモ　ワタク＃
＜Ｐ－００４＞
シ　ドモ　＃
ノ　ナカ＃
マ　ガ　＃
タクサン　＃
サイテ　ヰマス。デテ　キテ、イツシヨ　ニ　＃
アソビマセン　カ。」＃
マサヲ　ハ　ミムキ　モ　シナイデ、＃
「コレ　ガ　スンデ　カラ　イキマセウ。」＃
＜Ｐ－００５＞
コンド　ハ　ウツクシイ　小トリ　ガ　マド　＃
ノ　ソト　カラ　ノゾイテ、＃
「マサヲ　サン、ソンナ　ニ　ウチ　ニ　バカ＃
リ　ヰナイデ、チツト　ソト　ヘ　デテ、イ＃
ツシヨ　ニ　ウタ　ヲ　ウタヒマセウ。」＃
マサヲ　ハ　ヤツパリ　ミムキ　モ　シナイデ、＃
「コレ　ガ　スンデ　カラ　イキマセウ。」＃
スコシ　タツテ　オサラヒ　ガ　スミマシタ。＃
＜Ｐ－００６＞
ソコ　ヘ　トモダチ　ガ　サソヒ　ニ　キマシ＃
タ　カラ、ヨロコンデ　イツシヨ　ニ　ノハラ　＃
ヘ　アソビ　ニ　イキマシタ。＃
はな　　さく　　とり　　なく　　＃
三　ノアソビ　　＃
マサヲ　ト　トモキチ　ト　オハナ　ガ　三人　＃
デ　ノハラ　ニ　アソンデ　ヰマス。＃
ノハラ　ニハ、アヲイ　クサ　ノ　中　ニ、ア＃
＜Ｐ－００７＞
カ　ヤ、キイロ　ヤ、ムラ＃
サキ　ヤ、イロイロナ　ハ＃
ナ　ガ　サイテ　ヰマス。＃
トモキチ「コレ　カラ　ハナ　ヲ　＃
ツミマセウ。ボク　ハ　＃
レンゲ　ヲ　ツム　カラ、＃
マサヲ　サン　ハ　タン＃
ポポ　ヲ　オツミ　ナサ＃
＜Ｐ－００８＞
イ。」＃
オハナ「ソレデハ　ワタクシ　ハ　スミレ　ヲ　ツ＃
ミマセウ。」＃
マサヲ「ボク　ハ　モウ　コンナ　ニ　タクサン　＃
ツミマシタ。」＃
トモキチ「ボク　モ　モウ　テ　ニ　一パイ　ニ　ナ＃
リマシタ。」＃
オハナ「スミレ　ハ　タクサン　ナイ　カラ、マダ　＃
＜Ｐ－００９＞
ソンナ　ニ　ツメマセン。」＃
ソレ　カラ　三人　デ　ツンダ　ノ　ヲ　イツ＃
シヨ　ニ　シテ、ハナタバ　ヲ　コシラヘマシタ。＃
アカ　ト　キイロ　ト　ムラサキ　ト　三イロ　＃
ソロツテ　キレイ　デス。＃
あたたかい日　　あさい川　　＃
たかい木　　くろい土　　＃
小さな　むし　が　とんで　きました。　　＃
＜Ｐ－０１０＞
大きな　うま　が　はしつて　きました。　　＃
四　　ワタクシ　ノ　ウチ　　＃
ウチ　ニハ　ネエサン　ガ　一人、ニイサン　＃
ガ　三人、オトウト　ト　イモウト　ガ　一人　＃
ヅツ　アリマス。一バン　上　ノ　ニイサン　＃
ハ　イマ　ヘイタイ　ニ　イツテ　ヰマス。ネ＃
エサン　ハ　コノ　アヒダ　トナリムラ　ヘ　＃
オヨメ　ニ　イキマシタ。＃
＜Ｐ－０１１＞
ワタクシ　ハ　オカアサン　ノ　イヒツケ　ヲ　＃
ヨク　キイテ、イモウト　ノ　モリ　ヲ　シタ＃
リ　オツカヒ　ニ　イツタリ　シマス。オトウ＃
ト　ハ　犬　ガ　スキデ、イツモ　ブチ　ト　＃
アソンデ　ヰマス。＃
オトウサン　ヤ　ニイサン　ハ　マイアサ　ハ＃
ヤク　カラ　タンボ　ヘ　イキマス。ウチ　ノ　＃
人　ガ　ミンナ　ソト　ヘ　デル　トキ　ニハ、＃
＜Ｐ－０１２＞
オバアサン　ガ　オルスヰ　ヲ　ナサイマス。＃
バン　ノ　ゴハン　ノ　スンダ　アト　デ、オ＃
ヂイサン　ハ　イロイロナ　オモシロイ　ハナ＃
シ　ヲ　キカセテ　クダサイマス。＃
へや　の　中　まで　あかるく　なりまし＃
た。　　＃
には　の　まつ　の　木　の　上　へ　月　＃
が　でて　ゐます。　　＃
＜Ｐ－０１３＞
にはとり　は　とや　で　ねて　ゐます。　　＃
いぬ　は　おきて、　ないて　ゐます。　　＃
五　　ノミ　ノ　スクネ　　＃
ムカシ　タイマ　ノ　ケハヤ　ト　イフ　チカ＃
ラ　ノ　ツヨイ　人　ガ　アリマシタ。ウシ　ノ　＃
ツノ　ヤ、シカ　ノ　ツノ　デモ　ヲツテ　シマ＃
フ　ホド　デ、ダレ　ト　スマフ　ヲ　トツテ　＃
モ、マケタ　コト　ハ　アリマセン。ソレデ　＃
＜Ｐ－０１４＞
「日本中　ニハ　ヨワイ　モノ　バカリ　デ、ジ＃
ブン　ノ　アヒテ　ニ　ナル　モノ　ハ　一＃
人　モ　ナイ。」＃
ト、イバツテ　ヰマシタ。＃
ソレ　ヲ　天子　サマ　ガ　オキキ　ニ　ナツ＃
テ、ノミ　ノ　スクネ　ト　イフ　人　ト　ス＃
マフ　ヲ　オトラセ　ニ　ナリマシタ。＃
ケハヤ　ハ　ソノ　ナ　ノ　トホリ、ケル　コ＃
＜Ｐ－０１５＞
ト　ガ　マコトニ　ハヤカツタ　ノ　デス。シ＃
カシ　スクネ　モ　チカラ　ガ　＃
ツヨクテ、スバシコイ　＃
人　デシタ　カラ、ナ＃
カナカ　ケハヤ　ニハ　＃
ケラレマセン、スキ　＃
ヲ　ネラツテ、タツ＃
タ　一ケリ　デ、ケ＃
＜Ｐ－０１６＞
ハヤ　ヲ　ケタフシマシタ。＃
ミテ　ヰタ　人　ハ　ミンナ　一ド　ニ　テ　＃
ヲ　タタイテ　ホメマシタ。＃
「おれ　より　ちから　の　つよい　人　は　＃
あるまい。」＃
と　いつて、けはや　が　じまん　を　しま＃
した。しかし　のみ　の　すくね　には　ま＃
けました。それで　けはや　は　わらはれて、＃
＜Ｐ－０１７＞
すくね　は　ほめられました。　　＃
六　　ヒバリ　　＃
アタタカイ　カゼ　ガ　ソヨソヨト　ムギ　ノ　＃
ホ　ノ　上　ヲ　フイテ　ヰマス。ヒバリ　ガ　＃
オモシロサウ　ニ　サヘヅツテ　ヰマス。＃
ゴラン　ナサイ、マタ　アソコ　カラ　モ　一ピ＃
キ　上リマシタ。サヘヅリ　ナガラ　ダンダン　＃
タカク　上ツテ　イキマス。モウ　コヱ　バカ＃
＜Ｐ－０１８＞
リ　キコエテ、スガタ　＃
ハ　ミエマセン。サヘ＃
ヅル　ダケ　サヘヅル　＃
ト、イマ　ニ　マタ　オリ＃
テ　キマセウ。オリル　ト＃
キ　ニハ、オチル　ヤウ　＃
ニ　ハヤク　オリテ　キマ＃
ス。＃
ヒバリ　ハ　オリル　トキ　ニハ、ケツシテ　＃
ス　ノ　アル　トコロ　ヘ　ハ　オリマセン。＃
ケレドモ　上ル　トキ　ニハ、ス　カラ　スグ　＃
トビタチマス。＃
ユフガタ　ニ　ナツテ　モ、オヤドリ　ガ　オ＃
リテ　コナイ　トキ　ニハ、子ヒバリ　ハ　ス　＃
ノ　中　デ、ドンナ　ニ　マツテ　ヰル　コト　＃
デセウ。＃
＜Ｐ－０２０＞
ひばち　が　一つ。　　ゆのみ　が　二つ。　　＃
ふえ　が　三本。　　ゑ本　が　四さつ。　　＃
子ども　が　五にん。　　＃
あいうえお＜略＞　　＃
＜Ｐ－０２２＞
七　　なぞ　　＃
わたくし　には　口　も　目　も　耳　も　あ＃
りません。手　も　あし　も　ありません。ま＃
るいけれども　まり　の　やう　に　まんまる　＃
では　ありません。うごかず　に　ゐます　が、＃
しんだ　の　では　ありません。＃
私　を　ころがす　の　は　だれ　にも　でき＃
ます　が、たたせる　こと　や、二つ　かさね＃
＜Ｐ－０２３＞
る　こと　は、どうしても　できません。私　＃
は　そと　が　かたくて、中　が　やはらか　＃
です。かたい　もの　に　あたれば　こはれま＃
す。私　は　なん　でせう。　　＃
八　　うし　と　うま　　＃
牛　には　つの　が　あるけれども、うま　に＃
は　ありません。うま　には　たてがみ　が　＃
あるけれども、牛　には　ありません。＃
＜Ｐ－０２４＞
うま　は　からだ　が　ほそくて、足　が　な＃
がう　ございます。牛　は　からだ　が　太く＃
て、足　が　みじかう　ございます。牛　の　つ＃
め　は　二つ　に　われて　ゐます　が、うま　＃
の　は　われて　ゐません。＃
牛　は　力　が　つよいけれども、あるく　こ＃
と　が　おそう　ございます。うま　は　牛　＃
より　よわいけれども、はしる　こと　が　は＃
＜Ｐ－０２５＞
やう　ございます。＃
どちら　も　たいそう　やく　に　たつ　どうぶ＃
つ　で　ございます。　　＃
九　　こうま　　＃
はいしい、はいしい、　　＃
あゆめ　よ、小馬。　　＃
山　でも、さか　でも、　　＃
ずんずん　あゆめ。　　＃
＜Ｐ－０２６＞
おまへ　が　　＃
すすめば、　　＃
わたし　も　　＃
すすむ。　　＃
あゆめ　よ、あゆめ　よ、　　＃
足おと　たかく。」　　＃
ぱかぱか、ぱかぱか、　　＃
走れ　よ、小馬。　　＃
＜Ｐ－０２７＞
けれども　いそいで　　＃
つまづく　まいぞ。　　＃
おまへ　が　ころべば、　　＃
わたし　も　ころぶ。　　＃
走れ　よ、走れ　よ、　　＃
ころばぬ　やう　に。」　　＃
十　　タケ　　＃
四五日　マヘ　ニ　アタマ　ヲ　ダシタ　タケ＃
＜Ｐ－０２８＞
ノコ　ガ、モウ　コンナ　ニ　ノビテ、私　ノ　＃
セイ　ト　オナジ　クラヰ　ニ　ナリマシタ。＃
コレ　カラ　二三日　タツタラ、マダ　ズツト　＃
タカク　ナリマセウ。ダンダン　ノビル　ト、＃
タケノカハ　ガ　オチテ、＃
＜Ｐ－０２９＞
リツパナ　竹　ニ　ナリマス。アタラシイ　＃
竹　ハ　アヲアヲト　シテ、マコトニ　ウツク＃
シイ　モノ　デス。＃
竹　ハ　イロイロナ　ヤク　ニ　タチマス。＃
ダイ一　タケノコ　ガ　タベラレマス。タケノ＃
カハ　ハ　モノ　ヲ　ツツム　ノ　ニ　ツカ＃
ハレマス。フデ　ノ　ヂク、モノサシ　フエ　＃
ツヱ　ザル　カゴ　ナド、竹　デ　作ツタ　モ＃
＜Ｐ－０３０＞
ノ　ガ　タクサン　アリマス。竹馬　モ　竹　＃
デ　コシラヘ、タコ　ノ　ホネ　モ　竹　デ　＃
作リマス。＃
ソノ　ホカ　竹　ノ　スダレ　モ　アリ、竹　＃
ノ　カキネ　モ　アリマス。タル　ヤ　ヲ＃
ケ　ニモ、竹　ノ　タガ　ガ　カケテ　アリ＃
マス。＃
モノホシザヲ　ニモ、コクキ　ノ　サヲ　ニモ、＃
＜Ｐ－０３１＞
センドウ　ガ　舟　ヲ　ヤル　サヲ　ニモ、竹　＃
ヲ　ツカヒマス。竹　ノ　ツカヒミチ　ハ　マ＃
ダマダ　タクサン　アリマス。　　＃
十一　　タウヱ　　＃
アメ　ガ　フリツヅイテ、田　ノ　水　ガ　タ＃
クサン　ニ　ナリマシタ。ドコ　デモ　田ウヱ　＃
ガ　ハジマツテ　ヰマス。＃
馬　ニ　マグハ　ヲ　ヒカセテ、田　ヲ　カキ＃
＜Ｐ－０３２＞
ナラシテ　ヰル　人　モ　ア＃
リマス。ナハシロ　デ　ナ＃
ヘ　ヲ　トツテ　ヰル　人　＃
モ　アリマス。ナヘカゴ　ニ　＃
ナヘ　ヲ　入レテ、ハシツ＃
テ　イク　人　モ　アリマ＃
ス。子ドモ　ガ　二三人　＃
アゼ　ニ　タツテ、ナヘ　＃
＜Ｐ－０３３＞
ヲ　田　ノ　中　ヘ　ナゲ入レテ　ヰマス。＃
ナヘ　ヲ　ウヱテ　ヰル　女　ハ、マルイ　カ＃
サ　ヲ　カブツテ、アカイ　タスキ　ヲ　カケ＃
テ、コヱ　ヲ　ソロヘテ、ウタツテ　ヰマス。＃
アノ　ウタ　ヲ　オキキ　ナサイ。　　＃
「コトシ　ハ　ホウネン、　　＃
ホ　ニ　ホ　ガ　サイテ、　　＃
ミチ　ノ　小グサ　モ　　＃
＜Ｐ－０３４＞
米　ガ　ナル。」　　＃
ゴラン　ナサイ、モウ　アノ　ヒロイ　田　ガ　＃
ハンブン　バカリ　ウワリマシタ。イマ　ニ　＃
アノ　ナヘ　ガ　ノビテ、アヲイ　タタミ　ヲ　＃
シイタ　ヤウ　ニ　ナリマセウ。　　＃
十二　　ほたる　　＃
ある　ばん　まさを　は　はは　と　いつしよ　＃
に　よそ　から　かへつて　きました。＃
＜Ｐ－０３５＞
みち　で　ほたる　を　一ぴき　つかまへて、＃
母　から　かみ　を　もらつて　つつみました。＃
あをい　ひかり　が　かみ　の　上　から　す＃
いて　みえます。＃
うち　へ　かへつて、ちち　に　みせよう　と　＃
したら、光　が　みえません。＃
「おや、にげた　の　か　しらん。」＃
と、いそいで　かみ　を　あけて　みる　と、＃
＜Ｐ－０３６＞
ほたる　は　やはり　中　に　ゐ＃
ます。けれども　光つて　は　ゐ＃
ません。＃
まさを　は　ふしぎさう　に、＃
「どうして　もう　光らない　の　でせう。」＃
と　いひます　と、父　は　＃
「ここ　が　あかるい　から、みえない　の　＃
です。くらい　ところ　へ　はなして　ごら＃
＜Ｐ－０３７＞
ん。」＃
と　いひました。父　の　いふ　とほり、そと　＃
へ　はなしたら、あをく　光り　ながら、しづ＃
かに　とんで　いきました。　　＃
十三　がくかう　へ　もつて　いく　もの　　＃
七じ　が　なりました。さあ、これ　から　が＃
くかう　へ　行きませう。がくかう　へ　もつ＃
て　行く　もの　は、みんな　この　ふろしき　＃
＜Ｐ－０３８＞
の　中　に　つつんで　あります。ほか　に　ま＃
だ　だいじな　もの　が　三つ　あります。＃
だい一　には　目　です。これ　で　本　の　＃
中　の　じ　や　ゑ　や、せんせい　の　見せ＃
て　くださる　いろいろな　もの　を　見る　の　＃
です。＃
だい二　には　耳　です。　これ　が　なければ、＃
せんせい　の　おつしやる　こと　や、みんな　＃
＜Ｐ－０３９＞
の　言ふ　こと　が　わかりません。＃
私　は　よる　よく　ねむります　から、目　＃
は　いつも　はつきりして　ゐて、よく　見＃
えます。耳　も　よく　きこえて、ききおとす　＃
やう　な　こと　は　ありません。＃
だい三　には　口　です。なに　を　きかれて　＃
も、この　口　で　はつきり　こたへます。け＃
れども　その　ほか　に　よけいな　こと　は　＃
＜Ｐ－０４０＞
言ひません。　　＃
十四　　う　と　からす　　＃
う　が　川　の　中　で　さかな　＃
を　とつて　ゐました。今　もぐ＃
つた　か　と　おもふ　と、　すぐ＃
に　一ぴき　くはへて、でて　き＃
ます。それ　を　たべる　と、また　＃
すぐに　もぐります。見て　ゐる　＃
＜Ｐ－０４１＞
うち　に　また　一ぴき　くはへて、ういて　＃
出ます。それ　を　からす　が　木　の　上　＃
から　見て　ゐて、＃
「水　の　中　へ　はいつたら、どんな　心も＃
ち　だらう。一つ　やつて　見＃
よう。」＃
と、川　の　中　へ　はいりま＃
した　が、がぶがぶと　水　を　＃
＜Ｐ－０４２＞
のんで、とうとう　しんで　しまひました。＃
う　の　まね　する　からす、水　に　お＃
ぼれる。　　＃
十五　　ミギ　ト　ヒダリ　　＃
ミナモト　ノ　ヨシイヘ　ト　イフ　タイシヤ＃
ウ　ガ　イクサ　ニ　行ツタ　トキ、ユフハン　＃
ニハ、ケライ　ノ　人　ヲ　右　ト　左　ニ　＃
ワケテ　スワラセマシタ。ソノ　日　ノ　イク＃
＜Ｐ－０４３＞
サ　ニ　テガラ　ノ　アツタ　モノ　ヲ　左　＃
ノ　方　ニ　ナラベテ、アマリ　ハタラキ　ノ　＃
ナカツタ　モノ　ヲ　右　ノ　方　ニ　ナラベ＃
タ　ノ　デス。＃
ダレ　モ　右　ノ　方　ノ　ナカマ　ニ　ハイ＃
ル　ノ　ハ　イヤ　デス　カラ、ミンナ　ガ　＃
フンパツスル　ヤウ　ニ　ナリマシタ。ソレデ　＃
イツデモ　イクサ　ニ　カツタ　ト　イフ　コト　＃
＜Ｐ－０４４＞
デス。　　＃
十六　　四方　　＃
アサ　日　ノ　上ル　方　ガ　東　デ、ユフ日　＃
ノ　入ル　方　ガ　西　デ＃
ス。＃
アサ日　ニ　ムカツテ、手　＃
ヲ　ヒロゲテ　ゴラン　ナ＃
サイ。右　ノ　手　ノ　サ＃
＜Ｐ－０４５＞
ス　方　ガ　南　デ、左　ノ　手　ノ　サス　＃
方　ガ　北　デス。＃
東　ト　西　ト　南　ト　北　ヲ　四方　ト　＃
イヒマス。　　＃
十七　　ほしとり　　＃
ある　ばん　一人　の　男　が　そら　を　む＃
いて、ながい　さを　を　ふりまはして　ゐま＃
した。そこ　へ　ともだち　が　きて、＃
＜Ｐ－０４６＞
「おい、なに　を　して　ゐる　の　だ。」＃
と　きく　と、＃
「あまり　ほし　が　きれい　だ　から、二つ　＃
三つ　はたきおとさう　と　思ふ　の　だ。」＃
と　こたへました。ともだち　は　＃
「ばかな　こと　を　いふ。そんな　ところ　＃
で　さを　を　ふりまはしたつて、どうして　＃
とどく　もの　か。それ　より　は　やね　＃
＜Ｐ－０４７＞
の　上　へ　あがつて　はたけ。」＃
と　いつて　わらひました。　　＃
十八　　かへる　　＃
かへる　は　をか　に　ゐる　とき　には、大＃
きな　目　を　して、手　を　ついて　すわつ＃
て　ゐます。＃
とんぼ　など　が　あたま　の　上　を　とび＃
まはつて　も、見むき　も　しません。小さな　＃
＜Ｐ－０４８＞
虫　が　まへ　へ　くる　と、ぱくつと　くつ＃
て、へいきな　かほ　を　して　ゐます。＃
思ひだした　やう　に　ざぶん＃
と　水　の　中　へ　とびこみま＃
す。水　の　中　では　あと足　＃
で　水　を　かき　ながら、あちら　＃
こちら　へ　およぎまはります。＃
又　さかさま　に　なつて、下＃
＜Ｐ－０４９＞
へ　もぐつて、しばらく　たつ　と、ひとりで　＃
に　うかぶ　やう　に　して、水　の　上　へ　＃
出て　きます。＃
水　の　上　で　足　を　のばして、ぼんやり　＃
うかんで　ゐる　こと　も　あります。＃
人　や　犬　など　は　水　の　中　に　なが＃
く　居る　こと　は　できません。こひ　や　＃
ふな　など　は　水　から　出る　と、しんで　＃
＜Ｐ－０５０＞
しまひます。＃
かへる　は　水　の　中　にも、をか　の　上　＃
にも　すむ　こと　が　できる　の　です。　　＃
十九　　かへる　と　くも　　＃
しだれやなぎ　に　　＃
とびつく　かへる、　　＃
とんで　は　おち、　　＃
おちて　は　とび、　　＃
＜Ｐ－０５１＞
おちて　も、　　＃
おちて　も、　　＃
また　とぶ　　＃
ほど　に、　　＃
とうとう　やなぎ　に　　＃
とびついた。」　　＃
かぜ　ふく　小えだ　に　　＃
す　を　はる　小ぐも、　　＃
＜Ｐ－０５２＞
はつて　は　きれ、　　＃
きれて　は　はり、　　＃
きれて　も、きれて　も、　　＃
また　はる　　＃
ほど　に、　　＃
とうとう　小えだ　に　　＃
す　を　はつた。」　　＃
二十　　ハイ　今　スグニ　　＃
＜Ｐ－０５３＞
八ツ　ニ　ナル　女ノ子　ガ　アリマシタ。何　＃
ヲ　言ヒツケラレテ　モ、＃
「ハイ、今　スグニ。」＃
ト　イヒ　ナガラ、ナカナカ　＃
トリカカリマセン。＃
「モウ　ゴハン　ダ　カラ、＃
オイデ　ナサイ。」＃
ト　ヨバレテ　モ、＃
＜Ｐ－０５４＞
「ハイ、今　スグニ。」＃
ト　イツテ、ナカナカ　スグニ　ハ　行キマセン。＃
「ハヤク　オサラヒ　ヲ　ナサイ。」＃
ト　イハレテ　モ、＃
「ハイ、今　スグニ。」＃
ト　コタヘル　バカリ　デス。＃
アル　日　母　ガ　＃
「早ク、早ク。」＃
＜Ｐ－０５５＞
ト　ヨンダ　ノ　ニ、イツモ　ノ　トホリ、＃
「ハイ、今　スグニ。」＃
ト　イツテ、スグニ　ハ　キマセン　デシタ。＃
ソノ　ウチ　ニ、トナリ　ノ　ネコ　ガ　ダイ＃
ジナ　キンギヨ　ヲ　トツテ、ニゲテ　行キマ＃
シタ。　　＃
二十一　　虫ボシ　　＃
今日　ハ　ウチ　ノ　虫ボシ　デス。ザシキ　＃
＜Ｐ－０５６＞
ノ　ウチ　ニ　イクスヂ　モ　＃
ツナ　ヲ　ハツテ、ウチヂユ＃
ウ　ノ　人　ノ　キモノ　ガ　＃
ホシテ　アリマス。アハセ　＃
モ、ワタイレ　モ、ヒトヘモ＃
ノ　モ、カタビラ　モ　アリ＃
マス。アノ　キモノ　ト　ハ＃
カマ　ハ　ニイサン　ノ　デ＃
＜Ｐ－０５７＞
ス。コノ　赤イ　ジユバン　ハ　イモウト　ノ　＃
デス。アソコ　ニハ　オトウサン　ノ　チヤイ＃
ロ　ノ　オビ　ガ　アリ、コチラ　ニハ　オカ＃
アサン　ノ　モンツキ　ノ　ハオリ　ガ　アリ＃
マス。＃
私　ガ　ヲバサン　カラ　イタダイタ　ムラサ＃
キ色　ノ　ハオリ　ハ、イツマデ　タツテ　モ、＃
色　ガ　カハリマセン。＃
＜Ｐ－０５８＞
私　ガ　キヨネン　マデ　キテ　ヰタ　ワタイ＃
レ　ハ、ユキ　モ　タケ　モ　ミジカク　ナツ＃
テ、モウ　キラレマセン。　　＃
二十二　　うみ　　＃
うみ　の　水　が　青青と　して、どこ　まで　＃
も　つづいて　ゐます。とほく　の　方　では　＃
青ぞら　と　いつしよ　に　なつて　ゐる　やう　＃
に　見えます。＃
＜Ｐ－０５９＞
今日　は　なみ　が　お＃
だやか　で、　舟　が　た＃
くさん　おき　へ　出て　＃
ゐます。ほ　を　かけて　＃
ゐる　の　も　あり、か＃
けて　ゐない　の　も　＃
あります。くろい　けむ＃
り　を　出して　走つ＃
＜Ｐ－０６０＞
て　いく　きせん　も　あります。左　の　方　＃
に　はなればなれ　に　なつて　ゐる　の　は、＃
魚　を　つつて　ゐる　舟　です。右　の　方　＃
に　五六さう　かたまつて　ゐる　の　は、今　＃
あみ　を　おろして　ゐる　の　です。今　に　＃
あの　あみ　を　だんだん　はまべ　へ　ひき＃
よせて　くる　と、女　や　子ども　も　大ぜ＃
い　出て、いつしよ　に　なつて　ひきあげます。」＃
＜Ｐ－０６１＞
はまべ　の　まつ　の　木　の　下　へ　行つ＃
て　見ませう。あそこ　には　うつくしい　か＃
ひ　や　小石　が　たくさん　あります。　　＃
二十三　　かひ　　＃
をぢさん　の　おみやげ　に　貝　を　こんな　＃
に　たくさん　いただきました。みんな　めづ＃
らしい　貝　ばかり　です。こんな　に　大き＃
い　の　も、こんな　に　小さい　の　も　あ＃
＜Ｐ－０６２＞
ります。はまぐり　の　やう　に　＃
二つ　合ふ　の　も　あります　＃
が、さざえ　の　やう　に、ふか＃
い　つぼ　の　かたち　に　なつ＃
て　ゐる　の　も　あります。又　＃
あはび　の　貝　の　やう　に、＃
一つ　で　ひらたい　の　も　あ＃
ります。＃
＜Ｐ－０６３＞
ごらん　なさい、この　貝がら　＃
は　かたつむり　の　やう　に、＃
おもて　に　うづまき　が　あり＃
ます。その　うづまき　に、右　＃
から　左　へ　まはつて　ゐる　＃
の　と、　左　から　右　へ　まは＃
つて　ゐる　の　と、ふたいろ　＃
あります。私　は　をぢさん　に、＃
＜Ｐ－０６４＞
「どこ　で　こんな　に　たくさん　おひろひ　＃
に　なりました。」＃
と　ききましたら、＃
「いいえ、これ　は　ひろつた　の　では　な＃
い。貝ざいく　を　賣る　みせ　で　買つて　＃
きた　の　です。」＃
と　おつしやいました。　　＃
二十四　　ウラシマ　ノ　ハナシ　（一）　　＃
＜Ｐ－０６５＞
ムカシ　ウラシマ太郎　＃
ト　イフ　人　ガ　アリ＃
マシタ。＃
アル　日　ウミベ　ヘ　出＃
テ　見ル　ト、子ドモ　ガ　＃
大ゼイ　デ　カメ　ヲ　ツ＃
カマヘテ、オモチヤ　ニ　シ＃
テ　ヰマス。ウラシマ　ハ　＃
＜Ｐ－０６６＞
カハイサウ　ニ　思ツテ、子ドモ　カラ　ソノ　＃
カメ　ヲ　買ツテ、ウミ　ヘ　ハナシテ　ヤリ＃
マシタ。＃
ソレ　カラ　二三日　タツテ、ウラシマ　ガ　ウ＃
ミベ　デ　ツリ　ヲ　シテ　ヰル　ト、大キナ　＃
カメ　ガ　出テ　キテ、＃
「ウラシマ　サン、コノ　アヒダ　ハ　アリガ＃
タウ　ゴザイマシタ。オレイ　ニ　リユウグ＃
＜Ｐ－０６７＞
ウ　ヘ　ツレテ　行ツテ　アゲマセウ。私　ノ　＃
セナカ　ヘ　オノリ　ナサイ。」＃
ト　イヒマス。＃
ウラシマ　ガ　ヨロコンデ、カメ　ニ　ノル　ト、＃
ダンダン　ウミ　ノ　中　ヘ　シヅンデ　行ツ＃
テ、マモナク　リユウグウ　ノ　門　ヘ　ツキ＃
マシタ。＃
リユウグウ　ニハ　オトヒメ　ト　イフ　キレ＃
＜Ｐ－０６８＞
イナ　オヒメサマ　ガ　居テ、ウラシマ　ノ　來＃
タ　ノ　ヲ　タイソウ　ヨロコンデ、イロイロ＃
ナ　ゴチソウ　ヲ　シタリ、サマザマ　ノ　ア＃
ソビ　ヲ　シテ　見セマシタ。＃
ウラシマ　ハ　オモシロクテ　タマリマセン　カ＃
ラ、リユウグウ　ノ　オキヤクサマ　ニ　ナツ＃
テ、ウチ　ヘ　カヘル　ノ　モ　ワスレテ　ヰ＃
マシタ。　　＃
＜Ｐ－０６９＞
二十五　　ウラシマ　ノ　ハナシ　（二）　　＃
ウマイ　ゴチソウ　モ　毎日　タベル　ト、シ＃
マヒ　ニハ　イヤ　ニ　ナリマス。オモシロイ　＃
アソビ　モ　毎日　見ル　ト、シマヒ　ニハ　ア＃
キテ　キマス。＃
ソノ　ウチ　ニ　ウラシマ　ハ　ウチ　ヘ　カ＃
ヘリタク　ナツタ　カラ、アル　日　オトヒメ　＃
ニ、＃
＜Ｐ－０７０＞
「イロイロ　オセワ　ニ　ナツテ、＃
アリガタウ　ゴザイマス　ガ、ア＃
マリ　ナガク　ナリマス　カラ、＃
モウ　ウチ　ヘ　カヘリマセウ。」＃
ト　イヒマシタ。＃
オトヒメ　ハ　＃
「ソレ　ハ　マコトニ　オナゴリ＃
ヲシイ　コト　デ　ゴザイマ＃
＜Ｐ－０７１＞
ス　ガ、ソレデハ　オワカレ　＃
ノ　シルシ　ニ　コノ　＃
ハコ　ヲ　オ上ゲ　マ＃
ウシマセウ。シカ＃
シ　ケツシテ　フ＃
タ　ヲ　オアケ　ナ＃
サイマス　ナ。」＃
ト　イツテ、タマテ＃
＜Ｐ－０７２＞
バコ　ト　イフ　リツパナ　ハコ　ヲ　ワタシ＃
マシタ。＃
ウラシマ　ハ　ハコ　ヲ　モラツテ、マタ　カ＃
メ　ノ　セナカ　ニ　ノツテ、海　ノ　上　ヘ　＃
出テ　來マシタ。ウチ　ヘ　カヘツテ　見ル　＃
ト、オドロキマシタ、父　モ　母　モ　シンデ　＃
シマツテ、ジブン　ノ　ウチ　モ　アリマセン、＃
トモダチ　モ　ミンナ　ヰナク　ナツテ、知ツ＃
＜Ｐ－０７３＞
テ　ヰル　モノ　ハ　一人　モ　アリマセン。何　＃
ダ　カ　カナシクテ　カナシクテ　タマリマセン。＃
アマリ　カナシク　ナツタ　カラ、オトヒメ　ノ　＃
イツタ　コト　モ　ワスレテ、タマテバコ　ヲ　＃
アケテ　見ル　ト、中　カラ　白イ　ケムリ　ガ　＃
出テ、ウラシマ　ハ　ニハカニ　オヂイサン　ニ　＃
ナツテ　シマヒマシタ。　　＃
＜Ｐ－０７４＞
いろはにほへと＜略＞　　＃
をはり　　＃
