I: はい。
T: こんにちは,【T(姓)】です。
I: こんにちは,【I(姓・名)】と申します。
T: あ,【I(名)】さんですか?。
I: はい。
T: 【I(名)】さん,お国はどちらでしょうか?。
I: はい,えー,中国です。
T: 中国ですか。
I: はい。
T: 中国広いですけれども。
I: そうですね。
T: 中国のーどちらですか?。
I: 中国のー,あの,北部にある,【地名1】という都市です。
T: あ,そうですか。
I: はい。
T: そして,日本にいらしてから,どのくらいになるんですか?。
I: そうですね。
T: はい。
I: えーと,98年の10月に〈ええ〉,あの,参りました。
T: ええ
I: あと1ヶ月で,ぴったり10年になります。
T: あ,ああそうですね。
I: はい。
T: で,今は,じゃあ,お仕事をしてらっしゃるんですか?。
I:  そうですね。
T: はい。どんなお仕事か,ちょっと,伺ってもいいですか?。
I: はい。あのー,今,あのー,【会社名1】という人材派遣会社なんですけど。
T: はい。
I: 海外人材開発室〈ほー〉に,しゅ,所属しております。
T: はい。
I: あのー,お,主な業務は,あの,外国人労働者の〈はい,はい〉,あの,育成を行っております。
T: あー,そうですか。
I: はい。
T: 外国人労働者の育成ですか。
I: そうです。
T: はー〈はい〉,面白そうなお仕事ですね。
I: はい。
T: 分かりました。で,今,【地名1】ご出身ということですが。
I: そうです。
T: ちょっと,どんな所か〈はい〉,あのー,詳しく教えていただけますか?。
I: あ,はい。
T: はい。
I: あのー【地名1】は,ま,中国で北部の香港でゆわれてます。
T: はー,はー,はー。
I: はい。
   あのー,北部の香港と〈はい〉北部のしんじゅうとよくゆわれてるんですね。
T: ほー,ほー,ほー。
I: はい,あのー海があって〈はい〉,えー,一番いい〈はい〉,えー,季節は〈はい〉,夏です〈はい〉ね。
   ま,今は,一番,ほんとに,あの,素晴らしい季節になって〈はー,はー〉観光客も〈はい〉かなり〈はい〉,えー夏の間だけでも〈えー〉何百万人〈ほー〉,あの,【地名1】に入っています。
T: そうですか。
I: はい。そうなんです。
T: はい。
I: ま,合計人口,600万人万人がいるですけど〈はい〉,夏になると2倍になって,あのー〈そうですか〉,その〈はい,はい〉内陸〈はい〉あと,海外から〈はい〉観光客もかなり〈はい〉たくさん入ってきています。
T: えー,えー。 
I: あのー,【地名1】,有名な〈はい〉まつ,祭りは,8月のファッション祭りと〈はい,はい〉,あのビール祭り〈あー〉はい,〈そうですか〉5月は,かしわ祭りもあって〈はい,はい,はい〉,あの,市長はかなり〈えーえー〉あのー,祭りごとを〈はい〉重視して,お客さん,たくさん海外から呼んでます。
T: そうですか。
I: はい。
T: そう言えば,【地名1】って日本の企業に随分進出していますけど。
I: 3480社。
T: そうですか。
   そうなると,たとえば,工場なんかも進出して〈はい〉大気汚染とか,そういうの環境上の問題は起こってないんですか?。
I: そうですね。
   【地名1】は実はITのアウトソーシング〈あ,はいはい〉のいう基地になっているんですね。
T: はい。
I: 工場は,ほんとに少ないんですね。
T: はー〈はい〉,そうですか。
I: もともと〈はい〉,重工業という〈ええ,ええ〉ところなんです。 
T: はい。
I: やはり,工場だと,とても,ひろーい〈はい〉,あの,と,土地が必要ですね。
T: はい。
I: はーい。また〈ええ,ええ〉あのー,政府はそんな〈はー〉【地名1】を,そういう工場として,えーと,外国の企業に投資させようという考えは持ってないんですね。
T: そうですね。
I: はい。
T: そうすると,非常にいいかたちで…。
I: そうですね。
T: 観光地として
I: 環境は,ほんと,中国では〈はー〉,あのー,ナンバーふぁいふに,入っております。
T: はー,そうですか。
I: はい。
T: で,香港と言われるぐらい
I: そうなんです。
I: ま,栄えているし。
T: そうなんですか。
I: とっても栄えています。
T: で,あの,ちょっと環境とゆったんですけれども。
I: え,はーい。
T: でも,中国っていうと,どうしても,その環境問題で〈そうなんですね〉,あの,大気汚染とかで〈そうなんです〉,色々と出てますけど,それについては,どうお考えですか? 
I: そうですね。まあ,ほんと,【地名1】はよくナンバーファイブに入るって言われても,私,毎度帰ると,ほんとに,あ,なんか,あの空気は,ちょっとよろしくないなという感じは受けております。
T: ひどくはないけど,やっぱり。
I: ひどくはないんですが〈はい〉,やはり,あの〈はい〉,たとえば,一番〈はい〉違うところは〈ええ〉,日本の植物はかなり生き生きという感じの緑ですね〈はい〉。
   中国は,どこへ行っても,そういう緑の,その,しょく,見つからないはずなんですね。
T: はー。
I: はい,いちんち〔一日〕,例えばしら,白いシャツを着て,そど〔外〕に行くと,もう帰ってきたらかなり色が変わってしまうんです,はい。
   ま,【地名1】は,あの,なぜ,そうゆう環境,ま,他の,都市と比べると,かなりいい方なんですけど,
   やはり,まだ,例えば,車とか,あのーまた,ちょっと,中国のもともとあるそのじゅうこうぎょ〔重工業〕の工場からたくさんのあの汚染が出てきてると思うんですね。
   設備がかなり古くて,そういう点では,ま,とりあえず,ま,難しいじゃないかなって思うんです。
T: でも,そうするとね〈はい〉,いくらその経済発展して,GNPが上がったとしても,いつか破綻がくるんじゃないんですか?。
I: そうなんです。
T: 中国経済なり,社会が。
I: そうなんですね。
T: はい。
I: やはり,中国の政府も,かなり心配〈はい〉,されてると思うんですが〈ええ,ええ〉,あの,ま,NPOとか〈はい〉,NPO団体の〈はい〉,そのー環境関係のその人かなり,ま,ウェルカムになって。
T: そうなんですか。
I: ま,私の友達も,何人か【地名1】で〈はい〉,その環境の〈ほー,ほー,ほー〉あの,ことをやってる〈はい〉,あの団体に入ってるんですね。
T: そうですか。
I: はい。
T: で例えばね,そのーオリンピックの間は〈はい〉,え,偶数と奇数の車〈あー,はい〉通っちゃいけないとか北京言ってましたけど。
I: そうですね。
T: もしも,【I(姓)】さんが,そうゆう環境を考える,その何とか大臣だとしたら,どんな抜本的な〈そうですね〉案を考えますか?。
I: そうですね。
T: はい。
I: やはり,あの,一番重要なのは,さっきも申しあげたように〈はい〉,車の買い替えですね。
T: はい。
I: はい。
   特に,タクシーの量かなり多くって〈はい〉,あのーま,人口まもともと多いですから〈はい,はい〉,その車のせいけん〔制限〕するだけでは,解決にならないと思うんですね。
   やっぱ,車きちんとした,あの,あまり汚染ならないような車に変えたり,また,あの,その,きたない空気,外に出す量を,各工場に制限をかけたりすることも,重要じゃないかなって思っております。
T: そうですか。
   でも,制限をかけるといっても,やはり,利潤追求って方にいってしまうんじゃないんですか?。
I: そうですね。
T: どんな制限を,制限をするんでしょうか?。
I: 中国は,んー,中国は,ほんとまだ社会主義なので,はやり,その,きちんとやろうという命令を下せば,必ずあのー,各工場が,あのー,そのー,国の政策に従うと思います。
T: あ,なるほど。
I: はーい。
T: そうですか。
I: そうですね,はい。
T: 分かりました。あの,ちょっと話は変わるんですけれども〈はい〉,先ほど,えーと,お仕事今なさっていて〈はい〉,えー,外国人労働者の育成ですか?。
I: そうです。
T: はー,はー,はー,…。
I: はい。
   外国人労働者とあの外国人留学生両方の育成をやっております。
T: そうですか。
I: はい。
T: えーと,そのようなお仕事に就かれたのは,なんか,その,動機というか〈あー,そうなんですね〉,きっかけはありますか?。
I: 実は,私,えーと,大学の時は〈はい〉,あのー,ま,せんきゅうひゃくきゅうじゅう,あー,1998年〈はい〉,日本に来て,で,2000年の4月に,あのー【大学名1】に入りました。
T: はー,はー,…
I: で,2000年の時は,ほんと日本の,日本人の学生さんにとっても,たいへん就職難な時期だったんですね。
   で,留学生は,私の周り,そんなに,人数が多くないんですが〈はい〉,あの,優秀な学生さんしゅしょく〔就職〕できる人は,ほんに,10パーセントもなってないんですね。
   実際,私も,大学の時,ま,ずっとボランティアで,後輩の面倒を色々みて,で,自分はなかなか就職活動をやってないのに〈うーん〉,他人の就職活動,け,かなり力入れて,お手伝いさせておりました。
   で,あのー,私はそのとき,あのー,大学院に進学する予定があって,それで,あのー,皆さんに,あの,ぜひこれから,日本で,企業で働く,ま,私にとっても,事前の調査になるじゃないかなと思って,一緒に調査させていただきました。
T: はい。
I: ま,当時は,大学に,えっと,就職課に行って,就職は日本人と一緒にやればいいじゃないですか。
T: はい,ええ。
I: それはぐらいできなかったら,もうさっさと自分の国に帰ってください。
T: はい,はい。
I: とっても厳しい言葉をいただきました。
T: ほー,…
I: あのー,2004年は実際卒業して,経営学部の学生さんの〈はい〉3分の1就職ができて,文学部とか法学部とか,なかなか就職できなかったんですね。
T: ええ,はい。
I: 文学部は,ほぼ全員就職できなかったというのが事実だったんですけど,その後,大学院に入って,労働経済を〈ほー〉勉強して参りました〈はい,はい〉。
   でー,女性の働きについて〈うん,うん〉,ま,日本の〈うん〉その女性に対する,働くことをなかなかサポートしていないっていうか,サポート足りない〈はい〉。
   ま,もちろん10年前と比べたら,かなり進歩してるんですけど。まだまだ,あのー,政府の支援が足りんじゃないかなと思って,ま,女性とか外国人,その,働くことに,なんかおちら,力,私個人としても,なんか,力できたらと思って,で,その時,あのー,大学院の2年間,あの,アルバイト,ある会社にある組織に入っておりまして,そこで,あの今,【会社名1】の社長の【人名1】さんという,あ,あの,お年寄りい人と。
T: 素晴らしい女性ですよね。
I: そうですね。
T: 新聞でよく拝見してます。
I: そうなんです。
   お会いして〈ええ〉,で,ぜひ,これから,ま,日本の,私もそのとき勉強して,30年後,日本の人口は,ま,絶対,ちおく〔1億〕切る。
T: はい。
I: あのー,日本人だけでは,社会は,なかなか,ちょっと,ま,ちょっと,伸びないじゃないかなとおもって。
   これらか,外国人と女性についての働きについて,あの,もっと,私もサポートさせていただきたいと思って,で,社長に,あのー,自分で手を挙げて,あの,ぜひ,テンプに入って,外国人労働者,特に,留学生の就職支援をやりたいと〈分かりました〉,で,それで,入りました。
T: そうですか。
I: とても長い話でした。
T: はー,いえいえ,そうですか。
I: はい。
T: 素晴らしいですね。
I: いいえ。
T: で,確かに,日本のね,労働人口が減っていくっていうことは大問題で〈そうなんです〉,今,外国人受け入れが,いじょうな問題が起こってきていますよね?。
I: そうなんですね。
T: その,…
I: はい。
T: その計画ですね。
   でも,私は,それ,とってもいいことですけれども,その前に例えばニートですとか中高年の採用,それから今おっしゃったように女性の活用っていうのをもっともっとやるべきだと思うんですけど〈そうですね〉,その辺はどうお考えですか?。
I: そうですね。
T: はい。
I: ま,ニート〈はい〉の話も,実は昔も結構いっぱい出てきました。
   ニートは,まあ,200万人以上いらっしゃるっていわれてるんですれど,その200人のニートを100パーセント,全部,にひゃくま,万人のニートを100パーセント,働かせるっていうのは,実は,非常に,あの,難しいことですね。
T: はい,はい。
I: それより,ほんと,女性とか外国人の労働者に力,いれれ,少しでも,少しだけ,その教育の面では,あど,サービスの面では,力入れるだけで,もう,あの,そうですね,かなり効率いいじゃないかなと思います。
T: なるほど,効率の問題ですね。
I: そうな,効率の問題です。
T: 私も,留学生受け入れ,はん,賛成なんですけども。
   なんか,極端な意見でね,そんなに足りないなら,移民1000万人計画とかね,そういう意見も出てますよね?。
I: 出てますよね。
T: さかなかさんとかとか,それについては,どうお考えですか?。
I: 1000万ですね,それは,無理だと思います。 
T: えー,どういう点が無理でしょうか?。
I: そうですね,まだ各その,その市町村,全く,外国人の受け入れができていない。
T: ええ,はい。
I: ただ,あの,一言で1000万人。
   入ってきた後,困ると思うんですね。
T: はい,はい。
I: で,入ってきた後,その,みなさんまた,帰ってきて,帰ってしまうという可能性もありますので,で,やはり,その前に,あの,国民の中に少しづつそういう外国人とか,女性労働者のそういうあの必要性を浸透してゆかないと,あの,サポート,周りから得られないと,あの,これからも,もっと大変な問題になってしまう可能性もあります。
T: あー,そうですね。
I: はい。
T: ただ数だけを大きく〈そうなんですね〉,こういうんではないということですね。
I: そうですね。
T: じゃ,今,おしゃったそこは賛成なんですが〈はい〉,社会,日本の社会がもっと成熟して〈そうです〉,その外国人を受け入れるっていうのは,どういうことかっていう,そのシステム作りですよね?。
I: そうなんですよね。
T: その辺をそんな風にしたら,…
I: システム作りですね。
T: 良いと思うようになり,もし,たとえば〈はい〉,そういうことを作る,えー,責任者だとしたら,どんなことお考えになりますか?。
I: ま,とりあえず,移民,今,日本は,あの,たとえば,帰化するか,外国人の場合は,帰化するか,また,日本人になる。
   日本人になる可能性は,かなり,あの,あの高いんですね。
T: はい。
I: あの,に,ま,もし,その在住,永住にしたいならば,20年日本にいなければいけない,5年間以上の税金をはらわなければいけない。
   もうかなりたくさん厳しい条件を,あの,それってます。
T: はい。
I: 本当に優秀な方,日本で,あのーこれから永住を取りたい。
T: うん。
I: ま,日本の国籍になりたいという,国籍に入りたい人もいると思うんですが,やはり,みなさん永住権を得て,で,日本と中国との懸け橋になりたいというのは,本音ですね。
T: はい。
I: で,その永住権のシステム,もう少し,あのじゅう,柔軟化にして,就労ビザとか就学ビザとか,あの,ま,1年1年でいうより,ほんとに,あの,緩めて,あの,3年間ちゃんと与えた方が,みなさん取っても,なんか,何回も入管に行って,ま,会社,正直,会社からそんな入管に行く時間は,自分のプライベートにしてくださいという,そういう会社はほとんどですから〈はい〉,はい,そうゆうような面も〈なるほどね〉全部,あの含めて,外国人に,たくさんの法律,良い法律作って欲しいです。
T: なるほどね。
I: はい。
T: だから,やっぱり会社の意識も変えなきゃいけないし。
I: そうですね。
T: ルールづくりですね。
I: そうなんですね。
T: でも,一方でね,あのー,いくらシステム作っても,日本の例えば大学があんまり魅力ない,会社そのものが今魅力ない,元気ないですよね?。
I: そうなんですよね。
T: という意見も聞くんですけれども。
I: はい。
T: どうでしょうか?。
I: そうですね。
T: はい。
I: それは,ほんとに,えっと,人によると思います。
T: はい。
I: はい。あの,ま,外から見て,とても元気ある企業でも実際入ったら〈うん,うん〉,とんでもない所であったり。
T: はい。
I: ま,外からも全然元気がないと思ってる所でも,入ったらその部署は周りほんとにいい人ばっかりで,あの,みなさんのサポートで,自分,成長できる部署になってるかもしれないし。
T: はい。
I: それは,ほんとに,あの,ん,そと外見から見て,見るだけでは何も決められないんですけれど。
T: はい。
I: ま,やはり,個人〈はい〉あの入って,他人変えることはとてもむつかしいですけど,自分はどうやって,環境少しずつ変えていけばいいじゃないかなと思います。
T: なるほどね。
I: はい。
T: はー,はー,はー,ま,人にもよるしということですね。
I: そうですね。
T: はい。
   で,あのちょっと話は変わりますれ,お忙しいとは思うんですけど,趣味は何でいらっしゃいますか?。
I: 趣味ですね。
T: はい。 
I: はい。
   あのー,そうですね。
   私の趣味は〈はい〉,実は,写真撮影ですね。
T: ほー,そうですか。
I: はい。
T: どんな写真をお撮りになるんですか?。
I: そうですね,実は旅行が大好きで〈はい〉,で,旅行は写真撮るために,旅行に行くんです。
T: ほー,…。
I: はい,日本の各地に行って,あの素晴らしい,例えば文化とか,あの,素敵な風景,写真を撮って,葉書きにして,国の友達に定期的に送ったり,ま,日本の素晴らしい所をお伝えしたいなといつも思っております。
T: あー,そうなんですか。
I: はい。
T: じゃ,よくその休みの日には行って。
I: そうですね。
T: はい。
I: カメラ,常に,あの,そばに置いてありますので。
T: そうですか。
I: はい。
T: いいですね,それはね。
I: はい。
T: で,あの,え,ま,写真っていうと,報道写真なんかでね,あの,日本の場合は,非常にその,えー,事故ですとかね,事件現場で非常にそのー〈そうですね〉,もう,なんでしょう,その,被害者のことも考えずに〈なるほど〉取り続けるというようなことが,よく留学生から〈そうですか〉,問題視されるんです。
   その辺は,【I(姓)】さんはどうお考えですか?。
I: そうですね。
   でも,ほんとに,あの,ま,歴史よく,例えば,歴史は〈はい〉,なかなか皆さんあの触りたくない日中戦争の話であったり,でもそういう昔の話だったら忘れてしまった方が良くないってよくゆわれるんですけれど,やはり,写真という形にしかりしないとほんとに忘れてしまうかもしれないですね。
T: はい。
I: あの,いったい〔痛い〕かもしれないんですけれど,その痛みをきちんと覚えるために,私は必要だと思います。
T: うーん。 
I: そうですか。
T: はい。
I: はい。
   ま,被害者にとっては,とても残酷なことかもしれないんですけれど,実際,あの,被害者はそゆこと忘れることす,実は,自分にとっては一番苦痛じゃないかなと思っています。
T: うん,うん,うん,…
I: はい。
T: そうですか。
I: うん。
T: だから,やっぱり必要だと,…
I: 必要だと思います。
T: だけど,その,なんてゆんでしょ,マスコミの行き過ぎっていうのがありますよね?。
I: そうですね。
   その度合いが,ちょっと,超えてしまったら,良くないと思います。
T: ええ。
I: はい。
T: あと,逆に統制してしまうっていうのもありますよね?。
I: うん。
T: せっかく,良い写真,ま,その世の中に訴えたいのに〈はい〉,えー,出してはいけないってゆう統制があったりも〈あー〉,あ,それは,日本ではないですけどね。
I: 日本はないですよね。
T: はい,他ではあったりもしますよね。
I: なるほど。
   そうですね,ま,中国ではよく言われてるんですけれど,…
T: はい。
I: そうですね,それは,ほんとにあのー,そうゆうこと,その場合も仕方がないと思います。
T: そうですか?。
I: はい。
T: でも,やっぱり真実をうまく,国民なりに伝えていかないと,正しい情報が伝わらないと怖いんじゃないんでしょうか?。
I: そうですね。
   例えば,日本は「言論の自由」という社会ですけど,昔,ま,昔からは,そうではなかったんですけれど,あの,中国はこれから少しづつ言論の自由の社会になるはずですけど〈はい〉,やはり,まだ,あの国民の,例えば,どのくらいきょうゆく〔教育〕を受けられたことがあるとか,みなさん,かた,かた,片方だけ,あの,見て,これは全て事実だとおも,思い込んでしまう可能性もありますので,そのため,政府は,誤解されないように,これも,見せない方がいいとか,あの,こうゆうことをやると,あの,暴動を行ったり,ちょとあの危険があるとか,ま,そうゆう政府の心配してることも理解できるんじゃないかなと思います。
T: ま,それぞれの国でいろんな事情がありますよね。
I: そうなんですね。
T: で,あの,日本のあのいろんなことにご興味があるっていうことなんですけれども。
I: そうなんです。はい。
T: やっぱ,そうゆうと,日本のテレビで,よくドラマとかもご覧になりますか?。
I: そうですね。ドラマ,正直にあまり見ないです。
T: あー,時間があまりないんですね,きっとね。
I: そうですね。
T: はい。
   映画はいかがですか?。
I: 映画は,よく見ます。
T: 日本でご覧になって,とても面白かった映画って何ですか?。
I: あー,そうですね。
   日本で観た面白い映画…
T: んー,…
I: あ,ちょっと,いきなり思い出せない。
T: ええ,ええ。
I: 最近,…
T: あのー,最近ご覧になった,何でもいんですが。
I: 最近,んー,そうですね,あのー,アメリカ映画は,実はよく観て,…
T: あ,けん,結構です,もちろん,じゃあ,それ,はい。
I: この前観た,あの,ハプニングという映画がありまして。
T: ちょっと私,分かりませんので,ストーリーを,詳しく教えていただけますか?。
I: あ,はい。
   とても複雑なストーリーです。
T: そうですか?。
I: はい。
T: はい。
I: あの,ニューヨークの,その,大きな公園で,急にある日,ひと,パタパタと死んでしまいます。
T: はい。
I: はい。急に,なんか,その公園にいる人,みんな死んでしまったり,自殺を行ったり,どうしてそうゆうことなったか,あの,アメリカ政府も一生懸命そういう理由を探ってたんですね。
T: はい。
I: えー,でも,その理由なかなか解明せずに,東北部ニューヨークから北の方に蔓延していってたんです。
T: はい。
I: で,それは,なぜ,そういうことになったか,テロか,あの,また何かウィルスか,とても,あのアメリカではとても話題,もう全てのあの他では,話題になって,えっと,実際は,その,最後分かったのは,植物の原因で〈ほー〉,最近環境の問題もそうなんですけど,かんきょはかい〔環境破壊〕で,あの,たくさんの植物の,あの,とても複雑のなか,生物学のような話になってるんですけれど。
   で,そういう原因で,植物も,あの,ま,人間の体に対する反応をして,で,人間の体に対するダメージを起こすというというような話の映画だったんですけれど,ま,とても恐ろしいあの映画なんですけど,それを観て,ほんとにあの,もしかしたら,ある日,急にま,ほんとに,そうゆうことは,ほんとのことになるかもしれないという非常にあの私もあの夜,眠れなくなって,はい,そうですね。
T: そうですか。
I: ま,「物語」は,もっと詳しく色々しゅうでしと,どういう風に死んでいくという話。
   あと,みなさん,どういう風に解決していくというような話だったですけど,ま,最後のエンディングの部分は,みなさん,やっと,あー,この災難が終わったと思ったとたんに,ロンドンでもフランスでも同じようなことでも起こっています,そうゆうエンディングでしたね。
T: あ,そうですか。
I: はい。
T: これから,ほんとに,何がね〈そうですね〉,起こるか分からないですよね。
I: あの,植物とか,ほんと,ま,そうゆう私たちにとっては未知の世界ですから。
T: はい,はい。
I: はい。
T: ええ。
I: あの,ほんとにおそらしい〔恐ろしい〕世界だなと思いました。
T: で,今後ね〈はい〉,その,鳥ウィルスとかいろんなことがそうですけれど,世界中その国だけで済まないですよね。
   例えば,鳥ウィルスなんかにしても,もうちょっとどういうような連携をとっていくと,もう少しうまく,あの,そうゆうことが抑えられると思いになりますか,システム作りとしては?。
I: そうですね。システム作りとしては,例えば,先進国は,たくさんのいい技術が〈はい〉お持ちであるのでしょうか?。
T: はい,はい,はい。
I: その技術は,あの,その,全部,隠して〈はい〉,他の国に見せないっていうことを止めて〈はい〉,ま,皆さんに積極的に〈うん〉,こゆことはこうなるんですよ〈うん〉,これは危険だよ〈はい〉,ま,宣伝していく活動を〈はい〉積極的に〈はい〉やっていただきたいですね〈はい〉。
例えば,あのー,発展途上国から見ると,皆さんほんと色々なんか積極的に取り組んでいきたいん〈はい〉ですが〈はい〉,やはり,まだ技術とか〈はい〉,まだその情報の面では〈ええ,ええ〉,あの不足して,あのー色々〈はい〉変な汚染,起こしたり〈はい〉することもあります。
T: ええ。
I: はい。
T: ただ〈はい〉でも,そうすると今度は〈うん〉あのー,えー,発展途上国の方々が,逆に〈はい〉,先進国が〈はい〉,やのー,またか,か,大気汚染の問題でも何でもね〈うん,うん,うん〉,今度,逆に反論してきたりしますよね。
   もっとやらなきゃいけない,先進国は〈うーん〉。
   えー,犯した〈うーん〉,ま,今までのね〈うーん,なるほど〉,その環境問題でも〈そうですね〉,そこがやっただろうっていう意見が出てますよね?。
I: そうですね。
T: こないだの会議でも。
I: そうですね。
   ま,今までは,あのー〈ええ〉,もう,あなたの国は今まで〈はい〉たくさん汚染してきたんだから〈ええ〉今さらっていう発言確かに,あの,ま,昔からも〈ええ〉よくあったんですけど〈はい〉,そゆことは,あの,ちゃんと受け止めて,ま,確かにそゆことがあったっていう,ちゃんと会話しないと,あのー,いつまでも議論になって〈なるほど〉,何にも解決しないじゃないかと思います。
T: そうですね。
   やっぱり,ぎ,あの,い,は,話合いですね。
I: そうですね。
   コミュニケーションを取るのが大事です。
T: なるほど。
I: はい。
T: もっともっとお話伺いたいんですが〈はい〉,あのちょっと時間がありませんので,ここからちょっとロールプレイをしたいんですけども〈はい〉,ロールプレイってご存知ですか?。
I: はい。
T: じゃ,あのーですね,えー,大学院では何かサークルか何か入ってらっしゃいましたか?。
I: 大学院では〈ええ〉,そうですね,サークルはやりません。
T: じゃ,ゼミで,えーと〈はい〉じゃ,ゼミの仲間で〈はい〉,えー,ある小さな講演会をすることにしました。
I: はい。
T: そして,【T】さんは実行委員長で〈はい〉,で,私は,えー,大学の学長です。
I: あ,はい。
T: 【S】学長です。
I: し,はい。
T: そこに,講演を頼みに来てください。
I: あ,分かりました。
T: はい。
   私の専門は,えっとー,労働問題ですので。
I: あ,はい。
T: はい。
   どうぞ,あの,いらしてください。
I: はい。
T: はい。
I: あ。
T: あの,学長には会ったことがない,ということで。
I: あ,なるほど。
T: どうぞ。
   はい。
I: はじめましてましてではなく?。
T: はい,どうも。
I: ごめんくださーい。
T: はい,どうぞー,はい,はい。
I: あ,お忙しいところ,大変申し訳ございません。
T: あ,はいー,はいー。
I: 少々お時間頂いてもよろしいでしょうか?。
T: はい,どうぞ。
I: はい。
T: はい。
I: 実は,あの,私,えー今,修士1年生なんですけれども,あのー,今回10月に〈はい〉労働経済学の〈はい〉,そのー,東京大学と連携してるワークショップがございまして〈はい,はい〉,そちらでは〈え〉,あのー,ぜひ,あの,学長先生ご専門なので〈ええ,ええ〉えー,5分ほどのスピーチをしていただけますでしょうか?。
T: えっと,どのような話がよろしいでしょうかね。
I: そうですね。
T: はい。
I: 学長先生のご専門が労働経済学を聞いて〈はい〉おりますが。
T: はい。
I: はい。
   あの,ぜひ学長先生のその,あの,大学院の専門から〈うん〉,今までのキャリアまで〈あ,はい,はい〉の,その皆さんにはげ,励みになるような〈あー,はい,はい〉お話をいただければ,はい,幸いです。
T: そうですか。
   対象者といいますか〈はい〉,お聞きにいただく方は,どんな方がいらっしゃいますか?。
I: はい。
   え,対象者は〈はい〉,あの,そうですね,えっと,お茶の水女子大学の〈はい〉,そのしゅ,労働経済関係〈はい〉に〈はい,はい〉,興味ある学生さん〈はい〉と,あと,ま,東京大学〈ええ〉と連携しておりますので〈はい,はい〉,でそちらの,あの,学生もたくさんお越しいただくかと思います。
T: あ,そうですか。
I: はい。
T: 分かりました。
   それで,えっと,いつでしょうか?。
I: 10月の〈はい〉17日〈ええ〉,金曜日。
T: あ〈はい〉,そうですか。
I: あの,時間は,午後の2時から〈あ,はい〉,はい。
T: 分かりました。
I: ご都合はいかがですか?。
T: たぶん大丈夫だと思いますので〈はい〉,ちょっと,そちらに,あのお名前とあのーご連絡先を,ちょっと書いといていただけますか?。
I: はい,かしこまりました。
T: はい。
I: はい。
T: はい,はい。
I: はい。
T: はい,じゃあ,それ頂きますね。
I: はい。
T: じゃあ,あの,また,追って,ご連絡しますね。
I: はい。
T: はい。
   今日は,…
I: お忙しいところ〈はい〉,…
T: どうも,はい。
I: ありがとうございました。 
T: はい,どうも。
I: 失礼いたします。
T: で,これでロールプレイ1つ終わります。
I: はい。
T: で,次のロールプレイは,今度はあのゼミのお友達。
I: はい。
T: 仲のいいお友達で,日本の方,誰かいますか?
I: そうですね。
T: ええ,名前が何でしょう?。
I: えっと,小林さん。
T: 小林さんですね,その人だと思ってください。
I: はい。
T: その小林さんに,仲のいいお友達に〈はい〉,えっと,今のあったことを,ええ,次の日に,…
I: 同級生ですか?。
T: はい。
I: はい。
T: とても仲のいい友達ですね。
I: はい。
T: はい。
   【I(姓)】さん〈はい〉,昨日なんか行ったんでしょ?。
I: あ,はい。
T: 【T(姓)】先生のとこに。
   どうだった?。
I: そうですね。
   もう,ほんとに,優しい先生だったの。
T: うん,あ,ほんと。
I: あー,はい。
T: それで?。
I: えー。
T: あのー,何だった?。
I: 受けてもらった。
T: ほんと。
I: はい。
T: えっと,ちょっと,どんな先生だったか教えて。
I: そう,確かに,労働経済を,専門してらっしゃる〈うん〉,あの,うちの学長先生ですね。
T: うん,うん,うん。
I: ええ。
T: それで?。
I: そうですね。
T: もうちょっと教えてよ。
I: ま,その,学長先生,大学院卒業後,あの,キャリア,今までのキャリアまでの話を,あの,していただけるそうですね。
T: あ,ほんとにー。
I: はい。
T: よかった,よかった,じゃ,一緒にお昼食べよう。
I: あ,よろしく。
T: うん。
I: 行こう。
T: あのね,じゃ,ちょっと,もう一つだけロールプレイいいですか?。
I: あー,はい。
T: ですから,あ,はい,どうぞ。
   それでよろしいです。
   ちょっと読んでください。
I: はい。
T: はい。
I: あなたは,アパートのじっしつ〔自室〕で,勉強しています。
   でも,部屋の前で,子どもがうるさく遊んでいます。
T: はい,いいですか?。
I: はい。
   子供に静かにするように,言いなさい。
T: はい,いいですね。
I: はい。
T: はい。
   おねえちゃーん。
I: はーい。
T: 元気?。
I: 何してんの?
T: ん?,毬つきしてんの。
I: おねちゃん,忙しいよ。
T: ほんと?
I: 勉強しなくちゃ。
   うーん。
T: でも,一緒に遊ぼうよ。
I: いやー,ちょっと,うるさくするとね,お姉ちゃん,勉強できなくなっちゃうのよ。
T: うん。
I: 勉強できなくなるとね,お姉ちゃん,ここで住めなくなっちゃうのよ。
T: ほんと?。
I: そう,一緒にね〈うん〉,あのこれからも遊びたいのに,静かにしてくれる?。
T: でも,これくらい,こんなのうるさい?。
I: うーん,お姉ちゃんねー。
T: うん。
I: 今ね,静かにね,今,色々,トピックを考えてるのよ。
T: と,トピック?。
I: もうちょっと,そう,もうちょとね,あの,色々,物を書かなければいけない。
T: あ,なんかよく分かんないけど,お姉ちゃんが困るんなら,静かにするね。
I: ありがとう。
T: うん。
I: 助かったね。
T: うん。
I: また来週遊ぼうね。
T: うん,お願いね。
I: はーい。
T: うん。
I: いってらっしゃい。
T: ありがとうございました。
   こんな子供と話したことって,ありますか?
I: あんまないですね。
T: そうですか。
I: はい。
T: えっと,今日は,もう7時半ですけど,これから〈はい〉どうなさいますか?
I: そうですね。
T: はい。
I: あんま予定はないんですけど,友達と食事して,…
T: ええ,ええ。
I: ええ,帰るかなと思います。
T: あ,そうですか。
I: はい。
T: 今日ほんとにお忙しいところ〈いいえ〉,どうもありがとうございました。
I: いいえ,こちらこそ,ありがとうございます。