T: はい,はじめまして。 I: はじめまして。 T: えー,【T】と申します。 I: 【I】と申します。 よろしくお願いしますー。 T: 【I】さんですね,はい。 あのー,【I】さんはどちらの出身ですか?。 I: あ,中国の【地名】の出身です。 T: あ,【地名】ですか。 I: はい。 T: あのー,【地名】は,と,とても大きな町なんですけども〈はい〉,【地名】のどちらのー… I: あっ、【地名】にいらしたことありますか。 T: ええ、言ったことはないんですが〈ええ,ええ,ええ〉,うん,興味があるので〈あ,はい〉。 こう,空港とか〈はい〉綺麗ですし。 I: あのー,【地名】の町の〈うん〉,そうですね,西のほう〈ふーん〉に,あの〈うん〉自宅がありまして,〈ふんー〉はい。 T: あっ,【地名】の西のほう〈はい〉ですね。 はい,えーと日本にいらっしゃったのはー,い… I: あのー,12年前,1996年… T: 96年ですか〈はい〉。 あのー,いらっしゃった目的とか,あ,あったんですか?。 I: あのー,まあこっちにすむようになってー〈はあー〉,はい。 T: あ,住むようになった… I: はい。 T: あー,そーなんですか。 I: はい,いちおう今永住して,〈ああー〉いますね。 T: そうですか。 あのー,何か日本語を始めるきっかけとか〈あっ〉,ございましたか?。 I: あのー,日本語はー,あのー,大学ー〈ふんふん〉に入って,あの,こう,始めて,勉強,てか本科で,あのー,中国語で言う,日本語本科,〈ふん〉っていう〈ふん〉… T: それは,その,【地名】… I: 大学の専攻でー〈ふん〉,日本語を取っていました。 T: あっ,あのー,それは【地名】でー… I: はい。 【地名】の大学で… T: あっ,そうですかー。 I: なので,あのー,当時はー,えーと,私が入学したのは1989年〈ふーん〉でしたので〈ふんー〉,あのー,日本語を使って〈ふん〉,たとえばビジネスの場で,あのー役に立つ〈ふん〉,ということで,かなりはやってましたのでー〈ふーん〉,えーと,なので,えーと,日本に留学して,った人もかなり多くてー〈ふーん〉,で,まあそういう影響もあって,〈ふん〉,まあ,何か役に立つだろうって… T: ああー,そうですかー。 I: ことで,日本語選んだんですけど… T: 最初,その,日本のどちらにいらっしゃったんですか? I: あっ東京です〈あっ〉。 ずっと東京… T: あっ,ずっと東京ですか〈はい〉。 そうですか。 まあ,12年間ずっと東京に〈{笑}はい〉。 あっ,そうですか。 12年とねー,いうとねー,もうねー… I: 長いです{笑} T: 10年経過しておりますけどー,あのー最初にいらしたころとー〈はい〉,今とー,ずいぶん東京の印象は変わりましたか?。 I: あー,多分,変わっ,ていると,おもうんですけど〈ええ〉,あのー,汚くなってきました,ね。 T: ああーそうですかー,ふーん。 I: なんか,一番大きく印象に残って〈ふん〉いるのはー,最初に来たころはあのー,まあ最初にいっ,あ,そうですね〈ふん〉,96年に来〈ふん〉たって言ったんですけどー〈ええ,ええ〉,実は95年,4年… T: あー,そうですか。 I: あたり,に一回来たことがあってー。 T: あっ,いらっしゃったんですよね,ふん。 I: 当時はすっごく綺麗〈ふーん〉,町並みが綺麗,ですし,道もすごく綺麗ですし,… T: そっ,東京ですよね?。 I: 東京〈ふーん〉。 あのー,ごみもぜんぜん〈はあー〉落ち〈ふーん〉てなかったり,そういう印象はあっ〈ふーん〉たんですけど,最近の新宿とかみる〈ふーん〉とごみだらけに〈ふーん〉なってて,汚く〈ああー〉,どんどん〈ふーん〉汚くなってきたなって感じはします。 T: あのー,生活してらして,人はどうですか?。 東京の人,何かこう,うーん。 I: ああー,冷たいとか{笑},そういうのですか{笑}? T: どうでしょうかね?。 最初いらした時とこう{笑}… I: いや,あのー,えーっと,そうですね〈うん〉,そんなにこう,うーん,そうですね,あんまり人,と関わ,みん〈ふーん〉なあんまり他の〈うん〉,知らない人と関わって… T: あー,なるほど。 I: いないっていう感じはしました。 で,まあ特に東京の人は,冷たいとかそういう印象は,あんまり比較もできていなかったの〈ふーん〉で,あのー,… T: ああー,そうですね。 I: そんなに,ちこち行って〈うん,うん〉なかったので,あんまりそういう印象は特になか〈ふーん〉った〈ふん〉んですけど。 T: でも,【地名】もね,大都市ですからねー。 うーん,で,その,【地名】と東京をー,こう,比較するとすると〈はい〉,何かこう,違う点とか,似てる点とか,ございますか?。 I: あっ,あのー,人間関係ですか〈ほおー〉,それとも他ですか〈うん〉,その,違うって言うのは?。 T: それは,そうですねー,ま,人,そうですね。 うん,交通とかー,うん,まあ,色々,うん… I: あっ,あーっ,そう,ハード面では〈うん〉,すごく,まあ〈うん〉東京のほうが〈ああー〉進んでいるっていう〈うん〉ことはまず言えるとおもうんですけど〈うん〉,まあ交通機関も発達しているの〈うん,うん〉でー,まあ【地名】,【地名】はそういう面では遅れている〈うん〉んですがー〈ふーん〉,ただ,生活のその〈うん〉,コストが安い〈うん〉っていうことで〈うん〉住みやすい〈うん〉っていう点では【地名】の方が。 あのー,あたし〈うん〉から〈うん〉見れば〈うん〉,今でも【地名】のほうが住みやすいかなー〈ふーん〉,あのー,っていう面があります〈うん〉。 まあ,もちろん,その,東京ではそのー,なんて言うんですかね,あのー【地名】と比べたら,あのー,秩序的な街〈ふーん〉,っていう感じがしますね〈ふーん〉。 T: ふーん,すいません。 その,その,秩序的な街の,詳しくー,{笑}教えてもらえますか?。 I: そうですね〈ふん,ふん〉。 あのー,さっきの,交通機関で〈はあー〉言うとあれですね〈ええ,ええ〉,みんな列に並んで〈ふーん〉,乗車したり〈うん,うん〉するとか,そういう面〈ええ〉とー,あと,まあ,あの,交通ルールをきちんと守る〈うん,うん〉とか,あの向こうの人は自由奔放にもう〈ふーん〉,あのー,やっているので。 T: あー,そうすか。 I: そういう面で秩序的っていうの〈ふーん〉は,あ〈うん〉りますね〈うん〉。 そうですね〈うん〉,意識面でも〈うん,うん〉,どちらかというと,ルールを守る〈うん,うん,うん〉っていうのは,こっちの人が強いんですけど,あのー,まあ,あのー,向こうの人はどちらかというと〈うん〉,まあ,好き勝手って言うのは言葉が悪いん〈うん〉でけど〈うん,うん〉,あのー自分がやりやすいように〈ふーん〉,あの,まあ,周りの人がどう見ているかはもちろん〈うん〉ちょっと気にはするんです〈うん〉。 けど,一番はやはり自分がやりやすい〈ふーん〉っていう〈ふん〉とこりかなー〈ふーん〉と思います。 T: でも例えば,その,具体的にその自分がやりやすいっていうのは,こう,ちょっと〈ふん〉,や,あのー,私がそのー,【地名】に行ったことがないもので〈ふん〉,その,ちょっとイメージができないんですけど。 I: ああー,えーっと{笑},そうですね。 えーっと,例えば列に並ばな〈ふん,ふん〉かったりとかー〈ふん〉,あと道を渡る時に〈ふん〉,例えば,車がなければー〈ふん〉,あの,赤でも〈ふん〉渡ったり〈ふん〉とか,そういう〈ふん〉,ところがあっ〈ふん〉たりしてー。 後は,例えば,あのー,えー,人間関係で言うとー〈ふん〉,あのー,例えば人に物を頼んだりとかー〈ええ,ええ〉,そういう時にはー〈ふん〉,あまり,あのー,日本では〈はい〉「相手がどう考えるだろう」〈はい,うん〉,と色々,先回りして〈うん,うん,ええ,ええ〉,色々考えてから行動する〈ふん,ふん,ふん〉んですけど,こっちではどちらかというと〈ふん〉,あのー,頼む人とか〈ふん〉要求する人とか〈ふん〉,そういう人が中心で〈ふん〉,まあ,とりあえずやってみる〈ふん〉。 で,相手の出方次第でまた,対応すればいい〈ふーん〉,っていうところはあって,まあ,それぞれ自分がやりやすいようにして〈ふん,ふん〉いてー〈ふん〉,あのー,ぶつかり合ってー,やって〈ふん〉いく,それで,まあ,うまくできているって感じが〈ああー〉するんですけどー… T: 日本人の印象が,そのぶつかり合うっていうのが結構きついなーっていう気がするんですが,〈あー〉どうお考えですか?。 I: きついですか?{笑}。 T: ええー,こう,ぶつかると,こう… I: あのー〈ふん〉,あたしは〈ふん〉今どっちでもー〈ああー〉,あのー,周りと長く住んでいるので〈ええ,ええ,ええ〉,まあ〈ふん〉何とか対応する〈ええ〉,できるように〈ふん〉なっているんですけど〈ふん〉,ぶつかりあうって言っても〈ふん〉お互いにそういうー心構えでしたら〈ふーん〉,怖いことも何もないですよね?。 T: ああーそうですか{笑}。 I: こっちがぶつ〈うん〉かって〈うん,うん〉いくんですけど〈うん〉,向こうはぶつかってくるのを〈うん〉怖がっていれば,問題なんですけど〈ああー〉,お互いに前にぶつかっていく〈ふーん〉なら〈うん〉,サッカー〈うん〉,例えばサッカーを〈はい,ええ,ええ〉やっているような感じで,やっていったらー,別にそれはルールであり〈ああー〉,ゲームである〈ふん〉って考えればー〈ふーん〉,別に〈ふん〉問題ないんですよね〈ふーん〉。 たぶんそういうところですかね〈うん〉。 なので,こっちの人から見たら,ぶつかり合うっていうのは怖いかもしれないんですけど〈うん〉,むこの人から見ると,なんで先回りして色々考えてないといけないのかって〈ふーん〉,あるいは相手の,そのやってることいってる〈ええ〉ことは,ほんとにどういう意味なのか〈ふーん〉,っていうのが分からなかったりする場合があるんですよね。 T: なるほどねー。 I: 先回りして考える習慣がある人と〈ふん〉ない人〈ふん〉ではー,ぜんぜん,その,捉え方が違う,理解〈ふーん〉,解釈が違うっていうことがあるのでー。 まあ,あのー,お互いたぶんやりやすい面とやりにくい〈ふん〉面があると思うんですけど。 T: でも結構,逆に東京を見てるとー,こうえー,まあ,電車の中とかいても〈はい〉,かなり,こう,無関心というかー〈ああー〉,その駆け込み乗車があったとしてもー〈はい〉,なんかぶつかったとしても〈はい〉,あんまり,め,見もしない{笑}。 なんか,こうー,こうさびしいというか〈ああー〉,孤独感を感じるんですけれどもー,もし,このー,【I】さんがですね,そのー,東京が,活気がないと,こう,最近,言われてるんですね,こう,なんとか人々がこう,あんまりこう,なんていうか,お互いに無関心… I: えっ,活気がないんですか? T: うん。と思うんですけど,以前からすると,〈へえー〉ええ。 活気がないって言うか,こう,共同体のこうなんて言う〈はい〉かな〈はい〉,こう,お互いが,こう,なんて言うかな,こう,えー,最低のこう,生活のマナー〈はい〉〈はい〉とか,こう,そういう助け合いとか〈はい〉,そういうのが,ちょっと,こう,ぶつからないだけに〈はい〉見えないかなーとおもうんですけども〈ああー〉,こう,さっ,遠慮しちゃうとか〈はい〉,逆に遠慮じゃなくて無関心,そういったちょっと見えるんですけども,私はですねー〈ああー〉。 うん,そう思わないですか?。 I: そうですか。 そんなに思わないですけど,私には。 T: あー,そうですか。 例えばですねー,こう,日本の若者って,こう〈はい〉,最近,元気がないとか〈はい〉,言ってますよね〈ええ,ええ,ええ〉。 その,こう,あの,その【I】さんがですね,例えば,学校,高校とかですね〈はい〉,その卒業して〈はい〉こう,まだ… I: 元気がないって言うか,向上心がないってことですか?。 T: そうですよねー。 うん,あのぶつからない。 I: あの,上昇志向があまりないってことですか? T: そうですね。 そのぶつからないからかなー〈ああー〉,って思うんですけどもー,そういったその学生たちに,を,なんていうか元気を出させる〈はい〉,部分として,この【地名】のパワーだとか〈ええ〉,中国のパワーとか,そういったものを,こう伝える立場だとしたら〈はい〉,どう,その,学生に〈ああー〉,若者にですねー,… I: 難しい〈ふん〉ですねー〈ふん〉。 目標〈ふーん〉がないっ〈うん〉て言う感じです〈うん,うーん〉ねー。 あのー,あのー向こうの人の目標っていうのは,必ずしもすごく,あの,威張っていえるようなものじゃないかもしれないです〈ふーん〉ね。 お金のためとかー〈はい〉,自分の,個人の成功のためとか〈ふん〉,まあ{笑}〈ふん〉だいたいそういう目標を,しかもっていない人が… T: でも***しいですよ。 I: {笑},多いんですけども,で〈ふん〉だから大体自分がー〈ふん,ふん〉,将来お金持ちになって〈ええ〉だとかー,事業に成功して〈はい〉お金持ちになって〈ええ〉,外車に乗り回してとか〈はあー〉,大体そういう〈ふん,ふん〉目標持ってる人とか多いです〈ふん〉けど,まあ,それでも,目標は目標で〈ふん〉それに向かって,なんか,まー,がんばる〈はい〉,っていうことができるのでー〈うん〉,そういう意味では,日本の若者が元気がない〈はい〉,ってさっきおっしゃっていた〈ええ,ええ〉のは,やっぱそういう目標すらないってことです〈はい〉かね。 T: そうですねー,それをこう,なんていうか,引き立てる?。 I: 引き立てるのは〈ふーん〉難しいと思います〈ふーん〉。 あのー,なっ,なんて言うんですかね〈ふん〉,あの,自分の親の世代〈ふん,ええ〉大体親の世代を見て〈うん〉育って〈ええ〉,普通は私たちは親の世代を見て育っている〈ふん〉んですけどー,まあ,中国はああゆう時期で〈ええ〉,ちょうど,こう,まあ,成長期〈はい〉にあってー〈うん〉,まあ,親たちも一生懸命〈ええ〉仕事を〈うん〉,まあ,してー〈うん〉,で,でその社会が大きく変わっていく中で〈うん〉,自分たちも何かすれば〈ふん〉,すごくチャンスが〈はい〉あちこちに〈ええ〉転がっていてー,それをつかめばー何とかできる〈ふん〉っていうところがあって〈ええ,ええ〉。 で,逆に日本の場合はすごく成長期も過ぎている〈はい〉のでー〈うん〉,その,すごく安定〈うん〉しているのでー〈うん,ええ〉,その社会が,もう,ほぼ成熟期〈はい〉に入っている〈うん〉のでー,そこでーあのー,ほんとに自分がこれさえがんばってやれば〈ふーん〉絶対成功できるとか〈うん,うん〉そういう保証がどこにもないです〈はい〉ね。 T: そうですねー。 I: で,親たちを見ても大体〈ふん〉,ま,わ,分からない〈ふん〉。 今の子供たち〈ふん〉,子供たちじゃなくて〈ふん〉{笑}若者たちの〈ええ〉,親は40代後半〈はい〉,50代ぐらいですか。 T: そうですねー。 I: で,その段階の世代より若干若い世代ですか。 T: そうですねー,そうですねー。 I: 段階はもう定年しているんですねー。 T: そうですねー。 I: ちょうどちょっと若い世代なので… T: そうですねー。 I: 多分,あのー,彼らが子供時代に成長期〈ふん〉,を経験したと… T: そうですねー。 I: 思います。 でそしたらもう大体〈ふん〉安定した社会〈ふん,ふん〉の中でー,あのー人並みの〈ふん〉,あの,生活を〈ふん〉送るためにはー〈ふん〉,これぐらいやっておけば〈ふん〉いいっていう〈ふん〉〈ふん〉のでー,で,生活に不自由がない。 T: ないですねー。 I: ですね〈ふん〉。 多分そういう環境で育った子供はー〈ええ〉,まあ特にお金にも執着心がなくー〈ふん,ふん〉,あのー,普通にやっていれば〈ふん,ふん〉,あの,なんとなく〈ふん〉,まあ,自分の好きな趣味とかー〈はい〉,そういうのができれば〈うん〉いいかな… T: なるほどね。 I: っていう風に〈ふん〉,すると上昇志向もあんまり,芽生えて〈ふん〉こないかなーと思いますよ。 T: ただ,今,世の中見てますと,そのー,仕事に,こう,わ,まだ団塊の世代がまあちょうど今,そ,えー定年を向かい始めて〈はい〉,まあー,あと5年くらい〈はい〉,まあー,まだ,そのー,一番多いそうなんですけどもー〈はい〉,その若い人の就職が難しい〈はい〉っていうんですよねー。 I: ええ,そうですねー。 T: うん,それでこう夢もないしー,あと難しいですからー〈うん〉,自分がもしフリーターになったりだとか〈うん〉,そのー,どうしてもうまくいかない… I: あのー,えーっと,実はこれは今中国にも〈うん〉出始めている問題… T: あー,そうですか。 I: なんですが〈ふん,ふん〉,あのー,フリーターって〈ええ〉呼ばれているような,あのー外来語としてあるんですね。 T: あー,そうですか。 I: フリーター,でやはりあの,成熟期に入った日本には〈うん〉もう数年前からある問題で。 T: そうです〈はい〉ねー。 I: 中国はこれからあると思うんですけど〈うん,うん〉,フリーターでも,今報道されているようですが〈ふん〉生活が苦しいとかいう… T: はい,そうですねー。 I: フリーターでも普通に生活できる〈ふん〉っていう,まあ生活がある程度保障されて〈ふん〉いる,状況なのでー〈ふん〉,あのー,あえて正社員にならなくてもいい,… T: ただねー,… I: って言うことがありますよね。 T: ただ,まあ,長い目で見ると,30年,20年過ぎて〈はい〉,まあ,若いとき,30,40なったときにフリーターだとどうなるかって〈ええ〉ことがね,彼らを不安〈ええ,ええ,ええ,ええ〉,将来不安ですよねー。 I: うんー,不安って部分はある〈ふん,ふん〉んですけども,ある程度社会保障〈ふん〉システム〈ふん〉ができていればー〈ふんふん〉,まあ,あのー,飢え死にすることは〈ふーん〉ないだろうって〈ええ〉大体みんな高を〈ふん〉くくっていてやっている… T: なるほどねー。 I: んですよね。 T: ただねー,今,年金とかも〈はい〉,あのー,非常に〈はい〉破綻しかけるかも〈ええ,ええ,ええ,ええ〉しれないっていう状況なんですねー。 そういうために若い人が今就職してない〈はい〉ってことはー〈ええ〉,政府にとっても国にとっても〈ええ〉非常に負担〈ええ〉になると思うんですけど。 I: はい,そうですね。 まあ,ふーん,日本では考え方が違うと思うんですけど〈おおー〉,日本ではみんな年金のことすごく悲観的に〈はい〉{笑}に見ているんですね。 T: そうですよねー。 I: で,あのー,あのー,中国では〈うん,ええ,ええ〉,まあー,あのー,年金がもらえる人がいればー〈うん〉最初からもらえない人もいるんですね。 T: あー,そうですか,へえー。 I: 例えば中国では,あの都会に住んでいる人は〈ふん〉,年金はもらえるんですけどー〈へえー〉,農民たちには〈うん〉,そもそも〈うん〉,もともと年金っていうものがないん〈ふーん〉ですね。 あのー,ある会社に勤めていなければ〈ふーん〉,そもそも年金がないって事が〈はい〉あって。 T: あー,そうですか。 I: で,まあ,あのー,じゃあ皆さんがどうやっていればというとー〈うん〉,まあ,自分の力で貯金する〈ほおー,はい〉,とー,子供,にー,養ってもらえる〈ふーん〉って考え方でやってこられている〈ふーん〉と思うんですけど。 だから,あの,日本でー〈ふん〉,あのー,日本でー年金が破綻,破綻,破綻,って〈ええ〉昔,昔って言うか十年近く… T: そうですねー。 I: 前から言われて〈ええ〉,言われ続けているんですけど〈うん,うん〉,もしそのときになったらまたそれで対策をとればいいかなって… T: ふーん,なるほどねー。 I: いうのがあたしの考え方〈ふん〉なんでけど。 あのー,すごく騒いでいる〈ふん〉んですけれども,それで〈ふん〉ー今すぐ何か目の前で起こらないとー〈ふん〉,何もやらないっていう… T: そうですねー。 I: のは中国人の考え方なのでー。 T: あー,そうですか。 I: 多分,あたしから見ればー〈ふん〉,そのきゅう〈ふん〉,にすぎない〈ふん〉と思ってしまう部分があるんですけど。 T: まあ,その,目の前に何か起きないとね〈はい〉,あのー進まないと〈ええ〉さっきおっしゃっていましたけど,あのー,今,地球的,グローバル的に見るとー〈はい〉,えー温暖化の問題が〈はい〉,ありますね〈はい〉。 それでー,まあ,いろんな国が,ていたん,低炭素社会ですか〈はい〉,それを目指しているんですけどもー,やはり中国はある意味経済成長〈はい〉をー,今しているので,えー,その,あまり協力的じゃないという風に言われているんですけども,その点どう思いますか?。 I: あっ,そうですか?{笑}。 協力的だと思いますよ。 T: あっ,そうですか{笑}。 詳しく教えください。 I: いや{笑},わたしはあんまり〈うん〉おえていないんですけどー〈ええ〉,あのー,まあ,まず人口ごそれぐらいある… T: はい,そうですよねー。 I: のでー,それはー,例えばー,アメリカとか〈ふん〉日本と一人当たりで見るとー〈ふん〉,アメリカやヨーロッパや日本のほうがたかいでしょう?。 T: はい,そうですね。 おそれ,すいません。 I: それで協力的〈ふん,ふん〉でないって言われるとー〈ふん〉〈ふん〉,じゃあ中国の人はどうすればいいんですか?。 T: そうですよねー。 I: もう生きられないでしょ〈ええ〉。 そういうことになるでしょ。 T: そうですねー。 I: でまあ,中国人,の論理〈はい〉からいうとー〈ええ〉,まあ,あなたたちは先に〈ふん〉こういう道を歩んできて〈ふん〉,まあ,ある程度利益みたいな〈ええ〉,富みたいもの〈ええ〉をつかんでからー,私たちが今あなたたちの後〈うん,うん〉,ね,ついて〈うん〉,やっていることに〈うん〉あれこれ口出して〈うん〉言うのはおかしいよ〈うん〉,っていう論理なんですね〈ほおー〉。 ただしー〈うん〉,もちろん,その,温暖化っていう問題も〈うん〉あってー,〈うん,うん〉その,例えば隣の人が悪いことして〈うん〉,じゃあ,悪いことをして何か利益を〈うん〉得た人〈うん〉を見て〈うん〉,悪いことであることがわかっているけど〈うん〉,そういう利益があるから私もとりあえず〈うん〉やるか,ってこととはまた別〈ふーん〉なんですね。 それは追随しないほうがいいかも知れないですね〈はあー〉。 なので,ま,中国でも〈ふん〉今,色々〈ふん〉やっては〈ふーん〉いると思うんです〈ふん〉けど,ただ,あの,これなかなか難しいんですよね。 T: そうですよねー。 I: その,今すぐ,じゃあ,全部,こう,ゆを止めるとか,… T: それはー,… I: そういうことは〈ええ〉できないですね。 T: そうですねー。 I: なので〈ふん〉すこしずつはやっているとは思うんですけど〈ふん,ふん〉、難しいですよね〈ふん〉。 なんか,私が,そ,お,中国に〈ふん〉あれこれ〈ふん〉協力をしてっ〈ふん〉,て求めるよりも〈ふん〉,アメリカに何か〈はい〉,まず何かやってほしいですね。 T: アメリカは国レベルでは動かないんですけども,市民レベルでは動いているんですね。 I: あっ,そうですか。 T: ええ、そういう国なんですけどねー。 I: なんかっ,すごく個別なケースになるん〈うん,うん〉ですけど,知っているアメリカ人と〈ええ,ええ〉ちょっとおしゃべりしていて〈はい〉,それでその人は今日本に住んでいるんですけど〈ふーん,ふん,ふん〉,その夏をどうすごして〈ええ,ええ〉いるかって話になってて〈ふん〉,私なんか〈ふん〉なるべくエアコンを使わないように〈はい,ふん,ふん〉ーござを買って〈ああー〉{笑}過ごしているんですけど〈はい〉,でその人はあの夜布団をかぶらないと,もう何もかぶらないで〈すー〉寝るなんてあたしはとてもできない〈ああー〉,アメリカで何十年も〈ふん〉,あの,生活してきた習慣〈ふん,ふん〉なので,あの部屋の温度は22度と〈ふーん〉,っていう風に設定して〈ふん〉,やっているので,今でも一年中〈ふん〉,年中あの布団を,あの,かぶって〈ふん,ふん〉寝ている〈ふん〉っていう話をしてたんですね〈ふーん〉。 まあ,そういうことを考えると〈ふん〉,あの,アメリカでは多分〈ふん〉よく聞くのはセントラル,あの,コントロールの〈ええ〉,あのエアコンのほうですね。 T: ありますね。 I: なので,まあ〈ふん〉,人がいようといない〈ふん〉とー,その温度は多分ある一定〈ふん〉の,まあ,快適さ〈ふん,ふん〉,を保っているように〈ええ〉してるんですけど〈ふん〉,そこにどれくらいのエネルギーが〈ふん〉費やされているかって… T: なるほどね。 I: 考えたら,やっぱりもうちょっとやってほしいですね。 T: アメリカもですね,ふーん,ね,はい。 えっとですねえー,っと,今,あの,お仕事なさっていらっしゃいますね?。 I: あっ,はい。 T: えーと,それでどんなお仕事を?。 I: あっ,あのー,まあ,ここで中国語を教えたりー,… T: あー,そうですか。 I: あと,ほ,他で日本語を教えたりー,… T: あー,そうですか。 I: 異文化について教えたりして〈ふーん〉いるんですが。 T: まだ,あのお勉強は続けていらっしゃるんですか?。 I: あっ,はい,今,今,博論を書いているんですけど。 T: あー,そうですか。 I: まあ,あの,来年卒業できるように〈ふーん〉したいですが。 T: 今,どんなことに興味をお持ちなんでしょうか?。 I: あのー,えーっと,研究のほうですか?。 T: んー,でなくても,あのー,特に研究でもかまいませんし,でなくても,あのー,どちらでも。 I: 研究でない?{笑}。 T: 研究でもいいですが{笑},どちらでもいいですよ。 すいません,はい。 I: えー,研究はー,会話の方です,はい。 T: では,研究でないほうで。 I: えー,研究でないほう{笑}。 えっ,興味,趣味,興味?。 T: 興味でいいですね,はい。 I: 興味。 T: そうですねー。 I: 興味を持っている?。 T: そうですね。 I: えっ,興味ないですね{笑}。 今,研究の,ことで頭がいっぱいであまり。 T: あー,そうですか。 I: 他に… T: じゃあ,会話って言うのはどんなこ,研究ですか?。 I: 会話?。 T: はい。 I: えーっと,あの,グループ〈うん〉の,例えば討論とか〈ふーん,うん,うん〉,今やっている〈うん〉んですけれどもー〈うん〉,その,例えばあのー,私たちの〈うん〉〈うん〉今の会話は,非,対等な会話ですよね。 あのー,一人がインタビューで,一人,が受けるほう〈はい〉ですね。 で,例えばグループ討論に参加している人達〈うん,うん〉に,あのー,日本語母語話者〈うん,うん〉,日本人とー,非母語話者〈うん,うん〉,留学生がいる〈ええ〉。 で,その中で例えば留学生はー,本当は自分がすごく主導権を〈うん〉握って話したい。 けれどもー,握れない〈ふーん〉。 で,その討論での役割がどうももう固定されてる〈ふーん〉ように見える… T: わかりました。 I: っていうのがありますね。 T: やっ,すいません。 それで大体わかったんですが〈笑〉,あのー,でですね,その大学〈はい〉院に〈はい〉,その,そういった会話の〈はい〉その構造分析とか〈はい〉なんかしている〈はい〉大家の先生がいらっしゃって〈あっ,はい〉,それで講演会をこうお願いしたい〈ええ,ええ,ええ〉っていうロールプレイを,これからしたい〈あっ,はい,はい〉と思いまして。 まあ,私がそのー,まあ大家としますね〈はい〉。 あのー,西川… I: はい,西川先生ですね。 T: あのー,大学は,まあ【T】大学〈はい〉の教授〈はい〉で大家〈はい〉としますね。 で,その先生にその,えー,大学の研究会のー〈はい〉一環で〈ええ〉,日曜日にこういった〈はい〉セミナーを開きたいと〈はい〉いうことで〈はい〉,あのー,ノックして〈はい〉,あからじめ〈はい〉,あらかじめ,えー,アポイントとっていますので〈はい〉,あのー,お願いをするという場面を〈あーはい〉お願いしたいんですけど,… I: わかりました。 T: よろしいでしょうか?。 I: はい,ではノッ… T: はい,そうですね。 I: {ノックオン} T: はい,どうぞ。 I: 失礼しまーす。 T: はい。 I: あのー,西川先生でーいらっしゃいますか?。 T: はい,そうです,はい。 I: あのーえーっと,【大学名】大の,と申しまずが,えーと。 T: 【大学名】大の?。 I: えっ,ここいいですか?名前。 T: いいです。はい。 I: お,【大学名】大学の【I】と申しますが,… T: 【I】さんですね。 I: はい。 先日,あのー,お電話でー〈はい,ええ〉お話させていただいた件で〈はい〉,ちょっと本日お伺わせていただきましたが〈あー,はい〉,えーっと,講演の件で〈ええ,ええ〉,えーっと,え,少しお話させてもよろしいですか?。 T: はい,ええ,かまいません,はい。 I: あっ,あのー,来週の日曜日にー〈ふん,ふん〉,えーっと,【大学名】大にいらしてー,あの… T: 来週の日曜日ですか?。 I: ええ,えっと,そういう… T: えっと,来週ですと… I: そういう… T: ええー,二十,4ですか,24日ですね。 I: はい,あっ,はい。 T: の午前でしょうか?。 午前,午後でしょうか? I: あっ,あのー先生のご都合のよろしい時間帯で… T: えっと,午後が空いてるんですねー。 I: あっ,午後のー〈ふん,ふん〉,何時ごろがよろしいですか?。 T: ええ,二時ごろ〈ふん〉でよろしいですか? I: あっ,わかりました〈ふん〉。 ええー,では二時ごろにー〈ふん〉,えーっと,そうですね,二時ごろに【大学名】大で〈ふん,はい,はい〉講演が始まる〈はい〉って〈ええ,ええ〉いう感じで,一時半ごろ〈はい〉大学の〈うん,うん〉校門の… T: はい,分かりました。 I: 前でお待ちしてって感じでよろしいですか?。 T: えー,そしたら【I】さんがそちらの校門のとこにいらっしゃるんですね?。 I: はい。 T: わかりました。 で,どんなその,テーマでお話したらよろしいですか?。 I: ええ,あのー,グループディスカッション〈ふん〉における〈ふん〉,あと役割… T: 役割ですよね。 I: っていうテーマで〈はい〉お願いできればと思いますが。 T: 分かりました,はい。 じゃ,ちょっと,はい,準備して。はい。 I: すいません,お忙しいところ。 T: また細かいことはね,はい,またメールで,うん,あのー,おはな,打ち合わせしたいと… I: すいません。 よろしくお願いいたしますー。 T: お願いいたします,はい。 I: はい,ありがとうございましたー。 では,あの〈はい〉失礼させていただきます。 T: 失礼いたしします。 えー,それでですねー,その,同じどう,えー,この研究会の,とても親しい〈はい〉,ね,仲間で〈はい〉,私も同じようにー〈はい〉,その,えー,田中〈はい〉,田中ですけども〈はい〉,あの田中君で〈はい〉かまいません。 【I】さんでいいですね〈はい〉。 はい,とても親しいんですよね〈はい〉。 はい,それで心配で,電話かけてきます〈あっ,はい〉。 その大家の先生に,あのお願いしたので〈はい〉。 で,どうだったか聞きますので〈あっ,はい〉。 あのー,電話しますので〈あっ,はい〉お答えください。 はい,じゃ始めます。 トゥルトゥルトゥル,あっ【I】さん? I: あっ,はーい。 T: あっ,あのー,田中だけどー。 I: あっ,はい,田中君。 何?。 T: たな,あのねー,あのー,さっきー,電話したんだけど,なんか,留守電だったんでー。 I: あっ,ごめんごめん。 T: ひょっとしたら,あのー,先生のとこ行ってたんじゃない?。 I: そうそうそうそう,そう。 お願いしてきたよー。 T: あー,すごーい。 どうだった,どうだったー?。 I: うーん,あー,でもすごく〈うん〉いい方のようでー〈ああー〉,快くなんか承諾してくれたみたいでー。 T: わー,すご。 I: もう来週の日曜日に〈へえー〉いらっしゃる事になって。 T: えっ,もう来週にいらっしゃるって?〈へえー〉。 あの先生,あのー,結構気難しいってきいたんだけど。 I: えっ,そうなの?。 T: そんなことなかった?。 I: いやいやいや,すごくやさしそうな感じで,話しやすかっ。 T: あっそうなんだー。前ね,一年前にー,あのー,同じ【大学名】大のね,友達行ったんだけどー,なんか,断られたって聞いたんだよ。 I: あっ,じゃあ,あたしが話がうまかったのかしら{笑}。 T: **かもねー{笑}。 I: うん,でも運が良かったかもねー。 T: うん,そうだね。 【I】さんがー,とても偉いとおもうからー,ちょっとご馳走するよー。 I: えっどうして?{笑} T: だってさー,なかなか難しいって思ってたからー。 すごいなー。 I: あー,うれしいー。 じゃあ,まあ〈うん〉,じゃあ〈うん〉,じゃあ〈うん〉,あの,じゃあ〈うん〉,ほんとにいいのね?。 T: いいよ,いいよ。 じゃあさ,い,今ー,6時過ぎてるから,ちょっと7時に,【大学名】大の校門,西門だっけ,東門だっけ?。 I: うんうん,ああ,ああ,東門?。 T: 東門,うん,東門で待っててくれてる,待っててくれる?。 I: 東門で〈うん〉6時に〈そうそう、うん〉。 分かった,分かった。 T: 大丈夫?。 I: じゃあ,じゃあ,あと三十分くらいだよね。 T: そうそうそう。 I: うん,分かった。 了解。 T: はい。 じゃあ,またねー,うん〈はーい〉。 はい,これでロールプレイ終わりまーす。 I: あっ,はい。 T: えーっと,あの,えー,これから,あのー,これからお仕事,続けるんでしょう〈はい〉か?。 こちらで,今,わたし学校来ているんですけども〈はい〉,こちらの〈はい〉,えー,これからお仕事終わったら何,何かなさいますか?。 I: 今日ですか?{笑}。 T: あっ,はい{笑}。 I: 今日,今日はこれから〈うん〉共同研究の〈うん〉,その,今日の午後打ち合わせしててー〈はい〉,でー,その予稿集っていのがありまして〈ふーん〉,それを作って〈ふん〉,もう一人の〈ふん〉共同研究のメンバーに送るっていうことを〈はあー〉,あの{笑},家に帰ってからやります。 T: お忙しいですねー。 まあ,あの,いつ頃完成させなきゃいけないんですか,その論文って言うのは?。 I: あっ,博論?。 T: あっ,博論ですね。 I: 博論はー,この夏に書いて〈はい〉,8月いっぱいに初稿を〈ふーん〉完成したいなって思っています。 T: じゃ,がんばってください。 I: ありがとうございますー。 T: これでインタビュー終わります。 I: あっ,はい,ありがとうございました。