T: はじめまして。
I: はじめまして。
T: 【T】と申します。
   よろしくお願いします。
I: よろしくお願いします。
   【I(フルネーム)】と申します。
T: 【I】さん?。
I: はい。
T: あ,そうですか。
   【I】さんは,あの,お国はどちらですか?。
I: わたしは中国から来ました。
T: あー,そうですか。
   中国のどちらからですか?。
I: あの,北のほうの【地名1】というところから来ました。
T: あ,そうですか〈はい〉。
   えと,【地名1】ね〈はい〉。
   えと,日本にはいつに,いついらっしゃったんですか?。
I: わたしはちょうど3年前に来ました。
T: 3年前。
I: はい。
   2005年6月です。
T: で,今は何年生ですか?。
I: いま高校3年生。
T: あー,そうですか〈はい〉。
   そうすると,えーと,何年生のときに日本にいらしたことになりますか?。
I: あの,実は向こうで〈ええ〉,高校2年間近くに行ってたんですよ〈ええ〉。
   日本に来て〈ええ〉,日本の入学時期は4月なので,あたし6月に来て〈ええ〉,すぐに高校入れなくなって〈ええ,ええ〉,で,教育委員会の人たちに,とりあえず来年,次の年の4月のまで,とりあえず日本語とか,高校に必要な科目を勉強しといて〈ええ〉,また高校の受験を受けてくださいって言われまして。
T: あー,そうですか〈はい〉。
   じゃ,それまで自分で勉強してたんですか?。
I: それまでは半年ぐらいに,あの,日本語学校という〈ええ〉学校で〈ええ〉,あの,半年ぐらい勉強してました。
T: あー,そうですか〈はい〉。
   ほかのよりレベルが高いところで勉強されてたんですよね,日本語学校は?。
I: そうですね。
   結構,あの,…
T: 大学受験…
I: そうですね。
   今は大学の受験,勉強してますけど。
T: あ,ごめんなさい。
   間違えた。
   高校,高校に入るための日本語勉強してらっしゃるんですね。
I: そうです。
T: 大学受験かと,そうじゃないですね〈{笑}〉。
   あ,そうですか〈はい〉。
   えっと,さっきね,【地名1】って,あのー,仰いましたけど,なんか,あたし,街の名前だけはよく知ってるんですけど,…
I: あー,そうですか。
T: どんな街か知らないんで〈あー〉,なんか,寒そうなところ〈うーん〉ってのはうかがってるんですけど〈はい〉,ちょっと,街の特徴,教えていただけますか?。
   どんな街か。
I: そうですね。
   あの,昔の中国の2つの,あの,港があるので,一つは今の北京で,もう一つは,クコン,あの,故宮というところ,昔の皇帝が住んでたところは〈ええ〉,2つ目は,あの,【地名1】にあります。
   それが【地名1】の最もの特徴だと思います。
T: え,港ですか?。
I: 港,そうです,あの,昔の故宮は,中国のいろんなところ住んでたんですが〈ええ〉,【地名1】で〈ええ〉,あの,北京のこ,故宮は一番高い,あの,広いですけど〈ええ〉,2番目の故宮は【地名1】にあります。
T: あ,そうですか〈はい〉。
   えー,こ,故宮っていうのは,えー,どんなものです,なんですか?。
I: あのー,昔の皇帝が〈ええ〉住んでた家っていうですね。
T: あー〈はい〉,そうですか。
I: はい。
   だ,結構,あの,…
T: あ,北京に,おっきいのありますね。
   北京,わたしも行ったことがあるんですけど〈あー〉,【地名1】にもあるんですか。
I: そうなんですね。
   あの,世界遺産にもなっ,なったんです。
T: あ,そうですか〈はい〉。
   あと,気候はどうですか?。
I: 気候は結構寒いほうですね。
   あの〈ええ〉,日本でいえば北海道と同じぐらい〈ええ〉ですね〈あー〉。
   秋田と同じぐらいのところで。
T: ええ。
I: はい。
   季節も秋,夏,あ,春,な,春,夏,秋,冬ははっきり分けてる〈ええ〉ところです。
T: あ,そうですか〈はい〉。
   えっとのね,いま【地名2】に住んでいらっしゃるんですってね?。
I: はい。
T: じゃ,【地名1】と【地名2】と,えー,なんか,一番違うところって。
I: はー。
   それは…
T: 中国と日本の〈うん〉違いってことになるかもしれないけど〈うん〉,どちらでもいいですけど,【地名1】と【地名2】…
I: そうですね,あの,…
T: どっちが。
I: 【地名2】,あ,すいませんね{笑}。
   もう今の時期から,6月からこの暑さで,【地名1】はたぶん今の気温がだいたい向こうの7月の後半,あの,下旬ぐらいは今の【地名2】の気温ぐらいですね〈ふーん〉。
   でも,いま地球温暖化って,ちょっと,だんだん毎年,た,あの,暑くなっていくんですが,やっぱり【地名2】のほうが暑いですね。
T: そうですね〈はい〉,あ,そうですか〈はい〉。
   そうですね,そうですね{笑}〈{笑}〉。
   あ,そうですか。
   ふーん。
   食べ物の違いなんかはどうですか?。
I: そうですね。
   日本料理,結構薄めっていうか〈うん〉,あのー,野菜のそのまま,新鮮な野菜そのまま食べるんですが,向こうは,あの,全部炒めたりとか〈うん〉,生の野菜,野菜,野菜とかはあんまり食べないですね。
T: ふーん。
   それはどうしてですか?。
I: あ,気候ですかねー。
   結構北のほうですから,あのー,【地名1】は海,周りはう,海がないので〈はい〉,山に囲まれて〈ええ,ええ〉,で,あんまり刺身とか魚とかそんなにさかんでないところなので〈ふんふん〉野菜を中心ですね,はい。
T: でも生で食べても,生でも食べられるんじゃないですか?。
I: そうですね。
   たぶん習慣としては生であんまり食べない。
T: あー,そうですね〈はい〉。
   中国の方,あんまり生で食べないって聞きますね。
I: えー,そうです。
   あの,地域によって,あの,地域によるんですが,南のほうは〈うん〉たぶん生でも〈うーん〉,あの,広州のところの人たちはたぶん生の〈うん〉魚とかも食べる。
T: 【地名1】ではその野菜をね,えっと,あの,、、、,例えば,あの,なんですか,えー,1年中通して〈はい〉作ってるとか,寒い時期だけとか,なんか,野菜の作り方って特徴がありますか?。
I: そうですね。
   【地名1】は,あ,でも季節の野菜も,お野菜もありますね〈ふーん〉。
   でも,そうですね,だいたい1つの季節はこの季節のやさ,お野菜食べる習慣ですね,はい。
T: 例えば日本ですとね,一年中野菜が食べられますよね〈うーん〉,いろんな種類の〈はい〉。
   そういうことはないですか?。
I: そうですね。
   たぶん,うーん,一年中野菜とかお野菜食べれます,食べられますが,やっぱり,あの,この,日本にはない野菜が〈うーん〉いっぱいありますので,このお野菜は例えば春とかしか食べられない〈うーん〉とか,冬しか食べられないとか〈ふん〉,そういうお野菜が結構多いですね。
T: それは一番ね,体にもいいし,おいしいと思いますけどね〈{笑}〉,例えば日本の場合ですとね〈はい〉冬でも夏の野菜が食べられるとか〈あー〉,なってますよね〈はい〉。
   それは,あのー,えー,自然の農法じゃなくって〈はー〉,なんか,あの,ビニルハウスとかそんなんで作ってるのが多いと思うんですけどね〈うん〉,それ便利…
I: そうですね。
T: ですね。
I: うーん。
   し,【地名1】も,もう,そうですね。
   今は,ちょっと,その,農業の技術も〈ええ〉,あの,レベル高くな〈ええ〉ったと思いま,た,高くなったから,今はたぶん季節じゃないの野菜も食べられてるんと思いますね〈ふんふんふん〉。
   食べれます,食べてますね,はい。
T: ま,あの,今ね,あの,【地名1】もだんだんそうなってきて,で,日本なんかと一年中季節を問わず野菜が食べられると〈はい〉。
   えー,世界的傾向になってきていると思いますけどね〈はい〉,えー,あの,それをすると,さっきちょっと仰った地球の温暖化っていうのがね〈はい〉,進むかと思うんですけど,地球の温暖化が進んでるってことについて,えー,どう思う,思われますか?。
I: そうですね。
   ちょっと,今はわたしたちアジアの人たちは〈ええ〉まだ地球温暖化の影響にそんなに受けてないんではないかなと思いますが,やっぱり,あの,なんきょうとかそういう,あの,海の,あの,***…
T: なんきょ?。
I: そうです。
   あの,えー,なんて言うんですっけ…
T: あ…
I: 寒いところの〈ええ〉人たちは…
T: 寒いとこ…
I: 今日の朝の新聞にも載ってましたし〈ええ〉,結構,なんか,氷とか〈ええ〉どんどん解けていったら,あのー,人たち住んでるところもなくたんじゃないかなっていう,おそいがあるんですね〈ふーん〉。
   あと,一つの島とか〈うんうん〉地球温暖化の影響でもしかして沈んでいくんじゃないかな〈うーん〉。
   つ,えーと,島の名前,ツバル{笑}。
T: そういう,あの,難題がね,世界的に深刻な問題いっぱい出てきますよね〈はい〉。
   えー,それは,あの,えー,やっぱ今の生活続けていくとね,どう,あの,やっぱり解決しないと思うんですけどね。
I: そうですね。
T: うーん〈{笑}〉。
   それについて,その,問題の,いま事実を教えてもらいましたけど〈あー〉,それについてどう思うか。
I: そうですね〈うーん〉。
   やっぱ発展国〈うん〉,たぶん日本とかアメリカとかそういう国々の政府がちゃんと解決できるような方法を作っていったらいいんじゃないかなと思います。
   あの,いろんな会議とかしてますけど,実際はどれぐらいやってますか。
   実際はその,いま地球温暖化の影響を受けてる人たちにどれぐらい助けてるのか。
   それ,もっと具体的にやっていったらいんじゃないかなと思いますねー。
T: そうですね〈はい〉。
   ただ,あの,いま,世界でね,あの,日本でもまた7月にね,そういう温暖化の会議がありますけれど〈はい〉,あのー,今そうやって,あの,えーと,ま,いわゆる先進国と呼ばれる国々ですね〈はい〉,そういう,あの,もう,工業がどんどん進んでしまった国々は,えー,その,温暖化を防止しようって考えてますけど,やっぱ中国とかね,インドとかこれから発展する国は,ちょっと待って,まだまだまだわたしたちは発展しなくちゃならないからって,CO2をもっと出したいって言ってますよね〈あー〉。
   出したいとこが出すのを認めてちょうだいって〈あー,はい〉。
   やっぱそこらへんのところは,ま,むつかしいですかね。
I: そうですねー。
T: ま,あのー〈うーん〉,中国っていう立場から考えてみて。
I: そうですねー。
T: 中国にとって温暖化を今…
I: うーん。
   やっぱり自分…
T: ストップさせるっていうのは。
I: そうですね。
   自分の国の発展を,やっぱり国の上の方々として考えたらやっぱり自分の国をもっともっと発展してほしいとか,もっともっと,その,国民のためにいろんな工業を作ったりとかしたいと思いますが,でも地球全体で考えてたら,やっぱり中国政府でも,もっとほかの,あの,東南アジアの国々でも,あの,もうちょっと,その,地球全体のために考えてもらいたいなと思います。
T: でもやっぱりね,自国の発展っていうのは非常に大事です。
   人口多いしね〈{笑}〉。
   地球全体のために考えるってのは難しいんじゃないですか?。
I: うーん,そうですね。
   それー,たぶんそれで今はあんまりCO2の,そういう,おさえか,抑え方というか,寛大してるかもしれないし。
   やっぱり自分の国の発展は〈うん〉,うーん,もしかしたら第一に考えてるんじゃないかとか。
T: ふーん。
I: はい。
T: でもやっぱりね,あの,今後,そういう中国のような立場とかね〈はい〉,またインドとかの,まだCO2出したいっていう立場と,それから抑えようっていう立場と両方ありますけどね〈はい〉,今後,えー,この問題,温暖化の問題はどんなふうになっていくと思いますか?。
   あと10年ぐらい,あと。
I: 10年ぐらいですね。
   もーした,あたしの予想はもしかしたら,その,先進国の環境が解決していって,環境ますますよくなっていくかもしれない。
   で,その,発展途上国,例えば中国とか,は[わ],この今の問題を気付かずにますます悪くなっていくかもしれないです,わたしの予想は,うーん。
   両方と一緒に…
T: じゃ,両極化してしまうという,あー。
I: 地球,環境問題も格差とか出てくるんじゃないかなと思います。
T: ふーん。
I: うーん。
T: じゃ,もしね,あなたが中国の政府の立場にいる人だとしたら〈はい〉,そういう問題を,え,どう導いていきたいと思いますか?。
I: はい。
   もしわたしは中国の政府の人たちとして考えたら,わたしはまず先進国に行って,自分で行って,あのー,ほかの人の話聞くだけじゃなくて,自分はまず自分の目で確かめてきたいんですね。
   ほかの先進国の政府がどういうふうにこの地球温暖化をとりこんでいるのか,どういうふうにこの問題を解決してるのか,自分は外国の,その,高いレベルの技術を学んで,で,自分の国に帰って,でも,まるまるそのまんまやっていたら,たぶんやっていかれへんと思うので,自分の国に適切に,あのー,自分なりの方法を考えてやっていきたいと思んですね,はい。
T: まだね,高校生だから〈はい〉,あのー,えー,高校生でそれだけのこと考えてると,だったらね〈{笑}〉,大人なったらほんとにちゃんと考えていただけると思うので,期待してます{笑}。
I: あー,そうですか。
T: えーと,今ね,ちょっと堅いお話聞いたんですが,あの,普段ね,えと,趣味って,なんか,生活のなかで趣味っていうのはありますか?。
I: はい。
   わたしの,そうですね,趣味はカラオケ。
   今日,昼休みも,あのー,言ってたんですが,カラオケが好きです。
T: あ,学校の中でカラオケできるんですか?。
I: あ,学校なかはカラオケできない{笑}。
T: あ,カラオケに行くんですか?。
I: はい。
   ***…
T: 休み時間に。
I: いって,あの,け,あの,休みの日とか。
T: あ,や,ごめんなさい休みの{笑}。
   休みの日はどうするんですかって聞いたん〈あ〉。
   休みの日ね。
I: はい。
T: そうですか。
I: 趣味,はい,一つはそうですね,はい。
T: うーん。
   誰と,どんな友だちと行くんですか?。
I: 学校の友だちとか,ボランティアの友だちとか〈ふーん〉家族の人たちだとか。
T: カラオケね,わたしあんまり行ったことないんですけど〈あー〉,なんか,曲を選ぶの,なんか,システムがあるんですよね?。
I: そうですね。
T: どうやるんですか?。
I: 今はいろんな種類がありますか[が]〈ええ〉,昔ような本とか番号とか書いて〈ええ〉,えーと,あの,リモコンで〈ええ〉打ってもいいし〈うん〉,それ,画面,あの,パソコンみたいの,ちっちゃいの,こんなちっちゃいの画面があって〈うん〉,も選べるし。
T: あー,そう…
I: いろんな方法がありますね。
   あの,人数が多いのときもありますから〈ええ,ええ〉,その,みんな一緒に選べるよ,選べるように,一つの部屋で自分の方法とかをおいてま,おいてますので、。
   本も置いてありますし,リモコンもできますし,そういう,ちっちゃな画面もできます,はい。
T: カラオケのね,一番,あの,いいところ,効用って言いますかね〈はい〉,それはなんでしょう?。
I: そうですね。
   やっぱ楽しむことが一番じゃないかなと思いますね。
T: 楽しむともいろいろあると思うんですけれども,なんでみんなカラオケに行くんでしょうね?。
I: みんなでワイワイって,あのー,歌って,あのー,うーん,わせがつの勉強のストレスとかも発散{笑}〈ふーん〉というかね,うん。
   そこらで,そこで,はい。
T: ま,確かにね,あの,ストレス発散の場としても〈{笑}〉とても,あのー,えー,いいって聞きますけどね〈はい〉。
   やっぱりストレス発散ていうのは,ああいう暗い箱に閉じこもるんじゃなくて〈うんうん〉,外に出て〈はい{笑}〉,えー,いい空気を吸って体を動かすほうが〈はい〉ほんとの意味で健康的じゃないかっていう…
I: そうですね。
T: 意見もありますけど,どうでしょう?。
I: うーん。
   わたし,そうですね,そういうご意見が賛成ですよね〈うーん〉。
   あのー,みんなで行って,歌うも一つの体に,ための健康の方法一つではないかなと思うんですね。
T: あ,なるほどねー。
I: はい。
   歌うたって,あのー,そう,あと,気分的に楽っていうか,楽しくなる〈うんうん〉。
   それからまた,あす,ま,あの,生活のストレスとか軽く,あの,いるようになるんじゃないかなと思いますね,それだけ。
T: そうですねー。
I: はい。
T: あの,カラオケ文化っていうのはね,なんか,日本発っていうふうに〈ほー〉,ちょっと,聞いたんですけどね〈はい〉。
   あのー,このカラオケのもっと,こう,いいスタイルですか,健康的なスタイルでカラオケを,あの,すすめたいと思われますか{笑}?。
I: え{笑}。
   そうですね。
   カラオケって,高校,しょうが,小学生からお年寄りの方でも結構行ってますし…
T: じゃ,ちょっと,ここでね,お聞きしたいんですけど〈はい〉,えっと,もしね,カラオケの会社の社長だったら〈うん〉今後どういう新しいカラオケを皆さんに提供したら,もっとみんなのためになるか〈あー〉。
   なんかアイデアがありますか?。
I: そうですね。
   ずっと,一つ思ってますけれど〈ええ〉,あのー,結構カラオケ屋さんのスタッフたちに,人数によって決められるんです,あの,部屋の大きさが。
T: あ,そうなんですか。
I: はい。
   2,3人ぐらいだったら,結構ちっちゃい部屋〈ええ〉。
   たぶん,こ,これぐらいの面接ききの部屋で〈はーはー〉,あのー,いてくださいと言われるんですが,それじゃなくて〈ええ〉,もしカラオケの大きさみんな同じようなサイズを作っていただいたら〈ええ〉,あのー,そ,そこにいて,あのー,たまにダンスしたいときもあります〈あー〉よ。
   ダンスもできるん…
T: 曲を聴きながら。
I: 聴きながら〈うんうんうん〉体動かすような〈うんうんうん〉部屋を作っていただいたら,あ,作っていったら〈うん〉いいんじゃないかと思います。
T: あー,なるほどね〈はい〉。
   そしたらより健康的になると。
I: そうですね。
   もっと〈ええ〉自由に歌えるようになるんじゃないかなと思います〈ええ,ええ〉。
   ちょっと,たまに狭いときがあります。
T: あー,なるほどねー〈はい〉。
   ぜひそういう提言をしてください〈{笑}〉。
   あの,マスメディアに,新聞とかにね〈{笑}〉。
   なんか,わたしのイメージでは,こう,ちっちゃいところに閉じこもってってイメージがありますので〈うんうん〉,ちょっと,不健康かなって思ったんですけど〈あー〉,いまのお話うかがったら〈{笑}〉,じゅうぶん健康的な,あのー,あれになりそうですね。
I: {笑}そうですね,うーん。
T: わかりました。
   ありがとうございます。
   えーとね,あのー,勉強の科目の中でね,ま,高校生って,もう,勉強が,こう,頭のなかにいっぱいあると思うんですけどね〈{笑}〉,勉強の科目の中で一番好きなものと嫌いなものと〈はい〉教えてください。
I: はい。
   えっと,一番好きな科目は英語です。
   英語に関する科目はぜんぶ好きです。
T: あー,そうですか。
I: はい。
   一番苦手,嫌い科目はたぶん{笑}社会科。
T: 社会科〈{笑}〉。
   あー,そうですかー。
I: ***ではないけど苦手ですね{笑}。
T: あ,そうですか。
   どうして苦手なんですか?。
I: カタカナ語とかは,あたしはどうしても覚えられへんですよ。
T: あ,カタカナのことばねー〈うん〉,なるほどね〈うん〉。
   外国の方にとってカタカナのことばってのは難しいですか?。
I: 難しいですね。
   あの,英語のままで覚えたらそっちのほうが早いかもしれないけど。
   カタカナになっちゃったら,もう,覚えたら,もう,ずっと前も世界史のテスト勉強するときに,もうずっと1日覚えたのに,次の日になったら,なんか,覚えられへんくて。
   でも英語の単語だったら,うん,そうですね…
T: それどんな名前ですか?。
   どんな名前がカナカナになってたんですか?。
I: 人の名前とか国の名前とか。
T: あー,なるほどねー。
I: あの,本のですねー,エンゲルスとか。
T: ちょ,あ,これ{笑}。
I: {笑}思い出した。
T: じゃ,その,カタカナを日本人が取り入れて,ま,わたしたちはふつうに使っているんですけどね,外国の方から見たら,そのカタカナっていうのは難しいんですね〈うーん〉。
   じゃ,カタカナの,日本語教育でカタカナっていうのを,えー,カタカナ表記っていうのは,どんなもんですかね?。
I: そうですね。
   最初,そ,ほんの最初に日本語を勉強し始めたときに,今までカタカナことばを触れたことがなかったんです。
   中国語では,もう無いし〈うーん〉。
   で,最初はすごく戸惑ったんですね。
   英語のままで勉強してきて,今までずっと。
   で,結構日本のカタカナことばは英語と似たような〈うん〉,でも似てないような〈うーん〉。
   発音で,聞いたら似てるかもしれないけど,書いたら全部日本語です。
   そこはすごく戸惑って。
   でも,だんだん,あの,日本語を勉強してきて,あ,カタカナことばも日本語の一部ですね,カタカナことばも日本語ですね,そういうふうに,だんだん,ちょっと,ちょっとずつ,あのー,少しずつ,受け入れるようになった〈うーん〉と思います,はい。
T: そしたらカタカナは,ほんと言うとカタカナ語は,えっと,使わないでも,えー,日本語のなかに英語そのものを単語入れたほうが便利だと思いますか?。
I: あ,わたしは,そうですね,あの,ずっと,ですから,でも,思ってるんですよ。
   も,もし,言ってもいいんですか?。
T: あ,どうぞどうぞ,なんでも言ってください{笑}。
I: もし昔の日本人が,その,カタカナことばを使わなくて〈ええ〉,ぜんぜん,あの,作らないで,つ,あの,そのまんまで,英語のままで覚えてきたら,今の日本人はすごいじゃないかなと思う。
T: どういうふうにすごい?。
I: え,英語のままで覚えたら〈ええ〉,そうやったら,英語も覚えなくてもいいんじゃないかな。
   例えばコーヒーとか,今はコーヒ〈はい〉,カタカナで書いてるんだけど〈ええ,ええ〉,もし最初からコーヒー[{coffeeの英語の発音}]って覚えたら〈ええ〉,いま日本人の英語のレベルっていうか〈ええ〉,そんな苦労し,苦労,あの,苦労しなくても…
T: うーん。
I: はい。
   あの,できるんじゃないかな。
T: でも,あの,日本人にとってはね,やっぱりカタカナっていうのは非常に便利だって〈あー〉言われてるんですよね。
   外国から来たことば,全部カタカナで書くというふうになってるんですけどね〈{笑}〉。
   便利,あの,便利じゃないですか,カタカナがあったほうが,やっぱり。
I: たぶん日本人にもそういう昔からずっとみんな勉強してきて,便利と思いますが,その便利さはわたしたち外国人によくわか,わかんない。
   かえって,ちょっとむつかしいと思います。
T: あー,そうですかー。
I: わたしだけじゃないです。
   友だちもみんな言ってます。
T: ふーん。
   じゃ,中国の方だけじゃなくて。
I: じゃなくて。
   みんな。
T: あ,そうですか。
I: はい。
   ほかの国も。
T: じゃ,ね,すごく新しい視点をいただきまして〈{笑}〉,じゃ,もし{笑},あの〈{笑}〉,えーと,ま,おそらくね,これだけ日本語お上手だったら,また日本語お教えなるようなチャンスもこれからあると思うんですけどね,そういうときに,日本語教えるときに,カタカナ語を将来,あのー,例えば先生なったときに〈はい〉,先生ってもっと広い範囲ですね,日本語教育〈あ,はい〉に携わる〈はい〉人として,カタカナ語をどう扱っていけばいいですか?。
   なんか提案があったら。
   そんな難しいカタカナ語を。
I: うーん。
   そうですね。
   なんか,思ったら,自分は外国人なので,日本の文化変えたらいいんかなー,と思いますけど。
T: 文化っていう面よりも,これ語学っていうね〈あー〉,あのー,日本語を,わかりやすい日本語を教えるっていう立場で。
I: もしわたしは日本語教育の関係者になれば,そうですね,あの,カタカナことばを取り消すことはしたくないですね〈うん〉。
   それを残して〈うん〉,でもカタカナことばを教えながら,その,正しい英語の発音も一緒に教えたいと思いますね。
T: なるほどね。
I: じゃないと,今の若者の英語は全部カタカナ英語になってしまうんですね〈うーん〉。
   先生,学校の英語科の先生も仰ってますし。
   カタカナ英語をなるべく話さないでください。
T: じゃ,オリジナルな英語も一緒にと。
I: オリジナル,そうです。
T: なるほどね。
I: でも,これ…
T: うーん。
I: はい。
   でも,このカタカナことばを日本語なかの文化の一つだと思うんですので,それも全部,あの,カタカナことば言ったらだめっていうふうにも,あの,言いたくないんです。
T: それはわたしも,すごく,なんか,嬉しいですね〈はい〉。
   やっぱり文化としてね,…
I: そうですね。
T: ことばを捉えていただく一面と〈はい〉,やっぱり実際に役立つっていうね〈はい〉,そういう提言を教えていただいて,ありがとうございました〈{笑}〉。
   えーと,ちょっと,ここでね,えー,違う,あの,形で,ロールプレイっていうのをやっていただきたいんですけれど〈はい〉,えーっと,うーん,そうですね,これ,ちょっと,読んでいただけますか?。
I: はい。
   声出して読んでいただいていいですか?。
   店の入り口で出ようとする人と,あの,すれ違ったとき,その人の持ち物が当たって商品が壊れてしまいました。
   その人はササっと行きましたが,あなたは店員に呼び止められて,弁償してほしいと言われました。
   自分のせいではないと伝えて,弁償を断りなさい{笑}。
T: いいですか,じゃ,わたしデパートの店員になりますね〈はい〉。
   ガチャン。
   あ,ちょっと,すいません,お客さん。
   ちょっと,ちょっと,あのー,これ,今,お客さん,ぶつかられたんですよねー。
I: いや。
   さっきのお客さんだと思いますけど。
T: でも,ちょっと,音がして,すぐとんできたんですけどね。
   どなたもいらっしゃらなくって。
   あのー,まことに申し訳ないんですけど,お客さまが,その,なんか,バックぶつけられたんじゃないかと思うんですけど,よく,ちょっと,店の,非常に貴重な,あの,壷を,ちょっと,よそから,美術館から借りてきてたものなので。
I: はい。
   でも,すいません。
   ほんとにわたしではないと思いますが,そうですね,あの,こちらは防犯カ,カメラというようなものを付けてますか?。
T: あ,防犯カメラはあります。
   あの,これ,えーと,貴重なものですからね,ええ,ええ,ええ。
I: それをもう一回,ちょっと,失礼ですが,確認していただけませんか?。
T: そうですねー〈はい〉。
   あの,申し訳ありません。
   確かに防犯カメラありますので。
I: はい。
T: ええ,あの,ちょっとお待ちくださいね。
   コンピュータールームのほうに聞いてみますからね。
I: はい,わかりました〈うーん〉。
   じゃ,待ってます。
T: 調べました。
   確かにお客さまの陰,お客さまがね,もう,ちょっと,しっかり映ってらっしゃるんですけど,画面のか,あの,隅のほうに,もう一方,ちょっと,あの,写真に映ってましたので〈はい〉,ちょっと,詳しく調べたいと思います〈はい〉。
   あの,恐れ入りますが,ご連絡先だけ,うかがえますか?。
I: はい,わかりました。
   はい{笑}。
T: お電話番号だけ教えていただけますか?。
   お名前,上のお名前だけと。
I: はい,えっと,【I】…
T: あ,そうですか。
   はい,じゃ,ちょっと,こちらにね,番号書いてください。
I: 自分の携帯番号?。
T: はい。
   はい。
   ありがとうございました。
   どうもすみませんでした。
I: いえいえ。
   またなんか〈はい〉あれば連絡してきてください。
T: じゃ,こ,じゃ,こんど次のロールプレイですね。
I: はい。
T: あのー,今これがあった,こういうことでね,間違われたってことを,えー,友だちに,友だちことばで話してください〈はい〉。
   で,友だちの話ね〈はい〉。
   うーん。
   どうしたん?。
   なんか,変な顔してて。
I: なんかねー〈うん〉{笑}。
T: 何?。
I: なんかねー。
T: 変なことあったん?。
I: よ。
   せっかくお母さんの誕生日,見に行ったのに…
T: うん。
   あ,なんか買うんだったん?。
I: そう。
   で,そう,買い…
T: どこ行ったん?。
I: デパート行って〈うん〉,そんで,すれ違った人が商品こわったのに〈うん〉,あたしだと,あの,わたしだと店員さんが思って〈うん〉,言われたんだよ{笑},言われたんや{笑}。
T: ふーん。
   むっちゃむかつくなー。
I: うーん。
   ちょっと,し…
T: んで,どうしたん,それで,どうしたん?。
I: ちょっとショックなん〈うん〉,防犯カメラとか確認してもらって,で,もう一人のお客さん〈うん〉おったらしくて,またなんかあったら連絡してくると思う。
T: でも店のヤツ,や,嫌なヤツやな。
I: いやー…
T: 防犯カメラあったらそれでちゃんと調べればええのにな。
I: でも店員さんもちょっとな,困るかもしれないな。
   なんか,自分のもんではないから,あの…
T: なんか,そういう,高そうなもん?。
I: 結構高そうな〈うん〉。
   店員さんもかわいそうと思ったんやー。
T: あ,でも大丈夫やんか,防犯カメラあったら。
I: そうやな{笑}。
T: うん。
   警察にも届けるだろうし。
I: そうで,え,タメ口でいいですよね?{笑}。
T: ありがとうございましたー{笑}。
   これはタメ口なんです{笑}。
I: タメ口で{笑}。
T: ありがとうございました。
I: いえいえ。
T: これで終わりです。
I: あ。
T: ええ。
   あのー,これから帰り,もう,授業終わりで帰りますか?。
I: いや,これから,ちょっと,クラブ,みんなで。
T: あ,そうですか。
   クラブ,なんですか?。
I: ESSというクラブ〈あ〉,英語のクラブなんです。
T: あー,そうですか〈はい〉。
   英語好きって仰ってましたもんねー〈{笑}〉。
   楽しそうですね。
   ありがとうございました。
I: いえいえ。
   ありがとうございます。
T: はい。