T: じゃー〈はい〉,始めます。 I: はい,お願いします。 T: えっと,OPIですので,ま,最初はちょっとフォーマルにしますけど,わたしの名前,いちよう,【T(姓)】です〈はい〉。 で,【I(名)】さんですね。 I: はい。 【I(名)】と申します。 T: はいはい。 じゃ,名前は【I(名)】さんでいいですか?。 I: はい,けっこうです。 T: ね,はい,今日はどうもありがとうございます。 I: いえいえ〈ええ〉。 今日はどうぞよろしくお願いいたします。 T: はい。 えっと,まー,あの,初めてお会いしますので。 I: ええ,そうですね,ええ。 T: ほんとに。 ときどき,そのね,あのー,ご主人のね,【人名1】さんから噂は聞いてるんですけど,それはあんまり… I: いやいや,お互いさまですよ,もう。 T: あ,そうですか。 I: かねがね伺っております〈ええ,ええ{笑}〉。 もう,むかーしね〈ええ〉,あの,こういう,素晴らしい先生に教わりましたって,そういう話だったんで,ええ。 T: うーん,ま,ひ,非常に懐かしい,何年ぶり,もう,20,30年ぶりぐらいですかね。 I: そうですね,ええ。 T: ずいぶん前で。 えっとー,あのー,にっ,日本は何回も来られてますね,【I(姓)】さんは?。 I: え,わたくしはね,あのー〈ええ〉,学生のころから〈ええ,ええ〉ずっと行ったり来たりしてるんですけども〈ええ,ええ,ええ〉,もう30年にわたりまして… T: なるほど。 I: ずっと日本と付き合っております。 T: ええ,ええ{笑}。 I: ええ,もう,年月経っておりますよ。 T: ね。 I: それで,年,分かっちゃいます。 T: いえいえ{笑}〈{笑}〉,ま,お互いさまです{笑}〈{笑}〉。 そうですか。 30年ぐらいなるんですね。 I: そうなんです。 T: そしたら,ま,70年の後半か80年の初めのころですね。 I: そうですね,初めて参りましたのは,えーと,1977年でしたね。 T: あ,そうですか。 I: ええ。 ちょうどAKP学生の身分だったんですよ。 T: あ,そうですか。 それはそれは。 ぼくは77年にアメリカに行きましたから。 I: あ,そうなんですか。 T: {笑}ちょうど,あのー,… I: へー。 どちらだったんですか?。 T: えーっと,最初は【地名1】ですね。 へー。 で,エリザベスさんはどちらだったんです,あ,AKP。 I: ここです。 T: あー,そうですかー。 I: はい,ええ〈うん〉。 ホームステイは【地名2】だったんですけれどもね。 T: あー,そうですかー。 I: 素晴らしいところに入れていただいて〈ええ,ええ,ええ〉。 ほんとにいい経験をさせていただきましたわ。 T: それは良かったですね。 77年か。 ぼくはね,ですから,えーと,82年から86年まで【学校名1】にいましたから。 I: あ,そうなんですか。 T: そのときにここに来たことはあるんですけど。 I: へー,あ,なるほど〈ええ,ええ〉,うーん,うんうん。 T: だいぶね,忘れちゃいましたね〈はい〉。 あのー,どうですかね,30年前と今と比べて。 I: だいぶん変わりました〈ええ,ええ〉。 もう【地名3】という街も〈ええ〉変わりましたし〈ええ,ええ〉,その,ここに住んでいる方々も〈ええ〉変わりましたね。 T: ええ,ええ。 I: ええ,あのー,やっぱり,当時はですね,外国人はまだ少なかったものでしたから〈ええ,ええ,ええ,ええ〉,あのー,指をよくささ,さされましたけどね。 T: あそう{笑}。 I: うんうん。 あの,ハローハローって〈あー,あー〉挨拶されましたり〈あ,はー〉,もう,ほんとにね,えーっと,えー,優遇されているのか〈ええ〉,もう,侮辱されているのか〈あー〉,よく分からないような,まー,不思議な気分だったんですけれどもね。 T: そうですねー。 I: 今はね〈ええ〉,もう,ほんとに外国人がね〈ええ〉,たくさんいらっしゃいますので〈はい,ええ,ええ〉,もう,べつに珍しくもなんともないし〈はーはーはー〉,あの,日本語がお上手ですねなんて〈{笑}〉言われなくなりましたね。 T: {笑}そうでしょうねー。 I: それが,もう〈ええ,ええ〉,何よりも嬉しいことで〈ええ,ええ,ええ〉ありましてね〈ええ〉,あの,ふつう,日本人の方と〈ええ〉初めてお会いするときはね〈ええ,ええ,ええ〉,あ,あ,日本語がおできになるんですか,とか〈ええ,ええ,ええ〉,その挨拶というのが〈うん〉非常に長いんです〈ええ,ええ,ええ,〉。 で,今はね,そういうことが〈ええ〉非常に少なくなりましてね〈ええ〉。 そうすると,初めてお会いする方とお話するときにはね〈ええ〉,もう,すぐに本題に入ることができるわけなんですよ。 T: なるほどね,はーはーはー。 I: そうするとね,あの,非常に気楽に… T: そうですね。 I: 話ができたり〈ふんふんふん〉,あの,友だちになれたり〈はい〉することができるようになりましたね。 T: ねー。 I: ですから,今がいいですね。 T: あー,そうですね。 ただ,最近はね,あのー,ま,わたしの学生なんかで,えー,ハーフがけっこういるんですね〈ええ,ええ〉。 I: ***でしょ。 T: 日本人,日本で生まれて〈うん〉,半分白人で半分アジア人ていうね〈ええ〉,そうすると,ま,特に白人のほうの顔してる場合には,やっぱりね,その,やっぱ,ステレオタイプというのがあって〈うんうんうん〉,え,大丈夫ですかってなる。 I: そうですねー。 名刺を渡されますときに〈あ〉,あの,これ,お,読めますか,とか〈{笑}〉って。 あの,【人名2】先生ってご存知ですよね?。 T: あー,そうです。 I: もう,ずーーっと〈ええ〉昔から〈ええ〉日本文学の専門家で〈ええ〉,いろんな,か,あの,本などを… T: そうですね。 I: 書かれてきた方。 T: このまえ文学勲章もらってね。 I: そうなんです。 いまだにね〈ええ〉,日本語大丈夫ですかって,何回も名刺わたされるそうです。 T: それについて,どう思われますか?。 そういう,いわゆる表面的なね,えー,うん,… I: 仕方ないでしょう〈うん〉。 ま,あのー,その都度その都度〈うん〉,あの,相手を〈ええ〉いかに〈ええ〉安心させるかというのが〈あー〉非常に大事なところだと思います〈はーはーはー〉。 相手の気持ちは思う〈ええ,ええ〉。 会う前から変えることができませんので〈ええ,ええ〉。 あの,お会いして,それで,やっぱり,いくらか不安があると思うんですよね〈ええ,ええ,ええ〉。 で,こちらの〈あー〉,まー,どう行動するかによってね〈ええ〉,相手は安心する〈はい〉,安心しないか〈はいはい〉というわけになるんですよ〈ふーん〉。 ですから,あのー,なるべく,いや,大丈夫ですよ〈はいはい〉,ご安心くださいという〈ええ,ええ〉,その,そういうことばをズバリ言わなくても,自分の行動で〈ええ〉,そういう気持ちを伝えることができれば〈ええ,ええ〉,ま,一人一人ね〈うん〉,まー,変な言い方かもしれないけど教育することができるようになってですね〈はーはーはーはー,はー〉,どうでしょう。 T: そうですね。 まー,いわゆる,その,ステレオタイプっていうのかね〈ふーん〉,でも,ま,その,ステレオタイプっていうものがなかったら〈うん〉,ある意味で,その,どういうふうに人と付き合っていいか分からない。 I: そうですね。 T: ただ,ま,それと同時に,そのー,ま,うーん,例えば,その,あ,日本にいる,そういう,あの,ハーフの子とか〈うーん,うん〉,えー,つまり,白人の顔してるけど英語ができない子とかね〈うん〉,逆に,えー,アメリカにいる,その,アジア人の場合ですね,それもアイデンティティーの問題ってのがおっきいと思うんですね。 I: そうですね。 T: いつまでたっても,ま,アメリカなんかは,まだ日本よりはもっと混じってるからね。 I: そうですね。 T: そんなに悪くはないかもしれないけど,それでもやっぱり,そういうことがあるのは事実なんですけどね。 I: 事実ですね〈うん〉。 えー,ほんとですね。 でも,ま,割と,今の時代になって〈ええ〉くるとね〈うん〉,住みやすくなりましたね〈はーはーはー〉,日本は〈ふーん〉。 ですから,もう,わたしは,そういう,もう,い,い,苛立ちっていうものを〈ええ,ええ,ええ〉感じなくなりました。 T: なるほどね〈ええ〉。 ふーん,ま,30年,行ったり来たりということですけどもね,いちばん主になさってることはどういうことなんですか?。 I: あ,そうですねー〈ええ〉。 わたしは,もう,ありとあらゆる〈ええ,ええ〉仕事をいろいろさせ〈ええ〉,させて〈ええ〉いただきましたよ。 いちばん最初はね,えーと,神戸の,これは大学を卒業してからの〈はい〉話ですけれども〈はい〉,神戸の,えー,【会社名1】っていう〈ええ,ええ〉,えー,婦人服メーカー〈はーはーはーはー〉に,あ,入社しまして〈はーはーはーはー〉,3年ばかり,そこで,ま,秘書をやったりお茶くみをやったり{笑}… T: お茶くみも{笑}。 I: そうなんです〈うんうん〉。 もう〈はいはい〉,ちゃんと女性の制服を着て〈ええ,ええ,ええ〉,みなさんと同じたいぐ〔待遇〕で〈あー〉,あの,仕事をさせていただきました〈ええ,ええ〉。 んでー,あとは企画とか営業とか〈はいはいはい〉,もう,ほんとに,まんべんなく〈ええ〉,いろんなことを経験させていただきました。 T: なるほどね,ええ。 I: その次はアメリカに帰りまして〈ええ〉,えー,日米合弁会社,これは,えーと,バイオテクノロジーを〈はーはーはーはー〉取り扱っている会社だったんですけれども〈ええ,ええ,ええ,ええ〉,日本,えー,の〈うん〉,えー,親会社〈ええ〉側の経営者の〈ええ〉お手伝いを〈ほーほーほーほー〉していました。 で,その日米合弁会社が解散となったときに〈ええ,ええ〉,えーと,お,え,日本側の〈ええ〉親会社が,う,東京に来ないかって〈ええ,ええ,ええ〉声をかけてくださいましたので〈ええ〉,えーと,【会社名2】というところだったんですけれども,… T: あー,名前は。 大きな会社ですよね。 I: そうなんです〈はいはいはい〉。 コンビナートみたいな〈ええ,ええ,ええ〉,ほんとに大きな〈ええ〉,えー,化学会社ですけれども〈ええ〉,そこに入社しまして〈ええ〉,しばらくの間,海外事業務部っていうところに〈はーはーはー〉,えー,ま,配属されて〈ええ〉,翻訳とか〈ええ,ええ〉通訳とか,… T: なるほどね。 I: やらせていただきました〈ええ〉。 あとはね,もう〈はい〉,大学院に行こうという〈はいはいはい〉,大それたことを考えまして{笑}。 T: {笑}いえいえいえ。 I: で〈うん〉,あの,アメリカに帰りまして〈ええ,ええ〉,【学校名2】大学に入学して〈ええ〉,マスター取って〈はーはーはー〉,取得しました。 T: それは,なんのマスターなんですか?。 I: えーと,日本語と日本文学です。 T: ええ,なるほどね。 ふーん。 I: それからというものは〈ええ〉,ま,実はね〈ええ〉,そこで,今の主人と出会いまして。 T: {笑}はーはーはー。 I: ええ。 それで,まー〈あー〉,結婚することになったわけですけれども〈ええ,ええ,ええ〉,【人名1】はね〈ええ〉,もう,あの〈ええ,ええ〉,PHDを取りたいっていうので〈ええ,ええ〉,彼は一人で〈ええ〉,あのー,進学をして〈ええ〉。 わたしが,脇で,えー,翻訳とか通訳とか… T: 支えて{笑}〈{笑}〉。 分かりました。 I: 通訳とか翻訳とかをやらせていただきました。 T: じゃーね,そういう,ま,文学的なものとね〈うん〉,それから,経済的なこともなさってるから,ずいぶん,幅広い,その,ね,… I: まー,あの,… T: 経験持ってらっしゃるんですけど。 I: 意外とね,幅広く〈ええ〉いろんな分野で〈ええ〉,えー,勉強させてもらってます〈ええ,ええ〉。 で,例えば,通訳の場合はほとんど,えー,工業関係の〈はーはーはー〉通訳をや,やらせていただいたんで,… T: はーはーはー,なるほどね。 I: 相手がほとんど,あの,エンジニアだったんですね〈あー〉。 ですから,まさか,こういう分野に,ね,入り込んで〈はいはいはい〉専門用語〈ええ〉,覚えられるなんて〈はー〉,もう,思っていなかったんですけれども〈はー〉,なんとかうまくいきました。 T: あー。 今どうですか?。 このね,あ,アメリカのサブプライムに発し,あの,端を発して,えー,ま,すごく景気が良くない。 特にアメリカ,良くないみたいですね。 えー,そのー,【I(名)】さんはどういうふうに思われますか?。 今の,例えば日米間,日本もその影響を受けつつあるんですけれども。 I: そうですね。 ま,アメリカは風邪を引けば{笑}〈{笑}〉,こちらはくしゃみをするという〈はい,ええ,ええ〉,言う,あの〈ええ〉,言われるぐらいですから〈ええ〉,やっぱりアメリカは{ため息}いろんな,危険なね〈ええ,ええ〉,えー,ま,経済環境の〈ええ〉,うーん,ことで,危険な行動を起こして〈ええ,ええ〉,あの,自業自得だと思うんですね〈ええ,ええ,ええ,ええ〉。 で,えー,まー,アメリカの政府は〈うんうん〉今までの政権で〈うんうん〉,えー,あんまり感知してなかったんじゃないかな〈はーはーはーはー〉と思うんですね〈ええ,ええ,ええ〉。 まー,ブッシュ政権は〈ええ,ええ〉自由にや,やりなさいというような〈ええ,ええ,ええ,ええ〉***なね〈ええ,ええ〉,感じで〈うん〉やっていたと思うんです〈ええ〉。 で,ま,今どん底ではない〈うん,ええ,ええ,ええ,ええ〉と思うんですけども,これからね〈ええ〉,えー,どういう経済政策を〈ええ〉実施することによって〈はい〉,良くなっていく〈はい〉か〈ええ〉,よく分からないんですけれどもね〈ええ,ええ,ええ,ええ〉,ほんとは経済にあんまり興味ございません〈うん,うん{笑}〉。 ですけれど,今のところは〈うん〉,まー,じっとしていれば〈ええ〉,保守的な方針で〈ええ〉なんとかね〈うん〉,えー,今までの〈うん〉,えー,経済をなんとか〈うん〉取り戻すことができるんじゃないか〈うん〉と思います。 T: なるほどね。 さきほど,その,どん底じゃないというふうにおっしゃいましたけど〈うん,うん〉,それはどういうことですか?。 I: あ,… T: なんか,もう,かなりどん底みたいな気もするんだけど。 I: え,そう,それ〈ええ〉,まー,あのー,そう感じて〈ええ〉おられる方も〈ええ〉いらっしゃると思います。 ただ,あのー,例えばー,アメリカの1929年の〈ええ,ええ,ええ〉そのグレートディプレッションの〈ええ,ええ〉頃に比べましたらね〈ええ,ええ〉,まだまだ株式市場が〈ええ,ええ〉,もう,生きているわけなんですね〈ほーほーほー〉。 で,あれ,もう,前は〈はい〉完全に潰れてしまいましたでしょ〈ええ,ええ,ええ,ええ〉。 で,今はまだまだ取り引きが行われているくらいですから〈うん〉,どん底じゃないと思うんですね。 T: なるほどね。 I: うん。 で,あの,まだまだ投資されていますし〈うん〉,まー,非常に苦労している会社も〈ええ,ええ,ええ,ええ〉たくさん出てきている〈ええ,ええ〉に〈ええ〉違いないんです〈ええ,ええ〉。 ただ,えーと,しばらくね〈ええ〉,それは,もう,ちょっと,こう,経済的に〈ええ〉,あのー,節約をして,それから,もう,エコも考えまして〈うんうんうんうん〉,いろいろ,こう,あのー,いい〈ええ〉非常に健全な〈ええ,ええ〉経済政策を実行していけば〈ええ〉なんとか〈うん〉やっていけるんじゃないかなと思います。 T: うーん。 あの,どうですか?。 そのー、【I(名)】さんが日本の会社に勤めてらしたときってのは,ま,景気は… I: たいへん良かったです〈はー〉。 成長期だったんです〈はーはーはーはー〉。 ですから,あのー,【会社名3】という会社〈ええ〉に入りまして〈ええ,ええ〉,さきほど申し上げたところですけれども,そこはね,ほんとに,こんな急成長〈あ,そう〉の時期だったんで〈はーはーはー〉,毎年毎年,もう,いち… T: 給料も良かったでしょ?{笑}。 I: {笑}もうね〈うん〉,ヒラ社員だったもんですから〈うんうん〉,そこまではね〈ええ,ええ〉,あのー,なんか,すっごい儲かってるって感じは,個人的には感じませんでしたけどね〈はーはーはー〉。 でも,会社だけは〈ええ〉儲かってるというね〈はいはい〉声はよく耳にしました{笑}。 T: 勢いがあったんだね。 I: そうですね,そうですね。 ですから,当時はね,非常に良くて〈ええ,ええ〉,で,1980年代も〈ええ〉ブームだったでしょ〈ええ,ええ,ええ,ええ〉。 バブルが弾ける前の… T: そうですね,ええ。 I: ブームだったし,当時,あの,東京におりましたもんですから〈ええ,ええ,ええ〉,非常にね,良かったです〈あー〉。 あのころはね〈ええ〉,やっぱり,お給料,たくさん,まー,あの〈あーあーあーあー〉,出していただきましたし〈ええ,ええ,ええ,ええ〉,良かったです。 貯金しとけば良かったんですがね〈あーあーあーあー{笑}〉。 全部使ってしまった。 T: 使っちゃった{笑}。 で,それから大学に行かれたんですよね?。 I: そうなんです,ええ。 T: えっと,日本研究ですね?。 I: そうです。 T: 特別に何をされました?。 I: わたし,落語〈あ,そう〉。 ***。 T: あ,そら,また{笑},いいじゃないですか。 I: ええ〈あー〉。 あのー,なかなかね〈ええ〉,そういう,そのー,庶民的なね〈うんうん〉,す,まー,要するに〈ええ〉,そのー,こう〈ええ〉,口頭における〈うん,うん〉,その分野における〈うん〉文学というのは〈うん〉,あんまり認められていなかったんですよね〈あー,あー〉。 で,あの,いろんな大学院を探しても〈ええ〉教えてくださる先生は〈ええ,ええ,ええ,ええ〉なかなか見つからなくて〈あー〉,で,ようやく【学校名2】大学に〈ええ,ええ〉,あのー,【人名2】先生っていうのがいらっしゃいまして。 T: はいはいはいはい,ええ。 有名な先生ですよ。 I: あ,ご存知ですか。 T: ええ。 I: ええ,あの,わたくしの恩師です。 T: ええ,ええ。 あ,そうですか。 I: ええ。 で,先生が〈ええ〉,じゃー,あの,うちに入って〈ええ〉いただいて〈ええ〉,じゃ,一緒に勉強しましょう〈おー〉ということになったわけです〈あー〉。 で,えーと,歌舞伎と,それから落語が〈ええ,ええ〉好きだったものですから〈おー,あー〉,あの,芝居噺というものについて論文を書かせていただきました。 T: あー,そうですか。 それはいいですねー。 I: ええ,ええ。 けっこうおもしろかったです。 T: ふーん。 何か,い,特別,その,落語で,好きな落語ってありますか?。 I: たくさんあります。 ですから… T: いちばん好きなものは何?。 I: あー,それは,先生,それは,もう〈{笑}〉,申し上げられませんよ〈はい〉。 あのね,もう,例えば〈はい〉,えー,艶噺とか,… T: あー,なるほどね。 I: 人情噺とか〈うん〉,あの,バレ,ま,バレ噺ですね〈あー〉。 それから,その,八つぁん熊さんてうね〈ええ,ええ〉,そういう滑稽噺というのが〈あー〉あるでしょ〈あー〉。 で,やっぱり,それぞれのね〈ええ,ええ〉,分野の落語というのが〈うん〉,もう,いいもの,たくさんありますし,前座… T: じゃ,ちょっと,一言では言えない{笑}。 I: 前座噺のなかでもね〈ええ〉,だから上手に演じられる方の〈ええ〉寿限無寿限無というのも素晴らしいし〈うん,うん〉、非常に難しい,えー,なんだろう,うーん,うーん,あしながしんじじゃなくってね〈ええ〉,ま,いろいろありますけれども〈ええ,ええ,ええ,ええ〉,その,ほんとに,そのー,真打ちの方でないと〈ええ,ええ,ええ〉,語れない〈あー〉,そういうものは,もう〈うん〉,上手下手によってね〈うんうん〉,あのー,非常に,その〈うーん〉,巧く聞こえてきたりするんです。 T: ぼくはね,ま,落語は好きです。 それほど詳しくないんですね。 ま,もちろん,日本人だし,ここで生まれ育ってるから,いろんなものも聞くんですけど〈うんうん〉。 その,どうだろ,アメリカ人からして〈はい〉,その,落語っていうもののね,魅力,えー,はなんですか?。 I: あのー,もともとね〈うん〉,テレビで,えー,もうお亡くなりになりました〈えー〉柳家小さんさんのね〈えー〉,一席を〈はい〉見てました〈はーはー〉,ぼんやりとね〈ええ〉。 それで,客席のほうからも笑いがどんどん〈ええ,ええ〉出てくるんです〈ええ〉。 えーっと思ったんですね〈ええ,ええ〉。 ぜんぜんおかしくもなんともないんですよ〈ええ,ええ〉。 笑いが〈ええ〉,こう,どこから出てくるのかな〈ええ〉って不思議に思いましたので〈ええ〉,それをたまたま,あのー,録画しておりまして〈はーはーはー〉,で,録ったもんですから〈ええ〉,あとで何回も〈ええ〉何回も〈ええ〉見直したんです〈ええ,ええ〉。 で,まず言葉が分からない〈ええ,ええ〉。 ユーモアが分からない〈ええ,ええ〉。 それから,その背景というものがよく〈はい〉,うまく掴めなかったもんですから〈ええ,ええ〉,ほかの日常会話がよく分かるのに〈うん〉,どうしてこれが分からないのか〈うんうん〉と思ったんですよね〈うんうんうん〉。 もうそこからなんです〈うんうん〉。 で,やっぱり,その,日本人の笑いはどこから出てくるか〈ええ〉,その,えー,そのげ,その,えー,元というかね〈ええ,ええ,ええ,ええ〉,探りたいなと思ったんですよ〈はーはーはーはー〉。 で,さすがにアメリカの人の笑いと〈ええ〉日本人の笑いは違うということが〈はーはー〉はっきりと分かりましたね。 T: どう,どう違いますか?。 I: なんだ,なんでしょうね〈{笑}〉。 ま,どちらも〈うん〉,あの,ことば遊びとか〈ええ〉,あのー,笑えるところがあるんですけれども〈ええ,ええ〉,日本語というのは同音語というのがたくさんありますでしょ。 T: そうですね,はいはい。 I: そうすると,そこからの〈ええ〉出てくることば遊びとか〈ええ,ええ,ええ〉,あとはね〈うん〉,えーっと{笑},よう,要するに,すー,へ,変な話ですけど〈うん〉,と,トイレのわ〈{笑}〉,笑いはけっこう出てくるんですよ〈うん〉。 で,それはアメリ… T: 下ネタってやつですね。 I: そうなんです〈はいはい〉。 ですから,そういう,す,ちょっと下品なね〈ええ,ええ,ええ〉,笑いっていうのが,みんなたのし,楽しめるんですよ〈うんうんうんうんうん〉。 子どものころから,もう,ずっと〈はいはい〉,お年寄りの方までね〈ええ,ええ〉。 そうすると,あの,それを英語に置き換えてみたときには〈ええ,ええ〉,おかしいかと思ったら,けっし,決しておかしくない〈ええ,ええ〉ということ,ということが多くあります〈あーあーあーあー〉。 ただ下品であったり〈うんうんうんうん〉,その結果^になりがちなんですよね〈うん,ええ〉。 ですから,あのー,やはり笑えるところは〈ええ〉,あの,おかしい〈ええ〉,まー,というか,あのー〈ええ〉,違うんだな〈ええ,ええ,ええ,ええ〉と思いましたね〈ええ〉。 落語の噺をね,何回も何回も翻訳しようとしました〈うん,あーあーあー〉。 もう諦めました。 T: あ,そう。 やっぱり分からないと。 I: なしのつぶて,ってやつです{笑}。 T: あー,うーん。 ただね,今,ずいぶん,あのー,英語でやるね,落語で,アメリカに行ったりとか,… I: ええ,ええ,ええ,それもみております。 T: あるいはイギリスなんかも行ったり。 どうですかね,その,アメリ,その,英語の… I: それはね〈ええ〉,その,ことばの遊びとか,そういうシャレとか〈ええ〉,そういうことじゃなくってね〈ええ〉,状況が〈ええ〉おかしい〈ええ,ええ〉話を取り上げて〈ええ,ええ〉批評されている〈ええ,ええ〉と思うんですね〈ええ〉。 ですから〈うーん〉,えーと,狐につままれて〈ええ,ええ,ええ,ええ〉,どっか,ね,困ったとかね。 あとは,うーん〈ええ〉,八っつあんが〈ええ,ええ〉馬鹿なことをして〈ええ,ええ〉,頭をぶた,ぶたれたとか〈ええ,ええ,ええ,ええ〉,あのー,ま,「たらちね」という噺があるんですけれどもね〈うん,うん,はい〉。 その,は,たらちねの噺の中にはね〈ええ〉,八っつあんはお嫁さんをもらうんです〈ええ,ええ,ええ〉。 えらいべっぴんさんなんですけどね〈ええ,ええ,ええ,ええ〉。 ことばが分からない〈はいはい〉。 そうすると,そういうね〈うん〉,その,うーん,どこの国行っても〈うん〉通用する普遍的な笑い〈うん,ええ,ええ,ええ〉というのが出てくる落語だったらね〈はい,ええ,ええ,ええ〉,もう,通用します〈はーはーはーはー〉。 で,いま落語を英語でやられている方は〈ええ〉,まさにそういう,あの,ネタを取り上げて〈あーあーあー〉やっていらっしゃるのではないかと思います。 T: ええ,ええ,ええ。 なるほどね。 うーん,分かりました〈うん〉。 まー,そうですね。 あのー,主に関西のものですか,上方のものですか,それ,どちらが,あの,そのー,… I: あ,わたし,とう,江戸落語。 T: あー,そうですか。 I: うん,やっぱり,初めて〈ええ,ええ〉耳にしたのも〈はーはーはー〉それですし〈ふーん〉,あのー,もうねー,非常に熱心に〈ええ〉研究しておりましたころは〈ええ,ええ,ええ〉,もう,毎週のように〈うん〉寄席に通っていましたからね。 T: あ,そうですか。 I: もうね〈はい〉,あの{笑}〈うん〉,入場料ね〈はい〉,あの,とられる方にすっかり顔なじみになりましてね。 T: うん。 おいならいってですね{笑}。 I: ええ{笑},だから,もうね,定期券買ったほうが良くない,とか言って{笑}。 T: そうかー{笑}。 I: それくらいね,もう〈あー〉,ほとんど毎週の土日… T: あ,そう。 I: 通っていました。 T: へー。 I: ええ。 ですから〈うん〉,東京,江戸落語っていうのが〈うん〉いちばん〈あー〉心に響くものがあるような気がしますね。 T: なるほどね。 まー,落語って,けっこう,20分かそれぐらいかかるから,… I: そうですね。 T: 一つね。 で,全部って言ったら長くなるし。 I: そうですね。 T: なかなか,いまー,僕たちのように忙しい生活やってると,ね,難しいです。 そういうことがねー。 I: そうですね。 T: ええ。 ですね。 I: じっと,こう,聴いていられないような〈ええ〉,そういう余裕がないわけですね。 T: そうね。 そういう世の中になってしまったんですけど,どうですか,その,笑いというものと,それから,そういう,経済だとかね,世界に対するね,うーん,影響力,例えば,今の,ま,えー,景気が良くない,危ない,そういう中でね,どんな役割を{笑}… I: {笑}まー,どうでしょうかねー。 あのー,なぜ人間が〈ええ〉笑うかっていうこと〈ええ,ええ〉になるわけですけれどもね〈ええ〉,まー,いろいろあると思うんですね〈ええ〉。 だから,えーとー,バナナのね〈ええ,ええ〉,皮の〈ええ〉ぼう〈ええ〉,あの,踏んで〈ええ〉,こう,倒れてしまう人間を見たときに〈ええ,ええ,ええ,ええ,ええ〉,わたしは笑いますね〈うん〉。 なぜ笑うか〈うん〉。 はー,わたしでなきゃ良かったっていう〈{笑}うん〉安心感というのもありますし〈ええ,ええ〉,その一瞬の〈うん〉,その,人間が,そういう,あのー,ちょっと〈ええ〉,不器用な〈ええ〉格好になる〈ええ,ええ〉ときの〈ええ〉笑いっていうのもあるんです〈ええ,ええ〉。 そのおかしさというのがあるんですね〈ええ〉。 で,やっぱり,もう一つはね〈ええ〉,笑ってなければ,きっと泣いているんだろうと〈うーん〉。 だから,な,泣かないために〈うん〉笑いを呼ぶ〈うーん〉,ていう,そういうところもあると思うんですね,いくらか。 T: うーん。 泣かないために笑いを呼ぶ。 I: うん,うんうんうん。 ですから,あのー〈うん〉,アメリカの,あ,あれはアメリカの映画じゃなかったと思うんですかれども〈ええ〉,あの,【映画タイトル】というのがあるんですよ〈はーはーはー〉。 それは… T: い,イタリアの映画ですね。 I: そうです,そうです,そうです〈はい〉。 で,えーと,その映画の中の〈ええ〉笑いというのが〈ええ〉,やっぱり悲しい笑いですね〈はーはー〉。 それが,その一つの典型だと思うんですけれども〈うん〉,その子どもが,その映画に登場する子どもが恐がらないように〈ええ,ええ〉,おとうさんがいろんなおかしなことをするでしょ。 T: うん,そうですね。 I: いろんな作り話もする,しますし〈ええ,ええ,ええ〉,でも,その笑いのすぐ裏に〈ええ〉,涙が,もう〈うーん〉,溢れんばかりにね〈うんうん〉,じょう,状態だと思うんですよ〈ええ,ええ,ええ〉。 ですから,あのー,さきほど申し上げた,そのバナナのはな〈ええ,ええ〉,皮の話ですけれども〈ええ〉,やっぱり,あの人がこけてしまってね,はー,いーた,痛いだろうな〈ふーん〉,あー,ほんとにかわいそうですよね〈うん,うん〉,っていうね,そういう,その,涙が出てくる場面〈うん〉,なのに〈うん〉,やっぱり笑いますね〈うん,うん〉。 だから,その,えーと,なんだ,えーと,お芝居のね〈ええ〉,幕の〈ええ〉表によく出てくる〈ええ〉笑いの顔と〈ええ〉泣いてる顔というのが〈あー〉あると思うんですけれども〈あー〉,やっぱり悲劇喜劇〈うん〉,それ一つが表〈うん〉,一つが裏。 T: なるほどね。 I: その,やっぱり,いつもね,… T: 表裏一体だ{笑}。 I: そうなんですよ。 陰,陽みたいな感じだと思います。 T: ま,伝統的なね,日本のものを好きで,なんですけど,スポーツ,相撲なんかはどうですか?。 I: 大好きです。 T: あ,そうですか{笑}。 I: もう,昔から大好きですね〈{笑}〉,ええ。 T: どう思われますか?。 その,もう,今すごく国際的になって〈うん〉,モンゴルの,え,力士が,もう,ずっと上になっちゃったんだけど,… I: あー,いらっしゃいますね。 T: それに対して何かお考えはありますか?。 I: そうですね。 まー,昔,わたし,やっぱり,30年ほど前から〈ええ〉見ておりますので〈ええ,ええ〉,えー,わたしのヒーローみたいな〈ええ,ええ〉人ってのは,千代の富士〈あーあーあー〉だった,だったんです。 T: まだ元気ですね。 I: まだまだ元気です〈ええ,ええ〉。 理事を務めてらっしゃると思うんですけどね。 T: そうです,ええ,ええ。 I: まー,あの頃から,だいぶん相撲界っていうのが〈うん〉変わってきたと思うんですね〈ええ〉。 で,あのー,外国人の力士を拒否する〈ええ〉という^わけ〈うん〉にはいかないと思うんですね〈はい〉。 ただ,あのー,は,その,相撲界にはい〈ええ〉,は,ま,入った以上は〈ええ〉,やっぱり,その,相撲界の〈うん〉,えー,律儀っていうんですか〈うんうんうん〉,それから,そのー〈うん〉,作法〈うん〉っていう〈うん〉,そういう習慣に従って〈うん,ええ〉いかなければならないと思います〈うん,ええ,ええ〉。 ただね,日本人だから〈ええ〉,純日本人の方が〈うんうん,うん〉,の人数が減っていってしまって〈うんうん〉,モンゴルばかりとか〈うんうんうん〉,ロシアばかりだとか,グルジアばかりだとか〈{笑}〉,そうなってしまうとね〈うん〉,ちょっと,なんか,日本人〈{笑}〉の存在感,薄くなりますのでね。 どうかなとも思うんですけれどもね。 T: 寂しいなと。 I: 寂しいですね〈うんうん〉。 うーん,ですから,まー,なんとも言えませんけれども〈うん〉,日本人の方に〈うん〉,あの,頑張っていただきたいな〈ええ〉と思います。 T: うんうん{笑}。 まー,相撲すごくおもしろいですね,確かに。 I: おもしろいです〈うーん〉。 今わたしがいちばん応援しておりますのはね〈ええ,ええ〉,えー,チェコの,あの,力士。 T: チェコの。 I: あのね,幕下の〈ええ,ええ〉,えーっと,さん,えーっと,三枚目かな。 T: 詳しいですね{笑}。 I: うーん,です。 すっごい細い〈あー〉体されてまして〈ええ,ええ〉,速いんです〈うん〉,動きが〈はー〉。 それから,すごく安定していまして,… T: あ,そう。 I: ボディービルのね〈ええ〉,あのー,選手みたいな〈うんうん〉体をしているんですよ。 T: あ,そう。 I: で,ほかの非常に体の〈ええ,ええ〉大きい人と一緒にね〈ええ〉,えー,やっぱり相撲をとりますとね,絶対に負けると思ったら〈ええ,ええ〉そうじゃないんです〈あー〉。 あの,うっちゃりとか,… T: {笑}あ,そう。 I: うわ,上手投げとか〈ええ〉,そういうの多いんです。 T: 名前なんですか?。 I: えーとね,隆の山です。 T: 分かりました。 ちょっと注意をして〈うん〉見ておきます。 I: あのねー,だから,4時からではないんですけれども,… T: もっと早く。 I: だいたい,あの,早い時間にね。 T: 分かりました。 I: だいたい2時ごろから出てます。 T: じゃーね,ちょっと,時間もなくなってきましたので〈はい〉,一つロールプレイしようと思うんですけれど,… I: はい,お願いします。 T: まー,あの,【人名2】,えー,【人名2】でしたね,… I: ええ。 T: ね,先生が,ま,あの,恩師ということで〈うん〉,えー,彼女が,の,講演会があるとします〈ええ〉。 で,それの,あのー,日本人向けですね〈はい〉。 ちょっと,先生の紹介ですね〈はい〉。 えー,たくさん人がいるんですね〈はい〉。 ですから,丁寧に,ちょっと,紹介をして〈はい〉いただきたいんですけど,… I: はい,分かりました。 T: ものの1分ぐらいでお願いします。 じゃ,【人名2】先生,ここにいらっしゃいます,はい。 I: はい,分かりました〈はい〉。 えー,皆様,今日,わざわざおいでいただきましてまことにありがとうございます。 えー,今日はですね,えー,非常に,アメリカの中でも有名な,文学の先生に来ていただいておりまして,えー,【人名2】先生とおっしゃいます。 で,【人名2】先生のご専門と申しますのは,えーと,ほんとは比較文学なんですけれども,主に日本の文学と,それからフランスの文学を取り上げて研究していらっしゃいます。 で,えーとー,【人名2】先生は,えーとー,【学校名2】大学で初めて〈うん〉,えー,教授となられた女性の方だそうです〈あー,はい〉。 えーと,今まで,えー,そういうことが,あー,そういうためし,えー,例はなかったんですけれども,えーと,非常に,よく,えー,その,学科の中でも〈うん〉活躍されまして,今日,えー,非常におもしろいお話を期待できるかと思います。 T: はい,ありがとうございます。 そして,すぐその近くにね,子どもがうろうろうろうろしてるんですよ〈{笑}〉。 4歳ぐらいの子どもなんですね〈うん〉。 でー,ちょっと困るんですね〈うんうんうん〉。 でー,その子ども,わたしなりますけど{笑}〈はいはい〉,ちょっと,静かにするようにとか,ちょっと簡単に,… I: 分かりました。 T: 子どもに話すようにお願いします。 I: はい,分かりました。 T: ふーん,なんか,つまんないねー,これはー。 I: あのねー〈うん〉,あのね。 T: う,うん,うん?。 I: なん,なんて言うの,お名前?。 T: オサムだよ,オサム。 I: あ,オサムちゃん。 T: そう。 I: あ,オサムちゃんね〈うん〉,これからね〈うん〉,先生がね,お話するからね,… T: なんのお話をするの?。 I: あのね,ちょっとね,お話は難しいと思うけれども〈うん〉,今おもちゃあげるから… T: あ,は,おもちゃ{笑}。 I: うん。 ここで,ここでね〈うん〉,おやつを食べながら〈うん〉,ちょっと,静かに座っててくれない?。 T: あー,いいよ〈うん〉。 じゃ,おもちゃ,先,ちょうだい。 I: うん,うん。 じゃ,これね,おもちゃ。 T: はい,ありがとうございまし… I: うん,じゃ,そうしてちょうだい。 T: ありがとうございました。 I: ね。 お願いするわね。 T: はい,どうも。 ありがとうございます。 えっと,そうですね,えー,ま,だいたいこんなところなんですけど,… I: うん,そうですか。 T: ええ,ええ,ええ。 I: はい,分かりました。 T: とてもおもしろい。 もうちょっと時間があれば,あのー,あとでまた〈{笑}〉お話をしようと思いますけど, I: いやいやいや,お粗末でした。 T: えーと,ね,ほんとに,あの,ありがとうございます。 I: いえいえ,とんでもございません。 T: はい,はーい。