T: はい,じゃ,お久しぶりです L: お久しぶりです T: 1年ぶりですよね L: そうですね T: うん,えーと,いろんなことが変わったかなと思いますけど <笑> ( <笑> ) ,この1年間,どんなことがありました L: えー,まず,前回お会いしたときは (うん) ,まだ受験生で T: そうそう ( <笑> ) そうそうそう <笑> L: 確か,なんか,教科書,もちあるい,いてなん,結構,忙しかった記憶があります,け**… T: うーん,なんか,すごい,そうだよね,高校3年生の一番忙しい時期だ L: <笑> ,高校3年生の夏でしたからね T: うん L: うん,勉強勉強勉強って感じで <笑> T: <笑> ,そうですね,それで (うん) ,それから,今まで1年間,どんなことがありました? L: そうですね,まず,受験勉強をやって (うん) ,で,ハラハラドキドキの受験を <笑> ( <笑> ) ,迎え (うん) ,で,ま,無事,合格して,ま,第一志望の大学だったんで (うん) ,ほんとに良かったなって (うん) ,すごく,みんな喜んでくれ,ましたし (うんうん) ,中国の,あの,親戚たち*,おじいちゃん,おばあちゃんたちも (うん) ,ほんとに喜んでくれて (うん) ,ま,自分も,いち,すごく嬉しかったんですけど (うん) ,でま,大学入ってからは,やっぱり大学なんで (うん) ,あの,似たもの同士が集まるじゃないですか,あの,こう,国際関係に興味がある人たちっていうか T: あ,えーと,専攻はなんでしたっけ? L: あ,専攻は中国語科ですけど T: え,学部とかは,どうなってるんですか? L: 学部は外国語学部しかなくて (はい) , {学校名} は (はい) ,で,その中の,あの,いろいろ言語があるんですけど (ええ,ええ) ,全部で26言語あるんですけど (はいはい) ,その中でも,わたしは中国語専攻 (はい) ,選んで (ええ,ええ) ,ま,今までも,ま,中国語は,ほんとに,日常会話とかも全然支障ないくらい話せるんですけど (うん) ,やっぱり,あの,難しい本とか読んだりすると,ほんとに意味わからない言葉とか,漢字とか (うん) ,たくさん出てきてしまうんで (うん) ,やっぱり,ちゃんと勉強したいなと思って (うん) ,はい,で,ま,中国語専攻,なって (うん) ,ま,中国に興味のある友だちとかもいっぱいできて (はい) ,ほんとに,最近は,結構楽しい,自分らしい生活を送れているなって,思ってますね T: ふーん,え,自分らしいっていうのは? L: そうですね,あの,高校の時は (うん) ,こう,やっぱり,その,地域的に近い,ん? ,あの,地域で集まるじゃないですか,あの,高校のクラスメイトとかも (うん) ,べつに,あの,みんなが,この,こういうことを学びたくて,この,高校に来たっていうよりも (あー) ,家が近いからとか (うんうん) ,そういう理由で (うん) ,ま,集まってきた人たちなんで (うん) ,あの,やっぱり,みんな,夢とか,あの,興味のあることとか (うん) ,様々じゃないですか (うん) ,だから,自分の,その,興味のある分野とかについても,話せる人がなかなかいなかったし (んー) ,でもそれに比べると,あの,大学入ってから,ほんとに (うん) ,あの,興味がすごく合う友だちとか (うん) ,もう,ほんとに,たくさん,そういう,かかわりができて (うん) ,そういう出会いも,いっぱいあって,そうですね,ほんとに,自分の好きなことを,たくさんやれている生活だと思いますね (うん) T: えーと,中国語専攻というのは,中国,どういうことに興味がある人たちが集まってるんですか? L: そうですね,中国の (うん) ,あの,言葉が,まず,一番大きいんですけど (うん) ,あと,あの,最近の中国は,なんか,経済発展がすごいから (うん) ,これからは,きっと中国の時代になるら,だろうっていう友だちも,たくさん (うん) ,い,いますし,はい,あと,あ,中国の三国志とか (うん) ,すごく語れる人も,たくさんいますし (ふーん) ,ま,ほんと,様々な面ですね (うん) ,あと,中国の景色が美しいからって,絶対中国旅行をしたいって (うん) ,中国全土を制覇したいとかっていう友だちもいるし (ふーん) ,さまざまですね (うん) ,はい T: えーと,他の人は,みんな日本--人っていうか (あー) ,日本,ルーツ中国のある人いるんですか? ,他にも? L: そうですね,あの,たいていは日本人ですけど,何人かいます,あたしみたいな (うん) ,あの,ルーツの人たちも,何人かいて,その人たちは,もう本当に,あの,こう,考え方とかも,その,中国の考え方をしっかり持ってる人たちなんで,ほんとに,今,すごく仲良くさせてもらってますね (んー) ,はい T: えーと,その,完全に,あの,日本ルーツの人と,中国にちょっとルーツのある人との間で (はい) ,やっぱり,いろいろ考え方が違ったり,感じ方が違ったりっていうの,ない? … L: そうですね (うん) ,あっぱり,ありますね (うん) ,あの,そ,あの,あたしの今の友だちは,もうみんなあたしみたいに,ほんとに,日本に来て,7年も8年もたっていて (うん) ,で,あの,こう,日本の考え方とかも,む,ちゃんと理解していて,日本人とも普通に,日本人の感覚で (うん) ,あの,交流できる人たちばっかりなんですけど <笑> (うん) ,やっぱり,あの,その,中国人だけっていう,あの,場になると,その,あたしたちだけになってしまうと,どうしても,あの,昔は,こうでこうでこうだったよねっていう感じの話題になって,あの,なんだろう,こう,やっぱり,中国の感覚がすごく蘇ってきて,はい,もう,ほんとに,そういう会話が,ほんとに楽しくて (うんうん) ,はい T: で… L: だから,そうですね,あの,やっぱり,違うんですよね (うん) , <笑> ,その,接し方とかも (うん) ,その,中国人の,せ,あの,人との接し方とか,日本人は,やっぱり,どこか,遠慮しがちなところがあるし,も,中国人は,なんか,ずばずば言う傾向とか,結構あるし,ま,そういう点でも違うし,他にも,ほんとに違うとこ,いっぱいあるんですけど,そうですね,ま,最近は,そういうギャップをすごく感じることが多いですね T: うん,あ,そうやって,その,日本の人とかかわるときと,あ,おんなじ学生の中でも (はい) ,中国ルーツのある人とかかわるときと,こう,違う中で,自分の中が,こう,ちょっと,混乱したりとか,そういう感じはないですか? L: 混乱は,あんまりしないんですけど (うん) ,やっぱり,ちょっと,あの,言い方が変かもしれないんですけど (うん) ,ちょっと使い分けてるところは,やっぱり,ありますね (うん) ,あの,感覚を (うん) ,やっぱ,日本人と話すときは,ほんとに日本の感覚だけで (うん) ,あの,話せるんですけど,中国から来た,わたしと同じような人と話すときは,やっぱり,こう,ほんとに,遠慮がいらない感じで (うん) ,あの,ほんとに,思ったことを,何でもしゃべってしまって,はい, <笑> T: そうすと,か,例えば,10人ぐらいで,6人ぐらいがそのルーツで,ま,1人でもその中に日本人が入ると,日本的なかかわり方をするってことですか,敢えて? , <笑> L: あー,でも,そうですね,やっぱり,気をつかいますよね <笑> (んー) ,あの,いると,その,やっぱ,あの,中国ルーツを持った人たちは,日本人に合わせることはできるけど,その,純粋な日本人は,あたしたちに合わせることはとても難しいので (うん) ,そういうときは,やっぱり,ほぼ,その,日本人に合わせて会話とかしたりするんですけど,でも,まー,たまに,中国で,わたしたちはこうだったよねっていう,話になって,その,日本人の友だちが,え,なになになにそれって,中国では,どうなってるの? ,みたいな感じで,話が展開していくことも結構ありますね,はい T: ただ,ま,それ,今,あの,その,日本人に気をつかうっていうか,思いやりかもしれないけれど,例えば,その日本人が中国に行ったときには,中国のことが理解できないと困るわけだから… L: まー,そうですね T: どう,どう,それ,それを今から要求していくっていうやり方はないんですか? L: 要求,そうですね,んー <笑> ( <笑> ) ,でも,あの,どうしても (はい) ,ほんとに,日本人にとって,これはほんとに受け付けないっていうやり方も,中国にはほんとにあるので,やっぱり,そういうの,無理矢理押しつけるのも,ちょっと,かわいそうっていうか <笑> (うん) ,ん,たぶん,あの,話しづらいと思うんで,そういうところは,ほ,ちょっと,ほんとに,避けるようにしてるんですけど,んー,でも,ある程度,ほんとに,今,中国語科の友だちっていうか,あの,ほんとに {学校名} 全体的に,みんな,結構,こう,ワールドワイドの感じで (うん) ,すごく,あの,視野が広い人たちが集まってるんで,あの,こう,世界中には,いろんな考え方があって,それがあたりま,あえ,ん,それが当たり前なんだって (うん) ,ちゃんと理解してる人たちなんで (うんうん) ,あの,なにか,こう,違うところ,違う,あの,感覚 (うん) を,ちょっとさらけ出しても,あ,そういうふうになってるんだねって,分かってくれる人が,やっぱり多いんで (うん) ,ま,そこらへんは,だいぶ,高校のときとは違って (はい) ,やりやすいっていうか,はい T: えーと,こないだ,選挙,衆議院選挙がありましたよね? L: あ,そうですね,はい T: はい,えーと,たぶん,日本全国でいろいろ騒いでたかなと思うんですけれども (そうですね) ,えーと,今,国籍は中国? L: 国籍は日本ですね T: 国籍は日本? L: はい T: はい,もうすぐ選挙権が,じゃー L: そうですね,来年には,もう… T: はい,あの (はい) ,どうですか,自分では,たぶん中国人だと思ってるって,前,仰ったような気がするんですけど,どうですか? L: そうですね,やっぱり,どちらかというと <笑> (はい) ,中国人だと思ってる (ええ) んですけど,選挙権ですね,あ,でも,日本に住んでいる以上は,ちゃんと,ま,日本のことも大好きですし (うんうん) ,日本に住んでいる以上は,ちゃんと,こう,まー,国籍も日本だから (うん) ,ちゃんと,国民としての役割を果たして,投票とかもちゃんと行きたいな,ちゃんと研究してから <笑> (うん) ,行きたいなって思ってますね,結構,なんとなくで,とうきょうして,投票してる人たちって多いじゃないですか? (はい) ,だから,うん,も,そういうとこは,ちゃんと自分なりに考えてから,ま,投票とか行きたいなって思いますね T: あの,国籍を日本にしないと,ま,何十年か,わりと,日本に住んでいても,こう,選挙権がなかったりしてるんですけど (そうですね) ,はい,そういう友だちとかはいませんか? L: 友だちはいますね (うん) ,はい,あの,永住権を持ってるんだけど (はい) ,ふに,国籍は違うって T: ええ,で (はい) ,永住権持ってる人に,例えば,地方参政権,国政,あの,せいではなく,えー (あー) ,例えば,県とか都とかの (はい) ,はい,は [わ] ,与えようっていう動きも (あ,そうですね) ,あの,うご,動く (はい) ,運動もあったりするんですけど,それについてはどう思いますか? L: そうですね,それだったら,本当にわたしはいいと思いますね T: え,ちほ… L: *,与えたほうがいいと思いますね,その選挙権を (んー) T: うん,それはどうして? L: え,やっぱり外国人であっても (うん) ,その,やっぱ,長年,日本に住んでいるわけだし (うん) ,その,国政に反映するような,あの,国全体的な政治に反映するような,あの,選挙に参加できなくても,ま,ある程度は理解できるんですけど,やはり地方っていうのは (うん) ,こう,その地方に住んでいる住民たちの,その,過ごしやすさとかを (うん) 第一に考えた,あの,団体なんで (うん) ,そこへの投票は,やっぱり,住んでる一員として,その,地方の住民として,その,選挙権をちゃんと与えて,あの,参政権 (うん) ,そうですね,参政権はちゃんと与えて,選挙も行かせた方がいいと思いますね T: うん,ただ,一方で,その,さんじゅうねんとか,永住権をとるぐらいだったら,もう,フルに国籍を変えたらどうかっていう意見もあるんですけれども (あー) ,そうであればすべての選挙権が得られる (そうですね) ,それについてはどうでしょう? L: あー,そうですね,ま,あたしは,別に (うん) ,あの,あんまり国籍にこだわりがなかったので (うん,うん) ,あと,その,永住権を,日本で永住権を持っているよりも (うん) ,日本の国籍に変わったほうが (うん) ,その,い,パスポートとか,あの,旅行とか <笑> ( <笑> ) ,いろいろやりやすいんですよ,手続きが (うん) ,それも,便利だからって思って (うん) ,あたしは,ほんとに全然こだわらないんで <笑> (うん) ,そこで変えたんですけど (うん) ,あの,友だちには,やっぱり,あの,中国人としぬ,しての誇りを (うん,うん) ,すごく持っている人がいて (うん) ,その人たちは,ま,絶対,変えたくないと (うん) 言って,ま,別に日本の選挙権はなくても (うん) ,ぶ,別に欲しくない (うん) みたいなことを言ってた人もいますし (はい) ,はい,やはり,そこは,その,中国国民としての (うん) 誇りなんだと思いますね,はい T: なるほど,はい,ありがとうございます ( <笑> ) ,えーと,じゃ,今,大学ではやりたいことがやれて,すごく面白いと,お話があったんですけど (はい) ,たくさん本とかも読みまし,すよね? ,大学に入って L: 本,あんまり (あ,そうなんですか) ,持ってないか,あ,でも,図書館にあった (ええ) ,あの,中国語で書かれた本 (うん) ,結構ありますけど (はいはい) ,そういうのは,やっぱり {学校名} じゃないと,図書館にも置いてないんで (ふーん) ,ん,そういうのは結構読んだりしてたんですけど T: 最近,なんか,面白い本読みました? L: えーとですね,あ,最近,あ,あ,でも,レポートを書くために読まなきゃいけなかったんですけど T: あ,どんな本? L: あの,ギリシア神話の話を読みました <笑> T: え,中国語でですか? L: いえ ( <笑> ) ,あ,あの,ギリシア神話の (はい) ,あの,講義をとってるんですけど (ええ,ええ) ,それで,あの,ギリシア悲劇っていう (うん) 本の中の,メ,メディアっていう話を読まなきゃいけなかったんですけど (うん) ,うん,それ… T: どんな話だったんですか? ,メディア L: メディアですね (はい) ,メディアっていう女の人がいて (はい) ,その人,あー,ちょっと,あんまり覚えてない,あ,まー,だいたい,あらすじとしては <笑> (うん) ,その,メディアっていう女の人は (うん) ,ある地の王様,王様じゃないか,あれ,英雄,んー,あれ,ちょっと,ちょっと待ってください <笑> T: うん,大丈夫ですよ <笑> L: ちょっと記憶が,あ,あ,メディアは,あ,ある国の (ええ) 王女だったんですよ (うん) ,で,ある英雄が,英雄の名前はよく覚えてないんですけど (うん) ,ある英雄が,あの,なにかの任務を果たすために (うん) ,その,メディアが住んでいる国に (うん) ,ちょっと,挑戦的なことをし,しに行くんですよ (うん) ,あの,なにかを取り戻す,なにかの,なんか,宝物みたいなものを取りに行ったのかな (うん) ,おそらく <笑> (うん) ,ま,行って,で,そのメディアは,その人と,あの,恋に落ちて (うん) ,あの,その,こう,いろいろ手助けをするわけですよ (うん) ,自分の,あの,家族を裏切ってまで (うん) ,その人の手助けをして (うん) ,で,その人は任務を果たすんですけど,果たして (はい) ,2人は結婚して (はい) ,で,子どもも何人かいたんですけど (ええ) ,そのあと,その英雄の,元いた場所に戻って (ええ) ,あの,英雄は,その,その,ちょ,自分の国の,あの,王女と (ええ) ,ちょっと,結婚することになってしまって,妻がいるのに (うん) ,メディアっていう妻がいるのに (うんうん) ,あの,その,妻と子どもを捨てて (うん) ,その,自分の国の王女と結婚をしてしまうんですよ,で,まー,メディアは,すごく悲しむわけなんですけど (うん) ,そこで,あの,メディアっていうのは,その,なんだろう,巫女みたいな人で (ふーん) ,な,なんか,あの,魔法が,魔法? (うん) ,なんか,魔術ができるんですよ (んー) ,で,あの,そこで,ま,悩み苦しみ (うん) ,その,最終的に,あの,自分の子どもに,あの,さいしゅ,うん,自分の子どもに,その,毒のある,なんか,贈り物を,その,王女に,あの,持って行かせるんですよ (うん) ,あの,結婚おめでとうっていう感じで (うんうん) ,持って行かせるんですけど,それで,あの,子どもも,そ,それを受け取った王女様も死んでしまうわけですよ,自分の子どもなのに (うん) ,その,毒で,なんか,殺しちゃって,で,なんだろう,で,まー,夫はすごく激怒するんですけど (うん) ,おまえはなんていう女なんだって (うん) ,その,自分の子どもを殺すなんてって,で,あなたのせいでしょってなって (うん) ,なんか,うん,で,最終的にメディアは,その,ま,子どもも王女も殺したし,もう,その地には,いられないから (うん) ,あの,他の人の助けを借りて,他の地に逃れていくんですけど,ま,そこで,物語は終わっちゃうんですけど (うん) ,まー,最終的には,その,メディアの,なんだろう,こう,人として,母親,母親として (うん) ,その,子どもを殺すっていうのは,もう,ほんとに,ち,もう,人間には,ちょっと,考えられないような行為をしてしまうんですけど,ま,そこで… T: で (はい) ,レポートを書いたんですよね? L: そう,レポートを書きましたね <笑> T: な,なんについて書いたんですか? ,そのお話の L: そうですね,あの,その,感想を書いてくださいって (うん) 言われたんですけど T: 感想のポイントは,なんだったんですか? L: そうですね,メディアが,やっぱり,その,自分の愛する人を目の前にして (うん) ,その,一人の人間とか,一人の母親とかではなく,やっぱり,一人の女としての (うん) ,その,嫉妬とか (うん) ,その,悲しみとか (うん) ,愛しさとかを (うん) さらけ出した,あの,行動だったと思ってますね,はい T: えー,それは受け入れられない,いや,理解できる,ど,どっちなんですか? ,立場的には L: んー,そう,いや,本当に個人的には (うん) ,やっぱり,そういうことはほんとに許されないと思いますけど,でも,まー,かわいそうだなって,反面で,ちょっと思ったりもしてるんですけど T: かわいそうっていうのは? L: いや,だって,自分の (うん) 家族を裏切って,自分の国を捨てて,そこまでして (うん) ,その,結婚して (うん) ,子どもまで生んだのに,その夫に裏切られて (んー) ,もう,ほんとに捨てられて,もう,かわいそうだなって思うんですけど,でも,やっぱり,そこまですることは <笑> ,なかったと思いますね T: ええ,国によっては一夫多妻のところとか (あー,そうですね) ,あとは,昔の日本でも,その,一夫一婦制ではなかったわけですよね,完全に L: そうですね T: そう思ったときに,これ,それは裏切りとかいうのは,どうなんでしょうか? ,そのあたり L: そうですね,やっぱり,それは,*,あの,そこの ( <笑> ) , <笑> ,考え方ですよね (うん) ,やっぱり,うん,ま,それが当たり前だって思って育ってきた人と,あの,やっぱり,こう,一対一で婚姻は成り立つんだって,おもい,思って,育った人との,やっぱ,価値観も本当に違うんで (うん) ,うん,ま,それが当たり前だった世界にとっては (うん) ,裏切りでもなく,なんでもなく,それは普通のことなんだろうし,いや,もう,ほんとに,夫婦は一対一でしかないっていう世界だったら (うん) ,ま,裏切りでしかないだろうし,うん,その場所によっての,場所とか時代とかによっての違いだと思いますね <笑> T: うん,そうすと,今でも,例えばあるところでは一夫一婦制,あそ,ある違う文化ではそうじゃないっていうところの人同士が,こう,恋に落ちたりしたときに,そこ,価値観がすごく違いますよね? L: あー,そうですね T: ええ,そういうときの折衷案っていうか,どっちがどういうふうに歩み寄っていけると思いますか? ,もう無理? L: えー,そうですね,ど,どっちか大事かっていう話になるんじゃないですかね,あの,うん,あの,その,自分の文化をとるのか,自分の考え方をとるのか,その人との,その,愛情 (うん) をとるのかっていう,やっぱ,そういう選択に, <笑> ,なるんじゃないですかね,で,ま,その人との感情を仮にとった場合,そこは,まー,自分が我慢しなきゃいけないだろうし,いや,私は,もう,ほんとに,そこまでして,あなたと結婚はしたくないって言うんだったら,んー,ま,たぶん,もう別れちゃうだろうし,ま,そういうことになるんじゃないですかね T: それは,その場にならないと,なかなか分からないですね L: そうですね T: はい,わかりました,じゃ,1つ,ちょっと,ロールプレイをやってみたいんですが ( <笑> ) ,今日は,***,えーと,じゃ,結構,あの,外国に興味があるって言ってたので (はい) ,あの,じゃ,海外で1年間勉強する奨学金に応募することにしましょう L: はい T: で,そのために,学部長,学部長っているんですかね? ,まー,そのために,ちょっと,先生の推薦書,偉い先生 L: 偉い先生 T: の,あの,学内で,推薦書が必要です (はい) ,で,一応,会ったことないんだけど,その先生に,この,がく,学校,大学内? , {学校名} 内の,その先生のところに行って,この,今の専攻の,少し偉い先生ね,その,推薦書を書いてくれるように,くださるように,お願いをしてみてください L: はい T: いいですか? (は) ,ちょっと偉い先生で L: ちょっと偉い先生で T: あの,初めて会います L: 奨学金の推薦書,はい T: はい,いいですか? ,じゃ,一応,あたし,その部屋にいますので,ノックして入ってください <笑> L: <笑> ,すごい緊張するんですけど,え? T: 大丈夫 <笑> ,じゃ,ノックして,はい,どうぞ L: あ,失礼します T: はい L: こんにちは T: あ,こんにちは L: あの,初めてお目にかかりました (はい) , {Lフルネーム} と申します T: はい L: と… T: えー,はい,学生,この,何年生ですか? L: あ,この大学の1年生,中国語専攻の1年生です T: あー,そうですか,はい,で,なんでしょうか,今日は? L: はい,えーと,あ,このたびは (はい) ,えーと,あ,わたしの奨学金の (はい) ,しょうがく,ん? ,奨学金を請求するにあたって (はい) ,あの,先生の (はい) 推薦書が必要になるということだったので (はい) ,あの,それを,ん? ,それを書いていただけないかと思い,お願いをしに来たんですが T: あー,そうなんですか,えーと,どんな感じで書いてほしいんですか? L: どんな感じ,え,どんな感じ? T: はい,どんな内容--を書きましょうか? L: どんな内容? T: はい L: え,内容? ,え,どんな内容を書けばいいんですか? T: えーと,推薦書ですね? L: はい T: はい,じゃー,えーと,いつごろまで,どのくらいの期間の猶予がありますか? L: えー,あ,しめ,締め切りまでに (はい) ,あの,書いていただければいい,いいので (はい) ,あの,1週間くらい時間があります T: あ,そうですか L: はい T: わかりました,じゃ,一応,あの, {L} さんが将来どういうことを考えているとか,そういうことを書いたものを,ちょっと助手さんのほうに届けておいてくれますか? L: あ,はい,わかりました T: うん,じゃ,来週までに準備しておきますので L: はい,あ,では,宜しくお願いします T: はい,じゃ,お疲れさま L: あ,お疲れさまです (はい) ,失礼しました T: はい,じゃ (はい) ,えーと,自分の,今度,アパート,アパートに住んでるんですよね,今? L: はい T: 帰って,どんな内容を書いてもらおうかなっていう,あの,自分の将来のことについて,今, {L} さんは,パソコンで一生懸命書いています L: はい T: そしたら廊下で,おんなじアパートに住む子どもたちが騒いでいます (はい) ,でも,とても集中できないので,子どもたちに怒ってみてください L: 怒って? T: はい,イェーイイェイイェイイェイ ( <笑> ) ,ねーねーねー,これ,すごいよ,すごいよ,これ,遊ぼうよ,ね,イェーイイェイイェイ L: あの,あなたたち,ちょっと… T: え,なに,お姉ちゃん? L: あの,あのね (うん) ,あの,お姉ちゃんね (うん) ,今,ちょっと,あの,大事な書類を書いてるんだけど (うん) ,あの,ちょっと,他のところで遊んでくれない? T: えー? ,だってさ,雨降ってるんだもん L: じゃ,ちょっと,静かに遊んでくれない? T: えー? ,ちょ,結構静かにしてるつもりなんだけどなー L: あ,でも,お姉ちゃん,ほんとに集中できなくて,ほんと今大変だから T: うんうんうん,え,じゃーさ,あとで遊んでくれる? L: あ,いいよいいよ T: じゃー,しょうがない,じゃーね L: あ,ありがとね T: はい,ありがとうございました <笑> ( <笑> ) ,えー,こ,アパートはどうですか,静かですか? L: 静かですね,あの,あたし,お墓に囲まれてるんですよ,アパートが <笑> T: おー,はいはい L: はい,で,ほんとに静かで (ふーん) ,あんまり人通りもないとこ (あー) ,あの, {地名} ってわかりますか? T: はいはい L: {地名} の,ほんとにすぐ近くに (はー) 住んでるんですけど,もう,お墓お墓,わたしのアパート ( <笑> ) みたいな感じ <笑> ,なんですけど… T: じゃ,そんなうるさいって感じはないんですね L: もう,全然大丈夫ですね (はい) ,超静かですね T: あー (はい) ,それはよかったです,じゃ,いつも集中できるということで L: そうですね <笑> T: いっぱい勉強ができる環境 L: あまり勉強してないんですけど <笑> ( <笑> ) T: はい,わかりました,じゃ,今日はありがとうございました L: あ,ありがとうございました