＜出典＞６２１　　　国定読本　６期２－１
＜Ｐ－００２＞
もくろく　　＃
一　　春の　声………四　　＃
二　　花まつり………九　　＃
三　　ことばあつめ………十八　　＃
四　　はやとり………二十二　　＃
五　　学校………三十　　＃
六　　かえり道………三十九　　＃
＜Ｐ－００３＞
七　　白うさぎ………四十三　　＃
八　　高い　高い………四十九　　＃
九　　五人の　子ども………五十八　　＃
十　　ひびき………八十五　　＃
十一　　みんなの　もの………九十　　＃
十二　　一まいの　紙………九十四　　＃
十三　　かぐやひめ………百　　＃
＜Ｐ－００４＞
一　　春の　声　　＃
（一）　　＃
まさお「やあ。」＃
みんな「やあ。」＃
ただし「山。」＃
みんな「山、山。」＃
まさお「はねかえる。」＃
みんな「はねかえる。」＃
ただし「山の　山びこ。」＃
＜Ｐ－００５＞
みんな「山びこ。おうい、おうい。」＃
さぶろう「あかるい　山。」＃
みんな「山の　あの　色。」＃
さぶろう「あたたかな　かぜ。」＃
みんな「かぜの　手ざわり。」＃
ともお「ひろい　はたけの　中で。」＃
さぶろう「たねまき、たねまき。」＃
みんな「たのしい　たねまき。」＃
ともお「ああ、お日さま。」＃
みんな「お日さまの　光、光。」　　＃
＜Ｐ－００６＞
（二）　　＃
さちこ「はあ。」＃
みんな「はあ。」＃
ゆりこ「春。」＃
みんな「春、春。」＃
さちこ「おきあがる。」＃
みんな「おきあがる。」＃
ゆりこ「どこも　さくら。」＃
みんな「さくら、さくら。」＃
すみこ「たなびく　かすみ。」＃
＜Ｐ－００７＞
みんな「かすみに　なく　ひばり。」＃
すみこ「さらさら、さらさらさら。」＃
みんな「さらさら、さらさらさら。」＃
のぶこ「小川の　ながれ。」＃
すみこ「白い　くもの　ながれ。」＃
みんな「さらさら、さらさらさら。」　　＃
（三）　　＃
たつお「おうい。」＃
みんな「おうい、おうい。」＃
たつお「みんな　あつまれ。」＃
＜Ｐ－００８＞
みんな「あつまれ。」＃
いさむ「さあ、手を　つなごう。」＃
みんな「手を　つなごう。」＃
たつお「わに　なろう。」＃
みんな「わに　なろう。大きな　大＃
きな　わに　なれ。」＃
さきこ「東の　友だち。」＃
みんな「西の　友だち。」＃
たけひこ「南の　友だち。」＃
みんな「北の　友だち。」　　＃
＜Ｐ－００９＞
二　　花まつり　　＃
花まつり　　＃
すみれ、たんぽぽ、れんげそう、　　＃
花の　おやねが　うつくしい。　　＃
あまちゃの　中から　ひょっこりと、　　＃
おでに　なったか、おしゃかさま。　　＃
＜Ｐ－０１０＞
上と　下とを　ゆびさして、　　＃
お立ちに　なって　いらっしゃる。　　＃
小さな　ひしゃくで　おちゃ　く＃
んで、　　＃
かけて　あげましょ、おしゃかさ＃
ま。　　＃
ちょうも　小鳥も　たのしそう、　　＃
きょうは　あなたの　花まつり。　　＃
＜Ｐ－０１１＞
はんたか　　＃
おしゃかさまに　はんたかと　いう　でしが　いました。＃
はんたかは　ものおぼえが　わるく、そのうえ、ものが　＃
よく　いえませんでした。＃
おしゃかさまは、どうかして　はんたかを　りっぱな　＃
人に　して　やりたいと、おおもいに　なりました。＃
そこで、まいにち　かしこい　でしを　ひとりずつ、は＃
んたかの　ところへ　やって、いろいろと　ものを　おし＃
える　ことに　しました。＃
＜Ｐ－０１２＞
一年　たちました。けれども、なにも　おぼえません。＃
二年　すぎました。まだ　なにも　おぼえません。＃
三年に　なりました。やはり　かしこく　なりません。＃
おしゃかさまは、＃
「では、わたしが　はなしを　して　みよう。」＃
と　おっしゃって、はんたかを　およびに　なりました。＃
「はんたか、おまえは　たくさんの　ことを　おぼえなく＃
ても　よろしい。ただ　ひとことを　しっかりと　おぼ＃
えなさい。」＃
はんたかは　目を　かがやかせて、おしゃかさまの　お＃
＜Ｐ－０１３＞
かおを　みつめました。＃
「その　ひとことと　いうの＃
は、きたない　ことばを　＃
つかわないと　いう　こと＃
だよ。わかったかい。」＃
はんたかは、この　ひとこ＃
とを　心の　中に　しまいま＃
した。＃
そのうちに、きたない　こ＃
とばは、きたない　心から　＃
＜Ｐ－０１４＞
うまれて　くる　ものだと　いう　ことが　わかりました。＃
きれいな　ことばは、きれいな　心から　うまれて　くる　＃
ことも　わかりました。＃
「おしゃかさまの　おしえて　くださった　ことは、きれ＃
いな　心に　なれと　いう　ことに　ちがいない。」＃
と　さとりました。＃
ある　日、おしゃかさまは、王さまの　おまねきに　あ＃
ずかりました。＃
おしゃかさまは　たくさんの　でしを　つれて、王さま＃
の　ごてんに　まいりました。＃
＜Ｐ－０１５＞
はんたかも　おしゃかさまの　はちを　もって、でしの　＃
中に　まじって　いました。ごてんの　いり口まで　きま＃
すと、門ばんが　はんたかを　みて、＃
「おまえさんのような　おろかものは、ここを　とおす　＃
ことは　できない。」＃
と　いって、とおしては　くれません。しかたが　あり＃
ませんから、はんたかは　門の　そとに　のこりました。＃
ごてんでは、おしゃかさまが　せきに　おつきに　なり＃
ました。でしたちは　その　わきに　ならびました。＃
その　ときです。ふしぎな　ことに、はちを　もった　＃
＜Ｐ－０１６＞
手が、するすると　おしゃかさまの　目の　まえに　のび＃
て　きました。それを　みた　ごてんの　人々は、びっく＃
りして　しまいました。＃
王さまは、＃
「これは　ふしぎだ。だれの　手だろう。」＃
と　おっしゃいました。＃
おしゃかさまは、＃
「これは　はんたかの　手で　ございます。＃
あれは　門の　そとに　いますので、この　はちを　わ＃
たくしに　とどけようと　して、手を　ここまで　のば＃
＜Ｐ－０１７＞
したのです。」＃
と　おっしゃいました。＃
王さまは、すぐ　はんたかを　およびに　なりました。＃
はんたかは、しずかに　ごてんに　あがって　きました。＃
はんたかの　＃
からだから、き＃
れいな　光が　＃
さして　いまし＃
た。　　＃
＜Ｐ－０１８＞
三　　ことば　あつめ　　＃
一くみは　花の　名を　あつめました。＃
二くみは　虫の　名を　あつめました。＃
三くみは　魚の　名を　あつめました。＃
四くみは　鳥の　名を　あつめました。＃
＜Ｐ－０１９＞
花の　名は　十二　あつまりました。＃
虫の　名は　十五　あつまりました。＃
魚の　名は　十三　あつまりました。＃
鳥の　名は　十四　あつまりました。＃
あつめた　ことばに　えを　かきそえました。＃
手わけして、その　かたちや　色を　よく　しらべる　＃
ことに　しました。＃
＜Ｐ－０２０＞
えを　かいて　いく　うちに、花の　名も、＃
鳥の　名も、だんだん　ふえて　きました。＃
先生が、こくばんに　つぎのような　ことを　おかきに　＃
なりました。＃
「一くみの　人たちに。＃
『どんな　花が　すきですか。』＃
二くみの　人たちに。＃
『どんな　虫が　いい　虫と　おもいますか。』＃
＜Ｐ－０２１＞
三くみの　人たちに。＃
『川に　いる　魚と　海に　いる　魚とを　わけなさい。』＃
四くみの　人たちに。＃
『なき声の　わかる　ものは、その　なき声を　かきな＃
さい。』」＃
できあがった　ものを　うしろの　かべに　はりました。＃
みんな　おもしろがって　みました。　　＃
＜Ｐ－０２２＞
四　　はやとり　　＃
むかし、ある　ところに、一本の　くすのきが　はえま＃
した。たいへんな　いきおいで、ひるも　よるも、ぐんぐ＃
んと　のびて　いきました。＃
なん年か　たつ　うちに、この　くすのきは、いままで　＃
みた　ことも　きいた　ことも　ないほど、大きな　木に　＃
なりました。＃
とうとう、その　てっぺんは、空の　くもに　とどくよ＃
うに　なりました。大きな　えだは　四方に　ひろがって、＃
＜Ｐ－０２３＞
どこから　どこまで　つづいて　いるのか、わからないほ＃
どに　なりました。＃
まいあさ　日が　でると、この　木の　西がわの　なん＃
十と　いう　村々が、日かげに　なります。ごごに　なる＃
と、東がわの　なん十と　いう　村々が、日かげに　なり＃
ます。＃
「日が　あたらないで、こまった　ものだ。」＃
「お米が　はんぶんも　できない。」＃
「なんとか　ならない　ものかなあ。」＃
あちらの　村でも　こちらの　村でも、こう　いって、＃
＜Ｐ－０２５＞
この　大きな　木を　みあげました。＃
ある　ちえの　ある　おじいさんが　いいました。＃
「しかたが　ない。この　木を　切る　ことに　しよう。」＃
みんなは　びっくりして、＃
「こんな　大きな　木を、切って　いい　ものでしょうか。」＃
と　いいますと、おじいさんは、＃
「日の　あたるように　するには　切るより　ほかに　し＃
かたが　あるまい。」＃
と　いいました。＃
そこで、切る　ことに　なりました。＃
＜Ｐ－０２６＞
こんな　大きな　木の　ことですから、切るのにも　大＃
さわぎでした。なん十人、なん百人と　いう　きこりが、＃
切りはじめました。長い　あいだ　かかって、やっと　切＃
りたおす　ことが　できました。＃
こんどは、切りたおした　木を、どう　するかと　いう　＃
ことに　なりました。すると、あの　ちえの　ある　おじ＃
いさんが、＃
「くりぬいて、ふねを　つくるが　よい。」＃
と　いいました。＃
そこで、大ぜいの　だいくを　あつめて、ふねを　つく＃
＜Ｐ－０２７＞
る　ことに　なりました　なん年か　かかって、とうとう　＃
一そうの　ふねが　できあがりました。いままで　みた　＃
ことも　きいた　ことも　ない、大きな　ふねでした。＃
海に　うかべて、大ぜいの　せんどうが　のりこみまし＃
た。そうして、「えいや、えいや。」と　こぎました。おどろ＃
いたのは、その　ふねの　早い　ことです。かいを　そろ＃
えて　ひとかき　水を　かくと、ふねは　ななつの　大な＃
みを　のりきって、鳥の　とぶように　走るでは　ありま＃
せんか。＃
「なんと　いう　早い　ふねだろう。」＃
＜Ｐ－０２８＞
「ふしぎだ、ふしぎだ。」＃
と、せんどうたちも、みて　いる　人々も　いいました。＃
すると、あの　ちえの　ある　おじいさんが、＃
「いや、ふしぎでも　なんでも　ない。あの　いきおいの　＃
いい　くすのきで　つくった　ふねだもの、いきおいの　＃
いいのが　あたりまえさ。鳥のように　早い　ふねだか＃
ら、はやとりと　いう　名を　つけよう。」＃
と　いいました。＃
その　のち、はやとりは、＃
たくさんの　米や、麦や、＃
＜Ｐ－０２９＞
豆を　つんで、海を　わ＃
たりました。＃
その　おかげで、日か＃
げに　なって　こまって　＃
いた　たくさんの　村々＃
は、だんだん　ゆたかに　＃
なって　いったと　いう　＃
ことです。　　＃
＜Ｐ－０３０＞
五　　学校　　＃
「学校」と　いう　だいで、作文を　する　ことに　なりま＃
した。＃
「じぶんの　かきたい　ところへ　いって、そこで　かい＃
て　いらっしゃい。」＃
と、先生が　おっしゃいました。＃
みんなは　あちらこちらに　わかれました。＃
あとで、できた　作文を、ひとりびとり　よみました。＃
＜Ｐ－０３１＞
「ここは　ろうかです。長く　まっすぐに　なって　いま＃
す。右がわは　きょうしつで、左がわには　まどが　な＃
らんで　います。まどから　光が　さしこんで　きます。＃
ぼうしかけが　ならんで　います。」＃
「わたくしは　かいだんを　かきます。かいだんは　はじ＃
めに　十五だん　あがって、それから　また　十五だん　＃
あがるように　なって　います。きれいに　そうじが　＃
して　あります。一だん　あがる　ごとに、あたりの　＃
＜Ｐ－０３２＞
ようすが　かわります。＃
てすりは　つるつる　して　＃
います。＃
あがった　ところの　かべ＃
には、えが　はって　あり＃
ます。『しずかに　あるく　＃
こと。』と　かいて　ありま＃
す。」＃
「でいり口には、げたばこが　＃
＜Ｐ－０３３＞
たくさん　あります。ぎょうぎ　よく　むかいあって　＃
います。はきものが　きちんと　そろって、わたくした＃
ちの　かえるのを　まって　います。」＃
「ひょうほんしつの　まえです。＃
ほそ長い　びんに、さかなが　はいって　いました。＃
なの花の　大きな　もけいが　ありました。青色や　ち＃
ゃ色の　くすりびんが、たくさん　ならんで　いました。＃
お米や　豆を　いれた、みほんの　まるい　びんも　あ＃
りました。へやの　すみに、かれ木が　立って　いまし＃
＜Ｐ－０３４＞
た。そこに、はくせいの　りすが、二ひき　のって　い＃
ました。ナフタリンの　においが　して　きます。」＃
「五年生の　きょうしつでは、花の　しゃせ＃
いを　して　いました。まっ白な　かびん＃
に、赤い　花が　さして　ありました。み＃
んなが　その　まわりに　あつまって、しゃせいを　し＃
て　いました。わたくしも、早く　大きく　なって、あ＃
んな　きれいな　花を　かきたいと　おもいました。」＃
＜Ｐ－０３５＞
「中にわに、とうもろこしが　たくさん　はえて　います。＃
ひまわりも　のびて　います。いけには、きんぎょが　＃
三びき　およいで　います。白い　くもが　水に　うつ＃
って　います。やねの　ところで、すずめが　ないて　＃
います。その　声が　よく　ひびきます。」＃
「こうさくしつでは、六年生が、はこのような　ものを　＃
こしらえて　いました。かんなを　つかって　いる　人＃
も　あります。＃
のこぎりを　ひいて　いる　人も　あります。かなづち＃
＜Ｐ－０３６＞
で、くぎを　うって　いる　人も　あります。ガタガタ、＃
トン、トン、トン、ゴシゴシゴシ、ススススス、たいへ＃
ん　にぎやかで　いそがしそうです。」＃
「こづかいさんの　おへやは　あたたかです。大きな　か＃
まどが　ふたつも　あります。火が　も＃
えて　います。おゆが　わいて　います。＃
ゆげが　もうもうと　たって　います。＃
大きな　ろに、大きな　やかんが　かか＃
って　います。大きな　ながしも　あります。こづかい＃
＜Ｐ－０３７＞
さんの　おへやの　ものは、みんな　大きいなと　おも＃
いました。」＃
「うさぎを　かって　ある　＃
ところに　きました。白い　＃
うさぎが、はこの　中で　＃
ねそべって　います。かな＃
あみに　からだを　つける＃
ように　して、ねて　いま＃
す。ときどき　目を　ひらいて　わたくしを　みます。＃
＜Ｐ－０３８＞
うさぎの　目は　もも色の　かわいらしい　目です。＃
しょうかを　うたって　いる　声が、オルガンに　まじ＃
って　きこえて　きます。」＃
先生が　こくばんに、＃
「みんなの　学校。＃
みんなの　きょうしつ。＃
たのしい　学校に　しましょう。＃
きれいな　きょうしつに　しましょう。」＃
と　おかきに　なりました。　　＃
＜Ｐ－０３９＞
六　　かえり道　　＃
海のような　空で、ひばりが　ないて　いました。＃
ぼくらは　くさはら道を　＃
あるいて　かえりました。＃
ぼくが　まん中で、＃
右の　かたには　いちろ＃
うくん、＃
左の　かたには　みよこ＃
＜Ｐ－０４０＞
さん。＃
ぼくらは　かたを　くんで、くさはら道を　あるいて　＃
かえりました。＃
きょう　ならったばかりの　しょうかを、大声で　うた＃
いながら　あるきました。＃
くわばたけの　くわの　はが、＃
やわらかで、光って　いて、＃
おかいこさんで　なくても　たべたいようです。＃
かぜが　ふくと、＃
＜Ｐ－０４１＞
くわの　はの　においが　ぷんと　します。＃
「じゃあ　しっけい。」＃
いちろうくんが、右の　方に　まがって　いって　しま＃
いました。＃
ぼくらは　ふたりに　なって、＃
麦の　ほと　すれすれに　あるきました。＃
たんぽぽの　みが、小人に　なって　とんで　いました。＃
＜Ｐ－０４２＞
「さようなら。」＃
みよこさんが、左の　かたから　はなれて、麦ばたけの　＃
よこ道を　かえりました。＃
「さよなら　三かく、＃
また　きて　四かく。」＃
ひとりぼっちに　なって　しまいました。＃
ぼくは、学校どうぐを　わきに　かかえて、どんどん　＃
走って　かえりました。　　＃
＜Ｐ－０４３＞
七　　白うさぎ　　＃
白うさぎが、島から　むこうの　りくへ　いって　みた＃
いと　思いました。＃
ある　日、はまべに　でて　みると、わにざめが　いま＃
したので、これは　いいと　思って、＃
「きみの　なかまと　ぼくの　なかまと、どっちが　多い＃
か、くらべて　みようでは　ないか。」＃
と　いいました。わにざめは、＃
「それは　おもしろかろう。」＃
＜Ｐ－０４４＞
と　いって、すぐに　なかまを　大ぜい　つれて　きまし＃
た。白うさぎは　それを　みて、＃
「きみの　なかまは　ずいぶん　多いな。ぼくらの　ほう＃
が　まけるかも　しれない。ぼくが、きみたちの　せな＃
かの　上を、かぞえながら　とんで　いくから、むこう＃
の　りくまで　ならんで　みたまえ。」＃
と　いいました。＃
わにざめは、白うさぎの　いう　とおりに　ならびまし＃
た。白うさぎは、「一つ、二つ、三つ、四つ、五つ。」と　かぞ＃
えながら、わたって　いきました。もう　ひと足で　りく＃
＜Ｐ－０４５＞
へ　あがろうと　いう　と＃
き、白うさぎは、＃
「きみたちは　うまく　だま＃
されたな。ぼくは　海を　＃
わたって　きたかったのだ。＃
あははは。」＃
と　いって　わらいました。＃
わにざめは　それを　き＃
くと、たいそう　おこりま＃
した。いちばん　しまいに＃
＜Ｐ－０４６＞
いた　わにざめが、白うさぎを　つかまえて、からだの　＃
けを　みんな　むしりとって　しまいました。＃
白うさぎは　いたくて　たまりません。はまべで　しく＃
しく　ないて　いました。その　とき、みなりの　りっぱ＃
な　かたがたが　大ぜい　おとおりに　なって、＃
「おまえは　なぜ　ないて　いるのか。」＃
と　おたずねに　なりました。白うさぎが　いままでの　＃
ことを　はなしますと、その　かたがたは、＃
「それなら、海の　水を　あびて、ねて　いるが　よい。」＃
と　おっしゃいました。＃
＜Ｐ－０４７＞
白うさぎは　すぐ　海の　水を　あびました。すると　＃
いたみが　いっそう　ひどく　＃
なって、とても　たまらなく　＃
なりました。＃
そこへ、おおくにぬしのみこ＃
とが　いらっしゃいました。こ＃
のかたは、さきほど　おとおり＃
に　なった　かたがたの　おと＃
うとさんです。にいさまがたの　＃
おもい　ふくろを　せおって　＃
＜Ｐ－０４８＞
いらっしゃったので、おそく　おなりに　なったのです。＃
おおくにぬしのみことも、＃
「なぜ　ないて　いるのか。」＃
と　おたずねに　なりました。白うさぎは　いままでの　＃
ことを　はなしました。＃
「それは　かわいそうだ。早く　川の　水で　からだを　＃
あらって、がまの　ほを　しいて、その　上に　ねるが　＃
よい。」＃
白うさぎが　その　とおりに　しますと、からだは　す＃
ぐ　もとのように　なりました。　　＃
＜Ｐ－０４９＞
八　　高い　高い　　＃
かぼちゃの花　　＃
かぼちゃの　花が　さきました、　　＃
あんな　ところに　さきました。　　＃
よあけに　ぱあと　まっき色、　　＃
つゆを　ふくんで　さきました。　　＃
＜Ｐ－０５０＞
かぼちゃの　花が　さきました、　　＃
はかげに　ふたつ　さきました。　　＃
かなかなぜみも　目が　さめて、　　＃
かぜに　ゆれゆれ　さきました。　　＃
石やさん　　＃
かっちん　かっちん　石を　切る。　　＃
めがねを　かけて　石を　切る、　　＃
目もとを　すえて　石を　切る、　　＃
あせを　ながして　石を　切る。　　＃
＜Ｐ－０５１＞
かっちん　かっちん　石を　切る。　　＃
石より　かたい　のみの　さき、　　＃
のみより　つよい　うでさきで、　　＃
かっちん　かっちん　石を　切る。　　＃
かっちん　かっちん　日が　くれて、　　＃
火花が　みえる　のみの　さき。　　＃
のみの　手もとは　くらくても、　　＃
かっちん　かっちん　石を　切る。　　＃
＜Ｐ－０５２＞
高い　高い　　＃
ありは　すみれの　花に　のぼり、　　＃
「高い、高い。」と　いいました。　　＃
うぐいすは　うめの　木に　とまり、　　＃
「高い、高い。」と　いいました。　　＃
りすは　しらかばの　木に　はねて、　　＃
「高い、高い。」と　いいました。　　＃
いなかの　やねの　ぺんぺんぐさは、　　＃
＜Ｐ－０５３＞
「高い、高い。」と　いいました。　　＃
こどもは　石の　上に　立ち、　　＃
「高い、高い。」と　いいました。　　＃
おてんとうさまは　空に　てり、　　＃
「高い、高い。」と　いいました。　　＃
＜Ｐ－０５４＞
がん　　＃
がんが　かえる、　　＃
がんが　かえる、　　＃
がんが　かえる。　　＃
たすきに　ならんで、　　＃
がんが　かえる。　　＃
山が　あれた、　　＃
＜Ｐ－０５５＞
海が　あれた、　　＃
かぜで　あれた。　　＃
おびに　なって、　　＃
ひもに　なって、　　＃
がんが　かえる。　　＃
＜Ｐ－０５６＞
カナリヤ　　＃
うたを　わすれた　カナリヤは、　　＃
うしろの　山に　すてましょか。　　＃
いえ　いえ、それは　なりません。　　＃
うたを　わすれた　カナリヤは、　　＃
せどの　こやぶに　いけましょか。　　＃
いえ　いえ、それも　なりません。　　＃
＜Ｐ－０５７＞
うたを　わすれた　カナリヤは、　　＃
やなぎの　むちで　ぶちましょか。　　＃
いえ　いえ、それも　なりません。　　＃
うたを　わすれた　カナリヤは、　　＃
ぞうげの　ふねに　ぎんの　かい、　　＃
月夜の　海に　うかべれば、　　＃
わすれた　うたを　思いだす。　　＃
＜Ｐ－０５８＞
九　　五人の　子ども　　＃
みずうみ　　＃
五人の　子どもの　おうちは、丘の　上に　あるのでも、＃
ふもとに　あるのでも　ありません。丘の　ちょうど　な＃
かほどに　あるのです。それで、おりれば　みずうみへ　＃
でられますし、のぼれば　大きな　木の　ある　ところへ　＃
でられます。＃
ある　日、みんなで　あそびに　でかけました。＃
＜Ｐ－０５９＞
「ねえ、大きな　木の　とこ＃
ろまで　のぼって　みよう。」＃
と、ジュデーが　いいます。＃
「いや、みずうみへ　おりよ＃
うよ。」＃
と、デビッドが　いいます。＃
「だめよ、だめよ。」＃
と、ジュデーが　いいます。＃
「いいよ、いいよ。」＃
と、デビッドが　いいます。＃
＜Ｐ－０６０＞
ほかの　子どもたちは、どう　きまるか　まって　いま＃
す。みんなの　心が　あわないと、どこへも　いけません。＃
そこへ　ちょうど　おとうさんが　おいでに　なって、＃
「どこへ　いこうかね。」＃
と　おききに　なりました。＃
「この　丘の　上の　大きな　木の　とこ。」＃
ジュデーは　こう　いいます。＃
「みずうみ、みずうみ、この　丘の　下の。」＃
デビッドは　こう　いいます。＃
「みんなの　心が　あわないと、どこへも　いけないじゃ　＃
＜Ｐ－０６１＞
ないか。」＃
そこで　おとうさんは　えんがわに　こしを　おろして、＃
どう　きまるか　おまちに　なりました。ほかの　子ども＃
たちも、こしを　おろして、まって　いました。＃
その　とき、マイクルが、＃
「あのねえ、丘の　木の　ところまで　のぼってさ、それ＃
から　さっさと　かけおりて　みずうみへ　いこうよ。」＃
と　いいました。＃
「こりゃあ　うまい　かんがえだ。」＃
おとうさんは　そう　おっしゃって、ジュデーに　おき＃
＜Ｐ－０６２＞
きに　なりました。＃
「それで　いいかい。」＃
「はい。」＃
ジュデーは　いいました。＃
「デビッドも　それで　いいかい。」＃
「はい。」＃
デビッドは　いいました。＃
「みんな　それで　いいね。」＃
「はい。」＃
みんなも　声を　そろえて　へんじを　しました。＃
＜Ｐ－０６３＞
みんなの　心が　あいましたから、いっしょに　なって、＃
丘の　大きな　木の　ところまで　のぼりました。そうし＃
て、そこで　おもしろく　あそんでから　丘を　おりて　＃
みずうみへ　でました。＃
みずうみには　ボートが　うかんで　いました。みんな＃
は　ボートに　のりこみました。三人の　男の子は、うし＃
ろに　こしかけました。ふたりの　女の子は、まえに　こ＃
しかけました。まん中には、おとうさんが　こしかけて、＃
ボートを　おこぎに　なりました。みずうみを　右へ　い＃
けば　もりへ　でます。左へ　いけば　たきへ　でます。＃
＜Ｐ－０６４＞
「どちらへ　いこうか。」＃
おとうさんは　おききに　なりました。＃
「右の　方。」＃
と、女の子たちが　いいました。＃
「左の　方。」＃
と、男の子たちが　いいました。＃
「りょう方　いっぺんには　いけないよ。右手と　左手を　＃
はんたいに　こいだら、ぐるぐるまわりを　するばかり＃
だ。はじめに　右か　左か　どちらかへ　やらなければ。」＃
「右。」＃
＜Ｐ－０６５＞
と、女の子たちが　いうと、＃
「左。」＃
と、男の子たちが　いいました。＃
また、心が　あわなく　なりました。そこで、おとうさ＃
んは、ボートを　こいで　ぐるぐる　ぐるぐる　おまわり＃
に　なりました。もう　みんなは　どこへも　いけません。＃
「だって、もりへ　でたいんだもの。」＃
バーバラが　いいました。＃
「たきへ　でたいんだもの。」＃
マイクルが　いいました。＃
＜Ｐ－０６６＞
「心が　あわなくては　だめ、だめ。」＃
おとうさんは　そう　いって、また　ぐるぐるまわりを　＃
なさいました。＃
その　とき、ピーターが、＃
「どっちへ　いったら　いいか、風に　きいて　みようよ。」＃
と、いいました。＃
「そりゃあ　うまい　かんがえだね。」＃
と、ジュデーが　いいました。＃
「それで　いいかい。」＃
おとうさんは　女の子たちに　おききに　なりました。＃
＜Ｐ－０６７＞
「はい。」＃
女の子たちは　いいました。＃
「それで　いいかい。」＃
おとうさんは　男の子たちに　おききに　なりました。＃
「はい。」＃
男の子たちも　いいました。＃
「じゃあ、雲を　みて　ごらん。そうして、風が　どちら＃
へ　ふいて　いるか、みて　ごらん。」＃
と、おとうさんが　おっしゃったので、みんなは　空を　＃
みあげました。青々と　した　中に、ふんわりした、小さ＃
＜Ｐ－０６８＞
な、白い　雲が　とんで　い＃
ました。雲は、もりの　方へ　＃
しずかに　しずかに　とんで　＃
います。＃
「風は　なんて　いってるの。」＃
おとうさんが　おききに　＃
なりました。＃
「『もりの　方。』って　いってま＃
す。」＃
バーバラが　いいました。＃
＜Ｐ－０６９＞
「もりの　方。」＃
みんなの　心が　あいました。＃
「さあ　これで　いけるぞ。」＃
おとうさんは　おっしゃいました。＃
「はじめに　もりへ　いって、それから　たきへ　でよう＃
ね。」＃
それから　みんなは　おもしろく　あそびました。　　＃
お日さま　　＃
五人の　子どもは　ゆうごはんを　たべて　いました。＃
＜Ｐ－０７０＞
そのとき、ピーターは　ふ＃
と、ゆかの　上に　なにか　＃
あるのを　みつけました。＃
「あれ、あれ　ごらんよ。」＃
ピーターは　大声で　いい＃
ました。＃
ゆかの　上に、なにか、長＃
い、光った、ぴかぴかした　＃
ものが　あります。＃
「なんだか　つまんで　みよ＃
＜Ｐ－０７１＞
う。」＃
デビッドが　いいました。＃
「つまんで　ごらん。」＃
おかあさんが　おっしゃいました。＃
そこで、デビッドは　いすから　おりて、つまんで　み＃
ました。けれども、つまむ　ことは　できません。＃
「わたしが　はきだして　あげよう。」＃
バーバラが　いいました。＃
「では、はいて　ごらん。」＃
おかあさんが　おっしゃいました。＃
＜Ｐ－０７２＞
そこで、バーバラは、だいどころから　ほうきを　もっ＃
て　きて　はきました。けれども、はきだす　ことも　で＃
きません。やはり　ゆかに　のこって　います。＃
「あれ　なあに。」＃
マイクルが　たずねました。＃
「白い　ひもかしら。」＃
おかあさんは　おききかえしに　なりました。＃
「ちがうよ。」＃
みんなが　いいました。＃
「ぎんの　リボンかしら。」＃
＜Ｐ－０７３＞
と、また　おかあさんが　おききに　なりました。＃
「ちがうよ。」＃
みんなが　こたえました。＃
「きらきらした　水かしら。」＃
「ちがうよ。」＃
「ぴかぴかの　かみかしら。」＃
「ちがうよ。」＃
「お日さまの　光かしら。」＃
「あ、そうだ、光だ。」＃
はじめて　みんなが　こう　さけびました。＃
＜Ｐ－０７４＞
「これ、どこから　やって　きたの。」＃
マイクルが　たずねますと、＃
「では、光の　とおり道を　さがして　みましょう。」＃
と、おかあさんが　おっしゃいました。＃
それで、みんなは　いすを　おりて、その　光の　中を　＃
あるいて　いって、まっすぐに　まどぎわへ　でました。＃
「まどから　のぞいて　ごらん。あの　丘の　上を。」＃
おかあさんが　おしえて　くださいました。みんなは　＃
そこを　みました。お日さまが　光りながら、いま、丘の　＃
かげへ　しずむ　ところでした。＃
＜Ｐ－０７５＞
「お日さまの　光は　お日さ＃
まから　やって　きたのね。」＃
「ほら、どう　なるか、きを＃
つけて　みて　いなさい。」＃
その　うちに、赤い　お日＃
さまは　丘の　かげへ　しず＃
んで　いきました。＃
「おや、さっきの　お日さま＃
の　光、どこへ　いったの。」＃
ピーターが　大声を　あげ＃
＜Ｐ－０７６＞
ました。＃
みんなで　さがしまわりましたが、ゆかの　上には　も＃
う　みえませんでした。＃
「お日さまが　つれて　いって　しまったのよ。」＃
おかあさんが　おっしゃいました。＃
「お日さまって　どこへ　いくのかなあ。」＃
と、デビッドが　たずねます。＃
「丘を　こえてね、よその　國へ　いくんですよ。」＃
「じゃあ、お日さまは　よその　國で　なにを　するの。」＃
こんどは　マイクルが　たずねました。＃
＜Ｐ－０７７＞
「よその　國の　子どもたちに　光を　あげるのですよ。」＃
「なぜ。」＃
「お日さまは　一つしか　ないから、みんなで　かわりば＃
んこに　お目に　かかるのです。あなたたちが　ねて　＃
いる　あいだ、お日さまは、よその　國の　子どもが　＃
あそべるように、光を　あげに　いくのです。それから、＃
あさに　なつて、お日さまが　あなたたちの　ところへ　＃
かえって　くるのです。だから、だれにも　ひると　よ＃
るが　あるのです。」＃
「あしたの　あさも、お日さまは　きっと　かえって　き＃
＜Ｐ－０７８＞
て　くれるの。」＃
と、デビッドが　ききますと、＃
「よその　子どもたちが　わたしの　お日さまを　とって　＃
しまうのは　いや。」＃
と、ジュデーが　いいます。＃
「お日さまは　まいあさ　かえって　きますよ。だれにも　＃
お日さまは　とられません。雲さえ　でて　いなかった＃
ら、まいあさ　あえますよ。」　　＃
にじ　　＃
＜Ｐ－０７９＞
五人の　子どもが、もみじの　こかげの　すなばで　あ＃
そんで　います。すなで、トンネルや、いどや、家や、道＃
を　こしらえて　います。むちゅうで　あそんで　いまし＃
たので、だれひとり、上を　みたり　まわりを　みたり　＃
する　ひまも　ありませんでした。にわかに　パラ　パラ　＃
パラ、ポト　ポト　ポトと　いう　おとが　きこえました。＃
みんなは　空を　ながめました。雨でした。＃
「こら、雨、あっちへ　いけ。」＃
バーバラが　いいました。＃
「だめだよ。雨に　ぼくの　いどを　いっぱいに　して　＃
＜Ｐ－０８０＞
もらうんだから。」＃
と、デビッドが　いいます。＃
「つまらないなあ。ぼくの　＃
道は、雨に　めちゃめちゃ＃
に　されちゃった。」＃
と、マイクルが　いいます。＃
雨は、みんなの　いう　こ＃
とには　おかまいなしに、ど＃
んどん　ふりつづけます。＃
みんなは　とうとう　え＃
＜Ｐ－０８１＞
んがわまで　にげて　いきました。＃
そのうちに、雲は　雨を　つれて、空を　すすんで　い＃
きました。そこへ　お日さまの　光が　さしはじめました。＃
すると、色リボンのような　にじが　空に　かかりまし＃
た。＃
「赤い　色、みえた。」＃
ピーターが　いいました。ピーターは　赤が　すきでし＃
た。＃
「みどり色、みえた。」＃
マイクルが　いいました。マイクルは　みどりが　すき＃
＜Ｐ－０８２＞
でした。＃
「青い　色、みえた。」＃
ジュデーが　いいました。＃
ジュデーは　青が　すきでし＃
た。＃
「わたしの　もも色、みえな＃
いわ。」＃
バーバラが　いいました。＃
「き色でも　いいじゃ　ない＃
か。」＃
＜Ｐ－０８３＞
デビッドが　いいました。＃
「ぼくは　だいだい色に　するからね。」＃
その　とき、おかあさんが　えんがわに　でて　いらっ＃
しゃいました。＃
「あなたたち、にじが　みえて。」＃
と　おききに　なりました。＃
「みえたよ。」＃
「あんな　ところに　だれが　かけたの。」＃
と、マイクルが　ききました。＃
「お日さまが、雨の　つぶつぶを　しゃぼんだまみたいに　＃
＜Ｐ－０８４＞
光らせるのよ。」＃
だんだん　にじも　きえて　いきます。＃
ピーターは、はの　さきに　あまだれが　あるのを　み＃
つけて、＃
「ごらんよ。」＃
と　いいました。＃
みんなが　みますと、その　あまだれの　中に、小さな　＃
にじが　みえました。　　＃
＜Ｐ－０８５＞
十　　ひびき　　＃
あさから　よるまで　　＃
こけこっこう、こけこっこう。＃
かあかあ、かあかあ。＃
ちゅんちゅん、ちゅんちゅん。＃
ボン、ボン、ボン、ボン。＃
ガラガラガラ、ガラ、トン。＃
＜Ｐ－０８６＞
チンチン、ゴウゴウ。＃
ポポウ、シュシュシュシュシュシュ。＃
ブブウ、ブブウ。＃
ギイチラコ、ギイチラコ。＃
げくげくげく、げくげくげく。＃
さらさらさら、さらさらさら。＃
にゃお、にゃお、にゃお。＃
じいい、じいい、じいい。＃
カチ、カチ、カチ。＃
＜Ｐ－０８７＞
わんわん、わんわん。　　＃
まちの　音　　＃
ザザザ、ザザザ、ザザザ。＃
ルウウ。＃
リリリリリリリ。＃
ダラッ、ダラッ、ダラッ。＃
パッシッセ、パッシッセ、パッシッセ。＃
ジュッ。＃
ふきあがる。＃
＜Ｐ－０８８＞
はげしく　まわる。＃
すべる、すべる、ながれる。＃
ウォン、ウォン、ウォン。＃
シュウ。＃
ガン、ガン、ガン、ガン。＃
ソソフ、ソソフ、ソソフ。＃
キイン。＃
こまのように　まわる。＃
まわって　うなる。＃
＜Ｐ－０８９＞
じぶんの　耳で　きいた　ひびきを、かきとって　みま＃
しょう。＃
ていしゃばでは、どんな　ひびきが　きこえるでしょう。＃
学校では、どんな　音が　するでしょう。＃
かいがんでは　どうでしょう。＃
こうばでは　どうでしょう。＃
みなとでは　どうでしょう。＃
＜Ｐ－０９０＞
風の　日には　どんな　音。＃
雨の　日には　どんな　音。　　＃
十一　　みんなの　もの　　＃
この　はしは　みんなの　もので＃
す。＃
ばしゃも　とおります。＃
じどうしゃも　とおります。＃
＜Ｐ－０９１＞
いぬも　走って　いきます。＃
わたくしは、学校へ　いく　ときと　かえる　ときに　＃
ここを　とおります。＃
この　はしが　なかったら　どう　＃
しましょう。＃
この　ポストも　みんなの　もの＃
です。うちの　人の　かいた　てが＃
みや　はがきを、ここに　いれます。＃
きんじょの　人たちも　この　ポ＃
＜Ｐ－０９２＞
ストに　いれます。＃
くさを　ちぎって　いれたり、かみきれを　いれたり　＃
する　小さな　子が　いたら、とめて　やりましょう。＃
こうえんに　さいた　きれいな　花は、みんなの　心を　＃
たのしませて　くれます。＃
「花を　おらないで　くださ＃
い。みに　きた　人が　一＃
本ずつ　おって　しまえば　＃
いまに　みんな　なくなっ＃
＜Ｐ－０９３＞
て　しまうでしょう。どう＃
ぞ　おらないで　ください。」＃
この　ていしゃばも　みん＃
なの　ものです。＃
この　でんしゃも　みんなの　ものです。＃
ここの　しばふも　みんなの　ものです。＃
やわらかな　もうせんを　しいたような　しばふ、みど＃
り色に　つやつやと　光った　しばふ。＃
「よごさずに　かわいがって　ください。」＃
＜Ｐ－０９４＞
お月さまも　みんなの　もの。＃
あの　まっ白な　雲も　みんなの　もの。＃
よるの　ほしも、あさの　風も、みんなの　ものです。　　＃
十二　　一まいの　紙　　＃
一まいの　紙で、いろいろな　ものを　おる　ことが　＃
できます。＃
ふねを　おる　ことも　できます。ピアノや　ふくすけ＃
＜Ｐ－０９５＞
を　おる　ことも　できます。きつね＃
や、だましぶねや、紙ふうせんなども　＃
おる　ことが　できます。＃
この　一まいの　紙が、いろいろな　＃
かたちに　なったり、ふくれたり、立＃
ったり　します。＃
この　一まいの　紙に、えを　かく　こと＃
が　できます。＃
おとうさんの　かおも、先生の　つくえも　＃
＜Ｐ－０９６＞
かく　ことが　できます。＃
にわの　花も、空の　雲も、とおい　山も、ちかい　家＃
も、かく　ことが　できます。＃
クレヨンで　かく　ことも　できます。えんぴつで　か＃
く　ことも、ふでで　かく　ことも　できます。＃
また、この　一まいの　紙に、字を　＃
かく　ことが　できます。＃
大きな　字でも、小さな　字でも、＃
かく　ことが　できます。＃
＜Ｐ－０９７＞
はやく　かく　ことも、ゆっくり　かく　ことも　でき＃
ます。＃
ひらがなを　かく　ことも、かた＃
かなを　かく　ことも　できます。＃
かん字を　かく　ことも　できます。＃
ローマ字を　かく　ことも　できま＃
す。＃
心に　思った　ことは、いつの　＃
まにか　きえて　しまいますが、紙＃
に　かいた　ものは、いつまでも　＃
＜Ｐ－０９８＞
のこります。＃
口で　はなした　ことは、そのまま　きえて　なくなり＃
ますが、紙に　かいた　おはなしは、いつまでも　のこり＃
ます。＃
一まいの　紙に　かいた　えを、どこに　かざりましょ＃
う。＃
紙に　かいた　字を、どこへ　おくって　あげましょう。＃
＜Ｐ－０９９＞
どんな　とおい　ところでも、紙は、字や　えを　はこ＃
んで　くれます。＃
先生が、＃
「みなさんの　かいた　えでも、字で＃
も、だいじに　しまって　おきなさ＃
い。みなさんが　大きく　なってか＃
ら、それを　みるのは、ほんとうに　＃
たのしい　ものですよ。」＃
と　おっしゃいました。　　＃
＜Ｐ－１００＞
十三　　かぐやひめ　　＃
むかし　ある　ところに、「竹とりのおきな」と　いう　お＃
じいさんが　すんで　いました。＃
おじいさんは　まいにち、のや　山へ　竹を　とりに　＃
いきました。＃
ある　日の　ことです。おじいさんが、だれよりも　は＃
やく　山に　いって、＃
「どれ、ひとしごと　しよう。」＃
と、竹やぶを　みまわして　いますと、ねもとの　ぴかり＃
＜Ｐ－１０１＞
と　光る　竹が　一本　ありました。ふしぎに　思って、＃
その　竹を　切って　みますと、小さな、きれいな　おひ＃
めさまが　すわって　いま＃
した。＃
おじいさんは　よろ＃
こんで、＃
「これは　わた＃
しに　さずか＃
った　子に　＃
ちがいない。」＃
＜Ｐ－１０２＞
と、てのひらに　のせて　かえりました。そうして、かご＃
の　中に　いれて、おばあさんと　ふたりで　だいじに　＃
そだてました。＃
それからと　いう　ものは、おじいさんの　とる　竹の　＃
中には、たびたび　こがねが　はいって　いました。おじ＃
いさんの　うちは　だんだん　かねもちに　なりました。＃
また、小人のようだった　おひめさまは、三月ほどの　＃
あいだに、すくすくと　せいが　のびて、ふつうの　人の　＃
大きさに　なりました。その　うつくしさは　たとえよう＃
も　なく、家の　すみずみまで　光りかがやくほどなので、＃
＜Ｐ－１０３＞
「かぐやひめ」と　いう　名を　つけました。＃
おじいさんは、きもちの　わるい　ときでも、はらの　＃
たつ　ときでも、この　かぐやひめの　かおを　みると、＃
すぐ　なおりました。＃
世の中の　人たちは、＃
「光るように　うつくしい　かぐやひめに、ひと目でも　＃
あいたい　ものだ。」＃
と　いって、まいにち　まいばん　あつまって　きて、お＃
じいさんの　家の　まわりを　とりまきました。そうして、＃
かきねの　上から　のびあがって　みたり、へいの　すき＃
＜Ｐ－１０４＞
まから　のぞきこんだり　しました。＃
一どでも　かぐやひめを　みた　人たちは、＃
「どうかして、あんなに　きれいな　人が　およめに　も＃
らいたい　ものだ。」＃
と　思って、みんな　いっしょうけんめいに　おじいさん＃
に　たのみました。その　中には、みやさまがたも　おい＃
でに　なりました。＃
けれども、かぐやひめは、＃
「わたくしは　だれの　ところにも　およめに　いきませ＃
ん。いつまでも　おじいさんと　おばあさんの　おそば＃
＜Ｐ－１０５＞
に　いたいと　思います。」＃
と　いって、どんな　りっぱな　人の　ねがいをも、みん＃
な　ことわって　しまいました。＃
たいていの　人は、あきらめて　しまいましたが、さい＃
ごまで　どうしても　あきらめない　人が、なん人か　の＃
こりました。それで、かぐやひめは、その　人たちに　と＃
ても　むずかしい　ことを　いって、それが　できたら　＃
およめに　いくと　いいました。＃
けれども、かぐやひめの　いうようには、だれも　する　＃
ことが　できませんでした。＃
＜Ｐ－１０６＞
かぐやひめの　ひょうばんが、だんだん　高く　なった＃
のを、みかどが　おききに　なって、＃
「それほど　きれいなのなら、ごてんに　よびたい。」＃
と　お思いに　なりました。それで、おじいさんに、＃
「もし、かぐやひめを　ごてんに　つれて　きたら、おま＃
えに　くらいを　さずけて　やろう。」＃
と　おっしゃいました。おじいさんは、かぐやひめに　こ＃
の　ことを　つたえて　たびたび　すすめましたが、＃
「どこへ　いくのも　いやで　ございます。」＃
と　いって、かぐやひめは　やっぱり　ききませんでした。＃
＜Ｐ－１０７＞
みかどは、おじいさんと　ごそうだんに　なって、ある　＃
日、かりの　おかえりに、とつぜん　おたちよりに　なり＃
ました。＃
家に　はいって　ごらんに　なると、光の　中に　きれ＃
いな　おひめさまが　すわって　います。＃
「あれが　かぐやひめだな。ひょうばんよりも　ずっと　＃
うつくしい。」＃
と　お思いに　なって、すぐ　ごしょに　つれて　かえろ＃
うと　なさいました。すると、かぐやひめの　すがたが　＃
きゅうに　みえなく　なりました。＃
＜Ｐ－１０８＞
みかどは　びっくり　なさって、＃
「では、つれて　いくのは　やめよう。」＃
と　おっしゃいますと、かぐやひめは、また　すがたを　＃
あらわしました。みかどは、＃
「これは　ただの　にんげんでは　あるまい。」＃
と　お思いに　なって、そのまま　おかえりに　なりまし＃
た。＃
その　のち、みかどから　たびたび　お手紙を　くださ＃
いましたので、かぐやひめも、その　たびに　ごへんじを　＃
さしあげて　おりました。＃
＜Ｐ－１０９＞
ある　年の　春の　ころから、月の　きれいな　ばんに　＃
なると、かぐやひめは、空を　ながめては　ためいきを　＃
つき、じっと　かんがえこむように　なりました。＃
あきが　きて　月が　うつくしく　なると、かぐやひめ＃
の　ようすは　いっそう　かなしそうに　みえました。＃
十五夜が　ちかく　なった　ある　夜、かぐやひめは、＃
とうとう　声を　たてて　なきだしました。おじいさんと　＃
おばあさんは　おどろいて、その　わけを　たずねました。＃
かぐやひめは、＃
＜Ｐ－１１０＞
「おふたりが　どんなに　おかなしみに　なるかと　思っ＃
て、いままで　だまって　いましたが、ほんとうは、わ＃
たくしは　月の　世界の　もので　ございます。この　＃
十五夜には、月の　國から　むかえが　きて、かえらな＃
ければ　なりません。」＃
と　こたえました。＃
この　思いがけない　ことばを　きいて、おじいさんも　＃
おばあさんも　びっくりしました。＃
「どうかして、かぐやひめを　月の　世界の　人に　わた＃
さない　くふうは　あるまいか。」＃
＜Ｐ－１１１＞
と、ふたりは　いろいろ　かんがえました。あまり　しん＃
ぱいしましたので、かみの　けが　白く　なり、こしも　＃
まがって　しまいました。＃
みかどが　この　ことを　おききに　なって、たいへん　＃
かわいそうに　お思いに　なりました。それで、たくさん＃
の　けらいに　いいつけて、まもって　くださる　ことに　＃
なりました。＃
いよいよ　十五夜に　なりました。＃
おじいさんの　家の　まわりは、弓矢を　もった　人た＃
ちで、いくえにも　とりかこまれ、やねの　上まで、人で　＃
＜Ｐ－１１２＞
いっぱいに　なりました。＃
おばあさんは、しめきった　くらの　中で、しっかりと　＃
かぐやひめを　だいて　いました。おじいさんは、その　＃
いり口で　ばんを　して　いました。＃
夜中に　なって、お月さまが　一どに　十も　でたかと　＃
思われるほど、あたりが　あかるく　なりました。＃
「さあ、きたぞ。」＃
けらいたちは、弓に　矢を　つがえました。ところが、＃
ふしぎな　ことに、手足の　力が　なくなって、なにを　＃
する　ことも　できなく　なって　しまいました。＃
＜Ｐ－１１３＞
そのうちに、空から　大ぜいの　天人たちが、雲に　の＃
って　おりて　きました。すると、しめきって　おいた　＃
くらの　戸が　ひとりでに　あきました。そうして、おば＃
あさんが　だいて　いた　かぐやひめの　からだは、すう＃
っと　そとへ　でて　しまいました。もう、ひきとめる　＃
ことも　どう　する　ことも　できません。＃
かぐやひめは、おじいさんと　おばあさんに、＃
「いつまでも　おそばに　いて、こうこうを　したいと　＃
思いましたのに、ほんとうに　おなごりおしゅう　ござ＃
います。せめて　月夜には　月を　みて、わたくしの　＃
＜Ｐ－１１４＞
ことを　思いだして　ください。」＃
と　いって、＃
きて　いた　うわぎを　＃
ぬいで、おばあさん＃
に　わたしました。＃
天人が　はごろも＃
を　きせようと　する＃
＜Ｐ－１１５＞
と、かぐやひめは、＃
「もう　すこし　おまちください。」＃
と　いって、みかどへ　おわかれの　手紙と　＃
ふしの　くすりを　のこしました。＃
天人は、いそいで　かぐやひめに　はごろもを　＃
きせました。かぐやひめの　すがたは、＃
それは　それは　うつくしく　かがや＃
きました。そこで、よういの　車に　＃
のって、しずかに　天へ　のぼって　い＃
きました。＃
＜Ｐ－１１６＞
みかどは、その　のち　いつまでも、かぐやひめを　お＃
わすれに　なる　ことが　できませんでした。そうして、＃
ふしの　くすりと　手紙は、かえって　かなしみを　ます　＃
たねに　なるばかりでしたので、ある　とき、＃
「天に　いちばん　ちかい　山は　どこか。」＃
と、おつきの　ものに　おたずねに　なりました。＃
おつきの　ものは、＃
「するがに　ある　山が　いちばん　みやこにも　ちかく、＃
天にも　ちかいそうで　ございます。」＃
＜Ｐ－１１７＞
と　もうしあげました。＃
みかどは、＃
「その　山の　上で、ふしの　＃
くすりと　手紙を　やきすてよ。」＃
と　おいいつけに　なりました。＃
おつきの　ものは　その　とおりに　しました。＃
すると、ふしの　くすりを　やいた　けむりが、山の　＃
上から　いつまでも　いつまでも　たちのぼって　いました。＃
それで、この　山の　名を、「ふじの　山」と　いうように　＃
なりました。　　＃
＜Ｐ－１１８＞
アイウエオ＜略＞　　＃
