T: はじめまして【T】と申します。
I: はじめまし【I】と申します。
T: よろしくお願いします。
I: こちらこそよろしくお願いします。
T: 【I】さんはお国はどちらですか?。
I: ブラジルです。
T: ブラジルですか〈はい〉。
      えー,ブラジルのどこのご出身でしょうか?。
I: ブラジルの【地名1】,市です。
T: あー〈はい〉,そうですか。
      日本に来てからどれぐらいになりますか?。
I: えーっと,6年です。
T: 6年ですか。
      で,時々やっぱりこう帰られるんですか,【地名1】に?。
I: んー,そうですね。
      1年に,1回,…
T: あっ,そうですかー。
I: ぐらいは帰ってます。
T: 私行ったことがないんですが,どんなところか,ちょっと,詳しく教えていただけますか?。
I: えーっと,【地名1】市内は,まあ〈はい〉,あのー,大都市なので〈はい〉,えー,主にビジネスが,メインになってきます〈はい〉。
      でー,やっぱり,あのー,レジャーとか〈はい〉,そちらのほう,あのー,主に,目的として行かれるんでしたら〈ええ〉,やっぱり,東北とか,ビーチサイドのほうがいいと思います。
T: えっ?。
I: ビーチ,のほうが。
T: あっ,ビーチ〈はい〉ですか,はーい。
      今,あの,ブラジルはどんな状況ですか?。
      経済ですとか。
I: えーっと,経済的にはやっぱり,あのー,発展,してると思います〈はい〉。
      えーっと,特に資源が多いので〈ええ〉,鉄鉱石,あと石油〈はい〉,あー,バイオエネルギー〈はい〉諸々で〈はい〉,経済的な,あの,昔より豊かになっています。
T: そうですよね。
      ブリックスとか色々ね,こう,いま台頭してきているという事で,はい。
      あのー,今はお仕事でしょうか?。
      で,日本でいらっしゃってるんでしょうか?。
I: そうですね。
T: はい。
I: はい。
T: で,あのー,なんか,ちらっと学校,にも通ってらっしゃるという…
I: 通ってます。
T: ことですが,どんなことを勉強なさってるか伺ってもいいですか?。
I: はい。えーっと,【大学名】,んー,大学の〈はい〉博士課程の後期〈はい〉で〈はい〉,えーっと,経営学〈はい〉の方を勉強しています。
T: あー,そうですか。
      それ,日本は,え,あのー,そ,えー,いらしてから,ということ。
I: そうです。
T: あー,そうですか,はい。
      えー,特にどのようなことを,ご研究なんでしょうか?。
I: えーっと,研究の範囲は,あのー,通信業界における,まあ,プラッタホームを,プラットホーム化〈はい〉,に対して〈はい〉,研究しています。
T: あー,そうですか〈はい〉,はい。
      あのー,えー,日本の,じゃあ,IT産業なんかについてはどのようにお考えですか?。
I: えーっと,特に携帯,にかん,関して,は,あのー,進んでると思います〈ええ〉,はい。
      ただ,IT,に関しては〈はい〉,そういう,まあ,アメリカと,比べて〈はい〉,ソフトウェア関係の方が,えーっと,あまり,えー,イノベーション諸々,新しい,事が出ていないので〈うーん〉,そちらのほうにフォーカスするべきじゃないですかね。
T: あー,そうですね。
      あのー,私も,なんか,その,ITのこの,新しい技術をこう,開発しようという,機運があっても,その会社というかそういう企業のシステムが,あの,ちょっとまだ古いというか,そういうところが問題だっていう風なこともよく聞くんですが,そのあたりはいかがですか?。
I: そうですね〈うん〉。
      えーっと,まあ,組織,組織的に〈はい〉,考えると,んー,その,何といいますか,アメリカとか欧米,みたいに,えー,うー,イノベーションを,まあ,促進するような〈はい〉組織が,まずできていないこと〈はい〉が挙げられます〈ええ〉。
      で,もう一つの懸念としては〈はい〉,えー,んー,ベンチャー企業〈はい〉みたいなのが,日本では,ちょっと,あのー,発足されるのが〈はい〉難しいんじゃない,かなっていう。
T: はーい,そうですね。
I: まあ社会的な問題もあります。
T: はい,なかなか育たないという。
      そういう気持ちがある,若者は多いんですけれども,ベンチャー育たないって言います,言われますよね〈はい〉。
      それは,どの,どんな日本,社会というか日本人の気質というか,どんなところ,特に問題というか,改善すべき点なんでしょうか?。
I: んー,そうですねー。
      ちっと,あの,難しい質問ですけど〈はい〉,やっぱり,そういう,うーん,組織〈ええ〉,えー,自体が〈はい〉,えーっと,新しいブレイクスルーみたいな形の〈はい〉イノベーションが〈はい〉生まれないのは〈はい〉,そ,えー,あんまり,日本の,社会として得意な分野じゃないと思いますね〈んー〉。
      なんか,ものづくり,とか〈んー〉,あと,そういう改正諸々,小さなことをどんどんよく〈んー〉改正していく〈んー〉っていうのが〈んー〉,日本の,ビジネスモデルであって〈んー〉,で,えー,そういう,新しいこと,イノベーション〈はい〉,そういう創造って言うのは〈はあはあ〉,ちょっと苦手じゃ〈はい〉ないですかね。
T: 今,ものづくりは,っておっしゃってるんですけど,今,実はものづくりも,崩れつつありますよね,日本の場合は。
      その辺はどういうお考えですか?。
I: んー,やっぱり〈はい〉,あのー,んー,そ,そこは,んーものづくりの〈ええ〉ほうで,やっぱり自動車とか〈うん〉,やっぱりあのトヨ〈うん〉タさんとか,〈はい〉日産,さんとか,〈うん〉結構あの,世界中でも〈はい〉,えー,いい製品を出されてる,部分で〈はい〉,あと日本のものづくり自体としては〈はい〉,そんなに悪くないと思います,はい。
T: あっ,そうですかー,はい。
      あのー,せっかくものづくり大国日本が,いまや,あのー,そこのあたりが崩れているみたいなね,言う方もよくすることが〈うーん〉あるんですけれども。
I: ただ,やっぱり,その,安価な,労働力,の簡単な製品とか〈はい〉,中国,ベトナム,東南アジアのほうに行きますけど〈ええ〉,えー,細かい技術〈うん,うん〉,あと,すり合わせ〈はい〉,みたいなことは〈はい〉,日本の得意分野なので〈ええ〉,これからもどんどんそっちのほうに〈はい〉,差別化していくべきじゃないかな。
T: そうですよね。
      あのー,ほんとに,こう,精密的,機械ですとか,あのー,たくさんそういう,あのー,誇れるものはあると思うんですけど,どうしても日本の場合は,あのー,サービス産業ですとか,そちらのほうに動きつつあるように思うんですけれども,えー,もしそういうことアドバイスできる立場にあったとしたら,もっと日本は,その,ものづくり,大国日本というんですかね,そう,いうことをキープするには,どのようなことを,あの,アドバイスなさいますか?。
      日本のほう,はい,社会に…
I: あー,やっぱりそういう,差別化,ですね〈はい〉,製品の〈はい〉。
      あと日本の得意とするインテグラル,まあ,すり合わせ〈はい〉,みたいな分野をどんどん伸ばして〈んー〉いくべき〈んー〉。
      モジュラー的な,単体の部品みたいなのは〈はい〉,まあ,中国とか〈んー〉,えーっと,ベトナムとか,諸々東南アジアの方に,出していって,まあ〈うん,うん〉,日本のほうでは,そういう技術のレベル〈はい〉の高い〈ええ〉製品を,〈ええ〉生み出していけばいいと思います。
T: はい。差別化ですね,キーワードは。
I: そうですね。
T: はい。で,先ほどおっしゃった,あのー,創造的な事が,ちょっと弱いということですが,あたしはそれは,あのー,日本の教育,の内容とかシステムに,問題があるんじゃないかなーと思うんですけど,それはいかがお考えですか?。
I: 確かに,そうだと思い〈うんー〉ますね。
      えーっと,まー,こういうこと言っては,〈ええ〉いいのかわかりませんけども〈ええ〉,出る杭は打たれるっていうような形で…
T: まさにそのとおりです。はい。
I: できるだけ,みなさん〈はい〉同じレベルに〈はい〉保つっていうことで〈ええ〉,まあ,それで,あのー,能力のあ,ある人間でも,まあ,のう,んー,こういうこと,あのー,差別化しちゃいけない〈ええ,ええ,ええ〉んですけど,まあ,おんなじようなレベル〈はい〉に保つっていうことはあるし〈はい〉,なので,そういう教育制度にも〈はい〉,やっぱり,問題があるんじゃないすかね。
      とくに,あのー,ゆとり教育ですか〈はい〉,で大学教育のレベルが,下がってるって話を聞きますし。
T: へー。
      そしてやっぱりゆとり教育は,反対でらっしゃいますか?。
I: んー,そうですねー〈んー〉。
      ある程度やっぱり,競争,がないと〈んー〉,えーっと,のんびり〈んー〉して,えー,ちと,レベルが落ちるんじゃないすかね。
T: あー,私はね,ゆとり教育は問題ではなくて〈はい〉,せっかく空いた時間を,うまく創造的な,あのー,事に使えなかった,えー,教師の,まあ,質ですとか〈うん〉,あのー,そちらの方に,問題かなって思うんですけれども,いかがでしょうか?
I: 確かにそういう部分もあると〈ええ〉思います〈はい〉。
      んー,ただ,あのー,やぱり,あの,香港とか,シンガポールとか〈はい〉,学生見ると〈うん〉,すごく勉強してますね〈あー〉。
      アメリカのほうでも。
T: なるほど。
I: 大学に入るのは〈うーん〉日本は難しいかも知れませんけど〈うん〉,その,じゃあ,大学の4年間で〈うん〉何をしてるかって言うと〈うーん〉,あまり成果が〈うーん〉出てないような勉強の仕方してるじゃないすかね。
T: なるほどね。
      日本は入りやすくて,…
I: そうですね。
T: あっ,入りにくくて,出やすいって言われてますよね。
      で,あの,その辺の,あの…
I: ギャップがあるんじゃないすか。
      欧米の,やっぱり,あの〈はい〉,入るのも,まあ,比較的難しいですけど〈はい〉,出るのも難しい〈はい〉っていうことが〈ええ〉あるんで。
T: そうですか。
      ブラジルはいかがなんでしょう,今の学校,生徒というか,状況は?。
I: も,やっぱり,いち,一流の大学とか〈はい〉,んー,競争率高いですね〈はい〉。
      で,出るのも,まあ,難しいですね〈うーん〉,比較的に。
T: んー,っていうことは,やっぱり,日本も,もう少し学校の制度を,あのー,ま,抜本的に考えて,えー競争も取り入れていくべきだっていうことでしょうか?。
I: そうですね。
T: んー,わかりました。
      え,ちょっと話は変わるんですけど,趣味は何でしょうか?。
I: 趣味はジョギングとか〈はい〉,マラソンとかしてます。
T: そうですか。
I: はい。
T: マラソンの,その,醍醐味というか,楽しさってなんでしょうか?。
I: やっぱり己と,戦う〈んー〉。
      で,自分の,その目標があって,目標の時間内に〈んー〉終えるっていうことが,まあ醍醐味ですかね。
T: んー,なるほどね。
      あのー,オリンピックで,に,あの,マラソンをご覧になりましたか?。
I: はい。
T: あのー,野口,みずきが,ぎりぎりで,リタイアしましたよね?。
I; はい。
T: あの,あれについてどうお思いですか?。
I: んー,やっぱり,あの,相当のプレッシャーがかかってて〈はい,ええ〉,で,故障とか〈はい〉,やっぱり,そういうのも,あるんじゃないですかね。
      かわいそうでしたけどね。
T: んー,でも私は,もっと早く決断をして,補欠の人が出られるような,ところで決断すべきじゃなかったかなっと思うんですけど,その辺はどうでしょうか?。
I: 確かに,あのー,そうだと思いますけど〈ええ〉,えー,で,あとから補欠とか交代,できるのか,そういう制度的なのかちょっと。
T: あっ,できるんですけども,日にちが過ぎてしまったんですよねー。
I: あー,なるほど。
T: だから,やっぱり,もっと早く本人が,出たい気持ちはわかるんですが,決断すべきだったかなって思うんですけれどもいかがでしょうか?。
I: んー〈んー〉,確かにそうですね。
      その通りだと思います。
T: そうですか。
      あ,で,今回北京の,あのー,一応大成功だったんですけども,非常にその,コマーシャリズムの方に走っているっていうな,意見もあるんですけど,その辺はどうお考えですか?。
I: コマーシャルリズムですか?。
T: ええ。
      やっぱり,こう,商業的に〈はい〉なっていってしまってるっていうような〈んー〉,はい。
      商店みたいですよね。
I: まあー,まー,大々的な,イベントなので〈うん〉,オリンピックっていうのは〈うん〉,ある程度,そういうのが入っても〈うん〉,普通だと思いますね。
T: そうでしょうか〈んー〉。
      うーん,少し行き過ぎていたような気がするんですけれども。
I: 確かにそういう,ことは,あると思いますけど〈んー〉,やっぱり,あの,ある程度,そういう,スポンサーとか〈んー〉,入れないと〈んー〉,そのー,スポーツだけでは食べていけない人が多いので〈んー〉,んー,そういうスポンサー,とか〈んー〉,コマーシャルの部分も大事だと思います。
T: んー,であのー,ま,あのー,そういうのもあれなんですけど,あまりに商化してないでしょうか?。
      商の,はい。
I: んー,確かにそう,おっしゃられるとそうですね。
      んー,特に,まあ,初めて〈んー〉中国で,開催されたってことなんで〈うん〉,商としては,申し分のないことじゃないすか。
T: んー,でも例えば,あのー,ご存知でしょうか,にゅう,にゅう,えー,開会式のときに,あのー,歌が上手な人を吹き替え〈あー,はい〉をしたようなことがありました。
      あそこまでして,形を作る必要があるんだろうかと,あたしは思うんですけど,いかがでしょうか?。
I: は,必要ないと思いますね〈ええ〉,うーん。
      その辺は,やっぱり〈うん〉,どういう基準で〈うん〉,そういう人たちが〈うん〉,えーっと,歌も歌えないのに〈うん〉現れたのか,そういういきさつとか〈うん〉,そういうこと,も〈うん〉,ちょっと考えてみると面白いんじゃないすかね〈うん〉。
      でも,ちょっとあれはやりすぎじゃないすかね。
T: うーん,なるほどね。
      あのー,お仕事なさっていて,やっぱり日本の会社とブラジルの会社ではやっぱりやり方が違いますか?。
I: あっ,ぜんぜん違います。
T: あっ,あの,例えばどんなとこが違うでしょうか?。
I: うーん,特に,あのー,一番はニュアンスですね。
T: ニュアンス。
I: はい。
      例えば日本の会社で〈はい〉,それは,えー,ちょっと考えさせてくださいっていう意味だと,ノーっていうことですよね〈はい〉。
      ブラジルとか欧米の会社は考えさせてくださいっていうのは,ポジティブの面で,けんと,検討しますということ〈はい〉なので〈はい〉,そこら辺のニュアンスが〈あー〉,ちょっと,あの,違うと思います〈んー〉。
      で,もう一つは〈んー〉,やっぱり〈んー〉,えーと,外国の,特にブラジルなんですけど〈はい〉,時間にルーズ。
      日本は〈はい〉,みんな,きちんと,時間に〈はい〉,予定通りに〈はい〉,やってくれますね〈ええ〉。
      だからその辺,のちょっとあのカルチャー〈はい〉が,あの,ちょっと異なると思います。
T: ええ。
      で,あのー,その,ものの言い方のあいまいさはね〈はい〉,こちら日本も変えるべきだと思うんですけれども,時間厳守って言うのは,やっぱり,あの,他の国も,もう少し守ってもいいん,じゃないでしょうか,どうでしょうか?。
I: そうですね〈ええ〉,そう言われると〈ええ〉。
      でも,あの,東南アジアとかブラジルとか〈はい〉,そういう,えー,なんと言いますか〈はい〉,ちょっとルーズ〈うん〉,的な国ですか〈うん〉,まあ,遅れて当たり前みたいな〈うん〉感覚なので〈はい〉,反対に,こ,カリカリしてると〈うん〉,どうして怒ってんのかっていう〈ほー〉,反対に,あの〈ええ〉,聞かれるので〈はい〉,その辺は,えー,やっぱり,その,土地のカルチャーに〈うん〉従うしかないですね。
T: うーん,でも,その,だから理解し合うことが大事だと思うんですけれども,なかなかそれがうまくいかなくて,フリクションが時々起こってますよね〈はい〉。
      それを,ま,解消するには,どんな,もうちょっと抜本的な,あの,こう,方策っていうのを考えたらいいんでしょうね。
I: んー,確かに〈はい〉,やっぱり,一番いいのは,その,時間厳守する〈うん〉ことですね〈うん〉。
      んー,そうすれば,まあ,問題〈うん〉が無いし,あいまいなこと〈うん〉っていうのは,削減されるんじゃないすかね。
      後は〈うん〉相手のカルチャー〈はい〉を,あのー〈んー〉,理解すること〈んー〉,それが大事なことだと思いますね。
T: うーん,なるほどねー。
      そうですか。
      で,あのー,今,あのー,日本では,あの,労働力不足で,あのー,ま,留学生{携帯電話が鳴る}30万人計画が出たり,あっどうぞどうぞ。
I: ご,ごめんなさい〈はい〉,ちょっと,消します。
T: はい、、、はい,続けさせて頂きます。
I: ごめんなさい。
T: いえいえ。
I: ちょっと,マナーモードにしてなくて。
T: あっ,とんでもないです。
      あのー,移民1000万人計画なんかもね〈はい〉,あの,出してる,してる人がいるんですけれども,あのー,それについてはどうお考えですか?。
I: えー,これから日本はやっぱり〈はい〉,少子化,の時代なので,労働力〈はい〉がやっぱり減るっていうことは,それだけGDPも減って〈はい〉,あのー,発展も,えー,鈍化するっていうことなので,やっぱり,能力のある移民の人を〈はい〉どんどん〈ええ〉入れるべきだと思います。
T: そうですか。
      で,わたくしも,あのー,根本的には賛成なんですけれども。
      二つ理由があって,一つはやっぱりす,数が多すぎる,急に,その,目標値が。
      二つ目は,それだけ日本の社会が整ってない。
      それを先にすべきだと思うんですけどいかがでしょうか?。
I: そうですね。
      確かに,えーっと,それだけの規模の方たちを,まあ,移民で,入れるようなインフラ〈はい〉,あとー,そういう,体制,の方は,まあ,整っていないと思いますね〈ええ〉。
      えー,そちらのほうをやっぱり早く〈んー〉,整備,していくべきだと〈んー〉思います。
      まあ,あー,徐々に〈んー〉そういうことを〈んー〉していけばいいんじゃないすかね。
T: あー,そうですかー。
I: まあ,一度に,入れるんではなくて。
T: どんな点が特に,日本の場合足りないですか?。
      そういう配慮が足りないんでしょうか,受け入れに関して?。
I: うーん,やっぱり,えー,例えば,医療関係〈はい〉,あと教育。
      で,長い間,まあ,あのー,移民で,来ていただこうと思えば,それなりの〈はい〉制度をととの〈んー〉,のけな〈んー〉,整えなければ〈はい〉,安心して住めませんよね?〈はい〉。
      だから,安心して,まあ〈ええ〉,住めるような〈はい〉制度を〈ええ〉作るべきじゃないすかね。
T: そうですよね〈はい〉。
      具体的にはそんなことが今,あのー,これから,求められるんでしょうか?。
I: うーん,例えば,主に,一番心配なのはやっぱり〈はい〉医療関係ですかね〈はい〉。
      で,お医者さん行っても,まあ,英語できない〈はい〉お医者さん,〈んー,んー〉看護婦さんが多いので〈はい〉,まあ,できるだけ,英語,その国の〈はい〉言語を〈はい〉しゃべれるような〈はい〉方を,えー,育成していくこと〈んー〉,あと教育も,同じですね。
T: んー,なるほどね〈はい〉。
      で,医療っていいますとね,あのー,確かに,その,言語が話せる,いろんな言語話せる医者も必要なんですけど,もう,日本の医療制度そのものが今,崩れそうで,医者不足,えー,集中してるというようなことがあるんですけれども,その辺はどのようにお考えですか?。
I: んー,そうですね〈はい〉。
      確かにやっぱり,日本の,医療制度っていうのはお医者産不足で〈はい〉困ってると〈はい〉思いますけど〈はい〉,まあ,んー,んー,外国人のお医者さんっていうのは〈はい〉,えー,日本に入っても〈はい〉,いちとして,えーっと,働けないので〈んー〉,その辺はやっぱり,あの〈はあはあ〉,んー,試験制度とか〈はい〉,お医者さんの数を増やしていくべきだと思いますね。
T: なるほどねー。
I: あっ,そうですかー。
T: あのー,そうですね。
      医師として,もっともっと,外国の方が,あのー,活躍できる場,っていうことですよね〈はい〉,はい。
      で,あのー,日本の労働力不足ですとか,今,経済発展の話がでたんですけど,経済発展というとほんとに,今,中国そうですけれども,この環境破壊の問題が,大きな問題になってきてますよね。
      えー,それについてはどうお思いですか?。
      もう,大気汚染の,こととかすごく問題になっていると思うんですけれども。
I: はい〈はい〉,んー,そこは,んー,やっぱり,あのー,経済発展っていうのは,トレードオフがあると思うので〈はい〉,発展するのには,やっぱり環境汚染とか〈はい〉,そういう,問題も〈はい〉出てくると思います。
      えー,で,やっぱり,その環境,問題,対策に強い,日本,あるいは欧米の,まあ,ヨーロッパ〈はい〉ですか,技術とかどんどん取り入れて〈ええ〉,中国の方で,お互いに協力し合って,ま〈んー〉,地球温暖化とか〈んー〉,そういう問題が出てくるので〈んー〉,如何にして〈んー〉,まあ,そういう,CO2^を減らすとか〈はい〉,そういうことは,まあ,世界的,で,みんなで〈はい〉ディスカッションして〈はい〉,なん,何らかの解決〈はい〉を見つけるべきだと思います。
T: はい。ただ,あの,この間の会議でもそうですけど,CO2削減に関しても,えー,発展途上国と,それから,あのー,先進国とではやはり,意見が非常に対立してしまいますよね〈はい〉,はい。
      そのあたりはどのように調整をすればいいでしょうか?。
I: んー,そこはやっぱり〈うん〉一番難しいところですね〈はい〉。
      発展途上国っていうのはやっぱり,どんどん発展して〈んー〉,国民もいい生活〈んー〉したいと思うので,でCO2,どんどん〈んー〉,あのー,工業化〈はい〉,諸々で,えーっと,発生するかもしれませんけど,〈はい〉まあ先進国のほうでそれを補って,えーフォローアップ,〈んー〉みたいな形で,〈んー〉技術提携,んー,んーと,を,するべきじゃないですかね。
      あと,一番大事なのは,その,あー,先進国と,発展途上国を,皆さん,同じような,目標を〈んー〉,えーと,持つ事だと思います。
T: うーん,同じ目標ですね〈はい〉。
      で,日本は,なんか,やはり,その,えー,交渉能力とか,そういうところが非常にちょっと,まあ,欠けているともよく言われるんですけれども,日本が果たすべき役割というか,それは辺はどんな風にお考えですか?。
I: 環境問題でやっぱり〈はい〉,日本の技術っていうのは〈ええ〉どんどん進化して〈んー〉,えーと,すごくいいものがあると思うので〈はい〉,それを,いかにして,えー,貢献できるか〈んー〉ですね。
      まあ,ライセンス提携でも〈んー〉いいです〈んー〉けど〈んー〉,いかにして〈んー〉,まあ,えー,そういう国々の〈んー〉発展途上国の人たちに〈はい〉,あの,使用してもらって〈ええ〉,まあ,CO2でも削減できるような方法を〈ええ〉,まあ,リーダー的な存在で〈うーん〉どんどん推進していくべきだと思います。
T: はい。
      そのためには,ちょっと,今の,政治の,あの,混迷はなんとかしないといけないです,はい。
      あの,今,色々お聞きしましたので,今度は,ちょっと,あの,ロールプレイをしたいんです〈はい〉けれども,ご存知でしょうか?。
I: いや,知りません。
T: あの,ミニドラマということで〈はい〉,はい,ちょっとやらせてください〈はい〉。
      で,あのー,先ほど,えー,大学院で勉強してらっしゃるということでしたので,あのー,その大学院のゼミ,の仲間で,えー,そうですね,環境問題の,あの,専門家を呼んで,ちょっと,あのー,ミニ講演会をやろうということで,実行委員長ということで。
      わたくし【大学名】大学の学長にしましょうか〈はい〉。
      全然会ったことのない,そういう人の所にいって,あのー,講演会の交渉を頼んでください〈はい〉,はい。どうぞ,いらしてください。
I: わかりました。
      えーっと,はじめまして。
T: はい,どうも,はじめまして。
I: 私,あのー,【大学名】大学の〈はい〉,えー,た,あ,博士課程〈はい〉後期の【I】と申します。
T: あっ,はい,よくいらっしゃいました。
I: どうもありがとうございます〈はい〉,今回お時間いただいて。
      えー,あの,今回あの,田中ゼミのほうで〈はい〉,その,環境問題に対して〈ええ〉,そういうコンファレンス[コンフィレンス],で,いろんな〈はい〉ご意見を,聞きたいと〈ええ〉思いますので〈はい〉,そこで,まあ,えー【大学名】大学の学長さんで,で,に,あの,ちょっとお願いできないかと,ゼミの,一同,検討しまして〈はい〉,それで,今回は,まあ,お願いしに,来ました。
T: はい,えーと,どのような内容でしょうか?。
      えー,特に,その,環境問題問題の,はい。
I: はい。
      えーっと,環境,んー,えー,まあ,あのー,一回,まあ,ゼミの皆様と,えーっと,うん,定義さしていただい,きまして〈はい〉,そのときに〈はい〉,やっぱり一番の問題になっているのは,その,日本〈はい〉が,どういう,環境問題,技術に,に対する,リーダーシップ的な存在を〈うん〉,えーっと,発展途上国を,まあ,に,示せるかっていうことを,テーマとして〈はい〉,えー,いろんなご意見を頂きたいと思います。
T: あー,そうですか。
      わかりました。
      えーっと,それがいつでしょうか?。
I: 日程は10月の中旬ぐらいに,考えておりますけど〈はい〉,えーと,学長さんの〈はい〉ほうで〈はい〉,えーっと,オプションを,え,あのー,日程のオプションいただければ〈はい〉,ありがたいと思います。
T: わかりました。
      じゃあ,あのー,ちょっと,また検討して,えー,先ほどの,あの名刺のところに,連絡をしましょう。はい,〈はい〉わかりました。
      その,えー,必ず,う,伺いたいと思います。はい。
I: どうもありがとうございます。
      じゃあ,検討のほどよろしくお願い致します。
T: はい,わかりました。
      ということで,えー,まあ,あの,あれなんです,こんなことありますか,時々誰かを呼んだりとか?。
I: そうですねー〈はい〉。
      今はあんまりないですね〈ええ〉。
      で,そういう,あのー,やっぱり,あのー,担当の者が,いるので,そういう〈はい〉方たちのほうで〈うん〉,その,アレンジしていただいて,私は,参加させていただく,って形ですね。
T: そうですか,はい。
      で,あのー,もう一つやっていただきたいんですが〈はい〉,えー,【I】さんはお仕事もなさって,えー,今あの,博士課程にもいらっしゃる。
      一所懸命,こう,色々レポートを書いたり,論文書いてらっしゃるのにですねー,はい,これちょっとお読みください,はい。
I: あなた…
T: あっ,ちょっとお読みください。
I: はい。
      あなたはアパートの自室で勉強しています。
      でも部屋の前で子供がうるさく遊んでいます。
      子どもに静かにするように〈はい〉言いなさい。
T: はい。
      ちょっと,急にですね,わたし三歳のまりちゃんになりますので〈はい〉。
      わたし,うるさくしていますので,ちょっと注意をしてください。
      はい,お兄ちゃん,今日天気いいね。
I: あのー〈うん〉,すいません,ちょっと,あのー〈うん〉,今日中に〈うん〉仕上げなければいけないレポートがあるので〈うん〉,部屋の前より,うーん,で遊ぶより〈うん〉,公園のほうで遊んでくれませんか?。
T: うーん,どうして?。
      うるさい?。
I: ちょっと,あの,うるさいんで〈うん〉,まあ,あの,他の人に迷惑かかると思うから〈うん〉,できるだけ,遊んでもいいけど〈うん〉,まあ,静かな公園で〈うん〉遊んでください。
T: うーん,そっかー,うーん。
      わかったわかった。
      はい,うん,じゃあ,向こう行くね,はい。
I: はい,ありがと。
T: はい。
      えーっと,ですね,じゃあ,あの,もう一つ,ちょっと,したいんですけれども,あのー,日本人で,えー,とても仲のいい友達っていらっしゃいますか?。
I: います。
T: います〈はい〉,いらっしゃいますか。
      えー,それは大学の友達,ですか,じゃなくて,仕事?。
I: し,えーと,同級生とか,昔の〈んー〉,で,仕事関係でも,いらっしゃいますね。
T: そうですか。
      えーっと,さっきの,あのー,じゃあ,あの,ミニ講演会をやるっていう,そのときに,【大学名】学長のとこいきましたよね〈はい〉。
      そのこと,ちょっと一杯飲みに行って,そのことをちょっと,あの,話してくださいね。
      いいでしょうか〈はい〉。
      えー,親しい日本人の,ほんとに親しい友達。
      よろしいですか〈はい〉。
      おい【I】,こないだ,なんか,あのー,あれに行ったんだって,あのー,【大学名】学長,【大学名】の。どうだった?
I: えー,んー,そうだね〈ええ〉。
      あのー,話したところ〈ああ〉,なんか,オッケーみたいな返事くれそうだったけど〈ああ〉,また,ちょっと検討しますって,〈ああ〉言ってらっしゃんたんで〈ああ〉,それはー,まだ今の段階ではなんとも言えないね。
T: そう。
      でもどんな人だった?。
      な,ちょっと,ほら,難しいつって聞いたけど。
I: んー,いい人柄の,いい印象だったよ。
T: あ,ほんと。
I: はい。
T: んー,そうなんだ。
      そんな,こう,えばってる感じじゃなくて。
I: んー〈ああ〉,全然そういうような,あのー,雰囲気じゃなかった。
T: あほんと。
      それで【I】,この頃どう?。
      論文うまく進んでる?。
I: あー,全然。
      こないだも先生に怒られてばっかりで,〈うん〉ちょっとまずいなって思ってんだよね。
T: ほんと。
      ま,仕事と両方だら大変だよねー,お互いねー。
I: まー,そういっちゃあ〈ああ,ああ,ああ〉,はは,は,言い訳になっちゃうんだけど〈ああ〉,確かに仕事,と〈ああ〉両立するのはちっと難しいかなー。
T: だよねー。
      でもお互いがんばろうねー。
      ま,今日はちょっと飲んでさ,あ,で,明日からがんばろう。
I: ありがとう,慰めてくれて{笑}。
T: {笑},はい,ありがとうございました〈はい〉,何回も色々やっていただいて。
     えーっと,今日は,もうお昼ですけれども〈はい〉,これからお昼を召し上がって,今日は何時ごろまでお仕事ですか?
I: 今日はー〈はい〉,7時までですね。
T: そうですかー〈はい〉。
      どに,土日なんかも,もう,ほとんど,こう,論文のほうでお忙しいんですか?。
I: ま,結構忙しいですね。
T: はーい,そうですか。
      そんな,あの,お忙しい【I】さんに,今日,どうもありがとうございました。
I: いえいえ,こちらこそどうもありがとうございました。