T: それではよろしくお願いします。 I: よろしくお願いします。 T: はじめまして。 I: はじめまして。 T: 私は【T(姓)】と申します。 お名前をお願いします。 I: はい,えっと,【I(姓・名)】と申します。 T: 【I(姓・名)】さん〈はい〉。 えっとー,お国はどちらですか?。 I: えと,中国です。 T: 中国の方ですか。 いつ日本へ来ましたか?。 I: えー,7年前ですね。 T: はー,あ,そうですか,あー。 I: はい,2001年の10月… T: あー,そうですか,あー。 I: に日本に来ました。 T: あー,じゃー,もう,7年前というと,日本もずいぶん変わったんじゃないですか?。 7年前と今とでは。 I: あー,ずーっと東京にい,いますので〈うーん〉,あんまり東京の変わってるところか感じなくて,逆に中国に,あの,帰国するとき〈うーん〉,あのー,国内はすごく変わったな,と感じています。 T: はー,あー,えと,【I(姓)】さんは〈はい〉おく,場所はどちらですか,中国の?。 I: えと,遼寧省の瀋陽。 T: あ,瀋陽〈はい〉。 じゃ,7年間で行ったり来たりするうちに瀋陽はずいぶん変わられたということですね。 I: そうですね。 街はむかし,あの,2階建てのちっちゃいの,あのー,なんていうか,建物がすごく多くって〈ふーん〉,今,もう全部なくして,あの,高いビルとか,もうきれいに,あの,マンションとかになっていますね。 T: あー,そうですか〈はい〉。 じゃ,いま建物のようすを教えてくださったんですけれども,ほかにどんなことが大きく変わったと【I(姓)】さん,思われますか?。 I: えーと,やはり物価が高くなっているなー{笑},とすごく実感しています〈ふーーん〉。 あの,とくに食品とか生活用品の部分は,あの,以前よりずいぶん高くなったなーと〈ふーん〉かんが,うん,感じていました,はい。 あと,やはり,あの,買い物のさいに,あの,外国のブランド品,ずいぶん増えたなっていう感じもします。 T: ふーん,じゃ,いい面ばかりではなく,そのように物価が高くなっているである〈{笑}〉とか景色・景観が変わったっていう悪い面もあるんですねー。 I: そうですねー。 T: そのへんについては【I(姓)】さんはどう思われますか?。 自分のふるさとがどんどん変化していくということに関しては,どう思われますか?。 I: やはり経済の発展とともに,あの,街の風景であったりとか〈ふーん〉,ま,人間関係であったりとか,人間の感情であったりとか,そういうもの変わるのが仕方ないかなと思っていて〈ふーん〉,でも,やはり,あのー,ちょっとびっくりしたのは,あの,経済,も,どんどん,あの,なんていうか,上がっていくにもかかわらず,やはり,なんというか,市民の,なんか,うーん,マナーとか〈うん〉,そういった礼儀の認識はまったく経済の発展についていけない部分は,ちょっと悲しいなー{笑}と思います。 T: ふーん,じゃ,その,瀋陽の街の人たちの,その,マナーとかを向上させるためには,どんなことを,その,瀋陽^の役所はどういうことをすれば〈{笑}〉マナーが良くなると【I(姓)】さんは思われますか?。 I: うーん,かなり難しいと思います〈うーん〉。 例えば,あのー,交通であれば,あの,ちゃんと信号を守って,あの,歩くの人も車を運転する人も,またごみ捨てるとき,いま瀋陽も,あの,日本と同じく燃えるごみと燃えないごみ,分けて〈はー〉,はい,いまやっているんですが,うーん,でも,なかなか分ける家庭が少ないみたいで〈はー〉,あと,ごみ置き場,指定されてるところを置くんじゃなくて,あの,ち,近いところも捨てたりとかするのが,あの,目に見えるものなので,そういうのがやはり,なんというんだろう,教育とかより,ここに住む人たちは,この場所が好きで,この場所を守りたい〈ふーん〉という気持ちをさせないと,みんな自主的にやるのが難しいんじゃないかなと〈ふーん〉思います{笑}。 T: あー,じゃー,その,取り組みもしているけれども,人の気持ちが変わらなければというところ… I: そうですね,はい。 T: かと思うんですけれども,もし【I(姓)】さんが,その,し,市民の,グループ,グループの代表だとしたら,政府のほうにどういう働きかけをすれば〈うーん〉もっと取り組みがよくなると思いますか?。 I: はい,やはり,今まで中国で国内,ま,人口が多いにも関係あるし,やはり国内の部分で,自分たちを,あのー,ま,発展して,なんとか,まわっているみたいんですが〈ふーん〉やはり今後は,瀋陽とか中国国内だけではなく,もっと多くの,例えば,あのー,国連のなんとか会議,ま,瀋陽で行いますとか,〈ふーん〉そういった,もっと海外からの目線であったりとか,海外の人を持ってるマナーであったりとか,あのー,ま,世界の基準,はもっと瀋陽の人に伝えて,それで海外から来るお客さまも,ほんと,そういう基準で,あの,ほ,行動しているようすを見せて,たぶん,それ,やっと,あ,自分たちはまだついていけない状態なんだなーということを,あの,分かってもらえるんじゃないかと思います。 T: あー,なるほど,分かりました。 ありがとうございます。 さきほど,そのー,経済発展している反面,人の感情の部分が,あの,あまり良くなくっているんじゃないか〈ふーん〉というのは,具体的にもう少し教えてください。 以前とど,どのように人の感情,感覚っていうのが変わったんですか?。 I: そうですね。 瀋陽だけではなく中国でも,ま,人口多いんだけれども,ま,いまどんどん高齢化とか少子化になっているのが,あのー,傾向なんですね。 ただ,やはり,あの,夫婦両方働いて〈うーん〉,昔も夫婦両方働いているんですが,あの,昔よりやはり労働時間が長くなったりとか〈ふーん〉,特に忙しい職種,業種,あるいはもっと上に目指したい,あの,若い人はどんどん増えているのはいいことなんですが,でも,やはり,自分をそこまで育ててくれた親への恩返しであったりとか〈うーん〉,卒業した学校への恩返しであったりとか,まー,出身の地域への恩返しとか,そういう考え方は,あの,あんまりないみたいんですね〈うーん〉。 なので,自分のこと忙しくなって,もー,精一杯になっていて,もう,周りがどんどん見えなくなっているのも現状じゃないかなと思います。 T: ふーん,じゃ,それについて【I(姓)】さんはどう思われますか?。 そういう今の現状について。 I: うーん,そうですね。 そこも難しいところ,あの,しんせん〔先進〕の,あの,国,アメリカであったりとか日本であったりとか^でもこういった問題は社会問題になっているのも現状なので,まー,何をしたらすぐ改善できるというのか方法があんまりないじゃないかなと思います〈ふーん〉。 ただ,やはり,あのー,ま,子どもを育て,いる最中,やはり,よく子どもとコミュニケーションをとったりとか〈ふーん〉,あのー,なんていうんだろ,あの,教育のなかで,仮に,子どもが,ね,年をとったら,やはり,あのー,自分の子どもと,もっと,あの,遊びたいとか,そういう気持ちもあるってことは,やはり,親からお願いじゃないんだけれども,こういう気持ちを伝えることも大事じゃないかなと〈ふーん〉思います。 T: はい,分かりました。 ありがとうございます。 と,さきほど,そのー,恩返しという話が出てきましたけれども,自分の育った街であるとか,育ててくださった方への恩返しということーで,今,中国ではやはり,優秀な人材〈うーん〉,優秀な人たちがどんどん海外へ出ていて,… I: そうですね。 T: 政府も対策をというほうになっていると思うんですけれども〈うん〉,そのことについて,優秀な人がどんどん海外へ出ていることについて,【I(姓)】さんはどう思われますか?。 I: ・・・はー,やはりー,えーと,たぶん,国としては,あの,あんまり望ましくないことだと思います。 やはり,より優秀な人材は国内に残すことによって,また新たの,あのー,なんていうか,発展はできるという面から見ると,やはり今,政府であったりとか,あの,上の人をやはり,人材をここに残したい。 ただ,あのー,個人としてはやはり,今まで学んだものであったり,あのー,今後,あの,やりたい仕事,とか,そういった環境がある場所にいたいというのも分からないでもないので,あの,私も同じ感情を持っているので,そこはやはり,あのー,なんていうんだ,ずっと海外にいることでも国に貢献することできるし〈うーん〉,あの,国内にいる,ずっと国内にいるでも,ま,海外への,あの,国際コミュニケーションもできるので,そこはやはり,あのー,個人の仕事の,なんていうんだ,仕事,もっと,あの,仕事,やりやすいように,はい,したほうがべつにいいんじゃないかと。 T: あー,なるほど,そうですよね〈はい〉。 そのー,海外にいても国への貢献はできるっていうところで,いま日本でお仕事されている【I(姓)】さんが,その,お仕事,お仕事,もしくは日本での生活を通して国へ貢献,どのようにできると考えていますか?。 とくにお仕事を通してっていうのはぜひお聞きしたいんですけれども。 I: はい。 ま,今,わたし,あのー,ある音楽系の,あのー,専門学校で,あの,ま,留学生センターの先生として, いま,あの,仕事をしています。 やはり,あの,中国では,まだ,あのー,音楽とか音楽の技術,とくに,あのー,コンサートスタッフ系のPAとか,あの,エンジニア系,音楽エンジニア系の,あの,仕事とか,あの,勉強にかんしては,それほど詳しい,あの,学校,あんまりないんですね〈ふーん〉,うん。 なので,たとえば中国の音楽の大学,卒業している学生さんは,もうちょっと技術を磨きたい,であれば,うちの学校を紹介して,まだこっち卒業したら,まだ中国に戻られるとか〈ふーん〉,やはり,あの,教育にかんしては,あの,国籍とか,あの,じゃなく〈ふーん〉,やはり,よりいいものを取り込んで,まだ今後の仕事につながっていくのが〈ふーん〉いちばんいい形になるんじゃないかなと思っていて〈ふーん〉,今,はい,国内のこういった希望をされる学生さん〈ふーん〉にも声かけて,あと,やはり,いま,あのー,日本にいる外国人留学生は,やはり日本に残って仕事したい方は,あのー,けっこう多いので{笑},そういう方にかんしては,あ,じゃー,ぜひ日本に残ってと一言だけではなく,じゃ,日本に残したら,ま,どういう仕事をしたら,自分によりいい仕事ができるとか〈うーん〉,あ,それよりももしかしたら,あの,中国とか韓国とか台湾に戻られて〈うーん〉,また,もっと,あの,違う世界があるんじゃないかという,いろんなアドバイスをすることも〈ふーん〉,あの,ま,直接じゃないんだけど,あの,いろんな国に〈うーん〉,あの,貢献できるんじゃないかなと思います。 T: うーん,分かりました。 そのように【I(姓)】さんのような方が日本の教育機関で,また,に,あの,中国から来た学生さんを中国に送ったりとか,もしくは日本で就職ってことも〈ふん〉関係しているってのがすごく分かったんですけれども,で,そうなると,ますます,そういう優秀な人材が国へ帰らないって可能性もあるのかなって,ちょっと思ったんですが〈うん〉,例えば【I(姓)】さんが政府の機関の役所にいる方,役人だとしたら,どういう取り組みをすれば,帰ってきて,中国で,その力を発揮するように帰国してもらうことが,どのようになれば,すれば,魅力的な,になると思いますか,より帰ってきてもらえるようになると思いますか?。 I: うーん,そうですね。 あの,昔は,中国,けっこう,あの,金銭面で,あの,より高い給料出して戻って〈あー〉きてくださいという呼びかけがけっこう多かったんだけれども〈うーん〉,でも,あの,今から見ると,そんなに効果が,あのー,そんなにいい効果が出てないじゃないかなと思います〈うーん〉,はい。 やはり,あの,仕事に,あの,熱心を持ってる,あのー,方とかわざわざ海外に行って,より高い知識を身に付ける方にかんしては,やはり仕事の雰囲気,職場の環境,あるい,今後,自分の仕事に,あの,より上に目指せる,そういったポジションがあるかどうか〈うーん〉というところはけっこう重要じゃないかなと思います。 なので,もし,わたし,政府の人間だったら,やはり,より,いきなりより高い給料,あの,別に低い給料出すって言ってるわけじゃないんだけれども,でもいきなり,あの,より高い給料とか,部屋あげるとか,車あげるとかより,やはり,あなたの研究とか,あなたをやりたい仕事にかんしては国はこういうこういうこういうサポートをしますよ,あのー,のちのち,あのー,ほんと仕事できた人間にかんしては,まー,より上の地域であったりとか,よりもっと,あのー,重要な役割を与えることもできますよ,とか,そういう,そうしたほうが,あのー,まー,自分,ちゃんと未来を持ってる,あのー,自分の未来を考えて仕事をしてる人間はより戻りやすくなるんじゃないかなと思います。 T: ふーん,そうですか。 分かりました〈はい〉。 ありがとうございます。 と,少し話は変わりますが,【I(姓)】さん,趣味はなんですか?。 I: えーと,趣味はたくさんありますが… T: あー,そうですか。 I: はい,あの,基本的,音楽とか〈ふーん〉,あの,スポーツ観戦とか〈ふーん〉,あと,特に,あのー,マンガ,アニメ,ゲーム〈ふーん〉,ふん,はい,大好きです。 T: あー,そうですか。 今,やはり,日本に留学に来る中国の学生さん,台湾の学生さんの中にも〈ふーん〉アニメやマンガを通して日本を知るっていう学生さん,多いんですけど〈うん〉,中国でも若い人の日本への入り口っていうのはマンガやアニメが増えてますか?。 I: そうですね。 わたしも完全にちっちゃいころから日本のマンガを読んで〈ふーーーん〉アニメを見てゲームをやって,それで,あの,自分も美術大学,卒業したので,あの,こういった流れで,もう,しぜんに日本に来たので〈ふーん〉,今,いろんな若い人も日本語を勉強するきっかけは,やはり,日本のアニメであったりとか〈ふーん〉,マンガであったりとかゲームであったりとかのほうが多いんですね。 T: ふーん,あー,マンガやアニメが入り口になってる学生さん,多いと思うんですけれども,マンガのなかで使われている,そのー,表現であるとか,または暴力的なシーン,内容〈うーん〉で,その,影響が良くない部分もあるかと思うんです。 とくに,ま,表現の部分では,話すときには使わないようなものがあると思うんですけれども,そういう,入り口として,日本への入り口としてのマンガが果たしてる役割,または〈うんうん〉悪い面ていうのは,どうお考えですか? I: そうですね。 基本的,中国で放送とか〈ふーん〉発売されるものに関しては,一度,国の審査を受けて,だから,ある程度,その,あの,ま,セクシーな部分であったりとか,そういった,ちょっと暴力っぽい部分〈ふんふん〉であったりとか,ある程度,あの,許可されているんですね〈ふーん〉。 とくに昔,あの,中国でアルバイトしてるとき,やはり【マンガタイトル】とかマンガに関しては,ちょと,あのー,水着しか着てない女の子に,ちょっと服をきかせる〔着せる〕とか〈はー〉,ちょっと直してる部分もあるんですね〈ふーん〉。 なので,そういう部分に関しては,あんまり,あのー,若い人たちに,その,悪影響,与えてないじゃないかなーと〈ふーん〉,はい。 ただ,やはり,内容によって,ま,多少に,ちょっと,先入観がいれ^てしまう〔入ってしまう〕ケースはあるんだけれども,基本的にそんなに影響がないじゃないかなと思います。 T: そうですか。 じゃ,その,マンガやアニメが入り口で,その,日本に興味を持つことに与える影響ってのはいいことが多いと思われていますか?。 I: そうですね。 わたしの世代から見ると,やはり,あのー,ま,教科書で,例えば学校で勉強してる日本に関するイメージ,やはり戦争の部分しかなくって〈ふーん〉,ほんとの現代の日本はなんなんだろうとか,いま日本,どうなってるんだろうとか〈はー〉,全く教科書の中ではなかったんですね〈ふーん〉。 なので,やはり,アニメとかマンガに通じて,あ,日本て,みんな,東京の人,温泉,行くんだったら箱根だねーとか〈あー〉,あのー,もみじとか桜,見に行くんだったら金閣寺だねーとか,やはり,そういうー,あのー,ま,部分部分でもあるんだけれども,こういう,マンガとかアニメの中の部分部分で日本を知る,という面から見ると,あの,いいんじゃないかなと思います。 T: ふーん,あ,今マンガやアニメを通して,その,日本の生活とか,ごく普通のことが中国の若い人に伝わるっていうのがよく分かったんですけれども,反対に考えてみると,日本の若い人がどれだけ中国のことを知っているのかなー〈{笑}〉,しかも今の中国をどれだけ知っているのかなーってのは感じるんですけれども,その,マンガやアニメが日本を知らせることに果たした役割と同じような^こと,どのようなもので中国,どのようなことで中国の今を〈うんうん〉若い日本の人たちに伝えられると思いますか?。 I: うーん,かなり難しいかなと思います。 まず,日本の若者って,ほんと,あのー,いい意味と言いますと,あの,自由で,自分,学びたい分野であったりとか,見たいものであったりとか,自由で育てられているんですね。 でも逆に,自分,興味ないところは,ほんとに興味しめ,あの,示さないという部分もあるので〈あー〉,だから,本当,うーーん,難しいんですね,いま中国から日本に,あの,日本の若者あてに何か伝えるというのが〈はー〉。 やはり教科書とかに通じる,あのー,中国のイメージだと,やはり,どうしてもお互いの政府の,ある程度の,あの,管理が必要だし,あと,映画,映画でもやはり,中国の三国志であったりとか,昔の,あの,戦いのシーンの映画はどうしても中心になっていて〈ふーん〉,ま,現実の社会であんまり,あの,見えてこないんですね〈ふーん〉。 あと音楽とかやはり,技術,美術,あのー,アニメーションとかに関してはやはり,どうしても日本のほうの技術が高いので,逆に中国で作られたものはあんまり,あの,あたしにもあんまり興味ないので〈はー〉,はい,なので,日本の若者を興味わ,できるようなものは,今のところ,本当,正直言うと,ちょっと残念ですが,あん,なかなかないんですね〈ふーん〉,はい。 T: だとしたら,若い人に何かをということだと,ちょっと難しいということなので,例えば,その,留学先として〈うーん〉中国を選ばせるために,その,国として,または町としてはどんなことができると思われますか?。 I: うーん,そうですね。 えっと,やはり,今,日本の方はどうしても欧米のほうを中心に,ま,留学先として考えてる人は,やはり圧倒的なんですね。 アジアに関しては,やはり今すぐっていうことは難しいかと思います〈ふーん〉。 あの,今後,あのー,中国に関わらず,韓国とか台湾とか,もっと日本との,あの,貿易の関係であったりとか,その,経済のつながりがもっと深くなれば,あの,また,あの,職場の中で,例えば,中国語と日本語ができる方がもっと必要になってくるとか,そういう,あの,なんていうか,そういう状況になると,あの,まだ日本の方は,あの,中国語を勉強すると役に立つんだというイメージが,あの,え,やはり,ないと,なかなか勉強の先とか勉強の内容とか,あの,お金払って勉強するというところまでは,あの,難しいんじゃないかなと思います。 T: うーん,分かりました。 ありがとうございます。 と,では,今から,ロールプレイをしたいと思います〈あ,はい〉。 と,【I(姓)】さんは,今,どちらにお住まいですか?。 I: いま【地名1】です。 T: 【地名1】。 では,えっとー,いま,【地名1】市の,え,市民新聞の記者です,【I(姓)】さんは〈はい〉。 わたしは【地名1】市の市長です。 今日,市長にインタビューをする機会が得られました。 えー,インタビューをしてくださいというロールをしたいと思いますが,よろしいでしょうか?。 I: はい。 T: はい。 では,えっと,お部屋に入ってくるところからやりたいと思います〈あ〉,はい〈はい〉。 はい,どうぞ。 I: 失礼いたしますー〈はい〉。 はい,あのー,わたくし,あの,【地名1】市,しんびん,新聞社の,あの,【I(姓)】と申しますが… T: あー,今日はようこそいらしゃいましたー。 I: はい,よろしくお願いいたします。 T: こちらこそよろしくお願いいたします。 I: はい,本日は,ちょっと,お忙しいところ,申し訳ないんですが,… T: いいえ。 I: あの,少し,あの,インタビューさせていただくことになりますの,なりましたので,あの,どうぞよろしくお願いいたしますー。 T: あ,よろしくお願いいたします〈はい〉。 なんでも聞いてください。 I: あ,ありがとうございます,はい。 あの,やはり,あの,最近は,あのー,街の,あのー,ごみの回収のことで〈ふーん〉,あのー,1点は市民から,やはり,月曜日は【地名1】市,いつも,あの,新聞紙の回収とかは〈はい〉しているそうですが〈はい〉,あの,最近,月曜日,どうも雨の日が多くって,あの,なかなか新聞の回収が,あのー,できてない状態なんですが〈あー〉,はい,その,新聞の回収に関しては,あのー,そうですね,ちょっと,週2回とか,あるいはほかの,あのー,期間とか,ずらすことはできるんですかという問い合わせがあったんですよ,はい。 あの,市側としてはどういうふうに対応したいと思いますか?。 T: えとですね,それに関しましては,あの,以前からもお話が出ていましたので,いま清掃局のほうに〈はい〉日を増やす,曜日を増やす〈はー〉ということで検討中でございます。 I: ありがとうございます〈はい〉。 はい,かしこまりましたー。 あの,やはり,新聞が,あのー,ま,毎日毎日,あの,とってる,あのー,家庭が多いので〈あー〉,はい,なかなか回収できないと。 T: はー,そうですよねー。 I: はい,どうもよろしくお願いいたします。 T: はい,分かりました。 ほかにはありますでしょうか?。 I: あ,そうですね,あと,やはり,あのー,今,あの,【地名1】市の中でも,あの,いくつ,国士舘であったりとか,あの,桜美林大学であったりとか,いくつの大学が増えているんですね〈はい〉,はい。 なので,あの,ま,少子化の中で,あの,ご存知かと思いますが,あの,大学の経営もどんどん厳しくなっているという現状もありますが〈ふーん〉,その中,やはり外国人留学生の採用のていえん〔定員〕が増えている状況でもありますね,はい。 あの,ただ,留学生さんは,やはり,あの,周りに住宅の,住宅街の中に住むことになっていて,あの,こういった,あの,外国の方と市民のコミュニケーションとか,外国と日本の方の,あのー,なんていうか,生活の違う部分とか〈ふーん〉,そういうに関しては,あの,市としてはどういう指導を,あの,なさっていますか?。 T: それはですね,よく,あの,問い合わせがある問題でして,いま,あの,早急に動いているところです。 えー,国際交流協会を通して,あの,週に1回,勉強会を開いて,また,その,週に1度2度,えー,コミュニケーションができるような交流会を行うことを計画中です。 I: あ,そうんあんですねー。 あ,そした,そうしましたら,あの,たいへん,大学側も,周りの住民の方も,あのー,たいへん喜んでいるかと思います〈はい〉。 かしこまりました〈はい〉。 T: では,そろそろ,あの,わたくし,会議のほうがありまして,今日は… I: あー,申し訳ございません〈はい〉,お忙しいところ。 T: いいえ,とんでもございません。 I: あの,また,記事をできあがり次第は,また,あたくしのところから送らせていただいて,あの,確認していただければ掲載させていただきますので,あのー,お手数ですが,どうぞよろしくお願いいたしますー。 T: こちらこそ,どうも今日はありがとうございましたー。 I: はい,本日はありがとうございました。 そうしましたら,失礼いたします。 T: 失礼いたします。 はい{手をたたく},このことをですね,【I(姓)】さんが部屋に帰って,ルームメイトの韓国人のパクさん,友だちです,韓国人のパクさんに今日こんなことがありました,あったよっていうことで,話をしてください。 いいでしょうか〈はい〉。 わたしは友だちの韓国人のパクさんです〈はい〉。 {手をたたく}スタート。 あ,【I(姓)】さんお帰りー。 今日どうだっ… I: ただいまー。 T: 今日,どうだった?。 I: あー,今日,ちょー緊張したー。 T: あー,ほん,え,なになに,市長さん,恐い人だった?。 I: ねー,市長,市長,うーん,恐くないんだけれども〈うん〉,でも,やはり,市長と話すのは,すごい緊張した。 T: うんうんうんうんうん,でも… I: なんか頭,真っ白になって。 T: あ,そうなんだ。 I: そう。 T: 【I(姓)】さんでも真っ白になることあるんだ。 I: あるある。 あ,すっごい汗かいた{笑}。 T: あー,ほんとー。 なんか,でも,いい情報とかもあった?。 I: うん,そうですね〈うん〉。 あー,そう,あー,らい,たぶん,これから〈うんうんうん〉,あの,紙,あの,ごみ回収のときね,… T: あー,困るよね,いつも。 I: 回数が,うん,回数が増やすって話になったんだよ。 T: あー,ほんとー。 I: そう。 今… T: 良かったー。 I: うん,いま調整中みたいで。 T: あー,ほんとー。 I: そう,特に雨の日〈うんうんうん〉,あの,紙とか濡れちゃう〈うん〉んで,回収できないじゃん〈うんうん〉。 だから,こういうのが,まだ調整するんだって。 T: あー,そっかー〈うーん〉。 分かったー。 I: はい。 あと,あ,そう〈うん〉,あのー,なんか,今〈うん〉,けっこう,き,周りの近隣とかって〈うんうんうん〉,ぜんぜん知らないじゃん。 T: 知らない。 I: だけど,なんかあったとき困るでしょ。 T: 困るよね,地震とか。 I: そう。 だから,なんか,市長に聞いたら〈うんうん〉,これから【地名1】市内で〈うん,うん〉,あの,ま,大学の方とか周りの住民と〈うんうん〉,なんか懇親会であったりとか,そういうのがやるんだって。 T: えー,楽しみだね〈うん〉,うん。 I: そう。 これができたらね〈ねー〉,まだ新しい友だちも〈うん〉増えるし〈うん〉,そう,まだ,もうちょっと,いま大学で,けっこう,友だち,みんな20代とか〈うんうん〉でさー。 T: そうだよねー。 I: そう,もうちょっと,なんか,30代とか… T: いろんな人とねー。 I: そう,いろんな人と〈うーん〉話して,いろんな日本語を学びたいなと思っていて〈うん〉。 ちょっと,いいチャンスかなと思います。 T: ねー,そうだよねー。 オッケー。 I: じゃー,まだ,頑張って。 T: うん,オッケー。 はい{手をたたく},では,ありがとうございました。 I: ありがとうございます。 T: 今日は忙しいなか,あの,長い間ありがとうございました。 と,今日はこれから,どちらかに行かれるんですか?。 I: あ,はい,まだ,あのー,会社に戻って,あのー,次の11月末の学校のイベントの準備を〈ふーん〉,はい,したいと思いますので。 T: イベント,どんなイベントがあるんですか?。 I: はい,あの,お仕事フェアと言って〈あー〉,やはり,今の,あの,高校2年生と,あのー,りゅうが,日本語学校の留学生の1年生に対象し〈ふん〉,対象して,あの,お仕事を体験できる〈へー〉,うん,そういうフェアを,あの,学校内でいま計画していて… T: あ,そうですか。 I: はい,やはり,あの,昔の学生はまず勉強して,そして就職を考える〈ふーん〉っていう方が多いんだけれども,いま留学生も含めて,やはり将来はこういう仕事をしたいだからこういう勉強をしたいという学生さんが増えてらっしゃるので,ま,まず高校2年生のとき,1度仕事の体験をさせていって,そこから,本当,この仕事がいいなーと思ったとき,まだ学校選びとか学科選びとかに入ると,より今後,楽しく勉強できるんじゃないかなと思っています。 T: あー,そうなんですね〈はい〉。 じゃー,今後もご活躍してください。 I: あ,よろしくお願いいたします。 T: 今日はどうもありがとうございました。 I: ありがとうございました。