T: はい,じゃ,えーとー,【T】です。
   よろしくお願いします。
I: 【I(フルネーム)】です。
   よろしくお願いします。
T: 【I(フルネーム)】さん〈はい〉。
   【I(名)】,何てよん****,【I(姓)】さん,【I(名)】さん,どっちがいいですか?。
I: 【I(名)】さんでお願いします,{笑}。
T: はーい,わかりました,【I(名)】さん。
   【I】さんは,えーと,今おいくつですか?。
I: 今17歳です。
T: 17歳〈はい〉,いいですね,すてきですね,青春真っただ中〈いやいや〉。
   高校生?。
I: あ,高校2年生です,はい。
T: 高校2年生なんですか。
   えー,高校生活はどうですか?。
I: *,楽しいですね。
   もう,すごく忙しいんですけど〈うん〉,*,勉強,ま,毎日,もう,親も,教師も,勉強,勉強,勉強〈ええ,ええ〉って言うんで〈ええ〉,すごく忙しいんですけど,でも,ま,学校に行けば,友だちとか,毎日,わいわい〈うん〉騒いだりして,結構楽しいです〈うん〉。
   ま,充実してますね〈うん〉,はい。
T: クラブ活動とかもあるんですか?。
I: あ,美術部です。
T: 美術部?。
I: はい。
T: ほー。
   あの,前から,もう,ずっと前から絵をかいてるんですか?。
I: え,中学校も美術部で〈ええ,ええ〉,結構小さいころから,あの,絵かくのが好きなので〈へー〉,はい。
T: どんな絵をかくんですか?。
I: そうですね〈うん〉,中学校のとき一番かいてたのは,たぶん水彩画とか,あと,油絵もちょっとかいてみたんですけど〈うん〉,ま,*,うーん,主に水彩画とか,あとデッサンとか〈うん〉,はい。
T: その,だ,題材はどんなものを?。
I: あ,題材?。
T: うん。
I: ま,あたしは,あの,空想画がとにかくかけなくて〈ええ〉,{笑},あの,いつも,*,物を見てかく,っていうほうが,ま,と,どちらかといえば得意ですけど〈はい〉,うん,空想画って自分で考えてイメージして〈ええ,ええ〉,ま,かくのが,すごく苦手で〈うん〉,全然できないです{笑}〈んー〉。
T: 空想画をかくように,なんか,求められることあるんですか?。
I: いや,特にそういうわけじゃないんですけど〈ええ,ええ〉,なんか,いつも風景画とか〈はい〉,静物画とか〈ええ,ええ〉,かいてたりしてたので,あの,たまには空想画もかいてみようか,って〈うん〉なったときに,うん,全然浮かんでこなくて〈うん,うん〉,もう,うん,すごく,こう,困ってました〈{笑}〉,{笑},はい。
T: 今までかいた絵で,一番好きな絵っていうのは,どんな絵なんでしょう?。
I: そうですね,あの,中学校2年生のときに〈うん〉,宿泊研修で,あの,【施設名】〈はい〉,ん,に行ったんですよ。
   そのときに〈うん〉,あの,階段があって,その階段の横に,あの,ツツジが咲いてて,*,すごくきれいで〈うん〉,そ,その写真を撮ってきて〈うん〉,*,階段の写真〈うん〉を撮ってきて,その写真をかいた絵が一番好きですね〈うん〉。
T: それは,その写真,見た感じっていうか,その,色,写実的な絵をかくんですか?。
I: あ,はい〈あー〉。
   うーん,できるだけ,こう,うん,実物みたいな,こう,しゃ,写真に近い感じで〈んー〉かいてた〈はい〉んですけど,それが,わたしは一番好きですね〈んー〉,はい。
T: あの,だれか有名な画家とかの絵は見ますか?。
I: いや,あ,ほれ[それ]は,あんまり見てないですね〈んー〉。
   うーん。
T: じゃ,美術部っていうのは,たくさん人数がいるんですか?。
I: あー,結構,あたしの学年は,結構いるんですけど,たぶん10人くらい〈んー〉いるんですけど〈うん,うん〉,と,こ,先輩はあんまり,*,たぶん5人ぐらいしかいなくて,1年生もそのくらいで〈うん,うん〉,うん。
   まー,でも,だいたいみんな,その,部活に行く,その,なんていうの,その,時期が全部コンクール直前なので,あんまり,普段はあんまり行かないんですけど〈んー〉,高校入ってからは〈うん,うん〉。
   んー,中学校のときは,あの,毎日行くように,って,あの,強制的な〈うん,うん〉感じだったんで〈うん〉,もう,毎日行ってたんですけど〈んー〉,も,高校入ってから,なんか,うーん,なんか,べ,勉強忙しいから,とか言って〈んー〉,*,結構さぼり気味なんですけど{笑}〈{笑}〉。
T: そうすると,あの,勉強と,その,部活の両立っていうのは,すごく大変ですか?。
I: そうですね,あの,コンクール直前になると〈ええ〉,もう毎日5時とか,6時とか〈ええ,ええ〉まで残って,うーん,一番遅いのが,たぶん7時半とか,そこらへんまで残ったときもあって,うーん,そんときに,その,あしたの予習とか〈うん〉,宿題とかは,結構遅くまで,12時とかまでや,やらなきゃいけないときがあって〈うん〉,それも結構大変ですけど,でも,あの,宿題って,1回たまったら,もう,どんどん,どんどん,どんどん,その,先に,こう,もう,どんどん,どんどんたまってって,すごい,こう,収拾がつかなくなるんで{笑}〈{笑},ええ〉,うん,それで,すごい,こう,つらい思いをした経験があるので〈はい〉,できるだけ,こう,ためないように〈ええ,ええ〉してます{笑}〈ほー〉。
T: あの,美術部を,その,お,親御さんも学校も,一生懸命勉強に力を入れてるって中で,美術部をやめなさい,とかいわれたことはないですか?。
I: それはないですね〈んー〉,はい。
   親は,うーん,なんていうんだ,なんかこう,ま,好きなようにしていいよ,って〈んー〉感じなんで,大学とかも,*,好きなとこ,行っていいよ,って言ってくれて〈うん〉,と,教師はそういうことは全然,教師はどちらかといえば,あの,部活に入りなさい,っていう感じなので,全然,ん,そういうことは言われないですね〈うん〉。
T: え,先生が,部活に入りなさい,っていうのは,どういう意味なんでしょうかね?。
I: あー,なんか,うーん,こう,部活に入ると〈はい〉,そのー,なんというんだろうな,こう,せ,精神力〈はい〉,なんか,ちょっと,鍛えられるんだそうです〈ん〉。
   で,なんか,あんまり,こう,うちの学校は,たぶん部活に入ってないと,もう毎日勉強ばっかりで,うん,たぶん,きっとつまらないと思うし,あのー,なんというんだろう,なんか,部活に,あの,特に運動部なんですけど,うん,そういう部活に,運動部とかに入ってると,こう,こう,精神力が鍛えられる,って〈んー〉言うんですけど,まー,あたしはよくわかんないんですけど〈うん〉,うん,なんか,そういうふうに先生が言ってて〈んー〉,だから勉強もがんばれるようになるよ,って,は[わ]言ってました。
T: じゃー,【I】さんにとっての部活の意味は,どういう意味がありますか?。
I: そうですね〈んー〉,趣味ですか*。
T: 趣味。
I: {笑}趣味ですね〈うん〉,うん。
   やってて楽しくて〈ええ,ええ〉,うーん,まあ,賞とかに入ればうれしいし〈はい〉,うん,展示とかされれば,うん,もっとうれしいし〈ええ,ええ〉,うん,あと,やっぱり一番,その,*,うん,なんか,こう,やってて,やっぱり楽しいです〈んー〉。
   うん,絵,絵,かくのが,そ,その,すごい好きなんで,すごく,こう,楽しいですね,かいてて。
T: 楽しいことをする時間,っていう。
I: はい。
T: うん。
   じゃ,勉強はつらい時間なんですか?。
I: 勉強は,すらすら解けてたら〈はい〉,つらくはないんですけど〈ええ〉,ま,数学とかは特に,あの,わからない問題が出てくると,もう,ああってなって〈はい〉,あ,もうやりたくない,ってなるんですけど〈ええ〉,でも,うん,ま,そういうのも,全部,こう,うん,解決するために,こう,がんばって,なんか,あの,参考書とか見て,教科書見て,あ,こういうふうに解くんだな,って,こう,*,理解したときは,やっぱり,なんか,ちょっと,こう,達成感が〈んー〉感じられて,うん。
   だから勉強も,ま,どちらかといえば,そんなつらい,くはないんですけど,ま,やっぱり勉強より楽しいことっていっぱいあるので〈うん〉,うん,どうしても,うん,いつもはそっちを優先してしまって,考査の前に,ああ,や,や,やっとけばよかったとかって〈{笑}〉,なって{笑},うん。
T: 勉強以外の楽しいこと,っていうのは,どんなことですか?。
I: えー,テレビとか〈はい〉,音楽とか〈あー〉,漫画とか〈はい,はい〉,{笑},はい。
T: え,漫画もよく読むんですか?。
I: よく,じゃないんですけど〈はい〉,うーん,最近,あの,一番好きな漫画が〈ええ〉終わってしまって,{笑}。
T: 何ていうんでしょう?。
I: あ,【作品名1】っていうんですけど。
T: あー,なんか,聞いたことはあるんですけど〈はい〉,どんな漫画だったんですか?。
I: あ,なんか,こう,読んでて,こう,人生を教えてくれる感じの,{笑}。
T: こう,あらすじを,ちょっと…
I: あのー…
T: あの,教えていただけますか?。
I: あ,はい〈はい〉,あの,なんか,十二支,あるじゃないですか〈はい〉。
   それの,物のけにとりつかれた〈ええ〉12人の人がいて,で,もう1人は猫の物のけがついてて,でー,まー,13人の,その,特別な感じの,その,すごい,こう,一族が,ソーマっていう,いち,一族があって,その中でも,なんか,こう,秘密にされてて,その,13人の存在が,で,うーん,なんか,その,その13人は,特になにか能力があるわけじゃないんですけど〈ええ〉,みんな,うーん,*,異性に抱きつかれると,その,自分の,例えば,犬つきの人は犬に変身してしまう,っていう〈ほー〉感じで〈はい〉,で,弱ったりすると,うん,その変身してしまうっていう〈んー〉,うん,あれなんですけど。
   で,だから,うん,なんか,髪の毛の色も,変な人がいっぱいいの,オレンジ色だったり,白だったりして,だから,こう,普通の高校とかに,普通の学校〈はい〉には行け,行けなくて〈んー〉,万が一,こう,異性とぶつかったりすると〈うん〉,それがばれて大変なことに〈うん,{笑}〉なるので,うん,普通の学校にも行けなくて,なんか,親も,その,母親,特に母親のほうなんですけど,その,自分の子どもを,こう,抱いてるときに,子ども変身するじゃないですか,{笑}〈{笑},はい〉。
   そうすると,すごく,いやな気分に〈んー〉なって,*の,親は,うん,こう,子どもを,こう,突き放したりするんですよ〈はい〉,この十二支の〈ああ〉親が。
   で,うん,まー,それで,その,その13人の人は,まー,な,なんていうんだろう,こう,生まれてからずっと,こう,そ,その十二支としての〈***〉,その,運命を〈んー〉い,生きていて,みんなすごく,こう,つらいことがいっぱいあって〈んー〉,やっぱり,うん,親に突き放されると,もう,なんていうんだろう,こう,いっ,こう,なん,なんていえばいいんだろう,うーん,もう,やばいじゃないすか〈うん,{笑},はい〉,{笑}。
   なんか,もう,あの〈んー〉,こう,生きていきたくないとか〈んー〉,考えちゃうじゃないですか。
   特に,こう,子どもにとっては〈うん〉,やっぱり,親が,なんか,すべてだったり〈んー〉するじゃないですか。
   うん,だから,うん,その,小さいころから,*,つらい思いをいっぱいして,でもみんなすごくいい人たちで〈んー〉,で,そんな,じゅ,12,13人の人に,あの,ホンダトオルっていう女の子が,普通の人なんですけど,その人が,その13人に出会って,その秘密を知ってしまって〈うん〉,あー,なんか,話す*長くなる,あ{笑}〈{笑}〉。
   あの,その13人〈はい〉にとっての,その,あるじがいて〈ええ〉,要は,その,神様の存在〈はい〉がいて,その13人は,その,神様にさ,逆らえなくて,その神様は,なんか,すごく,こう,なんていうんだ,本当は,うーん,なんか,その,神様は,うん,ま,いろいろ事情があって〈うん,うん〉,ちょっと,こう,変わってて,だから,うーん,その神様もすごく,こう,寂しい人で,その,十二支と自分の,自分の,その,絆〈はい〉がすべてだ,って思い込んでて,自分のすべてなんだ,って〈んー〉思い込んでて,だから,その,十二支をすごく,こう,縛り付けてて〈うん〉,最後はみんなどこに行こうか,最後はじ,僕の場所に戻ってくるんだ,って言ってて,うん。
   でも,そんなの,なんか,*,十二支って結構前からずっと,こう,続いてきてて,*,なんていうんだろうな,こう,う,生まれては,死ん,その,犬つきの人が…
T: あー,長ーく〈そう,そう{笑}〉あるうちの極一部〈そう〉だった,っていう。
I: その人が〈んー〉,その*,死ねば,*,また犬つき〈はい〉の人が生まれてきて,っていう感じで〈あー〉,はい。
   *,神様もずっと〈ええ〉生まれ変わってきて,で,その…
T: *,どこが,そういうふうに,すごく好きだったんですか?。
I: そうで*,あのー,やっぱり,こう,あのー,ホンダトオルっていう主人公〈ええ〉が,*,彼らと出会って〈うん〉,なんか,彼らをすごく,こう,傷ついていて〈うん,うん〉,うん,で,その傷を,なんか,癒すっていうか,すごく,こう,なんか,その人たちの,その,問題を〈んー〉1つずつ,こう…
T: 解決。
I: 解決〈んー〉していって,で,最後には,なんか,その,絆っていうか,呪いっていうか〈んー〉,も,解けて,うん,みんな幸せになって〈んー〉,もう,最終回も,も,こん,あの,ティッシュのそばで,もう,こ,こんなんで{笑}〈{笑}〉,もう,しくしく泣きながら読んでたんですけど。
T: んー,そうなんですか。
I: はい。
T: で,漫画って,なんか,大人の世界から見ると,なんか,こう,くだらない,っていうか,時間の無駄,みたいに〈あー〉,思われる人がいるんですけれども〈はい〉,漫画を1つの,こう,文化として考える,っていう〈んー〉考え方もありますけど,どう思います,あ,【I】さんは?。
I: そうですね〈んー〉。
   漫画にもよるんですけど〈うん〉,ま,どちらかといえば,文化なんじゃないですかね。
   なんか,あたしはやっぱり,その,読んでて楽しいし,ま,でも,*,ものによります{笑}。
   漫画にもよりますし〈ん〉,うーん…
T: じゃ,どんな漫画だったら文化と認められますか?。
I: あたしが好きな漫画{笑}。
T: {笑},わたしが好きな漫画を〈えー?〉,こう,うまく説明すると,どういう特徴があるんですか?。
I: あんまり,こう,決まった,こう,き,決まり,っていうか,規則は,な,ないような,うーん。
   あたしは,そんなに知らない〈んー〉から,うん,ま,【作品名1】みたいなのも好きだし〈んー〉,あとは,そうですね,*,単に,こう,考えさせられるとか,そういうんじゃなくて,こう〈うん〉,人生を教えてくれるとか〈うん〉,そういうんじゃなくても,うーん,ま,【作品名2】とか,*,なんか普通に,こう,読んでて,あ,面白いな,って〈んー〉,ほんとに思えるような〈んー〉,ほんとに,こう,読んでて,こう,リラックス,みたいな〈んー〉感じの漫画もやっぱりいいと思います。
T: *と,反対に,あの,非常に残虐な漫画もあって,それが,あの,子どもたちに悪影響を与える,っていう考え方もあるんですけれど,そういう〈あー〉,ん,そういう漫画は禁止すべきだ,とか,出版すべきじゃない,とか,そうふうには,どう思いますか?。
I: そ*,思いますね,なん〈んー〉,やっぱり,あの,なんか,こう,例えば,こう,あの,戦ってて〈うん〉,こう,手を切って〈はい〉,とか,血いっぱい流して,とか,そういうのは,やっぱり,うーん,子どもは読まないほうがいいと思いますね〈んー〉。
   なんか,やっぱ,乱暴すぎるし〈んー〉,なんか,リアルすぎて,うん,あたしはあんまり好きじゃないです。
T: で,子どもが読まないようにするためには,どうすればいいんでしょうか?。
I: えっ〈{笑}〉,それは,子どもが読まないようにするために…
T: うん,今すべきだ,っておっしゃったけれど〈{笑}〉。
   でも,すごく,あれだけ売れてるんだから,なんか,子どもを〈まー,そうですね〉ひきつけるものがいっぱいあって,うん。
I: えー,*,親が,こらーとかって言っても,たぶん,ま,こっそり読むのが子どもだ〈{笑}〉と思うんですけど〈んー〉,うん。
   よくわかんないです{笑}。
T: よくわから,はい。
   でも,たぶん,今みたいな価値観,っていうのかな,こういう漫画とか,ああいう漫画っていうふうな,【I】さんの中にある価値観っていうのは,あの,なんか,たぶん,育ってくる中で,そだ,あの,できたんだと思うんですけど〈んー〉,どういう影響が,どういう育てられ方,または,育ち方をしたことで,そういうものができたと思いますか?。
I: そうですね〈んー〉,やっぱり,わたしは小学校6年生のとき〈んー〉まで,中国にいたんで〈うん〉,こう,すごく,ほんとに,それこそ,こう,中国の教育の仕方をずっと受けてきて〈うん〉,*,中国の教育の仕方っていえば,もう,勉強して,大学に行って〈うん〉,いい仕事につけ,っていう〈うん〉感じで,うん,まあ,あたしも,ま,小さいころからずっとそれを言われてて,で,やっぱり,あの,小さいころって,あの,まわりの大人の言うことは,なんか,こう,自分のすべてだったり,それが,それに逆らえなかったりするので,ま,それが全部,こう,正しいことだと思うじゃないですか〈はい〉,子どもは。
   だから,うん,まあ,そういう感じなんだな,っていう感じで,も,*,ん,一生懸命,こう,勉強,がんばったわけじゃないんですけど{笑}〈{笑},はい〉,うん〈*〉,うーん。
T: その,中国の教育をそこまで受けてきて,日本に来て,ちょっと違いますよね,教育現場のやり方が?。
I: はい。
T: で,その違いは,どう,ふうに,どんなことが違いますか,大きくは?。
I: そうですね〈うん〉,日本は,やっぱり自由ですね〈うん〉。
   なんか,こう,あの,例えば,り,理科で〈はい〉実験をやって,で,考察,書か,うん,されてたりするんですけど,そういうのも,中国でほとんどやってなくて,うん,ま,最近は結構やってる学校が増えてきてるみたいなんですけど,あたしが,通ってた学校は〈ええ〉,もう,まったくそういうの,なくて〈ん〉,うーん,なんというんだろう,例えば,その,酸素と水素で水ができる,っていう。
T: はい。
I: {笑},っていうのは…
T: あ,もう知識を与える,うん。
I: はい,もう,もう,ほんとに,そう言って〈うん〉,*,そう,教師が教えて〈はい〉,で,子ども,あ,はいって言って,覚えます〈んー〉,みたいに,感じなんですけど,日本は,なんか,こう,実験をさせて〈うん〉,あ,ほんとだって〈うん〉,わーい{拍手をする}ってなってから,*の,覚える,っていう〈んー〉,うん。
   でも,日本のほうが,ま,楽,ってば,楽かもしれないんですけど,うーん,なん,うん,はい。
T: ただ,ま,うん,今,日本の教育も,すごく,こう,学力が低下してるとか,教育の現場が〈んー〉,あのー,いろいろ,いじめがあったりとか〈んー,はい〉,そういう問題が起きてるときに,今,中国と日本と,両方,を,あの,知ってらして,日本の教育現場を,こう,かい,変えていくとしたら,どんなことができると思いますか?。
I: そうですね〈んー〉,やっぱり,中国では,たぶんいじめはあまりない〈んー〉と思います。
   人がいっぱいいても,人がいっぱいいるぶん,その,合わない人とか,いっぱい出てくるじゃないですか〈うん,うん〉。
   でも,そういう環境の中でも,たぶん日本よりは,*,いじめっていうことは,すごく少ないと思います〈うん〉。
   で,なんでか,といえば,うん…
T: そして,そう,そういう状況を〈{笑}〉日本で作る,その,自由を尊重しつつ〈んー〉,作ってくには,どういうことが足りない,もしくは,どういうことを変えていったらいいんでしょう?。
I: 自由を尊重しつつ…
T: うん,さっき,そこがいいって〈{笑}〉,あの,い,言ってたから。
I: いや〈んー〉,うん,でも日本は,たぶ,あの,自由すぎると思います〈あー,はい〉。
   日本は,うん,なんか,こう,好きなように〈うん〉生きていいですよ,という国じゃないですか。
T: *…
I: もはや,こう,なんか,あの,ま,公共の福祉に反しない限り,とかって〈{笑},はい〉,言って〈はい〉,あの,うん,うん,ま,こう,自分の,その,個人の自由を〈うん〉,すごく,こう,尊重して,うん,る国だと思うんですけど。
   やっぱり,ある程度,こう,こう,決まりを作らないと〈うん〉,いろんな方向に,その,人間って,行ってしまって,ま,だからって,なんか,こう,ま,なんと言うんだろうな,なんか,うまく言えないです。
   *,中国は,なんと言えばいいんだろう〈{笑}〉,{笑},うん,まあ,確かに厳しくて,学校の,その,決まりとかも〈ん〉いっぱいあって,うん,もう,確か小学校のときから,*,ちゃんと座ってって言われると,両手を,こう,後ろにやって,みんなこうやって座るんですよ〈うん〉。
   こう,手,なんか,下で,なんか〈うん〉,やらないようにって。
   *,そういうのも,日本では全然ないし,**,中国のほうが厳しいんですけど,たぶんそういう中で,その,本当の友情って生まれるんだな,って思いますね。
T: その,厳しい中で?。
I: はい。
T: はー。
I: やっぱ,なんか,日本は,その,生活の,なんて〈んー〉,水準が高い,なんか,こう,*,日本人で〈うん〉,あの,生きることで悩んでる人って,あんまりいないじゃないですか。
   こう,あしたは食べるご飯はあるのかな〈うん〉,って,住むところがない,どうしよう,って〈うん〉,そういうふうになってる人は,うーん,たぶん,あんまりいないと思いますけど,だから,うーん,こう,ちゃんと生きれること〈はい〉を,全部,こう,保障している〈はい〉,*,日本は…
T: むず,なかなか,はい…
I: やっぱり,*,人間,そういう国で生きる人って,なんか,もっと,こう,上のことを求めて〈はい〉しまって,こう,うん…
T: わかりました。
   なかなか難しいですね,そのあたりね。
I: うん,はい{笑}〈はい〉。
   *,うまく言えない…
T: すいません,じゃ,ちょっと,1つ,ごめんなさい{笑},ロールプレイをやっていただきたいので〈んー〉,これ,ちょっと,こ,あ,自転車乗りますか?。
I: んー,たまに乗ります。
T: たまに乗りますか。
I: はい。
T: じゃ,自転車で,交差点でぶつかったという,こういう話で〈はい〉,2人の自転車,交差点でぶつかっちゃって〈はい〉,両方壊れちゃったんですけれど,はい,あの,【I】さんは悪くないと,自分が思っている。
I: はい。
T: そう,という状況で,2人ぶつかりました。
   ちょっと,ここで,あの,話をしたいんですが。
I: あ,はい。
T: はい。
   うし,裏に,一応,中国語も,ちょ,あるんですけど,いいですか?。
I: あ,はい{笑}。
   うーん〈はい〉,*,*,*?。
T: 大丈夫ですか,ロールプレイなんですけど,わかります?。
I: わかんないです。
T: ロールプレイっていうのは,今,その役を【I】さんがやって…
I: あ,で,その人を,あ…
T: わた,相手の人がわたしです。
   だから,知らない〈はい〉人と交差点でぶつかった,っていう設定で,話を。
I: あー,はい。
T: 大丈夫?。
   やってみましょうか。
I: ま,初めてなので,うん,はい…
T: 初めて,はい,やってみましょう。
I: はい。
T: はい,じゃ,ガシャーンと。
   ちょっと,気をつけてください。
   危ないじゃないですか。
I: いや,今のは,どちらかというと,あなたのほうが悪かったじゃないですか。
T: いやいや,わたし,ちゃんとよく見て,真っすぐ行ってたんですよ。
I: いや,わたしだって,ちゃんと運転してましたよ。
T: いや,わたし,ちょっと,壊れて困るんですけど,これ弁償してもらえますか?。
I: *,でも,わたしも壊れてますよ。
T: えー,そんなこと言われても,よく見ていなかったんじゃないですか,最近の高校生は?。
I: あたしは,ちゃんと見てましたよ。
T: えー,でも,最近の高校生,もう,いつも,け,あの,わき見したりして,危ないじゃないですか。
I: いや,最近の高校生だからといって,あたしも,その中に入るとは限らないし,あたしはちゃんと見てましたよ。
T: そうですかね。
   あの,さっき,なんか,よく,よそ見してたような感じでしたけど?。
I: いやいや,わたしはちゃんと運転してましたよ。
T: えー,でも,わたしなんか,ほら,この自転車見てくださいよ。
   もう,まだ新しいのに。
I: あー,でも,いや,あたしは,{笑},悪くないですよ。
T: そうですかね。
I: はい。
T: じゃ,ちょっと,あの,ちゃんと交番に行って,一緒に話をして聞いてみましょうかね。
I: あー,じゃ,行きましょうか。
T: はい,じゃ,わかりました。
   また,そうしましょうか。
   じゃ,あの,あそこの交番に,じゃ,行きましょう。
I: はい。
T: はい。
   という,ちょっとすいません〈{笑}〉,けんかの,けんかのことをやってもらいました。
   どのくらい,がんばれるかみたいな,すいませんでした{笑}。
I: いえいえ。
T: え,いつ,いつもは自転車には乗らないんですか?。
I: あ,はい。
   学校から家,遠いんで〈あー〉,いつもは車で,**…
T: 送ってもらう。
I: はい。
T: あー。
   毎日,送り迎えですか?。
I: ほぼ毎日ですね。
T: はー。
   どなたが送り迎えを?。
I: どっちもあるんですけど〈あー〉,た,んー,あいてるほうが{笑}。
T: *,お嬢さまですね〈いやいや,いやいや〉,大切な{笑}。
   あの,今日は,じゃ,あの,OPIの,この,テストていうのはここまでにして…