T: はい,オッケーです。
   はい,お待たせしましたー〈はい〉。
   はい,おはようございまーす。
I: よろしくお願いしまーす。
T: はい,よろしくお願いします。
I: おはようございます{笑}。
T: おはようございます。
   【T(姓)】です。
I: はい,あの,【I(名・姓)】です。
T: はい,【I(名)】さんですね。
I: はい。
T: はい。
   と,【I(名)】さんは,えーと,いま何年生ですか?。
I: 今,あの,3年生です〈うーん〉,大学の。
T: うん。
   えっと,専門とか,ちょっと,簡単に,えー,1分ぐらいでしてみてもらえますか?。
I: あ,分かりました,はい。
   え,はじめまして。
   【I(姓・名)】と申します〈はい〉。
   いま,【大学名1】大学の3年生で〈うん〉,専攻はシンボリックシステムという専攻をしています。
   それは簡単に説明すると〈うん〉,まー,コンピュータ関係が中心なんですけど〈うん〉,ほかに〈うん〉心理学や言語学が入っていて〈うん〉,あのー,主にパソコンの〈うん〉,パソコンっていうかコンピューターがどうやってものを学ぶかと〈うん〉,人間がどうやってものを学ぶかの関係を研究している感じなんです。
T: おもしろそうですね。
I: はい。
   で,そのなかで,ぼくが,あの,中心として勉強しているのが,その,人間のコンピュータのふれあいと言いますか,あのー,コンピューターソフトとかを,どのようにデザインしたら人間がより効率よく使えるかとか,そういう感じのプロジェクトをよくやっているんです。
T: あー,なるほど〈はい〉,へー。
   でー,あのー,その,じゃ,その専門のことを聞きたいんですけど〈はい〉,その,あのー,学び方の違い〈はい〉,コンピュータと,その,人間の学び方の違いっていうのは,【I(名)】さんから見てどういう点にあると思いますか?。
I: うーん。
   い,今のところでは,あんまり〈うんうんうん〉,あのー,コンピューターがものを学ぶっていうのは難しいことで〈ふーん〉,すごく,あの,簡単な方法でしかできないんです〈ふーん〉。
   例えば〈ふん〉,えー,階段を上るロボットとか^を…
T: ありますね。
I: はい〈うんうん〉,ありますね〈うん〉。
   で,それ〈うん〉,例えば,簡単なやり方だと〈うん〉,まず始めにいろいろな部品が〈うん〉ありますよね〈うん〉。
   それが勝手な方向に動いていって〈うん〉,どう,こ,こうやって動いたら〈うん〉,ちょっと,体が上がると,あー,こうしたら上がるんだなって〈うん〉,ロボットが少しそれを認識して〈うん〉,どういう動き方が,かん,自分の体を上に上がらせるかをどんどん繰りかえすうちに覚えていって〈うん〉,何度も何度も繰り返すと〈うんうん〉なんとなく階段を上れるような感じになっていくんです〈ふんふん〉。
   ですから,あのー,コンピューターに何かを学ばせる〈うん〉というと〈うん〉,えー,すべてをですね〈うん〉,あの,計画して作っていかなきゃいけないんです〈うーん〉。
   ですから,コンピューターが勝手にいろいろなものを習っていくという形ではなく〈うーん〉,少しづつこれを教えようっていう感じで〈うん〉ぜんぶ計画的にやらなきゃいけないんです。
T: あー,なるほど。
I: ですから…
T: ってことは,始めに人がプログラミングしておかなければいけない〈はいはい〉と。
I: そうですね。
T: ということなんですね〈はい〉。
   自ら学ぶということは,まだできるレベルじゃない。
I: あんま,あんまりないですね。
T: あー,そうなんですか〈はい〉。
   はー,そうかそうか。
I: ぼくが知る限りでは{笑}。
T: はーはーはー,分かりました。
   じゃ,ちょっと,そのことでもうちょっと聞きたいんですけど〈はい〉,あの,日本では何年か前にね,あの,アイボという〈はいはい〉,えっとー,ペットロボットがヒットしたことあるんですけど,そのことは知ってますか?。
   聞いたことある?。
I: 詳しくは知りませんけど,聞いたことはありますよ。
T: ふーん〈はい〉,あの,その,ペットロボットについてはどんなふうに思いますか,【I(名)】さんは?。
I: うーん,なんで言いますか,お,おもしろい現象みたいな感じですね〈ふーん〉。
   その,アイデアとしては〈ふん〉すごくおもしろい発想ですし〈うんうん〉,たぶん巧く作ってるとおも,思いますけど〈うん〉,ま,実際ふれあったことは無いんですけど〈うん〉,たぶん,かなり,あのー,な,なんて言いますかね,えっと,アイボとのふれあいには〈うんうん〉,けっこう限度があると思います〈うん〉。
   だから,ある程度すすんでいくと〈うんうん〉,あー,やっぱり機械だなって〈うん〉思い始めると〈うんうん〉ぼくは思いますし〈はい〉,その,それが〈うん〉,爆発的な人気が出た理由は〈うん〉少し,分かりませんね。
T: うん{笑}〈{笑}〉。
   アメリカではそんなに人気は無かった?。
I: いやー,ぜんぜん。
T: あ,ぜんぜんなかった〈はい〉。
   じゃ,日本でだけかな〈うん〉,いうことやな{笑}。
I: アメリカでは,どっちかというと〈うん〉,日本ではやってるおもしろい犬ロボットっていう感じで見られてました。
T: あー,そうかそうか,なるほど。
   ま,日本でも,今は,なんか,ちょっと,廃れているような感じですねー〈はい〉。
   でも,逆に,じゃーね,そのアイボの,すごく,あのー,利点っていうか,いい面っていうのは,あると思いますか?。
I: えー,まー,ペットと〈うん〉一緒にいると〈うん〉,やっぱり利点は多いですよね〈うーん〉。
   そして,アイボが〈うん〉,そのー,アイボとのふれあいが〈うん〉,ペットの,とろのふれあいに似ていれば似ているほど〈うん〉,そういういい点はあると思いますけど〈うん〉。
   で,うん,だから,…
T: ペットの,その,り,いい点っていうのは,【I(名)】さんから見て,ペットとの,どういうところがいいと思いますか?。
I: あー,やっぱり,…
T: ペットというと,うん。
I: あの,ペットといると一人じゃないです,じゃないですか〈はー〉。
   で,あのー,ま,ちょっと違う方向ですけど〈うんうん〉,例えば,あの,ペットを撫でることを良くすると血圧が下がるとか〈あー〉,そういう研究もありますし,やっぱり仲間という感じで,い,誰かがいるのが大切なんですよね〈うんうんうんうん〉。
   ですからアイボは〈うん〉やっぱり仲間として見れることができたら〈うん〉,そういういい点も付いてきますよ。
T: うーん,うん,頭を撫でて血圧が下がれば{笑}〈{笑}〉。
   実験してみな,みないといけない。
I: そんなプラスッチックを撫でてもどうなるかわかりませんけどね。
T: そうですねー。
   あ,なるほど,うん。
   で,その,あの,反対の,そのー,悪い面,弊害っていうのはあると思いますか?。
   ロボットのペットを飼うことによって。
I: どうでしょうかねー。
   けっこう、機械頼りになるのは〈うん〉,ちょっと恐いと思いますけど〈うん〉。
T: 機械頼りってどういうこと?。
I: あー,あのー,ま,特に最近とか,あまり人間同士の関係が少なくなってきて,例えば,パソコンとか〈うん〉携帯を通しての会話が多くなってるじゃないですか。
T: そうですねー。
I: で,それが,どんどん〈うん〉,まだ増えていくと〈うん〉,やっぱり,人間関係がすごく悪くなっていくと思いますし〈うーん,うんうんうん〉,そういう点で,あんまり機械ばっかし〈うん〉のはだめだと思うんですけど〈うんうんうん〉,かと言って〈うん〉,アイボがそういう悪い方向に導いていくと言えるかどうかもわかりませんね。
T: うーーん〈はい〉,かわいい形のロボットだからね。
I: はい。
T: そうだね。
I: 何もロボットの犬がいる〈はいはいはい〉から〈うん〉人間関係が悪くなるとまではいかないかもしれませんね。
T: うん,うんうんうん。
   そうですね,なるほど。
I: アイボだけが友だちっていう人は,ちょっと嫌ですけど。
T: {笑}〈{笑}〉ほんとやね。
   で,ちょっと今度,話を変えますが〈はい〉,今ちょうど,その,パソコンとか,それからケータイの話が出たんですけど,すーごい,もう,携帯電話は,日本で,もうほとんどっていうか,中高生の8割ぐらい〈はい〉持ってる〈うん〉らしいんですよね〈はい〉。
   【I(名)】さんも持ってますか?。
I: 持ってますよ〈うんうんうん〉,日本でもアメリカでも。
T: あ,ほんと{笑}。
   やっぱり,それは,あの,すごく,もう,欠かせない,必需品ですか?。
I: 持ってるとやっぱり〈うん〉,そう思いますよね〈うーん〉。
   も,あ,例えば,約束とか待ち合わせのときに〈うん〉すごく便利なんですけど〈うん〉,ま,ぼくの友だちの一人でつい最近までケータイ持っていなかった子がいて〈うんうん〉,いちよう,頑張ったらどうにかなるんですよね〈うんうん〉。
   あの,前もってちゃんとみんなで計画を立てていて〈うんうんうん〉,家を出る前に,例えば〈うん〉,相手のケータイに電話して〈うん〉,いろいろと待ち合わせを詳しくしてから行くとか〈うんうん〉。
   ま,工夫はできるんですけど〈はいはい〉,やっぱり有ったらかなり便利ですし〈はーはー〉,一度,使い出して〈うんうん〉なくなったりしたら困りますよね,みんな,そ,そういう便利さに慣れていますから。
T: あー,そうかなー,うん。
   わたしは,あの,持ってたけど止めたんですよ。
I: あー,そうですか。
T: はい{笑}〈へー〉。
   でも,まーね,まー,それはちょっと置いといて{笑}〈{笑}〉,あの,うん,珍しい人間かもしれないですけどね,あのー,今いろいろ,その,携帯電話による,そのー,事件〈はい〉,ま,とくに,その,中高せ,ま,日本ではね,中高生が,その,じ,事件に巻き込まれるっていうことが多くて,で,あのー,携帯電話を持たせないほうがいいんではないかという議論がね〈うーん〉,政府の中であるんですけど,そのことについては【I(名)】さんは,どう思います?。
I: それはどういう事件ですか?。
T: えっと,最近いろいろある,その,ケータイで,あの,友だちを作って呼び出され,…
I: あー,なるほどー。
T: ま,け,友だちと言ってもぜんぜん見ず知らずの人〈はいはい〉とか,それから,あの,学校のほうで,いろんな,あの,いじめの問題に関係する事件とか〈あー〉,そういうのは聞いたことありますか?。
I: はい,アメリカでは〈うん〉,あの,携帯電話を通してではなくて,インターネット上でそういうことがけっこうあります〈はい〉。
   でー,やっぱり難しい問題ですよね〈うーん〉。
   あのー,何も,その,携帯電話とかインターネットが悪いとは,ぼく,思いませんですし〈うん〉,その,かと言って,子どもの教育と言っても,そんな,ぜんぶ子ども任せにするわけにもいきませんよね〈うーん〉。
   うーん,けっこう,友だちと〈うん〉こういうことをかん,あの,話し合ったりはしたんですけど,…
T: あー,そっか。
I: やっぱり,あんなに,ね,いい,いい方法が見つかりませんでした〈うーん〉。
   親,親が管理するのが,たぶんいちばん効率いいとは思うんですけれど〈うーん〉,それはそれで子どもすごく嫌がりますし〈うん{笑}〉。
   うーん,難しいところですよね。
T: そうやねー,うん。
   アメリカでは,そういう問題はないんですかね?。
I: けー,ケータイではないんですけど。
T: ケータイではない。
I: でも,…
T: インターネットではある。
I: はい。
   あの,マイスペースという,あの,日本で言うミクシィみたいな感じなんですけど,…
T: え,それはどういうものなの?。
I: えーっとですね,ま,自分の〈うん〉,あの,プロフィールのページを作って〈うんうん〉,それを通していろんな人と会ったり友だち作ったりできるんですけど〈うん,うん〉,けっこう,まい,マイスペースはとくに〈うん〉怪しい人がいるという感じで少し有名で〈へー〉,その,そこで会った人は絶対に〈うん〉直接会ってはいけないって〈ほー〉,よく子どもとかに親はゆ〔言〕ってるんですけど〈ほーほーほー〉,それでもやっぱり,そういう事件が多くて〈ふーん〉。
   最近では,あのー,いじめのケースがけっこう有名なのがありまして〈ふーん〉,あの,一人の子どもの親がですね,その子どもの友だちをからかうために,たぶん男性のプロフィールと見せかけて偽のプロフィールを作って,ずっと話し合いをしていて,その,弄んでたんです〈ふーん〉。
   そして,最後に,なんか,もう会いたくない〈ふーん〉って感じでゆ〔言〕ったら,その,相手の子どもが傷ついてしまって〈へー,ふーん〉,それで大騒ぎになりました〈ふーん〉。
   今もたぶん,あの,いろいろ続いてると思うんですけど〈ふん〉,その事件が。
T: へー。
   そういうことを,やっぱり,なんていうのかな,そういう事件がどんどん増えてきたら,なんとかしないといけないですよね,もちろんね。
I: うーん,そうですね。
T: で,その,あの,ま,【I(名)】さんは,その,機械を使う,パソコンの専門家っていう立場と〈{笑}はい〉,それから心理的な,そういう,人間のね,そういう,両方をずっと勉強しているわけなんですけど〈はい〉,そういう立場から見て,何か,いい方法とか,何か,ま,将来的にね〈はい〉,今すぐではなくて,こういう方向で行ったらどうかっていう考えは,少し,あります?。
I: うーん,いやー,そんなに簡単に考えがあったら〈{笑}〉,世の中かんたんなもんですけどね。
   あ,あの,あまり〈うん〉冷たい感じと思われたくないんですけど〈うーん〉,あのー,ま,こういう事件はありますけど〈うーん〉,もし,インターネットとかパソコンとかがなくても〈うーん〉,どこか違う方向で同じような事件はあると思いますし,何も,あのー,パソコンが悪くてこういうことが起こっているとは言い切れないと思うんです〈うんうん〉。
   ですから,そのー,まー,…
T: どこから変えていったら,…
I: いやー,…
T: いいのかな。
I: どうでしょうかねー〈うーん〉。
   あー,まー,そういう,いじめとか事件は〈うんうんうん〉,どこにでもいつだってあるものだと思いますんで。
T: そうですね,うん。
I: で,あの,現在は,そういうのがケータイでもインターネットでもそういう感じのものでよくあるじゃないですか。
T: そうですね。
I: で,どこで一番よく起こっているかは知っていますから〈うん,うん〉,それ,そこのインターネット上で,どうそれを防ぐか,その,いじめをどうやめるかという感じではなくて〈うんうん〉,インターネット上で,どう止めていくか〈うーん〉,それがあんまりいい方法がなかったら〈うん〉,なるべくそっちを違う分野のほうに押し出して,そっちでどう止めるかを考えたらいいとか〈うーん〉,できますでしょうかね。
T: うーん,違う分野のほうに押し出すというのは?。
I: あー,だから,まー,ケータイの前にどういうのが,よくいじめにあったか知りませんけど,例えば,例えば,ケータイがない前に,手紙で同じようなことがあったり,あったとしますよね〈はい〉。
   で,手紙の止めようがないから〈うん〉,じゃー,今度はけー,ケータイみたいのができて,そっちのほうに移り始めたのを見たら,今度はこっちで止めようとしてケータイは技術がもっとあるから,もっといろいろできるかな〈うん〉って感じで…
T: うんうんうんうん,あー,なるほど。
I: できないでしょうか。
T: ということは,受け取る側で何か〈あー〉,受け取り方っていうか,そういう面で変えていったほうが…
I: うーん,そうですねー。
T: 変えていくしかないのかもわからないですね,もしかしたらねー〈うん〉。
   うん,なるほど。
   はい,分かりました{笑}。
   むつかしい問題ですね〈はい{笑}〉。
   はい,どうも。
   では,えっと,ちょっと,話題を急に変えますけど〈はい〉,あのー,【I(名)】さんは何回か日本に来ているわけですか?。
I: はい,そうです〈うーん〉。
   ほとんど毎年のように親戚の家に遊びに来てました。
T: あ,そうなんですね。
   親戚はどちらにいらっしゃる…
I: あ,福岡に。
T: あ,そうなんですか,へー。
   あのー,ということは今までも10回20回,毎年のように…
I: うーん,そうですね。
T: ってこは,ぐらいですねー。
I: はい。
   毎回は,1ヶ月半かぐらいです。
T: あ,そうなんですね。
   あ,そしたら,なんか,あの,ここ10年20年,ま,20年も記憶ないか{笑}〈{笑}〉分かんないけど,そのかん〔間〕に日本て変わってきたなーと思うこと,ありますか,【I(名)】さんから見て?。
I: えー,どうでしょうねー〈うん〉。
T: いつも…
I: 自分の経験からは〈うん〉,あまりないです,正直言って〈うん〉。
   やっぱり,日本に来ると言っても〈うん〉,あの,日本に遊びに行くというより〈うん〉,親戚の家に…
T: なるほどね。
I: 行くという感じが強いですから〈はい〉,あの,まー,福岡の町並みー〈うん〉とは言いましても,やっぱり,建物はそんなに変わってませんし〈うーん〉,いっつも行ってる【店舗名1】がまだありますし{笑}。
T: {笑}そうか。
I: ま,変わったものと言えば〈うん〉,毎年変わっていくファッションの流行ぐらいでしょうかね。
T: あー,そっかー。
I: ぼくが,その,実際見てきていたのは。
T: あ,なるほど。
   で,ふくお,ま,日本に来るときは,福岡以外の町にはあまり行かない,いか,行かなかったですか?。
I: えー,いや,観光はけっこうしていましたよ〈うん,うーん〉。
   うーん,でも,まー,観光すると〈うん〉,あの,うちのおじいちゃん,写真撮るのが好きなんで〈へー〉,そういう,写真,きれいな写真が撮れそうなとこに行って,あんまり町には行ってませんでしたね。
T: あー,そっか〈うん〉。
   うんうんうん,なるほど。
I: どっちかと言うと,ツアーバスとか,そんな感じでした。
T: あ,そっかそっか{笑}〈{笑}〉。
   じゃ,アメリカの,あのー,じゃ,アメリカのほうに,えー,ちょっと目を向けて〈はい〉,アメリカでは,ここ10年とか15年とか,何か大きな変化,感じることありますか?〈うーん〉。
   そんなにない?。
I: どうですかね,15年か,うーん。
   あー,一つ言うとしますと〈うんうんうん〉,あの,なん,ま,たぶん誰でもこういう感情はあると思いますけど〈うん〉,子どもが〈うん〉,そのー,大人になっていくのがどんどん早くなっていっているような気がします〈ふーん〉。
   こないだ〈うんうん〉,えー,いつでしたっけ,去年か,その前か,あの〈うん〉,小学校の〈ふーん〉算数の家庭教師みたいなのやってたんですけど〈はいはい〉,その子どもたちを見てびっくりしたのが,ケータイ持っててもそんなに珍しくありませんでしたし,…
T: アメリカでね?。
I: はい。
   で,うん,あの,見ている映画とか〈うん〉,遊んでいるゲームとか〈うん〉,どんどん,大人向けの始めるのが年下になっていく気がします〈ふーん〉。
   気のせいかどうか分かりませんけど〈うんうんうん〉,そういう気がします。
T: それは【I(名)】さんから見て,いいことですか?。
   それとも何か問題を感じますか?〈うーん〉。
   問題のほうが多い?。
I: そう,いや,いや,問題のほうが多いんでしょうかね。
   やっぱ大人向けって〈うん〉いうのは〈あーあーあー〉,そ,そういう意味がありますから〈あー〉。
   うーん,で,一つ心配なのはですね,あの,こう,そういう傾向があっても〈うん〉大丈夫な例はあるんですけど〈うん〉,その,親の教育がどんなにいいものか,よく分からなくて〈うんうんうん〉。
   あのー,まー,ぼくが知っている〈うん〉,その,小学生の親とか,みんないい親なんですけど,やっぱり,あのー,話とか聞くじゃないですか〈はい〉。
   あの,仕事で忙しくてあんまり子どもと一緒にいる時間がなかったり〈うんうんうん〉,ベビーシッターばかり雇っていたり〈うんうんうん〉,そう,そういう感じの,そういう,なんでしょう,うん,そういう家庭が〈うん〉多くなっているから,どんどん子どもたちが勝手に大人になっていく傾向があるんでしょうかね。
T: あー,え,し,し,質問ですね{笑}〈{笑}〉。
   そうですね,どうなんでしょうねー〈うーん{笑}〉。
   でも,えっとー,あまり過保護よりも,かえって,なんか,自立〈はい〉っていう面ではいいかなー,と思いますけどね。
I: あー,それはそうですね〈うん〉,はい。
T: 今だんだん子どもの数が少なくなってるので〈はい〉,だから,ま,親が忙しいけれども,ま,日本でベビーシッターっていうのはない,あんまりないけどね。
   でも子どもを自立させるっていう面では,ま,過保護とまったく正反対だから,
I: あー,そうですね。
   うーん〈うーん〉,それは確かにそうですね〈うーん〉。
   うーん,あのー,前に一度〈うん〉,こど,うーん,子どもの教育みたいなのに関して〈うんうんうん〉調査をしまして,…
T: あー,そっか。
I: その,アメリカと日本を比べまして,あの,子どもが,まー,まだ園児ぐらいのときに〈うん〉,どういうものを早く学んで欲しいかとかのアンケートで調査しまして,で,あのー,ぼくの考えでは〈うんうん〉,アメリカのほうが自立してほしいって考えが多くて〈はい〉,日本のほうではもっと,えー,例えば,あのー,子どもたちと仲良くできたほうがいいとか〈あー,あー〉,みんなの中に入り,入り込めるような〈うんうん〉,その,仲良くなれるような子になってほしいとか〈うーん〉,そういう違いが出るとは思ったんですけど〈うんうん〉,意外とですね,両方とも自立してほしいと答えてました。
T: あ,そうなの〈はい〉,へー〈うん{笑}〉。
   うーん,どうしてだろうねー{笑}。
I: あ,や,やっぱり〈うん〉,最近になって変わってきてるんでしょうかねー。
T: そうかなー。
   日本では昔から,その,和とかいうものをね〈はい〉,すごく大切にしてきた文化があるにも関わらず,うーん,考えが変わってきたんですね〈はい〉。
   なんか,おもしろい傾向ですね〈うん〉,はい〈{笑}〉。
   えー,えーと,ちょっと,そうですね。
   よし,じゃ,ちょっと,ここで,突然なんですけどね{笑}〈{笑}はい〉,ロールプレイをしようと思います。
I: はい,分かりました。
T: はい{笑}〈{笑}〉。
   えーっと,そうやな,インターンシップでどこかの会社に入った経験ありますか?。
I: あります。
T: はーはー。
   それは,アメリカで,日本…
I: アメリカでです。
T: そうですか。
   じゃ,ちょっと,これ,やってみましょうかね。
   【I】さん,タバコ吸いますか?。
I: いえ。
T: 吸いませんね。
I: 吸いません。
T: この日本語,ちょっと〈はい〉,声を出して読んでください。
I: えー,あなたの隣に座っている課長は〈うん〉,あなたはとても困っています〈うん〉。
   部長に,タバコについて対策を立てるよう頼みなさい。
   うわー,ややこしいですね,これ{笑}。
T: そうねー。
   わたしが部長します〈はい〉,ね〈はい〉。
   じゃ,部長の部屋に入ってきて,ちょっと,ゆ〔言〕ってください。
I: はい,分かりました。
T: 内容は,オッケーですね?。
I: はい。
T: 状況は,オッケーですね?。
I: はい。
T: はい,じゃ,はい,どうぞ〈はい〉。
I: 失礼しまーす〈はいはい,はい〉。
   部長,少し,お時間よろしいでしょうか?。
T: えっと,2,3分なら。
   ちょっと,このあと会議があるので。
I: あ,はい,すみません。
T: 何か,はい?。
I: えー,あのー,ちょっと,相談があって,あのー,来たんですけど〈うん〉,あの,キタムラ課長〈うん〉,あのー,けっこう,あの,タバコ吸うじゃないですか。
T: そうねー。
   彼はタバコーが無いと仕事できないみたいな感じで言ってますよねー。
I: はい〈うん〉。
   あのー,でー,たいへんもうしわけにくい〔申し上げにくい〕んですけど〈うーん〉,わたくし,そういう,タバコの煙,少し苦手なもんで〈うーん〉,あのー,た,あのー{笑},体調にもあんまり良くないですし,咳き込んだりとかしてしまうんです〈うんうんうん〉。
   で〈うん〉,そのー,や,まことにもうしわけにくい〔申し上げにくい〕んですけど〈うーん〉,そこ,そこのところ,どうにか対策〈うーん〉,願えないでしょうかねー。
T: うーん,あのー,タバコー,喫煙室とか,喫煙コーナーでいつも彼は吸っているのを見るけど〈あー〉。
   喫煙コーナーが作ってあるでしょ,端っこにね〈はいはいはい〉,うーん。
I: でも,いや,どうしても煙とか〈うーん〉こっちに,よ,寄ってきますし〈うん〉,その,課長にタバコを止めてくださいと言うのは,かなり申し,申しにくいんですけど〈うーん〉,なんなら,そのー〈うーん〉,喫煙コーナーから少し離れた席に移してもらえませんでしょうかねー?。
T: あー,あ,あなたを移す〈はい〉ということねー〈うーん〉。
   ま,でも…
I: そうしたら,少しは良くなるとは思うんですけれども。
T: でも,うちのね,あのー,部屋,なんていうか,場所かぎられてて狭いからねー〈あー〉。
   あんまり,まー,離れても,まー,せいぜい5,6メートルぐらい離れる,それで大丈夫かな?。
I: あー,どー,どうしましょう{笑}。
T: うーん,あの,彼にね,わたしもタバコやめたら,とは,まー,もちろんゆった〔言った〕んだけど,どうしても,止めようとしたけど止められないみたいなのよね,今ね。
I: あー,なるほど。
T: で,なんか,やっぱ,こう,ストレス溜まるとついついタバコに手が出るみたいな感じでねー〈あー〉,うーん。
I: まー,ぼくの立場から言うのもなんなんですけど〈うん〉,そのー,止めたくて止めれないという感じでしたら,止めるのをたとえてくれる〔支えてくれる〕***用具とかもありますし,あと,ニコチンガムとかもコンビニで売ってるじゃないですか。
T: うんうん。
   確か試したと思うんだけどねー,うーん。
I: あー,そうですかー〈うーん〉。
   うーん,困ったなー。
T: {笑}〈{笑}〉,何かね〈{笑}〉,いい方法があったらね〈あー〉,いいんだけど,うーん,ちょっとー,それだけにわたしも関わってるわけにいかないので。
I: そうですね〈うーん〉,じゃ,あのー,もう少し,こちらのほうから〈うーん〉,あのー,考えてみて,また改めて話,伺いにきてもいいでしょうか?。
T: あ,もちろん,はい〈はい〉。
   じゃ,何か,ちょっと,考えてみて^もらえるかな。
I: 分かりました〈うん,はい,はいはい,はい〉。
   すいません。
T: はい。
   ごめんなさいね。
I: はい。
   ありがとうございましたー。
T: はい,はい。
   じゃ,こんなロールプレイはこれで終わって〈はい〉,で,ちょっと,今の話を,今度は同僚,同じレベルのね,友だちの社員に〈あー〉,ちょっと,話してくれ,友だちの社員もちょっと困ってたって,実はね〈あー〉。
   うん,うん,じゃ,来て。
   友だち,友だちね〈はいはい〉。
   あ,【I(名)】くん,どうだった?。
   部長のとこ行った?。
I: うーん,あのー,課長のタバコのことで,ちょっと,話に行ったんだけど。
T: うん,そうそう。
   あれ,もー,もー,待ってたのよー〈うーん〉。
   わたしも咳出てね〈そうそうそう〉,くさいしね。
I: おんなじ,おんなじ〈うん〉。
   で,いやー,どう,どうにかできないかって〈うん〉頼んでみたんだけど,…
T: うん,そしたら?。
I: やっぱり,うーん,課長も吸ってないといけないくて,あまりやめられないような感じでゆって〔言って〕て。
T: えー。
I: なーん,なーんか,どうしようもないような言い方だったよ,すこし。
T: えー{笑}〈うん〉。
   ぜんぜん何もできないのー?。
I: いやー,だからー,…
T: なーんか嫌やなー。
I: うーん,う,うちらからやること考えて,また話に行くのもいいって言ってたし。
T: あ,ほんと。
I: うん。
   課長,どうやってタバコやめさせればいいかなー。
T: うーん,なんか…
I: 何度かやめようとしたことはあるらしいけど。
T: あー,ほんとー。
   なんか,でも,強力な対策,なんか,会社としてやってほしいよねー。
   でないと,くさくてたまんないよねー〈うーん,そうそう〉,あったま〔頭〕痛いし。
   こっちが仕事できないよね。
I: そうだね。
T: うんうん。
   はい{笑}〈{笑}〉,はい,じゃ,ロールプレイはこれで終わりますね〈はい〉。
   はい,どうも{笑}。
   えっと,えー,今日は【I(名)】さんは,このインタビューのあと,何か予定がありますか?。
I: えーっとですね〈うん〉,勉強はなるべくしてみたいですし,あとメガネを買いに行くと思います。
T: あ,そうなの。
I: はい,今,セールやってるらしくて。
T: 何があってる?。
I: せ,バーゲン。
T: あ,あ,あ〈はい〉,セールね〈はい〉,そうか{笑}。
I: すいません{笑}。
T: いえいえ。
I: あ,そうなの〈はい〉。
   分かりましたー。
T: {笑},じゃ,はい,インタビューはこれで終わりますね〈はい〉。
   はい,どうもありがとうございました。
I: はい,ありがとうございました。