T: はい,じゃ,よろしくお願いしまーす。
I: よろしくお願いしまーす。
T: わたしは【T】と言います。
I: 僕は【I(フルネーム)】です。
T: 【I】さんね?。
I: はい。
T: そう。
   えー,【I】さんはいつ日本に来たんですか?。
I: えー,6歳のときに日本に来ました。
T: あ,ほんと〈はい〉。
   6歳。
   えーと,お国は?。
I: お国は中国のほうです。
T: あ,そうですか。
   中国のどの地方ですか?。
I: えー,みな,ん,みな,えー,南のほうの【地名1】というところだそうです。
T: あー。
   あ,ほんと〈はい〉。
   【地名1】ね。
I: はい。
T: そう。
   わたしも【地名1】から来た人,何人も知ってますよ。
I: あ,そうなんですか。
T: うーん,そう。
   あの,【地名2】の近くでしょ?。
I: あー,はい。
   そうです。
T: ね〈ええ〉。
   えー,それで,えっと,に,【地名1】,えっと,日本に来たときは,そしたら,な,何歳だったっけ?。
   小学校…
I: 小学1年ときです。
T: あー,ほんとー。
I: はい。
   でも,そのとき,まだ日本語しゃべれなかったんで〈ええ〉,1年ぐらいは,もう,普通に家に行きましたね〈あー〉,ランチとか。
T: あ,ほんと〈はい〉。
   じゃ,寂しかったでしょ?。
I: ***,あんま覚えてないんですよね。
T: あんま覚えてない〈はい{笑}〉。
   あ,そうですか。
   そう。
   それで,えっと,今は,もう高校生よね〈はい〉。
   高校何年生?。
I: いま3年生です。
T: あ,ほんと〈はい〉。
   3年生〈はい〉。
   じゃー,受験勉強とかやってるわけ?。
I: いや,やってないですね。
T: あ,ほんと{笑}〈はい〉。
   じゃ,失礼した。
   いいね,それはね。
I: はい。
   就職なんで。
T: あー,そうなんだー〈はい〉。
   就職するんですか。
I: はい。
T: えー,どういうところに就職しようと…
I: まだ,せ,希望のほうは見てないんで〈ええ〉,まだ未定ですね,場所は。
T: ふーん。
   あー,そう〈はい〉。
   どんな仕事がしたいの?。
I: ま,できたら手に残る職で。
T: あ,そう。
I: どうですかね。
   やっぱり…
T: 手に職をつける〈はい〉。
   例えば?。
I: まー,工場の,なんか,機械操作とか〈うーん〉ですかねー。
T: あー,機械ねー〈はい〉。
   機械なんか,もう,いろんな免許取ったり,たいへんですよねー。
I: そうですね。

{チャイムが鳴り,録音が一旦停止する}

T: ね,えー,そう〈はい〉。
   工場の機械操作とかね〈はい〉。
   そうですか。
   あのー,やっぱり,普通のサラリーマンよりも〈はい〉,そういう,手に職をつけたほうが…
I: そう…
T: いいと思った〈はい〉理由はなんですか?。
I: やっぱ,もし,会社とか倒産とかクビになったときに,そういう,なんか,手に残ってれば,やっぱ次の仕事も探しやすいかな,思いまして〈あー〉。
   それで,ちょっと,資格のあるやつがいいなーと。
T: あー,そう。
   しっかり,しっかりしてるよねー。
I: いや{笑},そんなことないです。
T: そう〈はい〉。
   でも,ほら,今ね,あの,普通,あの,日本,あの,普通にね〈はい〉,高校生でよく,うー,もう,フリーターとか〈はい〉,あんまりね,仕事のこと考えないで,あの,好きなことしてる子,多いでしょ?。
I: あー,はい。
   そうですね。
T: うん,うん。
   あんな,ああいう,そういう子たちは見ててどう思いますか,【I】くん?。
I: えー,僕ですか〈うん〉。
   たぶん,僕はそれは,大して,別になんも思わないですけど…
T: うん。
   なんも思わない?。
I: はい。
   もう,だから,もう,言うたら…
T: どうしてなんも思わない?。
I: こう,自分,やっぱ,その人の人生じゃないですか〈うんうん〉。
   だから,僕は僕なりに,まだそんな〈うん〉はっきりできてもないし〈うんうん〉。
   だから,そこまで言える立場がないと思うんで〈あー〉。
   だから,自分,まず,今は自分のことで精一杯やな,っていう感じですね。
T: あー,なるほど〈はい〉。
   そう。
   でも確かにね,そういう,好きなことだけしてて,将来の,その,生活とか経済のこと考えなかったら,あとで困ると思いませんか?。
I: あ,それは思いますね。
T: ねー。
   わたしはでも,すごく心配です{笑}〈{笑}〉。
   ね〈はい〉。
   どうして,あんなに,こう,何も考えないでそういうことをするのかなと思うんだけど。
I: どうなんすかねー。
   うん。
   たぶん,あれじゃないですかね,たぶん,もう,ずっと遊んできたから〈あー〉,それに慣れて。
T: あー,そう。
   家庭教育が悪かったのかな。
I: あー,そう,そこは,もう,そこまでは分からないんすけど〈うーん〉,たぶん,その,ずっとやってる行動で慣れてたぶんそうなったと思います。
T: なるほどねー〈はい〉。
   そうね。
   そう。
   それで,あのー,今は仕事を探すんで,就職〈はい〉,就職活動,ま,してるわけですね。
I: はい。
T: そうですか。
   へー。
   で,朝は,あの,朝起きてからね,ずっと〈はい〉,ま,寝るまでっていうか一日中って,ま,いま学校で,べ,ずっと勉強はしてるんですか?。
I: そうですね。
   いま学校は,もう,普通に参加して〈はい〉,終わったあと,ま,バイトとか行って〈ええ,ええ〉,ほんで帰って〈うん〉そんな感じの繰り返しですね。
T: あー,そう〈はい〉。
   学校はどんな授業があるの?。
I: 学校ですか〈ええ〉。
   パソコンの授業とか〈ええ〉,ほんで,すう,数学ないんすけど,なんか,社会とかそんな感じのやつが多かったっす。
T: あー,ほんと〈はい〉。	
   どの授業が面白いですか?。
I: 最近は〈うん〉なんすかね,ちょっと,あの,今パソコンのやつで〈うん〉,ふ,文章デザインやってるんですよ〈へー〉。
   それが,ちょっと,楽しいですね。
   ちょっと,時間…
T: 文章デザイン。
I: はい。
   集中してやってると時間が過ぎんのが早く感じるんで。
T: あー,そう。
   文章デザインてどうやるんですか?。
   やり方を,ちょっと…
I: えー,なんていうか…
T: 詳しく説明してもらえます?。
I: パソコンの中で〈うん〉ワードっていうのを開いて〈はい〉,先生からもらったプリントを,こう,パソコンの中に打っていくんですよ,やり方で。
   それをやっていって,なんか,楽しいなって。
T: へー〈はい〉。
   あ,そう。
   なに,何をするのが楽しい,それ?。
I: たぶん,だから,その,文章,いろんな,こうして,定められた画像とか取り出して貼ったりとかできて〈うーん〉,それだから,その,広告みたいな感じっすね。
   あの,募集とか,そういう,あるんじゃないですか〈ああ〉,ポスターとか〈あー〉。
   ああいうのができたとき,ちょっとうれしいなって。
T: あー,なるほど。
   自分の作品ができるわけね。
I: そうですね。
T: そう。
   ものを作るのが好きなんだねー。
I: はい。
   ちょっと好きっすね。
T: あ,そう〈はい〉。
   そうですか。
   あ,将来,でも,そういうデザインとか〈あー〉,そんな,そういうことはしたいと思いませんか?。
I: あ,思ったことはありますね〈うーん〉。
   なんか,そういう,なんか,機械会社が入って,もの作るのは〈はー〉楽しいなーって。
T: うーん。
   あ,そうか〈はい〉。
   そういうことね。
   そうですか。
   でも,なかなか大変ですよね,そういう仕事。
I: そうですね。
   やっぱ思ってるほどやっぱ,難しい思うし,たぶんあれも,しかも成績もけっこう要る仕事や思うし,頭も〈あー〉。
   だから,僕,あんま,だからできないんで,今は手の届く範囲内での〈あー〉できることをやっていきたいと思ってるんですね。
T: あ,そう。
   すごいね〈はい〉。
   すごいがん,しっかりした考え方〈{笑}〉{笑}してるんですねー。
   そうですか。
I: はい。
T: ふーん。
   それでアルバイトも〈はい〉今,どんなアルバイトをしてるの?。
I: 今は工場のところで働いています。
T: あー〈はい〉。
   どういう工場で?。
I: あの,メッキ工場で。
T: どんな仕事?。
I: 僕は基本的にジグといって,そういう,商品のジグといって〈うん〉,その,ものに付けたりして,で,溶液に流す仕事をやってますね,今。
T: あのー,ものにつける,何?。
I: なんか,棒みたいなんあって,そこに商品をこう取り付けて〈うんうん〉,で,容器なかでメッキするんで,そん中へ運んだりしてます。
T: あー,なるほど。
I: はい。
T: そう。
   そういう仕事って何か,こう,危ないこととか,あのー,ぶ,ないですか?。
I: あることはたぶんあると思うんですよ。
   やっぱ,工場なんで,そこはやっぱ,衛生上,ちょっと,あれなんですけど,やっぱ,もう,これから先,もし,こう,工場で働くとしたら,考えたら,ちょっと今のうちに慣れとこかな思って,やっています。
T: あー,えらいねー。
   ちゃんと先のことも計画的に考えて。
I: いちよう,それですねー,今やってるのは。
T: あー,そう。
   そうですか。
   その工場はどんな工場ですか?。
   大きい?。
I: いや。
   普通にちっちゃいやつです。
T: ふーん〈はい〉。
   なんか,わたしが,その,全然見たことがないんですけども,分かるように,ちょっと,細かく説明してくれたりできますか?{笑}。
I: どーなんですかね{笑}。
   あんま,それ…
T: 例え,うん,あの,建物のようすとかね。
I: あー,建物のようすですか〈うん,はい〉。
   普通に道路,道路がありまして〈ええ〉,こっち側のほうが働く場所なんですよ〈はい〉。
   で,こちらのほうにまた,そのー,工場と一緒の系列のやつがあって〈ええ〉,そこは,もう,休憩場所いうて〈ふーん〉,時間になったらみんな休憩する場所があって〈はい〉,で,僕が働いてるのは,その,もう一つほうの働く場所ほうなんで〈ええ〉,入ったときにすぐあるんですよ,このメッキ場所が〈ふーん,はー,はー〉。
   いろいろ部署があって,僕は,その,一番手前のところで働いてるんです。
T: あー。
   あ,そう。
I: たぶんこんなぐらいしか説明できないです。
   あんま,僕,説明,下手でして{笑}。
T: ううん{笑},いやいや。
   よく分かりました。
   そうですか〈はい〉。
   ちょっと,話は違うんですけど,趣味とかは,あの,あそ,遊ばれ,最初に,遊びに行くときはどんなことをするの?。
I: あー,基本,服とか買いにいきますね。
T: へー。
   あー,そうね。
   今も,その,かわいいお服〈{笑}〉{笑}。
   そう。
   どんなファッションが好きですか?。
I: うーん。
   どーなんですかね,たぶん,基本,自分が気に入ったかわいい服がありましたら,それを買ってきてみたいな感じですね。
T: えー,どういうタイプの服が好きですか?。
I: ちょっと明るい系の色の。
   ちょっと黄色とかそこらへんの華やかな感じの。
T: あー,そう〈はい〉。
   どうしてそういう華やかな明るいほうが好きなの?。
   ***〈うーん〉,割合,ほら,黒とか〈あー〉好きな人が多いじゃない,今?。
I: あ,いちよう僕も黒好きなんで〈あー〉。
   あ,黒にしてもデザインが,ちょっと,こう,かわいいなって。
   今はやってる感じのがいいっすね。
T: えー。
   って,今どんなのがはやってるの?。
   わたし若い人の知らないんだけど。
I: どうなんですかね。
   ギャル男みたい感じかもしれないですね。
T: {笑}えー,なに。
   ギャル男って,どういう,どういう人を,ギャル男ってなんですか?。
I: ギャル男〈うん〉,えー,だから,ま,言うたら,派手なファッションみたいな感じっすね。
   普通の黒でも,こういう,文字とか入ってるやつか,金ぴかなんあったりして,そんな感じの服装を着ますね。
T: あー,そう〈はい〉。
   で,なんでギャル男って言うの?。
I: それ,もう,分からないですねー。
T: ギャル男って,おと,女の子みたいな男の子っていうことですか?。
I: そうで,いや,たぶんギャル,あ,もう,分からないですね〈{笑}〉。
   たぶん,なんなんすかねー〈{笑}〉。
   なんで言うんすかねー。
T: あ,そう。
   ほー。
   男の子はおしゃれをすることってどう思いますか?。
I: あ,それはいいと思いますね。
   基本,それは,もう,おしゃれはべつに男女関係なしにしていいと思います。
T: そう。
   どうして,どうして,バイト,ほら,ひゅ,外見にそんなにね〈はい〉,気を使う,とくに男の子は,そんな,あんまり外見に気を使うものではないとかいう考え方があるでしょ?。
I: はい。
   ありますね。
T: もっと内面を磨けとかいう{笑}考え方もあるでしょ?。
I: ありますね。
T: ね。
   どう思いますか?。
I: 僕は,べつに,賛成ですね,おしゃれについては〈うーん〉。
   他人に迷惑かけない限りはいいと思います。
T: うーん。
   どういう意味があるんですか?。
I: やっぱそれは,やっぱ自分の外見でもいいし,やっぱ判断する人いるんじゃないですか〈うんうん〉。
   それやったら外見もやっぱちゃんとして〈うん〉,おしゃれちょっとしたほうが印象いいと思うんです。
T: なるほど〈はい〉。
   ふーん。
   そう。
   とくに最近はねー〈はい〉,すごく,男の子も,あの,外見に気を付けてるし,就職するときでも〈はい〉割合ね…
I: はい。
   そうですねー。
T: 外見に気をつける,ですよねー。
I: はい。
T: うん。
   あのー,テレビなんかの,やっぱりいろんな人が出てきたらね〈はい〉,政治家でも,いろんな人が,こう,かっこよくし,かっこいい人なんか人気が出るし〈{笑}〉。
I: そう…
T: そう思わない?。
I: それは分からないっすね。
T: そう〈はい〉。
   なんか,その,選挙運動でも,みんな,かっこいい人のほうがいい,いい,なんか,選ばれるんじゃない?。
I: それはどうなんですか、。
   あんま見ないんですよ,そういうの。
T: あ,そう。
I: はい。
T: ふーん。
   でも…
I: 自分はちょっと,ちょいしか見ないっすね。
T: あー,ほんと〈はい〉。
   だいたいそういう傾向があるって言われるんですけどね〈はい〉。
   もし,そういう傾向がほんとに社会ん中あるとしたら,どう思いますか?。
I: はい。
   その,それ,かっこいい…
T: うん。
   かっこいい者がいちばんいい,立派だと思われる。
I: あー。
   それ微妙ですね〈ふーん〉。
   賛成し,しように,やっぱ,どっかで,やっぱ,なんかちゃうんと思う感じがしますね。
T: うん。
   どこ,どこが,どっかちゃうん,違うん?。
I: やっぱ,なんか,そういうふうにき,こう,聞いてると,なんか,もう,外見だけがみたいな感じなので
   〈うーん,うーん〉,それやったら,やっぱ,内面もちゃんと見て欲しい人もいると思うんですよ。
T: うーん〈はい〉。
   そうねー。
   内面も大事だと。
I: はい。
   内面もやっぱ大事ですね。
T: あー。
   そっか〈はい〉。
   ほー。
   【I】くんはお友だち…
I: はい。
T: うん。
   友だち,あの、親友っていますか?。
I: 親友は,やっぱ昔からつるんでるんやったらいるんですけど,【学校名】に入ってからはやっぱ,たぶん卒業したらもう会わんと思うんで〈ふーん〉。
   いちよう,がっ,もう,言うたら友だちですね〈ふーん〉。
   クラスメート,そんな感じ。
T: クラスメート。
   うん。
   どんな子が友だちになりたい?。
I: もう,きへ,一緒におってはしゃげたり〈うん〉できる子が〈うん〉いいですね。
T: ふーん。
   はしゃげたりできる子がいい。
I: はい。
   だから,もう…
T: 楽しい子。
I: しゃべってゆっくり楽しくできる子が。
T: あ,そう〈はい〉。
   どんな,あの,【I】くんの友だち〈はい〉,今いるいちばん仲のいい友だちってどんな子ですか?。
I: どんな子。
   えー。
T: ちょっと,説明,紹介っていうか,説明してもらえますか?。
I: 紹介ですか〈はい〉。
   まー,ちょっと,サボり癖のある子たちです。
T: あ{笑},そうなの。
   サボり癖のある子が友だちになりやすい。
I: いや,どうなん,たぶん,たまたまそいつがそんなだけで〈うんうん〉,基本,僕,一緒にしゃべって,もう,そこで仲良くできたら友だちと思ってますから〈ふーん〉。
   だから,あとはそんなに深くは求めないみたいな感じですね。
T: あー。
   そう〈はい〉。
   仲良く,どうしてその子と仲良くできるの?。
I: なんでなんすかね〈うーん〉。
   気が合うって言うたほうが〈うーん〉分かりやすいですかね,たぶん。
T: そう。
   その子と,そういう子と,どんなこと今までしたりしましたか?。
   なんか,よく覚えてることってある?。
I: よく覚えてること。
T: すごくいい思い出とか。
I: 思い出。
   あんま遊びに行ったりはしてないんですよ〈うんうん〉。
   思い出いうたら,学校だけの話だけど〈うんうん〉,そんな感じなんで〈ええ〉。
   あるとしたら,普通に休み時間んとき一緒におってご飯食べたりや,んで,アホなことしゃべったりして〈うん〉それが楽しかったですね。
T: あー,なるほどね〈はい〉。
   アホなことしゃべってるって,どんな,アホなことって,どんなこと{笑}。
I: 他愛も無いことじゃないですかねー,たぶん。
T: あー,ほんと。
I: はい。
   普通に…
T: そう。
   なるほどね。
I: 昨日あんなことあったんや,そうなんやみたいな〈へー〉,そんな感じなんで。
T: あ,そう〈はい〉。
   で,あの,あれ,昼ごはんは〈はい〉,いつもお弁当持ってくるんですか?。
   昼ごはんっていうのは。
I: は[わ],もう,買ってますね。
T: あ,買うの。
I: はい。
T: ふーん。
   どこで,コンビニで買って。
I: コンビニとかですね〈ふーん〉。
   たまに家からは持ってきたりしますね。
T: あ,そう〈はい〉。
   何が好きですか,食べ物は?。
I: 好きなものですか。
T: うん。
   好物は?。
I: 好物はあんまないですね。
   基本なんでも食べれるんですけどね。
T: へー。
   なんでも食べれる〈はい〉。
   自分で料理なんかもする?。
I: いちようします。
T: へー〈はい〉。
   どんなのが得意ですか?。
I: チャーハンとか,そんな簡単なもんですよ,イタメシとか。
T: あー,そう。
I: そんなところですね。
T: あー,ほんとー。
   へー。
   おいしい?。
   自分で作るの,上手?。
I: 自分,できるんは並と思うんすけどね{笑}〈{笑}〉。
   並,並{笑}〈{笑}〉。
T: 並〈はい〉。
   あ,そう。
   ま,食べて,お,まあまあ。
I: ま,まあまあいけるみたいな感じっすね。
T: あー,ほんと〈はい〉。
   そう。
   料理ができる子っていいですよね。
I: あー。
   最近,そう言う人もいますね,確かに。
T: うん。
   そうよ。
   ねー〈はい〉。
   りょう,料理のできる男の子って,すごい,このごろ人気があるんじゃない?。
I: あ,そうなんですか。
T: うん。
I: それは,まー,分からないですけど。
T: そう〈はい〉。
   【グループ名】とかでもそうじゃない。
I: あ,そうなんですか。
T: うんうん。
   すま,【グループ名】でも,【グループ名】の,あの,料理,みんな,作る番組,やっぱ人気あるでしょ。
I: あー,ありますねー〈うん〉。
   あれ,でも,すごいっすよね,やっぱり。
T: そうでしょ。
I: はい。
T: うん。
   どう思いますか,あの,やっぱり,こう,客観的に見たら,それって,どういう***?。
I: やっぱ,そういうんはかっこいい思いますね〈ね〉。
   やっぱ,最近でもやっぱ〈うーん〉そういう,男だけが,うん,なんか,女は家庭とかいうより,男ができたほうがいいなーと思ったりしますね。
T: うーん,そうねー。
   女は家庭で男は仕事というの,いうよりはね。
I: はい。
T: うーん。
   そう。
   反対,そういう考え方,男は仕事っていうので,男は一生懸命仕事をして,ね〈はい〉,いくっていうのもかっこいいんじゃない?。
I: そうですね。
   僕はいちようその考えですね〈あー〉。
   男は,もう,何があっても働かなダメって感じで。
   女は別,もう,働けるんやったら,ま,働いても構わないし,無理やったら,もう,そのまま専業主婦なってくれてもオッケーみたいな感じですね〈あー〉,僕は。
T: あー。
   あ,そう。

{録音が一旦停止する}

T: そうね〈はい〉。
   はー。
   女の子は料理ができたほうがいいと思う?。
I: あー。
   僕的には,やっぱ,できたほうがいいですね,料理は。
T: あ,そう〈はい〉。
   もし,あのー,コンビニのお弁当とか食べさされたら,どう思う?。
I: いやですねー,僕は。
T: あ,そうなの{笑}。
I: はい〈ふーん〉。
   家事はある程度できてくれないといやですね,それは。
T: あー。
   あ,そっか〈はい〉。
   そう。
   あー,だって,ちょっと違うんだけど〈はい〉,いわゆる,そう,今でも昼ごはん,コンビニで今買ってきたり〈はい〉,ま,して,今すごく人気があるでしょ。
   すごく便利でしょ,コンビニって。
I: はい。
   そうですね。
T: 好きですか?。
I: けっこう,ま,好きですね。
T: あー。
   ね。
   何が便利だと思う?。
   どうしてコンビニって魅力があるんだろうか?。
I: やっぱ,揃えがいいんじゃないですかね。
T: え?。
I: 食べ物の揃えとか,ジュースとか〈あー〉。
   あと雑誌とかあるんで,やっぱ…

{チャイムが鳴り,録音が一旦停止する}

T: そうね。
I: はい。
   なんか,そんな感じですね。
T: なるほど。 
   でもコンビニ弁当食べてたらよくないんじゃないかという話もあるんですけど。
I: あー。
   僕は,基本,でも,昼のときだけですね〈ふんふん〉。
   あとは全部家で食べてますね。
T: ふーん。
   そう〈はい〉。
   やっぱり,家の,で,食べるほうがいいと思いますか?。
I: はい。
   やっぱ,そうですねー〈はー〉。
   できる限り,やっぱ,家のほうが食べていってますね,僕は。
T: どうしていいんでしょう?。
I: やっぱ,か,なんか,今,お金の問題もあるんじゃないですか〈あー,あー〉。
   そういうので,家庭のも,いちよう親が作ってもらってるんで,やっぱ,食べないと悪いと思って。
T: あー。
   で,やっぱ,お母さんの味って。
I: そうで,そうなりますかね。
   やっぱり食べたいなんたい…
T: うーん。
   ね{笑}。
I: 感じで。
T: あの,自分に合った味のもの。
I: そうですね,たぶん。
T: 作ってくれるもんね〈はい〉。
   だから,かえって,その,コンビニ弁当とかがあんまり普及したら,ねー〈はー〉…
I: まー,そうで…
T: 親子関係が薄くなるって言われるけど。
I: まー,そうですねー。
   もう,僕は基本,親はそんな考えはないですね。
T: あー,そう。
I: はい。
   ちゃんと,もう,家では,ちゃんとご飯を作るみたいな感じですね。
T: あー,そう〈はい〉。
   そうですか。
   ふーん。
   そっか。
   それじゃーね〈はい〉,また話が変わるんですけど〈はい〉,えっと,ゲームとか,このごろみんなコンピューターゲームとかね…
I: あー,はいはいはい。
T: うん。
   さっきも,あの,ほら,イラストとか〈はいはい〉,ちょっと,やってみるって言ったけど,ゲームなんかもするの?。
I: 今は最近してないですけど〈ふーん〉,中学のときはやっぱやりましたね。
T: あー,そう〈はい〉。
   中学のとき〈はい〉。
   どんなゲームをしましたか?。
I: どんな。
   RPG系とかじゃないですかね。
T: あー。
   へー〈はい〉。
   例えば?。
I: そうっすね。
   例えばですか〈うん〉。
   あんま覚えてないですね。
T: 覚えてない〈はい〉。
   友だちと一緒にしてたんですか?。
I: そうですね。
   あ,兄貴とか,一緒に,ちょっと,ゲーセンいったりとか,そんな感じですね。
T: あー,そう〈はい〉。
   へー。
   あー,そう。
   ゲーセンでやってた。
I: そうです〈ふーん〉。
   あとは自宅とかですね〈ふーん〉。
   そんな感じですね,中学校でゲームやってたのは。
T: へー。
   ゲーセンって,どんなゲームが好きだったの?。
I: 格闘系ですね。
T: はーはー〈はい〉。
   へー。
   どんなゲームがあるの,格闘系?。
I: どんなんあったんすかね。
   や,今でもあるっていうたら,『【作品名】』っていう〈ふん〉格闘ゲームですね。
T: ふーん。
I: はい。
   対戦できたりする。
T: あ,そう〈はい〉。
   どうやってするんですか,それは。
I: それ,えー,もう,コイン入れて〈うん〉,そう,ボタン操作とかですか〈うん〉,スティックとか。
T: 何か,こう,何か出てくるわけ?。
I: そうです。
   画面上にやっぱ出てきます,なんか,キャラクターが,その,自分の戦いたい,使いたい〈あー〉キャラーが出てきて〈あー〉,それを選んで対戦するみたいな感じですね。
T: あー,ほんとー。
   へー。
   そういうのすごい好きだった?。
I: そうですね。
   好き,中学はほんまにそれが楽しかったですね。
T: あー,そう。
I: はい。
   高校になると,なんか,やっぱ変わってきたんですかね。
T: へー。
   どうして変わる,どう変わったんでしょうかねー?。
I: なんか,もう,ゲームより,今は,なんか,ファッションとか,逆にそっちのほう,ほう,行ってまいって感じですかねー,やっぱ。
T: あ,そう〈はい〉。
   ほー。
   中学のときってね〈はい〉,よく,その,ゲームとかにはまってて,それが犯罪に結びつくとか言われるでしょ〈あー〉。
   中学生の犯罪とか…
I: あー,そうですね。
   なんか…
T: よく新聞記事に出てた。
   あ,そういうのは,その,ゲームと,そういう犯罪とは何か関係があると思いますか?。
   ちょっと,考えといて…
I: 僕的にはあんまない思いますね。
T: そうですか{笑}。
   ない。
I: ないように感じますよ,でも。
   あれ,でも,基本,でも,けっこう,あれは,たぶん,こういうのはあれなんすけど,たぶん家庭のほうになんかあったんだ思いますよ。
   たぶん。
T: あー,そうか。
I: あと,学校とかじゃないですかね〈ふーん〉。
   いじめとか,そんな感じじゃないですかね。
T: あー,そうかー。
   いじめとかね。
   ふーん。
   いじめっていうのは,あのー,日本ですごく問題になってるんですけど,あのー,どういう子がいじめられやすいっていうか,いじめっ子っていうのは,どうし…
I: いじめ…
T: どう,どうしてそれが起こるんだと思いますか?。
I: うーん。
   やっぱ,なんか,たぶん,それはいじめてる人は自分より弱い人を見つけたから,お,ん,こいつをいじめてもなんも仕返しされへんからいけるわ,みたいな,そんな感じだと思いますね。
T: あー〈はい〉。
   それはやっぱいじめっ子のほうに問題がある。
I: いや。
   たぶん,お互いじゃないですかね。
   気の弱さが原因だと思うんですよ。
T: あー,そう〈はい〉。
   例えば,クラスの中でね〈はい〉,そういういじめがあったら,【I】くんだったらどうしますか?。
I: どうしますかね。
   もし,仲ええ子でしたら,たぶん〈うん〉,なんか言うたりしますけど,で,もし,ぜんぜん絡みのない子でしたら,たぶん,僕は見ないふりすると思います。
T: 見ないふりをする。
I: たぶん。
T: なんで?。
I: なんでなんすかね。
   やっぱ,でも,なんか,変に関わりたくないっていう気持ちが出てくると思います。
T: あー、そう〈はい〉。
   うーん。
   変に関わりたくないというね。
I: なんか,もう,これで,もしそんなん助けて巻き込んで,こっち巻き込まれて,こっちも困るしみたいな。
T: ふーん。
   そうかー〈はい〉。
   もし誰にも言わないからっていうことで〈はい〉先生に,何か,その,そういうことをなんとかしようと思って先生に,こう,言いにいくとしたら〈はい〉,やっぱり…
I: あ,もし,それ,もし言うたことがバレないんでしたら,やっぱ,もう,相談することはありますね。
   先生,いちよう,この子はこうこうこうなってますよ,みたいな。
T: あー,そうね。
I: できたら,極力,そういうのできたら,ま,したいと思いますけど。
T: あ,そう。
   なるほど〈はい〉。
   そう。
   ね。
   なんか,ほんとに,あの,い,いじめっていうのも,すごい,最近はネットいじめとかもあるらしいですね。
I: あー,はいはい。
   ありますね。
T: あー,聞いたことある?。
I: いちようありますよ。
   いちよう。
   テレビとかそんな感じで。
   ニュースで。
T: ニュースでね〈はい〉。
   ふん。
   学校と学校とか,中学校,今までの中学校とかでは,周りではなかったですか?。
I: 僕の周りではそういうのなかったですね,はい。
T: うーん。
   ね。
   どうしてああいうふうに,こう,中学生はいじめが多いんだと思いますか?。
I: やっぱ,みんな興味本位じゃないですかね。
T: あー,そう。
I: 先輩たちの,そういうの見て,そういう衝動的な,が多いんじゃないですかね。
T: 衝動的。
   あー。
I: たぶん,そういうふうに思いますよ。
T: ふーん。
   そうですか。
   なるほどね。
   それじゃーね,ここで,ちょっと,あの,ロールプレイをしよかなと思います。
I: なんですか,それ?。
T: ロールプレイっていうのは〈はい〉,これ,えっとね,この文ですね。
   ちょっと,これ,読んでもらえますか?。
I: あなたの国の大学に留学を希望している日本人高校生を対象に,どんな準備をしたらいいかスピーチをしなさい。
T: ん。
   これ,ね,ちゅうが,中国ね〈はい〉,今すごく,高校生でも中国に留学したいっていう人,すごく増えてるんですよ。
I: あー,そうなんですか。
T: うん。
   今すっごい中国ブームですからね〈あー〉。
   語学留学。
I: そうですか〈はい〉。
   どう***するか。
T: それで,もう,小さいときのことで覚えてないかもしれないけど〈はい〉,例えば,中国に留学したいっていう高校生がいたら,どんなことを,まー,さっ,さ,例えば【I】くんがね〈はい〉,あの,日本に来てから,ずっといろいろ経験してきたでしょ。
   そういうことも考えて,留学,外国で勉強していくのに,どんなことに気をつけたらいいと思うていうようなことを,ちょっと,おー,スピーチで教えてもらえますか。
I: スピーチですか〈はい〉。
   苦手だな,すごく,スピーチとかほんとに。
T: そうですか{笑}。
   ちょっと頑張ってみよう。
I: いいですか。
   準備ですか。
T: ちょっと,うん、、、,ま,あのー,なんていうのかな,えっとー,そうですね,まず簡単に〈はい〉,えー,ホームステイ。
I: あー,はいはいはい。
T: うん。
   ね。
   ホームステイをね,か,考えましょうか。
   ホームステイをするとしたら,どんなことを気をつけたらいいと思うか。
   ね,ね。
   【I】くん自分の家のか,かつ,家族のこと考えてみて,ね。
I: あ〈うん〉,やっぱ,そうでしたら〈はい〉,やっぱ,向こうの,そういう,文化の違いとかあるじゃないですか。
   それを,やっぱ受け入れて,そこの文化のやり方どおりに従ったほうが,まず第一番だと思いますね。
   あとは,もう,言葉をある程度覚えてから向こう行ったほうがいいと思います〈うーん〉。
   最低限,やっぱ,会話ができるぐらいですね〈うーん〉。
   あとは,あとは,もう,向こうの環境に慣れることですね〈うんうん〉。
   たぶん,けっこう違いがあると思うんですよ,環境〈あー,うん〉。
   この3つは大事や思います。
T: あー,そうですか。
   特に,なんか,日本人が気が付かない〈はい〉,その,中国と日本の文化の違いってありますか?。
I: {ブレス}えー。
   違いですか。
T: はい。
I: 違い。
T: うん。
   それは【I】くんのご両親は〈はい〉中国の人ですよね。
I: はい,そうです。
T: そしたら,日本人と中国の人との違いって,やっぱり,あの…
I: あー,やっぱ,そうです,考え方が,やっぱ,ちゃいますね。
T: あー。
I: はい〈ふーん〉。
   僕の親は,やっぱ,ちょっと,古い感じのほう,昔の考えです〈えー,えー〉。
   なんで,やっぱ,その子ら,ちょっと大変かもしれないですね,もし行くとしたら,はい。
T: たいへん。
   あー{笑}。
I: その,考えの違いが,やっぱ,有り得ると思います。
T: あ,ほんとに〈はい〉。
   どん,どう違うんですか?。
I: どーすかね。
   やっぱ,ちょっと,頑固親父って感じですね,僕の親は。
T: あー〈はい〉。
   どんなときに頑固に***,そういうふうに…
I: 亭主関白みたいな感じっすね。
T: あー〈はい〉。
   そう。
   男の人が強いんですか?。
I: そうですね。
   親父見てたらそんな感じしますね〈へー〉。
   親は偉いっていう感じのオーラ出しますね〈あー〉。
   言うたら今の日本にはない感じの親父〈ふーん〉ですね。
T: あー〈はい〉。
   やっぱ,そういう,あの,男の人が家の中でも強いわけですか。
I: はい。
   そうですねー。
   親父はそんな感じですねー〈へー〉。
   もう,自分の言ったことは曲げへんみたいな。
T: なかなかいいじゃないですか。
I: ま,いいんですかね{笑}。
T: {笑}なんか,ね,やっぱ,そういう強いお父さんは,今,すごく,あの,日本では少なくなってるでしょ。
I: そうですね。
   だから,やっぱ,そこが,そういうのが,たぶん,それでホームステイしても,やっぱ,意見の食い違いがあると思うんで,やっぱ,そういうの覚悟して行ったほうが〈あー〉。
   それで,準備が要ると思いますね。
T: あ,そう〈はい〉ですか。
   はい。
   分かりました。
   ありがとうございました。
   ちょっと待って{笑}。
   で,えー,それで〈はい〉,今,スピーチが終わりましたが,これ,まだロールプレイね,ロールプレイ{笑}。
   でね{笑},【I(フルネーム)】くん,このスピーチが終わったあとで〈はい〉,ま,そこで【I】くん,こ,今度クラスに帰ってきて〈はいはい〉,で,友だちが,ね,【I】くんに,あの,スピーチ,どんなスピーチをして,どんなだったって,こう,聞きます〈はい〉。
   あたし,いちよう,ちょっと,今度,友だちのつもり。
   いい?
I: あ,はい。
T: ね。
   だから友だちと一緒にちょっとしゃべって,友だちのタメ語で話してくださいね。
   いい?{笑}。
I: あ,はい{笑}。
T: スピーチってどんなスピーチしたん?。
I: え,もう,なんか,とりあえず,こう,発表とかして,ほんで,とりあえず恥ずかしい思いしながら,もう終わったーみたいな。
T: へー。
   恥ずかしかった。
I: んー。
   なんか,みんなに見られて,ちょっと〈うん〉恥ずかしいな感じやった。
   おれ,もう,あれは,もう,たぶん,もう,言われてもやれへんな。
T: えー。
   あ,ほんと。
I: うん。
   やれへん,あれは。
T: ほー。
   でも,すごい,やっぱ,みんな,そんなん聞いて,ためんなったん違う?。
I: いや,たぶん,ないと思うで,うん。
   たぶん,そんなスピーチは。
T: あ,そう{笑}。
I: たぶん,そんな機会ないと思うし。
T: {笑}あ,ほんと〈うん〉。
   そやけど,また,これから,あるか分からへんよ。
I: {ブレス}どうやろうなー{笑}〈うーん〉。
   いややわなー,そんなん。
T: {笑}そう。
   ま,良かったね,終わって。
I: ま,そやな。
   おれも早よ帰りたかったし。
T: {笑}あ,ほんと。
   そう。
   はい,ありがとう。
   そうですか。
I: はい。
   こんな感じですね{笑}。
T: あ,そんな感じね。
I: はい。
T: そう。
   【I】くん,今,あの,あのー,あれ,お父さん,今,頑固とか言ってたけど〈はい〉,やっぱり,普通の日本人と見てて〈はい〉,自分,あの,あれ,あのー,お父さんたちの考え方って違う?。
I: やっぱり,ちゃいます〈あー〉。
   今の人の親父とか見てると,やっぱ,僕の親父は,やっぱ考えが古風な感じっすね。
T: た,例えば,どういうふうに古風な?。
I: もう,言うたら,もう,普通は,子どもは,もう,そのまま学校,学問が終わったら家帰って,家の家事を手伝うって,そんな感じの親ですね〈ふーん〉,僕の親は。
T: あー,そう〈はい〉。
   お母さんも同じ。
I: お母はんもそんな感じですね。
   子どもは,もう,家の家事を手伝うってそんな感じです。
T: はー〈はい〉。
   よく,よく家事を手伝うわけ?。
I: そうですね。
   だから,そのおかげで,たぶん料理とかできるんですよ。
T: あー,なるほど〈はい〉。
   すごくいいことじゃないですかー。
I: {笑}やっぱ,僕は,まだ,その,幼いからかしれないですけど,やっぱ,反発してしまいますね,そういうことに。
T: あ,そう。
I: はい。
   やっぱ,遊びたいときやから,遊ばせてやみたいな。
T: あー。
   みんな,友だち遊んでるのを見て。
I: そうですね。
   やっぱ,そういうのを見てると,僕も遊びたいなっていう気持ちが出てきますね。
T: あー。
   どんなことをして遊びたいわけ?。
I: もう,普通に,もう,みんなでたまってしゃべったりできたら,それだけで十分ですね。
T: へー。
   あー,そう〈はい〉。
   友だちともっと長い間過ごしたいっていうか。
I: そうですね。
   もう,なんていうか,いつ,その関係が終わるか分からないって〈あー〉,やっぱ…。
T: 友だち…
I: 思い出はやっぱ作っときたいっていう関係が多いっすね。
T: あ,そうか。
   ふーん。
   でも,いい友だちがたくさんいるみたいで…
I: そうなんですよ。
   僕的には,やっぱ,今のほうが,やっぱ,いい友だちや,思ってますね。
T: ねー。
I: はい。
   ややこしいこともないし〈ふーん〉。
   ちゃんと,お互い気遣ってくれるし。
T: あー,そう。
I: そんな感じなんですね,友だちは。
T: へー。
   それはすごい恵まれて,ねー。
I: そうですねー。
T: ねー。
   すごくいいことですねー〈はい〉。
   幸せだよねー。
I: はい。
   それだから,それで学校は続いているような感じです。
   だからそんなん…
T: あ,ほんと〈はい〉。
   ふーん。
   そうですか〈はい〉。
   今日はどうもありがとうございました。
I: いいえ,こちらこそ。
T: ほんとにこれで終わります。
   はい。
I: ありがとうございまーす。