I: 緊張するわー{笑}.
T: では始めます。
      よろしくおねがいします。
   えっと,私は【T】といいます。
   お名前,をもう一度お願いします。
I: えっとー,ば,えー,この人にはいつも【I】と呼べれてるけど〈あっ,はい〉,苗字が【I】です。
T: あっ,【I】さん〈はい〉,ですね。
   すいません,間違えてましたね。
I: ん,あ。
T: 【I】さんですね〈はい〉。
   よろしくお願いします。
   えっとー,じゃ,簡単にでいいです。
   ですので,一度,あの,自己紹介をお願いします。
I: えーと,どういうようなところがいいんでしょうかね?。
T: あのー,ごく簡単にで,出身は…
I: あっ,出身は,えーと,ニュージーランドの【地名1】です。えー,今回は,一年半ぐらいかな,日本,に来てから一年半位しか経ってないんですけど,えっと前は5年間くらい,えーっと大阪のほうに住みまして,〈あーそうですか〉えー他に言えること,えー,もともと,日本語を勉強し出したきっかけ[きかけ]と言うのは,えっと,格闘技に,〈ほー,ほー〉興味があって,もう7歳の時からもう柔道をやってて,で,まあ日本に行きたいと思ってて,〈んー〉んで,大学で,専門として日本語を,取ってから,日本に住んでそれで5年間,でまた[まだ]自分の国に戻って,勉強,まだ,して,で今回は1年半だから合わせて6年半か,7年間ぐらい,日本に住んでます。
T: あーそうですか。先ほどご出身の街をおっしゃってましたけど,すみませんもう一度お願いします。
I: えーと,ニュージーランドの【地名1】という,…
T: 【地名1】。
I: あの,南島の,一番大きい,街なんですけど。
T: ふーん,そうですか。
   ニュージーランド,私全く行ったことが無いんですけれども,あのー,その街はどんな所ですか?。
I: えー,どんな所でしょうね{笑}。
   あの,ま,日本で言えば,結構,ちっちゃい,人口が少ない〈あー〉所なんですから,まだ,あのー,田舎らしい所が〈あー〉残ってる〈ええ〉,と言えば,んー。
   しかも,あのーニュージーランドで,一番,イギリスっぽい街〈ふーん〉と言われてるんです。
T: イギリスっぽい街っていうのは,具体的にどういう状態がイギリスっぽいという感じなんですか?。
I: えー,まあ,一つがその,建築というか,その,ビルの,建物の,あの,スタイルが,ものすごく,あのー,古いものも残ってて,その,あの,イギリスの,あの,まあ,ニオゴシック〔ネオゴシック〕と言って〈んー〉,あのー,ものすごく,あの,石でできてるビルとか,そういうような所がまだ残ってて,他にはやっぱり,あの,庭,庭のやり方が〈んー〉,あの,イギリスから来てると言われてるし,私イギリスに行ったことないから〈あー〉,ほ,本当かどうかはちょっと,言えないんですけど,まあ,あの,イギリス,っぽいところが多い〈んー〉。
   イギリスチックなところが…
T: なるほど。
   じゃあ,例えば,日本にもたくさん庭はあると思いますけれど,日本の家の庭を見たときに,と,その,自分の出身の場所〈あー〉の庭をみるとやっぱり違いがありますか?。
I: あー,まあ,まず,あの,庭の大きさ〈はい〉という面がまず,一番,ね,大きなところで,日本の,庭って,基本的には狭い〈はい〉。
   で,結構大きなところでも,木があって,石があって,すごく,その,場所が,あのー,なんていう,すごく使われてる感じなんですけど,ニュージーランドだったら,やっぱり,芝生があって,子供が遊ぶ場所が多くて,んで,あのー,野菜とかも置いてて,あのー,ちょっ,ちょっと違う,感じっていうのがあってですね…
T: なんか,でも,今のを聞くと,広さ,とか,まあその,中に植えられてるものの違いがあってもその,イギリスっぽい感じ,っていうのは,よく分かりませんが…
I: どこがイギリスぽい〈{笑}〉,それは難しい。
   あの,やっぱり,あのー,植物の種類が〈あー〉イギリスぽいと思うんですね〈あー〉。
   あの,やっぱり,イギリスのもみじとか〈あー〉,そのー,花とか,まあ,あの,私の街は,あのー,えー,花の街と言われてる。
   だから,あのオークランドだったら,あの帆ー,あの,その,船の帆ー〈はい〉,帆の街〈あー〉で,ワリントン〔ウェリントン〕だったら風の街〈んー〉,で,【地名1】は花の街なんですけど〈あー〉,ま,花がものすごく,たくさんあって。
   で,しょるい〔種類〕が,イギリス,から来てるものが多いと思いますけど…
T: 何が,イギリス…
I: あっ,その,花のしょるい〔種類〕とか〈あー〉,植物のしょるい〔種類〕が,イギリスから来てて,そのまんまニュージーランドの,庭に〈んー〉,う,あのー,生まれているということですけど…
T: うーん,なるほど。
I: と思います{笑}。
T: あと先ほど,えー,もうずいぶん前から日本にきて,来てらっしゃってって言って〈はい〉ましたけども,初めて,じゃあ日本に来たのはもう,7年6年半,7年,もうちょっと***,8年位前,ですか?。
I: もっ^とー,前と思います,一番最初日本に来た時は,19歳で,父の仕事で,3週間だけ,あの,日本に来て。
   で,今は32歳だから,まあ,13年前〈うん〉。
   んー,その後は,えー,大学の1年生の時には,実は,えー1年,まえは,あのー,いませんでしたけど,えー,1年間だけは,こっちの方に来てて…
T: じゃあ,ちと,13年前というのはずいぶん昔なので,忘れてしまったかも知れませんけれども,初めて日本に来た時と,それから,そう,長く日本での生活を実際にしてみて,今と,日本に対する印象は変わりましたか?。
I: すご,難しい質問、、、{笑}。
   変わりましたと思います〈はい〉。
   あのー,えー,初めて日本に来た時,何でも,かんでも面白くて〈うん〉,やっぱり,違いが,あればあるほど,あのー,刺激となったんですけど,最近は,あの,なんていう,自分の,国の文化と違うところで,疲れて〈あー〉しまうところもあるし,まあ,最初から,その,日本に興味があって日本に来て,その,色々な面白いところ,探してたんですけど,最近は,外人の友達がどうしても多くなって〈うん〉,あのー,やっぱり,あのー,なんていう,面白いと思ってたところが〈うーん〉,あの,しんどいなーとか〈うーん〉,疲れるなーという〈うーん〉ところ。
   まだ日本が大好きで,あのー,どっちかって言うと,好きなところが多いで,日本にまだ住んでるけど,やっぱり,そういう珍しくない〈うーん〉とかー,うーん,そういう,そういうと,面白くないって言うか〈うーん〉というところも出てきたかな。
T: なるほど,わかりました。
   それからー,えーっと,先ほどー,あのー,その,好きになった,きっかけが格闘技という風に〈はい〉言ってましたけど,実際には何かされますか?。
I: えー,今はしゅりんじ〔少林寺〕拳法〈おー〉なんですけど,あの,ちっっちゃいときは,その少林寺拳法とかもニュージーランドになくて,えーっと,まあ,友達が,えー,柔道やってたから,一緒に柔道やってて,その時は,ま,やっぱり,日本と言えば,その,忍者とか侍とか,まあ7歳だったし,まあ男の子だから,忍者ごっこ,とか,そういうのやってて。
   あの,柔道やってて,じゃあ,日本に行きたいなーっとずっと思ってたんです。
T: 少林寺拳法を今,どこかで習ったりしてるんですか?。
I: えーっと,自分で,あの,練習するというのもあるし,で,この,【大学名1】大学の,あの,少林寺拳法部,というのがあるので,そこ…
T: そのしょうりん,【大学名1】大の少林寺拳法部というのは,1時間とか,練習するわけですか?。
I: えー,1時間半,えー,に,2時間かな,大体二時…
T: 具体的にはどのような練習をするんですか?。
I: どのような練習。
   えー,それは,日によって違いますけど,まあ,まずは,あの,その,準備運動,ウォームアップからスタートして,えー,それからどんなことをするんでしょうね。
   あの,ま,基本をやって。
   んで,少林寺拳法は,えーっと,3つに分かれてる。
   じょうほう〔柔法〕と,剛法と,えー,その,えー,まあ,仏教の,教えが入ってて。
   で,あの,で,やっぱり,まあ,あの,なんていったら,合気道みたいなところもあって,空手みたいなところもあって,座禅もあるんですから,あのー,その日によって,その先生の,あの,教えたいことを,あの,ま,その,先生が教えてくれて練習するなんですけど,まあ大体その3つを,ちょっとずつするっていうことなんですけど。
T: うーん,さっき言ってた,じょう,じょうほう?。
I: えー,じょう,じょうほう〔柔法〕かな。
T: じょうほうというのはどういうものなんですか?
I: えー,じゅ,柔道のじょうで,〈あー〉ほうが,ほう****の〈はい〉…と思います。
T: というのはどういうことですか?。
I: えー,あ,ま,だから柔道とか,合気道みたいな,あのー,人つかんだり〈はいはい〉,あの,投げたりする〈あー〉ところで〈あー〉,あのー,で,あのー,ごほう〔剛法〕というのは,その,空手みたいに,叩いたり,蹴ったり〈あー〉,あの,するところ。
T: あー,なるほど。
   あのー,柔道と言えばー,あの,最近,山下さんだったかな,柔道の日本で有名な人〈あー〉が,今はもう監督とかする指導者の立場ですけれども,えーっと,小学校だったかな,義務教育で,日本の義務教育で体育の時間に柔道をみんなー,練習,勉強させた,練習させたほうがいいというような,事を言って,あの,見たんですけれども,そ,格闘技を,全員べん,練習全員か,に格闘技をさせる,というようなことについては,どう思いますか?。
I: まずは,格闘技の中では柔道が一番た,格闘技らしくない〈うん〉ところと思うんです。
   あの,まあ,ゲーム,スポーツなんですよ,柔道は。
   あの,基本的には。あーのー,だから,みんなに合気道をさそうと思ってたら,えー,まあ,危ないし,その,やってることも,ちょっと危ないと思うし。
   でも,柔道ぐらいだったら,まあ,子供が普段にやってるような,レスリ,る,レスリングみたいな,なんていうかな,あの,掴み合いっこをして,あのー,もう,どうしても学校で男の子だったらやってるし,あのー,いいと思うんですけど,基本的には,えー,その,ぎむ,義務教育の中で,あの,もうちょっと選択を与えてあげた方がいいと思ってる方なんですから,あの,その,格闘技に対する思いではなく,その,あのー,基本的には,もっと子供に,自分のやりたいことを,やらした方がいいと思うので,あまり,格闘技でも,あの,その,なんちゅう,英語でも,あのー,やっぱり,あの,無理やり,やらすのは良くないと思うんですね。
T: なるほど。
   じゃあ,えー,格闘技に,教育的な価値をあんまり感じない?。
I: あっ,う,価値はあると思うんですけど,やっぱり,その,なんて言ったらいいかな,やっぱり,なんでもかんでも,教育になると思うので,その,えーと,や,やりたいことを,やらして,で,せんぜ〔先生〕として,その,子供のやり^たい事の中で,教育になる,その,ま,勉強ができる部分を,あのー,なんと言ったらいいかな,まあ,あの,とって,子供に気づいてもらうように,あの,見してあげたらいいと思うし,あのー,やっぱり,あまり,これをやりなさい,これをやり,ま,もちろん基本的な算数とか漢字とか,その,国語の部分とか,それぐらいは,まあしょうがない,と思いながら,やっぱり,例えばまあ英語とか,格闘技だったら,やりたくない子に,無理やりやらしたら,あまり,あのー,価値がないと思う〈うん〉。
   やりたい子がやればものすごく価値がある。
   英語でも,格闘技でも,そうと思うんですけど。
   あんまり,やりたくないことに無理やりやらして,どうかなーと思う。
T: うーん,なるほどー。
   ただ,まあ,教育という,教育機関になると,みんなが好きな事をするという訳にはいかなくて,ま,決めなきゃいけない。
I: そうですか?。
T: 決めないと難しいんじゃ,あっ,そうじゃないと思いますか?。
I: えーっと,例えば,あのー,普通に日本の小学校だったら,えー,ま,大体3クラス〈うーん〉あって,そでれ,あの,いちぐみ〔1組〕にぐみ〔2組〕さんぐみ〔3組〕で分かれて,まあ,あのー,ま,学区によって違うんですけど,例えば,ある時間で,3年生は,えー,英語,柔道,えー,ほ,他に,あのー,生け花〈{笑}〉,わ,わからないけど,こういうように並べて,えー,一年生の担任が,こっちの,あの,柔道やります,で,まあ2年生の担任が生け花を教えますとかね。
   でそれで,子供に,選択さしたら,いいじゃないんですか?。
T: うーん,なるほど。
   ただ,例えばそれだと,まあ予算が問題があるとか,そのー,クラスの人数の編成がも,の問題があるとか,まあ,もう決めてしまった方が,やり易いよ,教育なんだからやり易いよ,という意見の人もいるかもしれませんけど,もし,じゃあ,その,【I】さんが,ごっか,子供の,その,やりたい気持ちを尊重させるために,そうしたほうがいいという立場で,えー,そうじゃなく感じている人を,説得しなきゃいけないとしたら,どういう風に,言います?。
I: あのー,まあ,まずは自分の,子供の頃を思い出してもらって〈{笑}〉。
   あのー,やりたくないことを,やらされたときの思い出は,どうでしたかとかね〈うん〉。
   で,あの,まあ,やりたくなかったけど,無理やりやらされて,まあ,役に立ったとかそういう思い出もると思うんですけど,逆に言うと,とってもやりたかったことを〈はい〉思い出してもらって,どれぐらい今それ続いてるか〈あー〉とかね。
   もう,絶対そっちのほう続いてると思うし,あのー,うーん,まあそういうようなことを考えてもらったらいいと思うし。
   で,予算とかそんなこと言われたら,あまりお金はかからないと思う。
   その,いうた〔言った〕ように,あのー,先生,同じ3人の先生に,ただ,選択で,あのー,教えてもらうという,せん,選択科目みたいな感じでやるので,そんなに問題にならないと思うんで。
   あの,基本的,まあ,柔道とか,やろうと思ってたら,それはやっぱり,あの,あの,道場がいるとかね,そういうような,あの,施設の問題が出てくるかもしれないけど,あの,英語か生け花やか,そ,それはもう,基本的には教室でできることなんで。
   あの,ただ,まあ,ある子はこっちのほうにいって,他の子はこっちのほうに行くっという感じで,あのいいと思うし。
   で,まあ,人数の話になってくると,やっぱり,うーん,無理矢理ね,一クラス30人とかね,と,あのー,その,文部科学省が決めてるんですけど,やっぱ,あり,あのー,十分,授業のその,内容に応じて,人数を,まあ分かりやすい形にするほうがいいと思うんですよ。
   例えば,えー,英語だと,まあ,こーじん〔個人〕,指導〈あー〉する場があればそれはそれでいいけど,文法を説明してるときに〈はい〉,まあ,一人であっても〈はい〉100人であっても同じと思うんですね〈はいはい,うん〉。
   だから,そういう事を考えて,その,もうちょっと柔軟性があるような〈うん〉,あのー,アプローチを,取り入れたら,あの,もっと,あの,やっぱり,教育価値が出る〈あー〉と思うんですけど。
   まあ,そ,それで選択はできるかどうかわかんないですけど。
T: わかりました。
I: そういう,そういう****です{笑}。
T: はい,ありがとうございます。
   あの,ちょっと話変わりますけれども〈はい〉,【I】さん,えー,趣味は何かありますか?。
I: えーっと,まあ,その,言った,しゅりんじけんぽう〔少林寺拳法〕という…
T: あっ,少林寺拳法。
I: のも,趣味に入るかもしらないし,他に趣味と言えば,読書,本を読むのが〈あー〉好きし。
T: あー,そうですか。
I: 他には何かなー。
T: 最近,何か読みましたか?。
I: 最近面白くない本ばっかり。
I: 面白くない本{笑}。
T: 教科書が,日本の文法の英,英語でどうやって日本語の文法を説明するとか。
T: なるほど。
I: あー,他にはなにかなー。
   えー,あっ,最近,えー,えっと,読んではないけど,あのー,最近あの,オーディオブック〈ほうほう〉,その,あのー,録音されてるものを〈はい〉,あのー,自転車乗りながら,聞くっていうのをよくやってるんで…
T: あー,なるほど。
   それは英語のものですか?。
I: 英語,き,えー,日本語のものも〈へー〉あるけど,えー,そう…
T: 小説,みたいな。
I: そう,に,あの,日本語でもっと聞きたいんですけど,あまり選択がなくて〈うん〉,今なんど,プルトニックセックス〔『プラトニックセックス』〕,英語の名前けど,なんと,あの,日本の小説と思うんで…
T: あー,そうですか。
   なんか,今も印象に残ってる,覚えてる話ありますか?〈うーん〉。
   最近,その,聞いたり読んだりしたり。
I: うーん,ハリーポッターを,普通は,普通は自分で読まないようのを〈はい〉,あの,ヘッドフォンで聞いて〈あー〉,子供と話ができる。
T: あー,なるほど。
I: ゆ,読もうとはしないような,ハリーポッターだったら,まあ,あの,まあ,ファンタジーで,その〈はい〉,好きかもしれないけど,ちょっと子供〈はい〉っぽいところがあるんで,自分では,あの,読まないと思うんですけど,やっぱり,なんか,自転車乗りながらとか〈うん〉,そんなだったら聞くし。
   で,ハリーポッターは最近聞きました。
T: あー,なるほど。
   ハリーポッター以外はあんまり,じゃあ,いろんなの聞いたり…
I: 他にさいき,最近。
   えーっと,えー,す,英語だったら,あの,スティーブンシンカーの,えー,なんだった,えー,ザ,スタッフオブソート〈{笑}〉という,英語の,そのー,なんて言う,まあ,応用言語学,言語学の話の本とか。
T: なるほどなるほど。
   あの,ハリーポッターは一番,最後の分,本ですかね?。
I: あー,す,全部,聞きました。
T: あー,そうですか。
I: で,一番最初だけは日本語で読んだかな。
   で,そのあとは,全部英語で聞いて…
T: あー,そうですか。
   えー,全部,じゃあハリーポッターの話を教えてもらいたいところですが,全部はとても大変なので,最後,の,最後の所って言っても難しいですよね?。
I: ど,どんなのがあったかなー。
   えっと,ハリーポッターって言っても,6ヶ月前ぐらいだったかなあれ。
   えーっと,なんだったかな,えー,まず,面白い点と言えば,ハリーが死ぬところかな。
T: は,ハリーが死ぬんですか?。
I: そうです。
T: へー,私…
I: 生き返るんですけど〈はい〉,一回は死ぬっということで…
T: ほー,一回は死,生き返る,あっさい,最終的に生き返るけれど一回は死ぬ。
I: 死ぬ〈あー〉,うん。
T: その,ちょうど,死ぬところの,その話のストーリー覚えてらっしゃいますか?。
I: なんだったかな。
T: あんまり覚えてない…
I: ま,おぼ,そんなに***的ネタじゃないんですけど,…
T: なるほど。
I: ハリーポーターが死ぬのはね,あー,ぼ,ボーダモトだったかな,ボーダモトに,殺されるけど,えー,自分を犠牲にするわけです〈うん〉。
   あの,他の人を守るために,あのー,自分の身を,ま,犠牲にして,それで,殺されて,で,あの,人の為に死んだっていうことで生き返ってくるかな。
T: あー,なるほど。
I: というようなストーリーだったと思います。
   すんません。
   あんまり覚えてない。
T: さきほど,その,オーディオブックで聞く〈はい〉とおっしゃってましたけど,その,ま,大人だったら時間的なこととかで聞くということもいいかもしれませんけど,例えば,子どもの年代で,んーと,本を読むことと,聞くことだと,どちらの方がいいと思いますか?。
I: あのねー,これ難しい話,になるかも知れないけど,私10歳まで本が読め^なかったんです〈はい〉よ。
   あの,ちょっと変な小学校に行ってて〈あー〉,逆に言うと選択が多すぎて〈はい〉,あの,自分の自由の時間ばっかりで〈はい〉,先生は,もう,あの,決まった場所にいてて,国語の部屋に国語の先生がいてて〈あー〉,子供は自由に動く。
   だから,国語をやりたかったら国語の部屋に行って〈あー〉,国語の先生に教えてもらって,で,遊びたかったら外にいて〈{笑}〉,あの,その,まあ,面倒見てくれる先生がいてて〈はい〉,私,もう,外ばっかりで遊んでて〈うん〉,10歳まで本は読めなくて,父がずーっと本を読んでくれたの毎晩〈はい〉。
   たら,普通の子よりも,本は聞いてたけど,自分では,マイネイムイズジョン〔My name is John.〕,さえ読めなかった,10歳まで〈あー〉。
   で,10歳になって,父が,もうこのままではやばいので,あの,もう,私が,読んであげて欲しかったら,読んでくれて欲しかったら,その,あの,なんていう,じ,自分で読めるようになりなさいって言って〈うん〉,でそれで,すごい本が好きだったから,もう,父がもう読んでくれないっていうことになったら,もう,す,もう,最低っていうこれ,これは絶対だめと思ってて,ね。
   で,すごい,あのー,動機付けになって〈うん〉,モテベーション[モチベーション]になって,ずっと,その,本が読めるように,がんばって〈うん〉,うーん。
   で,やっぱり,まあ,今となったらすごく本が好きで〈うん〉。
   だから,本が好きなのは基本と思うんですよ〈うん〉。
   だから,それ,その,長い話から,ま,簡単に,言うと,本が好きなのは一番大事。
   その,聞くであっても,読むであっても,子供は,本が好きだったら,もういつか,読めるようになると,信じてるし。
T: でも例えば小説とか,ハリーポッターで,楽しい本ならば,まあ,子供も,あのー,読みたいと思うかもしらないけれど,た,だんだん,こう,高校生になっていく,高等教育機関になっていくと,全然面白くもないその文法書のような〈うん〉,面白くない本も読む必要がでてくるわけですよね。
   で,もし,こう動機付けが無いまま,ちゃんと本を読む事ができない子供になってしまったら,困らないですか?。
I: あー,もちろん,あのー,最終的には,その本が読めないだったら,とても困ると思うんですけど,本が好きだったら,いつかは本は読めるように〈あー〉なると信じたい。
T: 信じたい。
   なるほど。
   あー,…
I: そう,***ね。
T: わかりました。
   はい,じゃ,ちょっと,あの,ここで,違う事をしたいんですけど。
   ロールプレイを〈あっはい〉します。
   で,えーっと,ですね,あのー,えー,今,ま,大学にも,こう,関わってらっしゃり〈はい〉ますけど,例えばです,想像で,して欲しいんですけど〈はい〉,えー,【I】さんが,まあ,あのー,自分が専門としてるような事を中心に,ある,こう,ま,シンポジウムみたいなものを開きたい〈はい〉と考えてます。
   で,そのシンポジウムに,ある日本人の先生を招待して〈はい〉,講演をしていただきたいと思ってるんですが〈はい〉,その人は実は知らない人なんです〈あっ,はい〉。
   知らない人なんですが,名前だけは知ってて〈はい〉,えー,面識,会った事がない〈はい〉,んですけれども,えー,〔大学名1〕大の別の先生の紹介で,その先生に連絡が取れて〈はい〉お願いすることになりました。
   ただ,えっと,その,まだ,〔大学名1〕大の森先生にしましょうか,森先生の紹介でその,田中先生という,先生に,お願いするんですが,えーと,会った事がなくて,初めて,電話をして…
I: あっ,ちょっとごめんね。
   あのー,森…
T: 先生を…
I: 先生を紹介する。
   森,あ,田中先生を紹介…
T: 森先生を…
I: 森先生から田中先生を紹介されて…
T: はい,そういうことですね〈はい〉。
   あのー,森先生は知ってる先生です〈あっ,はい〉。
   で,じゃあ,そういうシンポジウムなら,じゃ〈はい〉,田中先生がいいんじゃない〈はい〉って言って,じゃあ,私が,ちょっと,あの,言っときましょうか〈はい〉って言って,えー,一応,あの,そういう話は,多分,いってると〈はい〉思うんですけども。
   でも直接,田中先生にも,お願いをしなきゃ,依頼をしなきゃ〈はい〉いけないという,まあ講演の依頼〈はい〉。
   で,あの,初めて,お,あっ,初めて会う,あっすいません,初めて話す,電話でお願いをする,場面〈はい〉で,えー,私が田中先生のほうになります〈はい〉ので,私に,えっとー,講演の依頼を〈はい〉していただき,…
I: わかりました。
T: していただきたいんです〈はい〉。
   えーっと,まあ,内容とか,日時とか,ま,適当に〈はい〉言っていただけれ,言ってもらえれば,…
I: 適当に{笑}。
T: いいです。
I: はい,分かりました。
T: はい,じゃあ,いいですかね?。
I: あっ,はい。
T: 電話ですが。
I: あっ,電話。
T: プルルルル〈あっ〉。
   はい,田中です。
I: あっ,もしもし,すんません,あのー,私,【大学名1】大学の〈はい〉【I】と申します〈はい〉けれども〈はい〉,えーっと,ちょっと,森先生から〈はい〉,えー,田中さんの,えー,ことをちょっと,あの,聞きまして〈はい〉,えー,すんません,ちょっとおながい〔お願い〕があって電話してるんですけど〈はい〉,今,時間は,ちょっと,取れますか?。
T: はい,いいですけれども〈あっ〉。
   はい,大丈夫です。
I: すんません。
   えーと,実は,えー,田中先生は〈はい〉,えー,いずれ,あの,イギリスのほうに〈はい〉,あの,ちょっと,留学,で,あの,行かれたことがあると,ちょっと,聞きましたんですけど。
T: あっ,そうですね。
   あのー,昔,若い頃は,留学で行ってました。
I: あー,そうなんですか。
   あの,それでね,その,あのー,ま,あの,今,【大学名1】大学で,あの〈はい〉,留学生が,あの,多いんですけど〈はい〉,あの,やっぱり,あの,日本での生活とか,その,留学生としての,生活のことに対して〈はい〉,あの,色々な,あの,難しいところがある,なんですけど〈はい〉,あのー,その,田中先生の,えー,その,あの,イギリスでの経験とか〈はい〉,えー,そういうようなことで,えー,ちょっと,留学生さんのために,えー,ちょっと,話が,できたらと思ってるんですけど。
T: あー,はいはい,分かりました。
I: えー,時間が,取れま,どう,どうでしょうかね?。
T: そうですね,ま,時間帯にもより,日にちと時間帯にもよりますが。
I: はー,分かりました。
   あのー,考えてるのがねー〈はい〉,えーっと,来月の,えー,二十日なんですけど。
T: はー,来月の二十日。
   そうですね,二十日なら大丈夫です。
I: えっと,朝でも,昼でも,どちらでも,大丈夫でしょうかね?。
T: そうですねー,昼の方が,都合つきやすいですね。
I: 分かりました。
   じゃあ,例えば,あの,1時から1時半とじゅう,という時間帯で〈はい〉大丈夫でしょうかね?。
T: いや,えー,はいはい,大丈夫ですよ。
   二十日の1時からね。
   はい,大丈夫です。
I: すんません。
   じゃあ,ま,田中先生から,ちょっと早い目に〈はい〉,あのー,来てくれはったら〈はい〉,あの,そのー,ちょっと,その,あの,話ができる,と思うんですけど,ま,基本的には,自由に,えー,田中さんの,あの,その,イギリスに言った経験とか,留学生として〈はい〉,あのー,難しかったところとか,えー,そういうような内容で,えー,ちょっと,留学生に,あの,話できたらと思ってるんですけど。
T: あ,わかりました。
   じゃあ,あの,ちょっと,話す内容を,考えてきますし,できたら,じゃあ,早めに行くようにしますね。
I: わかりました。
   あのー,ちょっと,用意,あのー,して欲しい物とか〈はい〉ございましたら〈はい〉,あっ,まだ,その,あの,オーバーヘッドとか〈はい〉,そういうようなのがあったら〈はい〉,えー,連絡したら,あのー,用意,あの,させていただきます。
T: あっわかりました。
   じゃあ,また,はい,あのー,そういうものがあれば,連絡するようにします。
I: すんません,どうも。
   もう,忙しいところで,ありがとうございました。
T: はいはい分かりました。
   じゃあ,これで。
   はい,ありがとうございます。
   で,えっと,もう一つお願いしたいんですけれども〈はい〉,えー,今の内容を〈はい〉,一緒にシンポジウムを準備している〈はい〉友達に,友達です,〈はい〉友達とか後輩とかがいるんですけど,の,に,あのー,報告を,して欲しいんです。
   で,簡単に…
I: あっ,報告を,このー,人が来るっていう。
T: そうそうそう。
   どういう状況になったのか,その【I】さんが連絡を取るということに〈はい〉なってたので,えー,その先生との電話が,の内容がどんな感じだったか〈はい〉,そういうのを,えー,友達,その,一緒にやってる友達に会ったので〈はい〉,あの,電話の内容を,…
I: わかりました。
T: 報告する…
I: はい。
T: じゃあ,私が今度は友達で。
   あっ【I】さん。
I: あっ,どう,最近元気?。
T: うん,元気,元気。
   あっ,そう言えば,なんか連絡,してくれたんだっけ?。
I: あっ,田中先生にね。
   えー,連絡しました。
   えー,で,えー,来月の,えー,二十日はオッケーだった。
T: あっ,オッケーだった〈あー〉。
   あー,良かった,良かった。
   どんな感じの先生だった?。
I: あー,うん,とても,やさしくて,まあ,いい感じだったと思うんですけど。
T: 内容とかは?。
I: ああ,そのー,まあ,あのー,前言ってたように,そのー,留学生に,その,あの,自分の,あの,留学したときの,あの,経験とかを〈うん,うん〉,えー,話してもらうという,ま,結構,あのー,まあ,森先生の話によるとね〈うん〉。
   えー,面白い先生なんですから〈あー〉,あまり内容は指定しなくて〈うーん〉,あの,自由に〈うーん〉,あのー,自由に,しましたんですけど。
T: うーん,その方がいいかもね。
   話して,話したいこと話してもらったほうがね。
I: そうですねー。
   まあ,基本的にはね,やっぱり,あのー,こっちの方から指定しても〈うーん〉,違う話が出てくるかもしれないし〈{笑}〉,わからないし〈うーん〉。
   まあ,とりあえず,あのー,ちょっと早めに来て〈うーん〉,あのー,いただくということになってるんで。
T: うーん,なるほど。
   準備とかは?。
I: うーん,まあ,あの,もし,あのー,用意して欲しいものがあったら〈うん〉,また,連絡するらしいし。
T: あっ,先生から?。
I: あっ,そうなんです,はい。
T: はー,なるほど。
   じゃあ,じゃあ,まあ,一応こっちは待っとけばいい,って感じ?。
I: ということですね。
T: うーん,なるほどね。
   はい,じゃあ,良かった。
   どうもありがとう。
I: あっ,こちらこそ。
T: はい,ありがとうございます。
   今はシンポジウムの準備とかありますか,研究会とか?。
I: あまりないかな〈{笑}〉,はい。
   どうかな。
   呼ばれることはあるんですけど。
T: あー,なるほどねー,なるほど。
I: あの,先生に,れ,あー,まあ,まあ,なんとか…
T: はい,ありがとうございます。
I: でも,あの,ぎゃく,な,何が難しいというと,逆に,後の方が難しいんですよ〈あー〉。
   私,普通に友達としゃべったらものすごく礼儀正しくなるんで〈{笑}〉。
   あまりに,もう…
T: ありがとうございます〈うん〉。
   今日もう夕方ですけど,これからはおうちに帰られますか?。
I: はい,そうなんです。
T: じゃあ,今日は,あの,お忙しいところ,ありがとうございました。
I: いえ全然。
T: これで終わろうと思います。
I: あっ,すんません。
T: ありがとうございました。
I: ありがとうございました,どうも。