T: はい,じゃ,お久しぶりです。
I: あ,久しぶりです{笑}。
T: はい{笑}。
   えー,結構待たせちゃいました?。
   何時ごろいらしたん…
I: あ,そうでもないけど〈あ〉。
   あの,少し【人名1】さんと〈はい〉いろいろ話しして〈はい〉,はい。
T: えーと,1年ぶり。
I: 1年。
   きょーねん[去年]も同じ時期ですか?。
T: 頃ですよね。
I: あー〈はい〉,夏〈はい〉休みですね。
T: はいはい。
   あ〈はい〉,夏休み。
   たぶん9月のはじめだったかな。
I: 秋…
T: はいはいはい。
I: の時期かな,はい。
T: はい。
   えー,どうですか,1年間。
   この1年間,どんなことがありましたか{笑}?。
I: あ,どんなこと〈{笑}〉ありましたかって,いや,あの,生活の中は,あの,うちの息子,5年生になって〈はい〉,部活^で頑張ることできました。
   あの,レギュラーになりました。
T: ふーん。
   え,部活,なんの部活?。
I: 野球です。
T: おー,レギュラー。
I: だから,はい〈はい〉,夫婦も忙しくて〈はい〉,はい。
T: う…
I: 毎週,練習試合というか〈はい〉,はい。
   お母さんも一生懸命,制服で,野球のユニフォーム〈はい〉,毎日〈はい〉この手で洗いました{笑}。
T: 手で洗わないといけないんですか?。
I: いや,うちの国は,みんな同じですね。
   ブラシもしないで〈はい〉,ほんとに手で,こう{手を擦り合わせる},やるんですね。
T: あ,フィリピンでは?。
I: フィリピンですね〈はい〉,はい。
   で,日本人のお母さん,いろいろ聞いたんですけども〈ええ,ええ〉,1回,はらって[洗って]〈はい〉,洗濯,洗濯機で〈はい〉回して。
T: はい。
I: はい。
   で,あの,どうしても汚れがひどいときは,1回お湯で,あー,何分とか〈はい〉,例えば長くても1時間ぐらいおいて〈はい〉,で,あ,大丈夫なと思ったら〈はい〉洗濯機に入れて〈ふーん〉,回す。
   わ,わからないけど。
   でも〈はい〉,うちの国はほとんど。
   たぶん昔はね,洗濯機ないから〈ええ,ええ〉,はい〈はい〉,そういう育て方に,な,なりましたから〈はい〉,はい。
T: じゃ,ま,毎日まだ今も…
I: うん,毎日ですね,はい。
T: 手で洗ってる。
I: じゃ,今帰ってきて〈はい〉,あの,ユニフォームは2セットだけだから。
T: はい。
I: はい。
   やっぱり〈はー〉,毎日〈はい〉洗わないと間に合わないです。
T: で,えー,洗濯機じゃなくて手で洗うのには,なんか,その,フィリピンでやってたっていう以外の理由があるんですか,【I】さんは{笑}?。
I: いや,あたしに対しては,いつも,うちの息子がね〈はい〉,毎日のようなわたしの背中見て,お風呂場で〈はい〉,こう,大きい,なんというかな,たら,たらというか,何と言うんですか,こういう大きい洗面器ではないけど,大きい?。
T: あー,たらい?。
I: たらい。
T: はい。
I: 一生懸命。
   で,お母さん大変ですね,って〈ええ,ええ〉。
   いくらでも何分でも洗いますよ〈{笑}〉,あなた頑張れば大丈夫ですよー,って〈あー,はい〉。
   そういう,はい。
T: あ,そういうふう…
I: なんか,たぶん,わたしの背中見れば〈はい〉,大変じゃないですか〈あー〉,うちの息子〈はい〉,と思うんですね〈はいはい〉。
   やっぱり,こう,こういう姿見て〈はい〉,腰曲がって{笑}〈はい〉,洗面所あるんですけども〈はい〉,やっぱりたらいは大きいから。
T: はい。
I: はい〈あー〉。
   お風呂場で一生懸命〈あー〉,あの,こういう石鹸〈はい,はい〉っていう,頑固汚れ用の{笑}。
T: ふーん。
   じゃ,その,手で洗うことで,なんか,伝えたいメッセージがあるんですね,息子さん?。
I: そうですね。
T: どういうことでしょう,それは?。
I: やっぱり,お母さんが一生懸命,あなたの野球のユニフォーム,一生懸命洗ってるから〈うん〉,す,これは当たり前のことなんですね。
   でも〈うん〉,息子に伝えたいことは,頑張ってちょうだい〈うーん〉,いくらでも洗うから{笑}〈{笑}〉,いくら汚れても〈うん〉洗うから,あなたのためにやってるんですよって〈ふーん〉,うーん。
   でも,あの,うちの主人がね〈はい〉,あまりきれいにすれば,周り見ればね,うん,頑張らないねって。とってもきれいからって{笑}。
   ほんとに真っ白ですよ。
T: あー,毎日,真っ白。
I: 毎日。
T: はい。
I: はい〈{笑}〉。
   みんなはね,軽くでもいいんですよって〈はい〉。
   なんか,気持ちがね,そういう,あー,まだ,少し染みあるねって〈はい〉,たぶんそういう,何て言うかな〈はい〉,はい〈はー〉。
   だから,ちょこっとのし,染みでもあれば,あ,まだだなって〈あー〉,白くなるまで{笑}。
T: じゃ,【I】さんの楽しみなんですね{笑}。
I: そうですね〈うん〉,はい。
   明日も練習試合あるので〈はい〉。
   はや,早く,でも,天気見れば,ちょっと〈んー〉,やばいというか,はい,大雨だったら中止かもしれないし。
T: 練習試合は,どことやるんですか?。
I: あの,【地名1】の近くです〈ふーん〉。
   スタジオあるから〈はい〉,【施設名1】という。
T: ど,こっから,どうやってそこまで行くんですか?。
I: ここから車で,ここからたぶん10分〈んー〉,【施設名2】わかりますか?。
T: 【施設名2】,わからないんですけど,なんか,ちょっと,簡単に道筋を説明してもらってもいいですか?。
I: じゃ,ここ,こ,ここから〈はい〉,まっすぐ行けば…
T: どっち向きに?。
I: あの,【施設名3】向きぎ〈はい,はい〉,まっすぐ行けば,橋,あるんですね〈はいはい〉。
   で,【施設名4】,病院は右側です〈はい〉。
   で,【施設名4】とおって〈はい〉,わたしの場合は,左まが,あ,【施設名4】,ちょっと前で〈はい〉,左曲がります〈はい〉。
   で,まっすぐですよ〈はい〉。
   で,たぶん,あたしのお友だちは〈はい〉,あの,息子のお友だちのお母さんたち〈はい〉,違う道かもしれない。
T: ふーん。
I: はい。
   でも,あたしの,こういう,通り道だから〈うん〉,簡単なと思いました。
T: うん。
I: はい。
T: 道を選ぶのになにか…
I: いや。
T: 理由はありますか?。
I: ほかねの,お母さんたちはね,橋,わ,わた,わた,渡ったら〈はい〉というか,ちょっと過ぎたら左曲がります。
   わたしはもうちょっと過ぎ,過ぎたら〈はい〉,左曲がります。
T: はい。
   どうしてですか?。
I: まっすぐですから。
T: はい{笑}。
I: {笑},たぶん,ほ,ほかねのお母さんたちは,左曲がっても,たぶん2回,まっすぐではないですね〈あー〉。
   わたしの場合は,まっすぐなほうがいい。
   あの,簡単な道。
T: はい。
I: はい。
T: で,ここ,【地名2】だと車がないとやっぱり動けないん…
I: そうですね,はい〈うん〉。
   バスは乗ってもいいですけども,やっぱり時間。
T: はい。
I: はい。
   東京みたいにじゃないから,東京だったら何分間の,すぐあるんですね。
T: はいはい。
I: はい。
   じゃ,あの,最初のバス,い,い,行っても,また〈はい〉,3分待ってればまたあるんですね〈はい〉,バスは〈はい〉。
   【地名2】は,じゃないですね,やっぱり。
T: ふーん。
   そうすると,お年寄りで運転できないかたとかは,大変じゃないですか?。
I: そうですね。
   でも,最近,あーいうマークがね,なんていうマークですね,あの,若葉マークではないけど,ちょっと,なんて言うんですね,年寄りのマーク〈はい〉,なん,なんていうマークかな?。
T: もみじマークっていう…
I: もみじマークっていうか,黄色いとオレンジの…
T: オレンジ,はい。
I: はい。
   結構〈はい〉いるので〈ふーん〉,あたしはね,最近,あれ,お年寄りにも〈うん〉運転してるな〈うーん〉と思ったんですよ,はい。
T: でも,例えば,80歳ぐらいで運動神経が遅くな,あの,あんまり良くなくなってきて,運転してたら危なくないですか?。
I: そうですね〈うん〉。
   危ないというか,やっぱり無理ささないほうがいいんですね〈うん〉,運転,はい。
T: そうすると,生活していくのに大変じゃないですか,ここ?。
I: いや,みんなたぶんタクセ[タクシー]で〈うん〉,かよってるんですか,病院に行くときは。
T: うん,うん。
I: はい。
   それで,誰の力,借りてるかな。
   例えば,お嫁さんの力とか〈うん〉,孫{笑}の力とか。
T: うん。
I: はい。
   と思います。
T: やっぱり,そういう家族関係が,ここはまだしっかり残ってる。
I: あたしはね,そういう生活環境は,内容は,あんまりわからないけども,お友だちからいろいろ聞いた話。
T: はい。
I: はい。
   というか,大変というか,いろいろな話,聞いてるんですけども〈あ,はい〉,いつも,あなたのかそく[家族]いいね,3人で暮らしてるから,羨ましいね〈はい〉。
   どこまで,うら,羨ましいというか〈はい〉,いや,やっぱり,あの,お姑さんいないと〈はい〉,楽じゃないかな,みんな。
   なんていうかな,羨ましいながら,言ってるんですよ。
T: はい,はい。
I: はい。
   で,みんな集まっても,5時前に帰れないきゃいけないんですよ〈はい〉。
   あの,ご飯の支度とか〈はい〉。
   でも,あたしはね,そういう,なんていうかな,そういう,ぱに,ではないけど,あの,時間は関係なくじゃなくて,あんまり気にしない〈はい〉。
   あ,あ,5時ですねってみんなは,あ,5時前帰らなきゃいけないね。
   たぶんおしゅとさん,なんか言うんよねって〈うーん〉,5時過ぎ〈はい〉帰って,帰ってきたら〈はいはい〉,やっぱり,ご飯の支度しなきゃいけないし〈はい〉,お風呂の準備も〈{笑}〉やらなきゃいけないし〈うん〉,【I】さんいいねって。
   じゃ,でも,あたしも同じですよ〈うん〉って。
   これから,ちょこっと買い物〈かいもん〉に行こかな,ちょと足りないからって。
   うん,でも,いいねって〈うん〉。
   何作っても,あたしたちはね,聞きながら,お母さん,今日何食べたい〈うん〉と言う。
T: はい。
I: うん。
T: で…
I: じゃ,あたしもたまに,そういう,あの,パターンもあるんですよって。
T: え?。
   そういう?。
I: そういうパターン〈はい〉。
   例えば,あの,息子さんに今日何食べたい〈{笑}〉,オムライスかな,シチューかな〈あ〉,はい。
T: はい。
   普通はご自分で献立を考えられる。
I: そうですね,はい。
T: ふーん。
I: はい。
T: えっと,ご主人は,お仕事は,どん,何をされてたんでしたっけ?。
I: あ,営業マンです。
T: え,どういう感じの…
I: あの,【企業名】の販売してます〈はい〉。
   あの,ダンプトラック〈はー〉。
   分かりますか,【企業名】の。
T: はい。
I: はい。
T: おうちで,お仕事の話とかされますか?。
I: あ,そうですね。
T: 大変な。
I: 大変な。
   あー,あの,あの会社,いちばんライバルというか,あの,【企業名】のダンプがね,ほかののダンプ,これば,あ,そうですね,くらべば〈はい〉,【企業名】のほうが高いって。
T: あ,そうなんですか,ふーん。
I: でも,どうしても,なんていうかな,あの,安くできないんだって〈うん〉。
   やく,安くしたら,こっちは大変になるから…
T: こっちのほうが大変になるから?。
I: あの,自分のかいし,自分の会社というか,あの,勤めてる会社,【企業名】の。
T: はい,はい。
I: はい。
   なんでほかのの会社は安くできるかな,そういう話〈はい〉。
   で,あたしがね,うーん,そうですね,なんであなたのダンプがね〈はい〉,【企業名】,【企業名】,【企業名】〈はい〉ダンプがね,ちょこっとでも安くすれば〈はい〉,なんか,しょ,しょ,なんというかな,あの,勝負〈はい〉,勝負というか,うーん,その考えもいいんだけど,でも,大変だってっていう,そういう話ね。
T: あー,なかなか大変なんですね。
I: なかなか,はい〈はい〉。
   で,いつも,主人も,こっちからの話も聞きたいし,きょ,今日の一日どうですかって〈うんうん,うん〉。
   うん,ちょっと大変ですねって〈うん〉。
   あー,そうですかって。
T: {笑},〈{笑}〉え,【I】さんのお仕事は,え…
I: 今は〈はい〉,あの,日本語指導^〈はい〉の仕事はしてます。
T: どういうことを,どういう時間でやってらっしゃるんですか?。
I: 最初の仕事は,英語教師^〈はい〉の仕事してるんですけども,そっちから【人名2】先生^の紹介なんですけども〈はい〉,で,1年終わってから,まだ1年なってないけども,途中で〈はい〉,なんか,あの,【人名2】先生がね,フィリピンからの〈はい〉子どもがね,あの,連れ子なんですけども〈はい〉,あの,8歳,向こうで2年生ですけども,8歳の男の子〈はい〉なんだってね。
   全然,ゼロ。
   日本語の話はできないし,理解もできないし〈はい〉,もしかして〈はい〉,あの,【I】さんの力も,かれるかな,と思ったんですよ〈はい〉,【人名2】先生がね〈はい〉。
   でも,あたしは,まだ英語教師やってるから。
   でも,あの,1年間の契約〈はい〉。
   で,次の年は,まだわからないの。
   まだ,英語教師,や,やるかな{手を叩く}〈はい〉。
   で,あの,教頭先生がね〈はい〉,あたしのことを呼んで〈はい〉,いや,もしかして,【I】先生の英語の授業はね,とってもいいから〈はい〉また来年もよろしくお願いしますと言われたんですけども〈はい〉,そういう話は,【人名2】先生の話は,もう,決まったんですよ。
   あの,向こうからの男の子の,8歳の〈はい〉男の子がね〈はい〉,この年で来るから〈はい〉,来年来るから。
   だから,【I】先生の力は〈はい〉,あなたしかいないから〈うん〉,たぶん,こういう仕事させるんですよって〈うんうん〉。
   あ,教頭先生がね,あ,そうですかって。
   いや,うちも,まったー,あの,英語の,ていうか,そ,まだ,あの,続けたいから〈はい〉,はー,すみません,あの,次の仕事決まったんで〈はい〉。
   あ,そうですかって。
T: ふーん。
   両方するわけには,いかなかったんですか?。
I: 両方というか…
T: 英語と日本語。
I: 英語と日本語,はい。
T: 両方は,どうして,駄目なん,時間ですか?。
I: そうですね〈あー〉。
   時間というか,そうですね,あの,今の仕事は6時間,毎日6時間〈あー〉,1時間目から,朝の会から。
T: え,その1人のお子さんに対して?。
I: はい。
   最初の1年,1年生のときは〈はい〉,ほんとにまい,あの,1日でこういう状態で〈はい〉。
   やっぱり,ゼ,ゼロなんだから〈はい〉,もう{手を叩く},おはようございますというか,もう,全然わからないから〈は,はい〉,はら,あの,1年生のときは,ほんとに,ぴ,な,なん,なんというんだっけ,はなさない状態で〈はい〉,で,2年生の,2年生のときは,2,2学期のとき〈はい〉,校長先生がね,うーん,もう少し距離がね〈はい〉,離れてほしいなって〈はい〉。
   やってみないかって〈はい〉。
   あ,いいですよって。
   どうしてもわからないときは,合図〈はい〉,あの子がね,あい,手上げて,あ,【I】先生の力〈ふーん〉借りたいなと思ったときは,いってもいいよって〈うん〉。
   あと,今の状態もそういう,なるべく,あの,距離がね。
T: うん。
   どうですか,それ,やってらして?。
I: いや〈ええ〉,最初のものは大変でした〈はい〉。
   なんで,あたしこういう仕事すたなと思いながら〈うん〉,英語教師のときは,やっぱり楽でした,はい。
T: うん。
   そ,どういうふうに,どうして楽だったんですか?。
I: どういうふうにっていうか,やっぱり,あの,クラスはね,みんな教えるんじゃないですか〈はい〉。
   じゃ,わたしの授業は,今日の授業は,こういう授業だよって〈はい〉,自分で作って。
T: はい。
I: はい。
   で,みんなはね,あ,はい,わかりましたって。
   やっぱり,あの,わたしの,なんていうかな,言うとおり,みんなも,やってるんですね。
   今の状態は,担任の先生いるんじゃないですか〈はい〉。
   あと,カラス[クラス]もいるんじゃないですか〈はい〉。
   あの,担任の先生の教えてること〈はい〉,この男に教えない,きゃ,ならないから〈はい〉。
   で,男の子もね,とっても,なんていうかな,ほんとに理解できないから,最初のごろ[頃]は。
T: はい。
   なにが理解できないんですか?。
I: やっぱり担任の先生の言ってること。
T: 日本語が,はい。
I: 日本語が。
T: はい。
I: はい。
   授業もね〈はい〉,国語,国語,算数。
   体育は,やっぱり,みんなやってること真似すれば〈うん〉いいんじゃないですか〈うん〉。
   でも授業のときはほんとに,文,書かなきゃいけないから。
T: うん。
I: はい。
   あと,お友だちと話しする〈うん〉言葉とか,なんか,あれ,やっぱり違うなって〈うん〉。
   いや,正しくはないよ,あなたの言ってることは〈うん〉って,それは正しくない,言われたときは,あ,わたしも悪いから,やっぱり〈{笑}〉{笑}。
T: あの,そういうフィリピンの1人の男の子に,え,【I】さんが,ずっと,ついていらっしゃるのには,税金が使われてるんですよね。
I: はい。
T: それで,日本人の子どもでも,あんまり勉強できない子がいるかもしれないけど,それに,その子には誰もつかないわけですね。
I: いや。
   ついていけない子もいるですよ。
   でもうちの学校はサポーターという〈はい〉かたが,結構〈うん〉いらっしゃいので,例えば,なんていうかな,言いたいくないけど,障害者の場合。
T: はいはい。
I: はい。
T: ですけど,1人のお子さんに,ずっとついてる,税金を使ってて不公平だっていうのは,考え方はないんですかね?。
I: いや…
T: 例えば,うちの子も勉強できないから,誰かつけてほしいわ,とか。
I: あ,そういう。
   あー,そうですね。
T: どうでしょうか?。
   *…
I: 最初の,最初のごろ[頃]はね,なんていうかな,いや,わたしは,ほかのの子が一生懸命教えてるんですけども,うちの子は今,どうしてるかな,そういう,あるんですよ,そういう心配というか,考え方〈うん〉。
   で,うちの,うちの息子の場合はやっぱり,あの,日本人とフィリピン人のお母さんの間に生まれたから〈はい〉,どうしても足りない部分はあるんですね。
T: はい。
I: はい。
   だから,ちょっと,はい,そういう心配もあるんですよ。
T: そういう心配っていうのは,お子さんにもつけてほしいっていう,そういうこと…
I: いや,そうでもないけど〈はい〉,うちの,うちの息子はね,最初のごろ[頃]は,ちょっと,たぶん今までも,ひっかかってるんですね,国語の。
T: はー。
I: はい。
T: はい。
   国語…
I: あたし,あたしのせいかもしれない。
   小さいときは一生懸命バイリングワルで〈はい〉,前もいってるんですね〈はい〉。
   あの,あの,わたしの家族にも通じるように〈はい〉,英語で一生懸命教えてるんですよ。
   で,駄目というか,誰もゆ,言われないけども,やっぱり無理かな。
   どうしても日本にいるから,どうしても〈{笑}〉日本語しか,喋る言葉だから。
   でも,こっちは一生懸命,英語で教えてるんですよ〈うん〉。
   なぜというか,おっき,おっきくなっても,例えば,あの,がいごく[外国]に行っても,やっぱりどこに行っても世界中で〈うん〉英語〈はい〉通じるから,そういう考えは〈うん〉あるんですよ。
T: そうですね。
I: はい。
   で,里帰りに行っても,やっぱり大変ですね〈うん〉。
   うちの息子が日本語しか,喋れないから,なんか,大変と思います。
T: うん。
   その,言葉の問題は〈はい〉なかなか難しいかなと。
I: 難しいですね,はい。
T: えーと,じゃ,ちょっと,話を変えるんですけど〈はい〉,オリンピックはご覧になりましたか?。
I: あー,そうですね,はい。
   感動しました。
T: え,お,どのへ,どういうあたり?。
I: やっぱり日本の応援してるから。
T: あー。
I: はい。
T: フィリピンの応援…
I: やっぱり日本の場面しか見られないですね。
T: あー,放送の問題ですかね。
I: そうで,放送の問題っていうか,そうですね,はい。
   でも,やっぱり日本にいるから〈うん〉,じゃ,日本のチーム応援しなきゃいけないという〈うん〉,家族で。
T: はい{笑}。
I: はい,そうですね。
T: どこがいちばん感動的でした?。
I: あ,北島です{笑}。
T: え?。
I: きた,スイミングのき,あの,北島さん。
T: あー。
   えーと,北島は,ど,ど,どのあたりが良かったですか?。
I: やっぱり,あの,シンゲル[シングル]の,なんていうかな,なん,な,なんめやったんな,に,200メーター,200メーターの。
T: はい。
I: はい。
   そういう,わたしがね,それしか見られ,見られてないから。
T: はい。
I: はい。
   で,あ,金メダル取ったよ。
   やっぱりあたし,あの,だいとこる[台所],仕事しながら〈はい〉見てるから〈ええ,ええ〉。
   で,うちのパパ,あ,金取ったよって〈はい〉。
   あ,あ,ほんとにって〈あー〉。
   で,レプレ[リプレイ]もできるんですね。
T: ん?。
   あ…
I: あの,遅い時間で〈はい〉ニュースとか。
   あー,取ったなって。
T: あー。
I: んー。
   あの,全部の見えなかったんですけども〈はい〉,やっぱり,テレビの何回も見てるから〈うんうん〉,あー,頑張ったなって。
   日本すごいなって。
T: うん。
I: はい。
   あと,なんていうかな,あたし英語しか分からないけど,ジンナスティック〈はい〉,あの,1人の男の人。
T: どんな動きをする…
I: あの,鉄棒で。
T: 鉄棒で。
I: はい。
T: はいはい。
I: それも金取ったんですね。
T: あー。
I: はい。
T: あー,わたしもほとんど見なかったので{笑}。
I: あとレスリングの姉妹。
T: はいはい。
I: はい。
T: はー。
   スポーツってやっぱりすごい…
I: あのとき…
   あ,スポーツは,に,苦手ですよ〈はい〉。
   自分はできないから。
T: はい。
I: はい。
   見るだけは,す,好きだけども〈あー〉。
   でも,や,野球のチームはね,ちょっと,あーって{笑}〈{笑}〉。
   もうちょっと,頑張ってほしいなって〈あー〉。
   あと一番,かん,あ,そうですね,一番感動しましたのが,あの,ソフ,あの,ベースボールの,ソ,ソフ,ソフト。
T: はい。
I: はい。
T: あー,ソフトボール。
I: あの,女性の。
T: はい。
I: はい。
   チーム。
   そ,ソフトボールの。
T: どのあたりが感動的だったんですか?。
I: あら,す,何ていうかな,なんか,ぎりぎりですね,あの,点,点数が〈ふーん〉。
   やっぱり相手はアメリカだから〈うん〉,あ,勝つわけないでしょって〈{笑}〉。
   息子も,そうだよねって〈ふーん〉。
   アメリカ強いから。
   えー,でも頑張ったなって。
T: うーん。
   フィリピンの応援は,なさらなかったんですか?。
I: いや,たぶんボクシング,一番強いのはボクシングだって。
T: はい。
I: はい。
   あと,バスケットボールでも。
   やー,オリン,オリンピックに行けば大したことないかなって{笑}〈{笑}〉,はい。
   でも日本のばみ[場面]しか,はい,見られないから〈うん〉,一生懸命,日本のチーム〈はい〉,応援したんですよ。
T: あー。
I: はい。
T: あ,フィリピンの放送,やっぱ,あんまり,フィリピンに行かないと見られないですよね。
I: うーん,そうで,そうですね。
T: うん。
I: はい。
T: そのへんはどうですか?。
   日本は,日本ばっかり放送して,変じゃないかとか{笑}。
I: そうですね。
   やっぱり,あの,国際というかな,あの,国際番組〈はい〉という,あるんですけども,うちのテレビはスカイパないから。
T: あー。
I: はい。
   BSしか。
T: はい。
I: はい。
   見られるから。
T: はい。
I: はい〈うん〉。
   でもインターネットで調べることできるんですね。
T: はい。
I: はい。
   す,でも,やっぱりテレビのほうが一番いいかなって思いました。
T: あ,そうですか,はい。
I: はい。
   あの,家族で一緒に見られるから。
   インターネットだと,1人だけですね。
T: はい。
I: はい。
   やっぱりテレビのほうが一番いいかな〈うーん〉。
   あの,コミュニケーションしながら。
T: うーん。
I: はい。
   テレビ見ながら。
T: うん。
I: はい。
T: 見られるということなんですね。
I: そうですね,はい。
T: えーと,そうですね。
   じゃ,1つ,ちょっと,ロールプレイをやっていただこうかな。
I: あっ。
T: これ。
I: これは一番怖いですね{笑}。
T: あー,そんなことないです。
   これ,ちょっと,読んでいただいていいですか?。
I: はい。
T: 声出していいです,いいですか?。
I: はい。
   来月〈はい〉,退職する人の送別会をします。
   その人にあげるプレゼントを買うお金を集めています。
   でも,あなたはお金を出し…
T: 出したくありま…
I: 出したくありません。
   あー,断ってください。
T: はい。
   じゃ…
I: あ,そうですね。
T: あの,裏側に,英語もあるんですけど〈はい〉。
   あの,同じ,一応,ちょっと,職場ということにしましょう。
   仕事の,と,仕事,一緒に,やってる。
   仕事をしているところで,誰かが…
I: あれ,{カードに書かれた英語を読む},えー,断ることできるんですか?。
T: はい。
I: わたしは1回も断ることはありませんから。
T: あー,わかりました〈はい〉。
   じゃ,違うのにしましょう。
   断り,はい。
I: やっぱり,あの,日本の…
T: うーん,こと…
I: あの,文化というか。
T: うーん。
I: はい。
T: はい,じゃ,これはどうでしょうか?。
I: はい。
T: はい{笑}。
   もう一度,声出していただいていいですか。
I: あなたは車を修理に出しましたが,まだできていません。
   急に車を使う用事ができたので,はじめの予定より早く仕上げるように,電話でお願いしてください。
T: はい。
I: あ,はい。
T: わたしは修理工場。
I: はい。
T: はい,えー,【地名2】修理工場でございます。
I: あ,もしもし。
T: はい。
I: あ,【I(フルネーム)】です。
   どうもー。
T: あ,はい,お世話なってます。
I: えーと,昨日,あたしの車,そっちで修理,修理に出したんですけども。
T: はい,お預かりしております。
I: えっと,どうですか?。
T: はい,えっと,えー,金曜日に仕上がる,あと3日で仕上げということになっておりますが。
I: あ,そうですか。
T: はい。
I: えーと,あすた[あした],研修会へ行く,行くので〈はい〉,どうしてもあすた[あした]の10時までに,できないか?。
T: あー,ちょっと部品を取り寄せないといけなくて,ほんとに申し訳ないんですが,どんなに急いでも木曜日まで,あと2日はお待ちいただかないと,ちょっと無理なんですが。
I: あー,困りますね。
   どうしてもできないですか,あしたの?。
T: あ,はい,ほんとに申し訳ないです。
   あの,部品がどうしても,えー,部品の入荷が,明後日になってしまいまして,申し訳ないんですが,もうちょっとお待ちいただくわけにはいきませんでしょうか。
I: いや,こっちも困りますので,そっちはなんとかやってください。
T: そうですね。
   もしかして代車でもよろしいでしょうか?。
I: いや,代車?。
   代車はね,わたしはマヌアル[マニュアル]しか運転のことできるから,ちょっと,オートマだったら,ちょっと不安なので〈はい〉,マヌアル[マニュアル]あれば…
T: はい。
I: はい。
   大丈夫ですよ。
T: あ,では,あの,マニュアルの代車を用意するということで,ちょっと,あの,お待ちいただくということでよろしいですか?。
I: あ,いいですか?。
T: はい。
I: 大丈夫ですか?。
T: はい。
   じゃ,あしたまでに,あの,用意しておきますので〈はい〉,それでよろしくお願いします。
I: あー,良かったですね。
   すいません。
   じゃ,あした,待ってますので〈はい〉,よろしくお願いします。
T: こちらこそ,どうもお世話になります。
I: あ,どうも。
T: はい。
   ありがとうございます。
   ほんとに【地名2】だと車がないと,とても〈はい〉生活できないんですよね。
I: はい。
T: あの,いらしてすぐは,車は運転なさってなかったんですよね?。
I: いや,最初のごろ[頃]は1年間。
T: はい。
I: はい。
T: 我慢して。
I: 主人の。
   我慢し,我慢してというか,アパートから〈はい〉近い,なんですよ,あの,しゃ,あの,仕事する場所が。
T: はい。
I: はい。
   でも,じでん,じでんしゃ[自転車]は乗らないから〈はい〉,朝はうちの主人送って〈はい〉,で,帰りはバスあるんですけども〈はい〉,しばらく待たなきゃいけないんですよ〈はい〉。
   で,うちの先輩が,じゃ,あたし,送っていくか,うちまで〈ほー〉,どっちでも時間は同じだ。
   ほんとにおかげさんで,あの先輩のおかげさんで〈{笑}〉,はい。
T: いい方に,じゃ,恵まれてここまでいらしたってことですよね。
I: そうですよ,そうですよ,はい。
T: たぶん【I】さんの,この性格が〈{笑}〉。
   すぐ,みなさんと友だちになるっていうあたりで良かったですね。
I: そう,そうですか{笑}?。
T: はい。
I: はい。
T: えー,今日もほんとにインタビューありがとうございました。
I: あ,いいえ。
T: きっとまた,帰ってご飯を作らなきゃいけない時間…
I: いや,お迎えに行かなきゃならないから。
T: あ,わかりました。
I: ほんとは部活の時間はいつも6時45分ですけども,雨降って体育館で〈はい〉ランニングだけで。
T: あー。
I: はい。
T: じゃ,終わりましょう。
   急いで行ってください。
I: あ,そうですか。
   はい,すみません。
T: はい,ありがとう{笑}ございました。
I: ありがとうございました。
T: はい。
I: あー,緊張した{笑}。