＜出典＞２２２　　　国定読本　２期２－２
＜Ｐ－０００＞
もくろく　　＃
一　　私　ども　の　まち………一　　十四　　とけい………四十五　＃
二　　山　の　上　の　見はらし………三　　十五　　とけい　の　うた………四十八　＃
三　　十一月三日………八　　十六　　ナゾ………五十　＃
四　　カキ　ト　クリ………十　　十七　　白ウサギ　（一）………五十二　＃
五　　ふじ　の　山………十三　　十八　　白ウサギ　（二）………五十六　＃
六　　ふじ　の　まきがり………十五　　十九　　雪　の　あさ………六十二　＃
七　　手　ノ　ユビ………二十　　二十　　うぐひす………六十四　＃
八　　アキナヒ　ノ　アソビ………二十三　　二十一　　子ドモ　ノ　心………六十六　＃
九　　きつね　と　のぎく………二十六　　二十二　　母　の　心………六十九　＃
十　　こくもつ………二十九　　二十三　　ヒナマツリ………七十二　＃
十一　　ワラ………三十五　　二十四　　なす　の　よ一　（一）………七十六　＃
十二　　サザエ　ノ　ジマン………三十七　　二十五　　なす　の　よ一　（二）………八十　＃
十三　　のし………四十一　＃
＜Ｐ－００１＞
一　　私　ども　の　まち　　＃
私　ども　の　がくかう　は　町　の　中ほど　＃
に　あります。ふで　や　かみ　を　賣る　みせ　＃
も、本　を　賣る　うち　も、みんな　がくかう　＃
の　きんじよ　に　あります。＃
がくかう　の　西どなり　は　やくば　で、や＃
くば　の　まむかひ　が　けいさつしよ　です。＃
けいさつしよ　の　よこ　を　北　へ　まがつ＃
＜Ｐ－００２＞
て、すこし　行く　と、左＃
がは　に　いうびんきよ＃
く　が　あります。その　＃
すぢむかひ　に　大きな　＃
ごふくや　が　あります。＃
この　へん　は　町中　で　＃
一ばん　にぎやかな　と＃
ころ　で、大きな　店　が　＃
＜Ｐ－００３＞
たくさん　あります。＃
村　の　人人　が、毎日　やさい　や　すみ　や　＃
たきぎ　を　馬　や　くるま　に　つんで、賣＃
り　に　きます。又　町　から　は、きれ　や　＃
こまもの　や　さかな　など　を　買つて　か＃
へります。　　＃
二　　山　の　上　の　見はらし　　＃
太郎　と　次郎　が　二人　で　山　へ　のぼ＃
＜Ｐ－００４＞
りました。＃
次郎「にいさん、ここ　から　見＃
る　と、町　が　一目　に　見＃
えます　ね。うち　は　どれ　＃
でせう。」＃
太郎「あそこ　に　高い　火の＃
見　の　はしご　が　見え＃
る。あの　こちら　に　白＃
＜Ｐ－００５＞
い　かべ　が　見えませう。＃
あれ　が　うち　です。」＃
次郎「ああ、あれ　です　か。私　＃
は　まるで　ちがつた　方　＃
を　見て　ゐました。」＃
太郎「うち　の　まへ　の　川　＃
が　あんな　に　まがりま＃
がつて、とほく　の　方　＃
＜Ｐ－００６＞
へ　ながれて　ゐます。あの　川むかふ　の　＃
木　の　しげつて　ゐる　の　が、八まん　さ＃
ま　の　もり　です。」＃
次郎「それでは　今　くるま　の　とほつて　ゐ＃
る　長い　はし　が、八まん　さま　の　ま＃
へ　の　はし　です　ね。」＃
太郎「さうです。今　あの　はし　の　上　を　人　＃
が　いくたり　とほつて　ゐます　か。」＃
＜Ｐ－００７＞
次郎「五人　です。」＃
太郎「いいえ、六人　です。」＃
次郎「一人　二人　三人　四人　五人、やつぱり　＃
五人　です。」＃
太郎「くるま　に　のつて　ゐる　人　を　入れ＃
る　と、六人　でせう。」＃
次郎「ああ、さうです、さうです。」＃
二人　は　まだ　方方　ながめて、あそんで　＃
＜Ｐ－００８＞
ゐました　が、その　うち　に　雨　が　ふり＃
さう　に　なつた　ので、いそいで　山　を　＃
下りました。　　＃
三　　十一月三日　　＃
十一月三日　ハ　一年中　デ　コトニ　オメデ＃
タイ　日　デス。ドンナ　ウチ　デモ　オイハヒ　＃
ヲ　シナイ　トコロ　ハ　アリマセン。日ノマ＃
ル　ノ　コクキ　ガ　アサ日　ニ　カガヤイテ　＃
＜Ｐ－００９＞
ヰル　ノ　ハ、イサマシイ　デハ　アリマセン　＃
カ。＃
私　ドモ　ノ　ガクカウ　デモ、ケサ　天長セ＃
ツ　ノ　シキ　ガ　アリマシタ。センセイ　ガ　＃
チヨクゴ　ヲ　オヨミ　ニ　ナツテ、センセイ　＃
モ　セイト　モ　一シヨ　ニ　君　ガ　ヨ　ノ　＃
ウタ　ヲ　ウタヒマシタ。　　＃
君　が　よ　は　ちよ　に　やちよ　に、　　＃
＜Ｐ－０１０＞
さざれ石　の　　＃
いはほ　と　なりて、　　＃
こけ　の　むす　まで。　　＃
四　　カキ　ト　クリ　　＃
ウチ　ニハ　カキ　ノ　木　ガ　二本　アリマ＃
ス。今年　ハ　エダ　ガ　ヲレル　ホド　タク＃
サン　ナツテ　ヰマス。一本　ハ　キザハシ　デ、＃
モウ　アマク　ナリマシタ。カラス　ガ　毎日　＃
＜Ｐ－０１１＞
トリ　ニ　來マス　カラ、古イ　カサ　ト　古＃
イ　モモヒキ　ヲ　キセタ　カカシ　ガ　タテ＃
テ　アリマス。今　一本　ノ　木　ハ　シブカキ　＃
デス　カラ、サハサナケレバ　タベラレマセン。＃
サハス　ト　ア＃
マク　ナツテ、＃
タイソウ　ウマ＃
イ　カキ　デス。＃
＜Ｐ－０１２＞
去年　ハ　ホシテ、クシガキ　ニ　作リマシ＃
タ。＃
ウラ　ノ　山　ニハ　クリ　ノ　木　ノ　林　ガ　＃
アリマス。コノゴロ　ハ　クリ　ノ　オチル　＃
ジブン　デ、毎アサ　早ク　オキテ、行ツテ　＃
見ル　ノ　ガ　タノシミ　デス。ケサ　モ　五十　＃
ホド　ヒロツテ　來マシタ。クリ　ハ　ユデテ　＃
タベテ　モ、ヤイテ　タベテ　モ、ウマイ　モノ　＃
＜Ｐ－０１３＞
デス。＃
クリ林　ノ　中　ニハ、ドングリ　ノ　木　モ　＃
五六本　アリマス。ドングリ　ノ　ミ　ハ　タ＃
ベラレマセン。　　＃
五　　ふじ　の　山　　＃
あたま　を　雲　の　上　に　出し、　　＃
四方　の　山　を　見おろして、　　＃
かみなり　さま　を　下　に　きく、　　＃
＜Ｐ－０１４＞
ふじ　は　日本一　の　山。　　＃
青ぞら　高く　　＃
そびえたち、　　＃
からだ　に　雪　の　　＃
きもの　きて、　　＃
かすみ　の　すそ　を　　＃
とほく　ひく、　　＃
ふじ　は　日本一　の　山。　　＃
＜Ｐ－０１５＞
六　　ふじ　の　まきがり　　＃
昔　みなもと　の　よりとも　が　けらい　を　＃
つれて、ふじ　の　すその　で　まきがり　を　＃
しました。大ぜい　の　もの　が　下　に　ま＃
ちかまへて　ゐて、高い　ところ　から　おひ＃
おろして　來る　けもの　を、弓　で　いとつた　＃
の　です。はじめ　の　日　も、つぎ　の　日　＃
も、たくさん　えもの　が　ありました。＃
＜Ｐ－０１６＞
三日目　の　くれがた　の　こと　です、矢　に　＃
あたつた　ゐのしし　が、上　の　方　から　＃
よりとも　の　居る　方　へ　かけおりて　來＃
ました。牛　ほど　も　ある　大きな　ゐのし＃
し　で、きば　を　むき出して、はないき　を　＃
あらくして、　土けむり　を　たてて、とんで　＃
來ます。　早くて　早くて、とても　弓矢　では　＃
いとれません。＃
＜Ｐ－０１７＞
この　時　よりとも　の　そば　に　居た、に＃
たん　の　四郎　ただつね　と　いふ　ぶし　が、＃
弓矢　を　なげすてて、馬　を　とばして、そ＃
の　ておひじし　に　むかひました。　ゐのしし　＃
は　まつすぐ　に　ただつね　の　方　へ　下＃
りて　來ます。すれちがつた　時　に、ただ＃
つね　は　馬　から　ゐのしし　の　せなか　へ　＃
うしろむき　に　とびうつりました。ゐのし＃
＜Ｐ－０１８＞
し　は　ますます　あばれて　か＃
けおります。ただつね　は　しつ＃
かりと　を　を　にぎ＃
つて、のつて　ゐます。＃
もう　すこし　で　よ＃
りとも　の　ちかく　＃
へ　來る　か　と　思＃
ふ　と、ただつね　＃
＜Ｐ－０１９＞
は　こし　の　刀　を　ひきぬいて、つづけて　＃
五刀　六刀　さしとほしました。ゐのしし　は　＃
どつと　たふれました　が、たふれる　が　早＃
い　か、ただつね　は　すぐに　そば　の　た＃
ふれて　ゐた　木　の　上　へ　とびのきまし＃
た。＃
よりとも　はじめ　一どう　の　もの　が、た＃
だつね　を　ほめる　こゑ　は、山　も　くづ＃
＜Ｐ－０２０＞
れる　ほど　で　あつた　と　いひます。　　＃
七　　手　ノ　ユビ　　＃
オヂイサン「次郎、オマヘ　ハ　手　ノ　ユビ　ノ　名　＃
ヲ　知ツテ　ヰマス　カ。」＃
次郎「一バン　太イ　ノ　ガ　オヤユビ、一バン　＃
小サイ　ノ　ガ　小ユビ　デ、マン中　ノ　一＃
バン　高イ　ノ　ハ、中ユビ　トモ、高高＃
ユビ　トモ　イヒマス。アト　ノ　二本　ハ　＃
＜Ｐ－０２１＞
知リマセン。」＃
オヂイサン「オヤユビ　ノ　次　＃
ノ　ハ　人サシユビ　デ、＃
中ユビ　ト　小ユビ　ノ　アヒ＃
ダ　ノ　ガ　クスリユビ　デス。」＃
次郎「ウチ　ノ　ニイサン　ヤ　ネエサン　ヲ　＃
アハセル　ト、ミンナ　デ　五人　デス　カ＃
ラ、カタ手　ノ　ユビ　ノ　カズ　ト　同ジ　＃
＜Ｐ－０２２＞
デス。ニイサン　ハ　一バン　太ツテ、一バ＃
ン　力　ガ　ツヨイ　カラ、オヤユビ　デス。＃
大キイ　ネエサン　ハ　セイ　ガ　高イ　カ＃
ラ、高高ユビ　デス。小サイ　ネエサン　ハ　＃
私　ヨリ　モ　スコシ　高イ　カラ、クスリ＃
ユビ　デス。ソレ　カラ　私　ハ　人サシユビ　＃
デ、三郎　ハ　小ユビ　デス。」＃
オヂイサン　ハ　＃
＜Ｐ－０２３＞
「ナルホド、ソノ　トホリ　デス。」＃
ト　イツテ、ニツコリ　ワラヒマシタ。　　＃
八　　アキナヒ　ノ　アソビ　　＃
オマツ　ガ　オトミ　ト　アキナヒ　ノ　アソ＃
ビ　ヲ　シテ　ヰマス。オマツ　ノ　店　ニハ、＃
糸　ヤ　キレ　ヤ　フデ　ヤ　カミ　ガ　ナラ＃
ベテ　アリマス。＃
オトミ「ソノ　糸　ハ　一カケ　イクラ　デス　カ。」＃
＜Ｐ－０２４＞
オマツ「三セン　デス。」＃
オトミ「ソレデハ　五カケ　モ＃
ラヒマセウ。ソレ　カラ　＃
フデ　ヲ　見セテ　クダ＃
サイ。」＃
オマツ　ハ　太イ　フデ　＃
ト　細イ　フデ　ヲ　出シ＃
テ、＃
＜Ｐ－０２５＞
「コノ　太イ　ノ　ガ　五セン　デ、細イ　ノ　＃
ハ　三セン五リン　デス。」＃
オトミ「ソノ　細イ　ノ　ヲ　二本　クダサイ。ミ＃
ンナ　デ　イクラ　ニ　ナリマス　カ。」＃
オマツ　ハ　糸　ト　フデ　ヲ　紙　ニ　ツツ＃
ンデ、ワタシ　ナガラ、＃
「糸　ガ　十五セン、フデ　ガ　七セン、ミンナ　＃
デ　二十二セン　ニ　ナリマス。」＃
＜Ｐ－０２６＞
オトミ　ハ　マルク　キツタ　白イ　紙　ヲ　＃
三ツ　出シテ、＃
「三十セン　アゲマス　カラ、コレ　デ　トツ＃
テ　クダサイ。」＃
オマツ　ハ　ツリ　ヲ　ワタシテ、＃
「毎ド　アリガタウ　ゴザイマス。」　　＃
九　　きつね　と　のぎく　　＃
さむい　北かぜ　が　ふいて、のはら　の　く＃
＜Ｐ－０２７＞
さ　や　はな　は　大てい　かれて　しまひま＃
した。くさ　の　かげ　に　ないて　ゐた　虫　＃
も　死んで　しまつた　の　か、もう　なく　こ＃
ゑ　も　きこえません。＃
一ぴき　の　きつね　が　さきのこつて　ゐる　＃
のぎく　を　見つけて、＃
「おきくさん、おきくさん、かう　さむく　な＃
つて　は、しかた　が　ありますまい。あな＃
＜Ｐ－０２８＞
た　の　おなかま　は　大てい　枯れて　し＃
まつた　やう　です。まことに　おきのどくな　＃
こと　です。」＃
と　いひました。のぎく　は　＃
「いいえ、私　たち　は　枯れた　やう　に　見＃
えて　も、ね　は　生きて　ゐます。土　の　＃
中　で、しづかに　らい年　の　はる　を　＃
まつて　ゐる　の　です。はる　に　なつて、＃
＜Ｐ－０２９＞
だんだん　あたたか　に　なる　と、枯れた　＃
あと　から、また　め　を　ふき出して、その　＃
うち　に　きれいな　はな　を　さかせて　見＃
せます。今年　は　もう　これ　で　すみまし＃
た。らい年　また　お目　に　かかりませう。」＃
と　こたへました。　　＃
十　　こくもつ　　＃
三郎　の　うち　では　夕はん　が　今　すん＃
＜Ｐ－０３０＞
で、みんな　あつまつて、色色な　はなし　を　＃
して　ゐます。＃
母　が　父　に　＃
「もう　すぐ　お正月　です　から、もち米　を　＃
よういしなければ　なりません。」＃
と　いひます　と、三郎　は　それ　を　きい＃
て、＃
「もち　に　する　米　と　ごはん　の　米　は　＃
＜Ｐ－０３１＞
どう　ちがひます　か。」＃
母「おもち　に　する　の　は　もち米　と　＃
いふ　米　です。ごはん　の　米　は　ねば＃
りけ　が　すくない　から、おもち　には　＃
なりません。」＃
その　時　あね　の　おはる　は、＃
「三郎　さん　は　まだ　それ　を　知らなか＃
つた　の　です　か。それでは　うどん　や　＃
＜Ｐ－０３２＞
さうめん　は　何　で　＃
つくります　か。」＃
三郎「知つて　ゐます　と＃
も。麥　です。」＃
おはる「それでは　ごはん　＃
に　たく　麥　と、う＃
どん　や　さうめん　＃
に　する　麥　は　同＃
＜Ｐ－０３３＞
じ　です　か、ちがひます　か。」＃
三郎「同じ　です。」＃
おはる「いいえ、うどん　や　さうめん　に　する　＃
麥　は　小麥　で、ごはん　に　たく　麥　は　＃
大麥　です。」＃
あに　の　次郎　が　又　よこ　から、＃
「こんど　は　にいさん　が　きく　が、もち　＃
や　だんご　の　あん　は　何　で　作る　の　＃
＜Ｐ－０３４＞
です　か。」＃
三郎「豆　です。」＃
次郎「だんご　に　つける　こな　は。」＃
三郎「あれ　も　豆　です。」＃
次郎「それでは　あん　の　豆　と、だんご　に　＃
つける　こな　の　豆　と　同じ　です　か、＃
ちがひます　か。」＃
三郎「それ　は　知りません。」＃
＜Ｐ－０３５＞
次郎「あん　に　する　の　は　あづき　と　いふ　＃
豆　で、こな　に　する　の　は　大豆　と　＃
いふ　豆　です。」＃
父　は　三郎　の　あたま　を　なで　ながら、＃
「三郎　は　こんや　は　大そう　もの知り　に　＃
なつた　ね。」＃
と　いひました。　　＃
十一　　ワラ　　＃
＜Ｐ－０３６＞
イネ　ノ　ワラ　デハ、タワラ　コモ　ムシ＃
ロ　ナハ　ワラヂ　ミノ　ナド　ヲ　作リマス。＃
又　タタミ　ノ　トコ　ニ　シタリ、ヤネ　ヲ　＃
フイタリ　シマス。ソノ　ホカ　ツカヒミチ　＃
ハ　マダ　イクラ　モ　アリマス。皆サン　ノ　＃
知ツテ　ヰル　ダケ　イツテ　ゴラン　ナサ＃
イ。＃
麥ワラ　デハ　ヤネ　ヲ　フキマス　ガ、又　＃
＜Ｐ－０３７＞
赤　ヤ　青　ヤ　キ色　ニ　ソメテ、麥ワラザ＃
イク　ニモ　ツカヒマス。麥ワラザイク　ニハ　＃
カゴ　ヤ　オモチヤ　ヤ　色色ナ　物　ガ　ア＃
リマス。＃
マダ　コノ　ホカ　ニ　麥ワラ　デ　作ツタ　物　＃
デ、アツイ　ジブン　ニ　ツカフ　物　ガ　ア＃
リマス。皆サン　何　デセウ。　　＃
十二　　サザエ　ノ　ジマン　　＃
＜Ｐ－０３８＞
アル　日　タヒ　ヒラメ　サバ　タコ　ナド　＃
ガ　オヨイデ　ヰル　ト、サザエ　ガ　岩　ノ　＃
カゲ　カラ　ヨ＃
ビトメテ、＃
「コノ　アヒダ　＃
大キナ　フカ　＃
ガ　來タ　時　＃
ニ、君　ラ　ハ　＃
＜Ｐ－０３９＞
ズヰブン　アワテマシタ　ネ。ボク　ラ　ハ　＃
カウ　イフ　カタイ　ヨロヒ　ヲ　キテ　ヰル　＃
カラ、ドンナ　時　デモ、コノ　中　ヘ　ハ＃
イツテ、内　カラ　ト　ヲ　シメテ　ヰ　サ＃
ヘ　スレバ、アンシンナ　モノ　デス。」＃
ト　イツテ、ジマンバナシ　ヲ　シマシタ。＃
ソノ　ウチ　ニ　海　ノ　水　ヲ　カキマハス　＃
ヤウ　ナ　大キナ　オト　ガ　シマシタ。サザ＃
＜Ｐ－０４０＞
エ　ハ　スグ　カラ　ノ　中　ヘ　ヒツコンデ、＃
フタ　ヲ　シメテ、＃
「コンド　ハ　タヒ　ヤ　ヒラメ　ナド　ハ　＃
キツト　ヤラレタ　ニ　チガヒ　ナイ。カラ　＃
ノ　ナイ　モノ　ハ　カハイサウナ　モノ　ダ。」＃
ト　イツテ、スマシテ　ヰマシタ。＃
スコシ　タツテ　カラ、ソツト　フタ　ヲ　ア＃
ケテ、外　ヲ　見ル　ト、何　ダ　カ　ヤウス　＃
＜Ｐ－０４１＞
ガ　チガツテ　ヰマス。コレ　ハ　＃
ヲカシイ　ト　オモツテ、ヨク＃
ヨク　見ル　ト、ソコ　ハ　サ＃
カナヤ　ノ　店　デ、ソバ　ニ　＃
一セン五リン　ト　カイタ　フダ　ガ　タテテ　＃
アリマシタ。　　＃
十三　　のし　　＃
をばさん　から　いただいた　おとしだま　に　＃
＜Ｐ－０４２＞
のし　が　ついて　ゐました。おちよ　は　そ＃
れ　を　見て、母　に　＃
「人　に　物　を　あげる　時　に、なぜ　のし　＃
を　つける　の　です　か。」＃
と　問ひました。母　は　＃
「これ　は　昔　から　の　＃
しきたり　で、昔　は　の＃
しあはび　を　つけた　の　＃
＜Ｐ－０４３＞
です。のしあはび　と　いふ　の　は、あは＃
び　の　肉　を　のして、紙　の　やう　に　＃
うすくした　もの　です。それ　が　だん＃
だん　に　かはつて、今　では　紙　で　作つ＃
た　のし　を　つかふ　やう　に　なりまし＃
た。この　まん中　に　小さな　物　が　あ＃
りませう。これ　が　のしあはび　の　かはり　＃
です。」＃
＜Ｐ－０４４＞
と　答へました。おちよ　は　又、＃
「どうして　のしあはび　を　つける　やう　＃
に　なつた　の　でせう。」＃
と　問ひました。母　は　＃
「人　の　死んだ　時　など　の　おめでたく　＃
ない　時　には、なまぐさもの　を　もちひない　＃
こと　が　おほい　の　です。それ　です　か＃
ら、ふだん　品物　を　やりとりする　時　には、＃
＜Ｐ－０４５＞
なまぐさ　の　しるし　に　のしあはび　を　つ＃
ける　やう　に　なつた　の　でせう。今　でも　＃
魚　や　貝　や　鳥　や、すべて　なまぐさもの　＃
を　おくる　時　には、のし　を　つけません。」＃
と　答へました。　　＃
十四　　とけい　　＃
皆さん　は　とけい　の　見方　を　知つて　＃
ゐます　か。＃
＜Ｐ－０４６＞
皆さん　は　とけい　に　かいて　ある　字　＃
が　よめます　か。＃
とけい　の　長い　はり　と　みじかい　はり　＃
は　どちら　が　早く　まはります　か。＃
とけい　が　なる　時　に＃
は、長い　はり　は　＃
どこ　に　あります　＃
か。＃
＜Ｐ－０４７＞
皆さん　が　あさ　おきる　時　には、みじか＃
い　はり　が　どの　字　の　所　に　あります　＃
か。＃
皆さん　が　よる　ねる　時　には、みじかい　＃
はり　が　どの　字　の　所　に　あります　＃
か。＃
一日　の　うち　には　何じかん　あります　＃
か。　＃
＜Ｐ－０４８＞
あなた　がた　は　何じかん　がくかう　に　居＃
ます　か。　　＃
十五　　とけい　の　うた　　＃
とけい　は　あさ　から　　＃
かつちん、かつちん。　　＃
おんなじ　ひびき　で、　　＃
うごいて　居れども、　　＃
ちつとも　おんなじ　　＃
＜Ｐ－０４９＞
所　を　ささず　に、　　＃
ばん　まで　かうして、　　＃
かつちん、かつちん。　　＃
とけい　は　ばん　でも　　＃
かつちん、かつちん。　　＃
われ　ら　が　ねどこ　で、　　＃
やすんで　居る　ま　も、　　＃
ちつとも　休まず、　　＃
＜Ｐ－０５０＞
いき　を　も　つがず　に、　　＃
あさ　まで　かうして、　　＃
かつちん、かつちん。　　＃
十六　　ナゾ　　＃
木　ノ　ヤウ　ニ　カタイ　ガ、木　デハ　ア＃
リマセン。サカナ　ノ　ニホヒ　ガ　シマス　＃
ガ、アタマ　モ　ヲ　モ　アリマセン。ヨク　＃
人　ノ　タベル　モノ　デス　ガ、ソノ　ママ　＃
＜Ｐ－０５１＞
デ　ヤイタリ　ニタリ　シテ　タベル　ノ　デハ　＃
アリマセン。チヨツト　見ル　ト、リツパ　デハ　＃
ナイ　ガ、オメデタイ　時　ノ　オクリモノ　＃
ニ　ナリマス。＃
今　ハ　死ンデ　ヰマス　ガ、モト　ハ　海　＃
ノ　中　デ　オヨイデ　ヰマシタ。海　ニ　ヰ＃
タ　時　ヨリ　モ、今　ハ　スコシ　長イ　名　＃
ヲ　モツテ　ヰマス。何　デセウ。アテテ　ゴ＃
＜Ｐ－０５２＞
ラン　ナサイ。　　＃
十七　　白ウサギ　（一）　　＃
島　ノ　上　ニ　居タ　白ウサギ　ガ、ムカフ　＃
ノ　大キナ　ヲカ　ヘ　行ツテ　見タイ　ト　＃
思ツテ、海　ヲ　ワタル　クフウ　ヲ　カンガ＃
ヘテ　ヰマシタ。アル　日　ハマベ　ヘ　出テ　＃
見ル　ト、ワニザメ　ガ　居マシタ　カラ、＃
「オマヘ　ノ　ナカマ　ト　オレ　ノ　ナカマ　＃
＜Ｐ－０５３＞
ト、ドツチ　ガ　多イ　カ、クラベテ　見ヨ＃
ウ。」＃
ト　イヒマシタ。ワニザメ　ハ　＃
「ソレ　ハ　オモシロカラウ。」＃
ト　答ヘテ、スグニ　ナカマ　ヲ　大ゼイ　ツ＃
レテ　來マシタ。＃
白ウサギ　ハ　コレ　ヲ　見テ、＃
「ナルホド、オマヘ　ノ　ナカマ　ハ　ズヰブ＃
＜Ｐ－０５４＞
ン　多イ。オレ　ノ　方　ガ　少イ　カ　モ　＃
知レナイ。オマヘ　タチ　ノ　＃
セナカ　ノ　上　ヲ　アルイ＃
テ、カゾヘテ　見ル　カラ、ム＃
カフ　ノ　ヲカ　マデ　ナラ＃
ンデ　見　ヨ。」＃
ト　イヒマシタ。＃
ワニザメ　ハ　白ウサギ　ノ　＃
＜Ｐ－０５５＞
イフ　トホリ　ニ　ナラビマシ＃
タ。白ウサギ　ハ　一ツ　二ツ　＃
ト　カゾヘテ、ワタツテ　行キマ＃
シタ　ガ、イマ　一足　デ　ヲ＃
カ　ヘ　上ラウ　ト　イフ　所　デ、＃
「オマヘ　タチ　ハ　ウマク　オレ　ニ　ダマ＃
サレタ　ナ。オレ　ハ　ココ　ノ　ヲカ　ヘ　＃
來タカツタ　ノ　ダ。」＃
＜Ｐ－０５６＞
ト　イツテ　ワラヒマシタ。ワニザメ　ハ　ソ＃
レ　ヲ　キク　ト、大ソウ　オコツテ、一バン　＃
シマヒ　ニ　居タ　ノ　ガ、白ウサギ　ノ　毛　＃
ヲ　ミンナ　ムシリトツテ　シマヒマシタ。　　＃
十八　　白ウサギ　（二）　＃
白ウサギ　ハ　イタクテ　タマリマセン　カラ、＃
ハマベ　ニ　タツテ、ナイテ　ヰマシタ。ソコ　＃
ヘ　カミサマ　ガタ　ガ　オトホリガカリ　ニ　＃
＜Ｐ－０５７＞
ナツテ、＃
「ナゼ　ナク　ノ　カ。」＃
ト　オタヅネ　ニ　ナリマシタ。ワケ　ヲ　申＃
シ上ゲマス　ト、＃
「ソレナラ　海　ノ　水　ヲ　アビテ、ネテ　ヰ＃
ル　ガ　ヨイ。」＃
ト　オヲシヘ　ニ　ナリマシタ。＃
白ウサギ　ハ　スグ　海　ノ　水　ヲ　アビマ＃
＜Ｐ－０５８＞
シタ　ガ、マヘ　ヨリ　モ　カヘツテ　イタク　＃
ナツテ、ナホナホ　クルシンデ　ヰマシタ。＃
ソコ　ヘ　オホクニヌシノミコト　ト　イフ　＃
神サマ　ガ　オ出デ　ニ　＃
ナリマシタ。コノ　神サ＃
マ　ハ　サキホド　オト＃
ホリ　ニ　ナツタ　神サ＃
マ　ガタ　ノ　弟　ノ　方　＃
＜Ｐ－０５９＞
デス。アニ神サマ　ガタ　ノ　オトモ　ヲ　シテ、＃
フクロ　ヲ　カツイデ　イラツシヤツタ　ノ　デ、＃
オソク　オナリ　ニ　ナツタ　ノ　デス。コノ　＃
神サマ　モ、＃
「ナゼ　ナク　ノ　カ。」＃
ト　オタヅネ　ニ　ナリマシタ　カラ、白ウサ＃
ギ　ハ　目　ヲ　コスツテ、又　ソノ　ワケ　＃
ヲ　申シ上ゲマシタ。スルト　神サマ　ハ、＃
＜Ｐ－０６０＞
「ソレ　ハ　カハイサウナ　コト　ダ。ハヤク　＃
川　ヘ　行ツテ、シホケ　ノ　ナイ　水　デ　＃
カラダ　ヲ　アラツテ、ガマ　ノ　ホ　ヲ　＃
シイテ、ソノ　上　ニ　コロガレ。」＃
ト　ヲシヘテ　クダサイマシタ。＃
白ウサギ　ガ　ソノ　トホリ　ニ　シマス　ト、＃
カラダ　ハ　スツカリ　モト　ノ　ヤウ　ニ　＃
ナホリマシタ。ヨロコンデ　オホクニヌシノミ＃
＜Ｐ－０６１＞
コト　ノ　所　ヘ　オレイ　ニ　行ツテ、＃
「オカゲサマ　デ、カラダ　ハ　コノ　トホリ　＃
ニ　ナホリマシタ。アナタ　ハ　ノチ　ニハ、＃
キツト　兄サマ　ガタ　ヨリ　モ、オエラク　＃
オナリ　ニ　ナリマス。」＃
ト　申シ上ゲマシタ。＃
ソノ　ノチ　オホクニヌシノミコト　ハ　白ウ＃
サギ　ノ　イツタ　トホリ、エライ　オ方　ニ　＃
＜Ｐ－０６２＞
オナリ　ニ　ナリマシタ。　　＃
十九　　雪　の　あさ　　＃
けさ　おきて　見る　＃
と、雪　が　たくさ＃
ん　つもつて、どこ　＃
を　見て　も　まつ＃
白　です。ゆふべ　は　＃
風　が　なくて、し＃
＜Ｐ－０６３＞
づかな　ばん　でした　から、少し　も　知らず　＃
に　ゐました。＃
やぶ　の　竹　は　弓　の　やう　に　まがつ＃
て、中　には　さき　が　土　まで　とどいて　＃
ゐる　の　も　あります。には　の　松　の　木　＃
は　わた　を　のせた　やう　に　見えます。＃
は　の　おちた　木　も　みんな　まつ白　に　＃
なつて、はな　が　さいた　やう　です。＃
＜Ｐ－０６４＞
犬　は　よろこんで、雪　の　中　を　とびあ＃
るいて　ゐます。みち　を　とほる　人　は、＃
あしだ　の　は　に　はさまつた　雪　を　た＃
たきおとし　ながら　あるいて　ゐます。＃
今日　は　早く　から　學校　へ　行つて、み＃
んな　で　雪なげ　を　しませう。　　＃
二十　　うぐひす　　＃
ほうほけきよ、ほうほけきよ。＃
＜Ｐ－０６５＞
うぐひす　が　ないて　ゐます。＃
けきよ、けきよ、けきよ、けきよ。＃
今　あの　うめ　の　木　の　枝　から　枝　＃
へ　とんで　ゐま＃
す。あんな　小さ＃
な　からだ　で、あ＃
んな　大きな　こゑ　＃
の　出る　の　が　ふ＃
＜Ｐ－０６６＞
しぎ　です。羽　の　色　は　あまり　うつく＃
しく　は　ありません　が、なく　こゑ　は　＃
まことに　かはいらしう　ございます。＃
昔　から　うめ　に　うぐひす　と　いつて、＃
うめ　の　花　の　さく　じぶん　から、あん＃
な　うつくしい　こゑ　で　なきはじめます。　　＃
二十一　　子ドモ　ノ　心　　＃
三郎　ノ　母　ハ　四五日　マヘ　カラ　風　＃
＜Ｐ－０６７＞
ヲ　ヒイテ　ネテ　ヰマス。三郎　ハ　シンパ＃
イシテ、ヒマ　サヘ　アレバ、母　ノ　ソバ　＃
ヘ　來テ、＃
「マダ　ナホリマセン　カ。苦シイ　コト　ハ　＃
ゴザイマセン　カ。」＃
ト　イツテ　タヅネマス。今　モ　外　カラ　＃
カヘツテ、スグ　ココ　ヘ　來テ　ヰル　所　＃
デス。＃
＜Ｐ－０６８＞
三郎「オカアサン、ソノ　オ＃
クスリ　ハ　ニガウ　ゴ＃
ザイマス　カ。苦ケレバ　＃
私　ガ　カハリ　ニ　ノ＃
ンデ　上ゲマセウ。」＃
母「イイエ、オクスリ　ハ　＃
ジブン　デ　ノマナケレバ、何　ニモ　ナリ＃
マセン。」＃
＜Ｐ－０６９＞
三郎「ソンナ　ニ　少シ　ヅツ　ノマナイ　デ、＃
モツト　タクサン　ノンダラ、早ク　ナホリ＃
マセウ。」＃
母「サウ　一ド　ニ　ノンデ　ハ、カヘツテ　＃
ワルイ　ノ　デス。オイシヤ　サマ　ノ　オツ＃
シヤル　トホリ　ノマナケレバ　ナリマセン。」　　＃
二十二　　母　の　心　　＃
朝　早く　から　　＃
＜Ｐ－０７０＞
ゐどばた　で、　　＃
母　は　せい出す　　＃
あらひ物。　　＃
たらひ　の　中　に　　＃
ある　は　何。　　＃
これ　は　太郎　の　　＃
こくら　の　はかま。　　＃
太郎　きのふ　は　　＃
＜Ｐ－０７１＞
うんどうくわい　で、　　＃
どろ　に　よごした　　＃
この　はかま。　　＃
夜　おそく　まで　　＃
おく　の　ま　に、　　＃
母　は　せい出す　　＃
はりしごと。　　＃
ひざ　の　上　には　　＃
＜Ｐ－０７２＞
何　が　ある。　　＃
これ　は　おはる　の　　＃
はれぎ　の　はおり。　　＃
おはる　あした　は　　＃
ひなさままつり。　　＃
きせて　やりたい　　＃
この　はれぎ。　　＃
二十三　　ヒナマツリ　　＃
＜Ｐ－０７３＞
オハル　ハ　アネ　ニ　テツダツテ　モラツテ、＃
オヒナサマ　ヲ　カザリマシタ。＃
一バン　上　ノ　ダ＃
ン　ニハ　ダイリ＃
サマ　ヲ　ナラベ＃
テ、ソノ　左　ト　＃
右　ニ　ウツクシ＃
イ　シヨクダイ　ヲ　＃
＜Ｐ－０７４＞
立テマシタ。二ダン目　ニハ　クワンヂヨ　ヲ　＃
スヱテ、三ダン目　ニハ　五人バヤシ　ヲ　オ＃
キマシタ。又　四ダン目　ニハ　小サナ　タン＃
ス　ヤ　ナガモチ　ヤ　ヒバチ　ナド　ヲ　ナ＃
ラベ、又　ソノ　次　ノ　ダン　ニハ　ヒシモチ　＃
ト　オゼン　ヲ　ソナヘテ、花イケ　ニハ　モモ　＃
ノ　花　ト　ヒガンザクラ　ヲ　イケマシタ。＃
スツカリ　カザツテ　カラ、母　ノ　所　ヘ　行＃
＜Ｐ－０７５＞
ツテ、＃
「オカアサマ、オヒナサマ　ヲ　カザリマシタ　＃
カラ、ゴラン　下サイ。」＃
ト　イヒマシタ。母　ハ　來テ　見テ、＃
「タイソウ　ヨク　カザレマシタ。マア、ウツ＃
クシイ　コト。オチヨ　サン　ヤ　オマツ　サ＃
ン　ヲ　ヨンデ　來テ、オアソビ　ナサイ。」＃
ト　イヒマシタ。オハル　ハ　ヨロコンデ、友＃
＜Ｐ－０７６＞
ダチ　ヲ　ヨビアツメテ　アソビマシタ。　　＃
二十四　　なす　の　よ一　（一）　　＃
やしま　の　たたかひ　に　げんじ　は　をか、＃
へいけ　は　海　で、むかひあつて　ゐた　時、＃
へいけ方　から　一そう　の　ふね　を　こぎ＃
出して　來ました。見れば　へさき　に　長い　＃
さを　を　立てて、その　さを　の　さき　に＃
は　ひらいた　赤い　扇　が　つけて　あります。＃
＜Ｐ－０７７＞
一人　の　くわんぢよ　が　その　下　に　立＃
つて、さしまねいて　ゐます。さを　の　さ＃
き　の　扇　を　い　よ　と　いふ　の　でせ＃
う。＃
ふね　は　なみ　に　ゆられて、上つたり　下＃
つたり　します。扇　は　風　に　ふかれて、＃
ぐるぐる　まはつて　ゐます。いくら　弓　の　＃
名人　でも、これ　を　一矢　で　いおとす　こ＃
＜Ｐ－０７８＞
と　は、なかなか　むづかしさう　です。＃
げんじ　の　大しやう　よしつね　は　けらい　＃
に　むかつて、＃
「あの　扇　を　いおとす　もの　は　ない　か。＃
あれ　を　いない　と　いふ　の　も　ざんねん　＃
だ。だれ　か　上手な　もの　は　ない　か。」＃
と　たづねました。その　時　一人　が　すす＃
み出て、＃
＜Ｐ－０７９＞
「なす　の　よ一　と　申す　もの　が　ござ＃
います。そら　を　とんで　ゐる　鳥　でも、＃
三羽　ねらへば、二羽　だけ　は　きつと　い＃
おとす　ほど　の　名人　で　ございます。＃
これ　に　まさる　もの　は　ございません。」＃
と　いひました。よしつね　は　＃
「それ　を　よべ。」＃
と、すぐに　よ一　を　よび出しました。　　＃
＜Ｐ－０８０＞
二十五　　なす　＃
の　よ一　（二）　　＃
一ど　は　じたい＃
しました　が、よしつ＃
ね　が　ゆるしません。＃
よ一　は　心　の　うち　＃
で、もし　これ　を　いそこなつたら、生きて　＃
は　ゐまい　と　かくご　を　きめて、馬　に　＃
＜Ｐ－０８１＞
またがつて、海　の　中　へ　のり入＃
れました。＃
弓　を　とりなほして、むかふ　を　見＃
わたす　と、船　が　ゆれて、まと　が　＃
さだまりません。しばらく　目　を　つ＃
ぶつて、神さま　に　いのつて　から、＃
目　を　ひらいて　見る　と、こんど　＃
は　扇　が　少し　おちついて　見え＃
＜Ｐ－０８２＞
ます。よ一　は　弓　に　矢　を　つがへ、よ＃
く　ねらひ　を　さだめ、弓　を　引きしぼつ＃
て、ひようと　一矢　いはなしました。＃
赤い　扇　は　かなめ　の　きは　を　いきられて、＃
そら　に　まひ上つて、ひらひらと　二つ　三つ　＃
まはつて、波　の　上　に　おちました。＃
をか　の　方　では　大しやう　よしつね　を　＃
はじめ、みんな　が　馬　の　くら　を　たた＃
＜Ｐ－０８３＞
いて　よろこびました。海　の　方　でも　ふ＃
なばた　を　たたいて、一ど　に　どつと　ほ＃
めました。　　＃
をはり　　＃
