T: たくさんあるでしょ?。 I: なんだか,緊張してきました{笑}。 T: いえいえ,緊張しないで。 そしたら,はい,いけますね〈はい〉。 じゃ,ちょっと,OPI始めますけど〈はい〉,わたしの名前,【T(姓)】ですが,お名前なんですか?。 I: わたくし,【I(名・姓)】と申します。 T: じゃ,【I(名)】さんでいいですか?。 I: はい。 T: 【I(名)】さんですね〈はい〉。 分かりました。 今日はどうもありがとうございます。 I: よろしくお願いします。 T: はい,えっと,【I(名)】さんは,ま,アメリカ人ですね〈はい〉,たぶん。 そうですか?。 I: そうです{笑}。 T: アメリカのどちらからですか?。 I: えー,まー,いろいろと〈ええ〉,引っ越したりしてたんですけれども〈ええ〉,今回は,ミズーリ州から***,引っ越しました。 T: なるほどね。 ミズーリ州のどこですか?。 I: えーと,【地名1】,セントルイスの近くの街だと***。 T: なるほどね。 セントルイスは行ったことがあります〈はい〉。 このー,えー,… I: アーチ。 T: 橋がありますね〈はい〉。 じゃ,セントルイスが長く,長くいたところですか?。 I: あ,いや,実は,あの〈ええ〉,今年の1月にそこに引っ越したばっかりで。 T: あ,そうですか〈はい〉。 じゃ,あんまり知らない,… I: 知らない。 T: 知ってはいるけどそんなに馴染みのあるところじゃ〈はい〉ないですね。 I: ないです。 T: へー。 じゃ,その前がどっか長いんですか?。 I: その前は17年間ぐらいですね。 ケンタッキー州のほうに住んでいました。 T: あ,そうですか〈はい〉。 じゃ,南部ですね。 I: はい〈ふんふん〉,いちおう{笑}。 T: ふん,じゅー,それは,そこがふるさとなんですか?。 I: はい。 T: はー,なんていうところですか,ケンタッキーの?。 I: 【地名2】。 T: あー,まー,えーっと,大きな街なんですね。 I: 割とですね〈{笑}〉。 周りの田舎のほうに比べて。 T: セントルイスとどちらが大きいですか?。 I: セントルイスのほうが大きいですね。 T: あー,そうですか〈はい〉。 わたしはセントルイスは行ったことあるんですけど,【地名2】は行ったことがないんですよ。 名前だけ知ってますけどね。 違いますか?。 I: ぜんぜん違います。 T: どういうふうに違いますか?。 I: なんか,ケンタッキーは全体的に,ちょっと〈ええ〉,田舎っていう感じですね。 T: ま,そうですね,ええ。 I: いちよう,トヨタの,あの〈ええ〉,大手自動車メーカー〈ええ〉,トヨタ〈ええ〉,が,そこらへんに,あの,なんていうんですか,ま,米国最大の工場〈ええ〉作ったりしてるんで〈ええ,ええ,ええ〉,ちょっと,まー,最近,発展してきたんですけど。 T: はーはーはー,そのれきし,【地名2】ですよね。 I: はい。 T: えーっとの,トヨタの工場,古いでしょ?。 I: じゅーなんねん〔十何年〕くらいですかね。 T: でしょうね。 もっと古いかもしれませんね。 わたしは,えー,80年,70年の終わりのころに【地名3】にいましたけど〈へー〉,そのときにトヨタかホンダか,なんか分かんないけど〈はい〉,そのケンタッキーのね,にあったんですよ。 ですから… I: あ,もう,… T: トヨタがね,うん,あって〈あー〉,ちょっとおもしろいドキュメンタリーとかいろんなことがあったんですけどね〈はい〉。 そうですか。 ま,でー,ま,じゃ,【地名2】は,その,工業,どんな街,こ,工業の街ですか?。 I: 最近は,まー〈うん〉,そういう傾向があるんですけれども〈ええ〉,昔は〈ええ〉農業〈ええ〉が多かったんですね〈ええ,ええ,ええ〉,いちばん。 T: ふーん,あー,昔はそうだっていうのは,どう,どういう,何か歴史的な理由があるんですか?。 I: ただ,あんまり人が住んでいなかったということで{笑}。 T: なるほどね。 I: 広がっていく土地しかなくて,そこらへんに馬とか。 競馬がけっこう有名ですね。 T: あー,ケンタッキーの。 I: ケンタッキーダービーって聞いたことあると思うんですけど。 T: 有名じゃないですか。 じゃ,【I(名)】さんもけんた,あー,その,競馬しますか{笑}?。 I: いや,お金がないんで{笑}。 T: {笑}やっぱ,お金がなきゃね〈はい〉。 そうですか。 ミズーリと比べると,ミズーリはもっと都会なんですか?。 I: はい。 T: うーん。 いいんですか,ミズーリ?。 I: ミズーリは,たぶんアメリカのトップ10の大きな都市に入るくらいの。 T: あ,そうですか。 I: セントルイスは確かにけっこう大きいと思うんですけど。 T: あ,そうですか{笑}。 京都と比べると,どうですか?。 I: いや,感覚がぜんぜん違うんで,よく分からない{笑}。 T: 感覚がちがうって,どういうことですか?。 I: いや,アメリカの大きな都市と〈ええ〉日本の大きな都市は〈うん〉,なんていうんですか〈うーん〉,ぜんぜん違うんですねー。 T: あー,どういう… I: アメリカの大きな都市は〈ええ〉建物が〈ええ〉,あのー,なんちいうんですか,市街地のほうに集中してて〈ええ,ええ〉,で,人が,その,郊外のほうに住んでるんで,人口はどのくらいあるかよく分からないんですけど,… T: なるほどね,うーん。 I: ここらへんだと,あのー,ま,街のほうには〈ええ〉,たて,たくさん建物が林立してるんですけれども〈ええ〉,こちらにくると〈ええ〉マンションとか… T: なるほどね。 I: 人が住む場所がたくさんあるんで。 T: はーはーはー。 つまり日本のほうが,まー,街のなかにみんな住んでる〈はい〉ということで,アメリカはそうじゃないんですね。 そういう,ま,街の発達の仕方っていうのがあると思うんですけれどもね〈はい〉,そのへんは知ってますか?。 その,ま,アメリカの街の発達の仕方っていうのは。 I: 知らん{笑}。 T: {笑}あんまり知らない。 I: うーん,知りません。 T: うーん,専門はなんなんですか?。 I: えー,いちよ,経済学ですね〈あー〉。 経済学と日本学科を… T: なるほどね。 I: 専攻しています。 T: あー,そうですか。 大学はどちらですか?。 I: いま,【学校名1】大学でドイツ語のほう… T: 分かりました。 I: 専攻しています。 T: そしたら,ま,あのー,【地名2】のね〈はい〉,えーっと,その,経済って,これ,大きな問題でしょうね,今ね。 どんな状態ですか?。 I: {笑}〈{笑}〉いや,わたしも,ちょっと,知りたいところですけど〈{笑}〉,あの,【地名2】に 〈ええ〉,まー,住んでいたころには,たくさんの日本人の駐在員が〈ええ,ええ〉住んでいたんですけど,… T: ええ。 I: ええ,ま,その人たちと親しくなったりしてたんですけど〈うん〉,たぶん,そのー,大半は帰されてしまっているような気がするんですねー。 T: なるほどねー。 I: 経営がちょっと苦しくなったりして。 T: ええ,ええ,ええ,あー,そうですか。 【I(名)】さん自身は,あまり,そういうことには関係ないんですか?。 【I(名)】さんのおうちとか,家族とか。 I: うちは,関係ないんですかね。 うちの母は〈ええ〉,あの,教育関係,ま,先生〈はーはーはーはー〉やってるし,うちのお父さん,あの,父が〈ええ〉,あの,なんていうんですか,石炭〈うん〉を売買する会社をやってるんで〈あ,うーん〉,不況に陥っても,そのなんて言うんですか,国が〈ええ〉電力を必要とするから〈あー{笑}〉あんまり落ちてないって感じですね。 T: じゃ,大丈夫なんですね。 I: 今のところは{笑}。 T: あー,じゃ,いいですね,それね。 I: そうだと信じたいんですけど。 T: へー。 でも,石炭産業って,もう,今,ほら,変わっていってるでしょ。 どうですか?。 I: いちよう石炭を〈うん〉,あの,車とか〈うん〉,ま,鉄をつくるときに使われているっていうことで〈ええ〉,ま,そういう面では経営が少しだけ厳しくなっていると〈うん,ええ,ええ〉聞いているんですけど。 T: ええ。 石炭をどうするって?。 て,… I: 石炭をなんか,細かく分析って言ったら変ですけど〈ええ〉,***,ま,分解して〈ええ〉,で,どうにかする,鉄にするっていう方法があるんですけど。 T: あ,そうですか〈はい〉。 初めて聞いた{笑}。 どうやってやるんだろうな。 I: いえいえ,ぜんぜん,そんな,やり方は分からないですけど,以前,父からそういう話を聞かされたことがあって。 T: あー,そうですか〈はい〉。 へー,石炭から鉄をつくるんですね〈はい〉。 あー,じゃ,ま,ただ,今のエネルギーのね,えー,そのー,作り方っていうのはね,ま,あんまり,石炭じゃないですよね。 I: いや,でも,割と,アメリカの〈ええ〉55パーセントくらいは石炭から来てるんですね,発電。 T: あ,そうなんですか〈はい〉。 へー,それは初めて聞いた{笑}。 わたしは,ほら,70年の終わりのころに【地名3】に住んでたから〈はい〉,そこは,もう,鉄のね,えー,街だったんですけど,もー,えー,ま,日本の,その,経済が強くなってきたし〈はい〉,で,て,日本の製品はいいから,アメリカの製品,売れなくなっちゃって〈{笑}〉,すいぶん困ってましたけどね〈はい〉。 今,どうなんだろ,アメリカの経済ね,ずっと,例えば,あの,鉄だとかね,えー,どういう方向に向かってますか?。 I: 経済を専攻している者として,そういうこと,たぶん,なんか,知るべきだと思うんですけど{笑}〈うんうん〉,ほんとにアメリカの経済は今どうなってるか… T: あ,そう。 I: よく分からないんですけど。 T: じゃ,主に,どういう,経済ではどういうことを勉強してるんですか?。 I: いや,今,ほとんど,そういう,ま,方式。 T: 方式。 I: 方程式とか,そういう〈うん〉,ま,お金の動き方とか〈うん〉,ほとんど,現実とは違う,そのー,紙に,か,あのー,数字を書くだけみたいなものとか。 T: あ,そうですか。 僕はね,経済学ってあんまりよく分かんないんですけど{笑},経済学の学生は何をしてんのかなっていつも思うんだけど,今はここでは,に,日本語だけですか?。 じゃ,あめり… I: いや,あのー,いちよう経済学の授業も取ってたんですけど。 T: あ,そう。 例えば,今日,ありましたか?。 I: あ,いや,もう授業が終わってますね。 T: 終わっちゃった。 昨日は?。 I: えー,先週の金曜日に最後の授業が***だったんですね。 T: じゃ,1週間前なんですね〈はい〉。 最後の授業ってどんな授業なんですか?。 I: 期末試験があったんです。 T: {笑}〈{笑}〉どういう試験が出るんですか?。 I: ま,授業全体的は〈ええ〉,今の経済は〈ええ〉どういう状況にあるかっていうことではなくて,日本の経済の歴史〈ええ,ええ〉っていうテーマだったんで〈ふんふん〉,例えばニンテンドーとか〈ええ,ええ〉,ソニーとか〈ええ,ええ〉,松下とか〈ええ,ええ〉パナソニック〈はーはーはーはー〉,そういう会社はどういうふうに成り立ってきたという… T: あー,そうですか。 I: ことを学んでったんですね。 T: どういうふうに成り立ったんですか?。 I: {笑}すごい,ま,複雑な話〈うーん〉になってくるんですけど。 T: 簡単に言うと,どうなんだろう。 そもそも日本のね〈はい〉,例えばー,え,高島屋とか,いろんなでっかい,さがし,デパートとか,昔は,そのー,小さい会社だったんですね〈はい〉。 ところが,ニンテンドーなんていうのは,このー,30年ぐらいでしょうね,たぶん,30年,40年ぐらいでしょう,だから,ずいぶん違うと思うんだけど〈はい〉。 ま,素人の考え方で。 I: はい。 いちようニンテンドーは1889年から〈ええ,ええ〉ある,けっこう古い… T: あ,けっこう古いですね〈はい〉。 もともとは?。 I: もともとは,あの,花札とか… T: あー,そっか。 I: 百人一首とか,そういうおもちゃみたいなものを〈あー〉作っている会社だったんですね。 T: じゃ,100年ぐらいは,もう,過ぎてる,過ぎてるんだね。 I: はい〈あー〉。 で,あの,アメリカの〈ええ〉ゲーミング〈ええ〉市場が〈ええ〉,ま,崩壊したっていうか,80年代にだめになったときに〈ええ〉,アメリカ人がやっているだめなことを見て〈ええ〉,それでもっといい商品を作ろうっていうことになって〈あー,はーはーはー〉。 ま,車と同じ感覚ですね。 アメリカ人が最初に車を作ったんですけれども〈うんうんうんうん〉,それが,あんまりいい商品ではなかったんで〈あー〉,日本人がその商品を改善して〈うん〉作ったって〈うーん〉,ですねー。 T: 【I(名)】さんなんか,どう思いますか?。 このねー,ゲーム,もともと賭博ですよね,その,ギャンブル〈はい〉。 それを,ま,今の,こういう,ま,ビジネスにしてしまうっていうね,そういう,なんていうのかな,まー,言えば,もともときたないことですよね。 それはいいんですか?。 I: え?。 その… T: そういうこと,そういうね,例えば,あの,アメリカーのラスベガスとかね〈はい〉,リノとかに行くと,ほら,もう,ギャンブル,ふつうにやってるでしょ〈はい〉。 そういうビジネスはね,を,の,するっていうこと,つまり,あのー,なんていうの,賭け事っていうのかなー〈はい〉,そういうことを基にしてね,そして,こんな,おっきなビジネスまで,あの,はっ,発展させるってことはね,について,どう思いますか?。 I: わたしは個人的にあまりしないんで,意見はそんなにないんですけど〈{笑}〉,ま,人は賭け事をすることによって〈ええ〉借金して〈ええ〉そして,その借金を取り戻すために人を殺したりすることもあるから〈ええ〉,ま,良くないかなって〈うん〉いうふうに思ってるんですけど。 T: ええ,ええ。 いや,ぼくも,その,賭け事は嫌いだから,あの,やらないんだけど,でも,なんか,人間の心理って, ほら,そういうことやっちゃうんですよねー〈はい〉。 えー,それはどう思いますか,人間の心理ということについては?。 I: 人間の心理?。 T: うん〈はー〉。 していいんだろうか。 それとももっと,… I: 賭け事をするくらいだったら,ま,宝くじに参加してほしいですね〈{笑}〉。 そんなに依存することはないから。 T: うーん,でも,宝くじは賭け事じゃないかもしれないけど。 I: いちようお金を出して〈うん〉,勝つ確率はすごい低いんですけれども〈うんうん〉,なんか,勝てる可能性があるから,そ,そういうふうにやってるから。 T: ま,やっぱりギャンブル,それも,政府がそれやるわけですよね〈はい〉,基本的に。 そういうことはいいんですか?。 I: それもあんまり良くないと思うんですけど〈うん〉,人がやってるから〈うーん〉,人はそれぞれだから。 T: あー,そう〈{笑}〉。 でも,もし,【I(名)】さんがね〈はい〉,あーいうのは政府のどこで決めてるのかな,どんなとこで決めてるんでしょうね,あーいうことをしてもいいか悪いかって。 I: たぶんアメリカの場合は州によって〈ええ〉,州政府がきま,決めてると思うんですけど。 T: とか町であるでしょうね。 あのー,あの,ミズーリ川のとこでも,ボートで,その,ギャンブルする場所じゃないかって揉めるよね〈はい〉。 で,よく,あー,やっぱり,は,反対派がいるし,賛成派もいるし〈はい〉,【I(名)】さんが,もし,そのね,そのちっちゃい村のね,とか町のね,市長とかね,何かそういう,最近,若い人がよく市長なったりするから,どういうふうな,立場をとると思いますか?。 I: そうですねー。 じゃ,わたし,市長の立場に〈うん〉立たされたとしたら〈ええ〉,たぶん反対すると思います。 T: はーはー。 どんな理由で?。 I: ま,道徳的に〈うん〉良くないっていう理由で。 T: うーん,うん,でも,町がもし,それしか産業がないとか〈あー〉,割合,ミズーリってそういう… I: そういう,そうすることによって… T: 町ですね。 I: 発展〈うん〉ということもあるんですから〈うん〉。 ま,でも反対ですね。 T: うーん{笑},分かりました。 まーまー,えっと,じゃー,結局,日本に来たのは9月ですか?。 いつ来ました,京都には?。 I: こん,こんか,あ,京都には9月ですね。 T: なるほどね。 今回は〈はい〉。 前にも来たんですか?。 I: あ,京都には2回ぐらいしか来たことないです。 T: あ,そうですか。 I: 日本に,今回,日本に来たのは〈ええ〉,えー,5月の下旬ころですね。 T: あ,そうですか。 初めてですか?。 I: いや,前に来たことはあったん,あるんですけど。 T: はーはーはー,それはどんなときに?。 I: えー,高校を卒業してから〈うん〉すぐ〈うん〉うちの教会,モルモンていう教会〈ええ,ええ〉ですけども〈ええ〉,2年間〈ええ〉,東京のほうで宣教師として布教活動してました。 T: あー,なるほどね。 東京で2年間ね〈はい〉。 あー,じゃー,ま,モルモン教の宣教してたんですね〈はい〉。 そうすっと,けっこう,いろんな人と話をしますよね〈はい〉。 えー,たぶんいろんなむつかしい問題点,あるんでしょうね〈はい{笑}〉。 最近はね,あんまり,その,モルモン教の人たちが宣教するの見ないんだけど,… I: そうですか。 T: 昔はよくね,わたしの若いころには,あのー,いましたけどね。 どういう点がいちばんむつかしいですか?。 I: やはり,ま,言語の壁っていう。 T: あ,そう{笑}。 うーん,言語の壁だけ?。 I: ま,言語の壁を乗り越えたとしても〈ええ〉,やはり,その,ま,宗教的な壁が次に〈あー〉待ち伏せし ているっていう{笑}。 T: あー,そう{笑}。 でも,それいちばんおっきいでしょうね,たぶんね,言語の壁よりも。 どっちがおっきいですか?。 I: いや,でも,やはり人と〈ええ〉コミュニケーションがうまくとれないときは〈ええ,ええ〉,そのまま,日本語をもうちょっと勉強してこいみたいなことを〈ええ〉言われるから〈あ,そう〉。 で,やはり日本語が話せるようになってから〈ええ〉,ま,宗教には興味がなくても人は,なんていうんですか,日本語が話せる外国人が〈ええ〉ちょっと不思議な存在ですから〈はーはーはーはー〉,話してくれるんですね。 T: うーん,じゃ,ま,けっこういいときもあったんですね〈はい〉。 んーと,悪いときもあった〈はい{笑}〉。 どっちを聞こうかなー{笑}〈{笑}〉。 いいときを教えてください。 I: いいときですか〈うん〉。 そうですね,いいときですか,えー,週に1回〈ええ〉,英会話をやってたんですね〈あー,そう,はいはい〉,無料の〈ええ〉。 で,まー,いろいろな人が〈ええ〉それに参加してたんですけども〈ええ〉,あの,その,人たちが,宗教に最初に興味がないんですけども〈ええ,ええ〉,やはり,わたしたちが変な宗教〈ええ〉,オウム真理教とか〈ええ,ええ〉昔そういう事件があったときで〈はーはーはーはー〉,やはり,そういう,なんちゅうんですか〈うん〉,不審〈ええ,ええ〉感て言いますか〈ええ,ええ,ええ,ええ〉,ま,ときかく〈うん〉宗教あんまり信じてないっていう〈ええ〉考え方が〈ええ,ええ〉,わたしたちがそういうものではないっていうことを〈うん〉理解してから〈うん〉,ま,宗教に興味を抱いてくれて,そして,わたしたちの教会の話を聞いてくれるようになって〈ええ,ええ〉,そして,ま,最終的にバプテスマの洗礼を受けるようになる人もたくさんいたんですけど。 T: あ,そうですか〈はい〉,うんうん。 わ,わたし,あんまりよく知らないんですけどね,あのー,えー,そういう,あの,宣教活動っていうのは〈はい〉,どうや,その,教会があるんですか?。 そこへ,あの,人が集まる,そのー,なんていうの,えー,なんか,日本だと公民館とかっていろんなのあるでしょ,人が集まるところ〈はい〉。 そういうとこ借りるんですか,どういうふうにやる?。 I: あ,いや〈ええ〉,教会の建物を,ま,持っているんですね,教会が。 T: なるほど,はーはーはー。 たくさん,ありますか?。 I: たくさんっていうわけじゃないですけども〈うん〉,ま,日本中に〈ええ〉,まー,何百箇所… T: あ,何百箇所も。 けっこうあるんですね〈はい〉。 ふーん,なるほどね。 ま,だけど,その,オウム真理教と,えー,同じようにされると,これは大変ですよね〈はい〉。 うーん,おうむしん,わたし,ま,もう,ずいぶんね,あれは十何年前になるんだけど,結局,じゃ,オウム真理教と,そのモルモン教のね,根本的な違いってなんですか?。 I: {笑}根本的な違いも〈うん〉,完全に違うと思います。 T: あ,完全に違う〈はい〉,うんうんうん。 I: えー,ま,モルモン教は〈ええ〉キリスト教ですね〈はいはい〉。 ほかの,あの〈ええ〉,キリスト教の〈ええ〉宗派は〈ええ〉,あの,キリスト教だっていうふうに,もとめてないところ,認めてないところもあるんですけれども〈ええ,ええ〉,えー,わたしたちは〈ええ〉聖書と別に〈ええ〉モルモン書という… T: なるほどね。 I: 書物を〈ええ〉持ってて〈ええ〉,それはイエス・キリストについてのもう一つの証っていう書物ですけ ど,… T: なるほどね。 じゃ,***っとは,オウム真理教ってのはカルトですよね,基本的には〈はい〉。 えー,あの,そういう集団に対して,キリスト教の,え,考え方っていうのかな〈はい〉,キリスト教,よ,アメリカにもけっこうカルトがありますね〈はい〉。 それも,キリスト教の名前を付けた〈はい〉,えー,ありますよね〈はい〉。 で,カルトっていうのは結局,な,なんなんですか?。 I: いや,実はうちもよくカルトっていうふうに〈ええ〉呼ばれていて{笑}ですね。 T: あ,そうですか。 でも,モルモン教,すいぶんアメリカで広がってるし〈はい〉,あの,もーもんちゅーやくって言って〈はい〉東のほうから西のほうにずっと流れていって〈はい〉,だから,もう,これはずいぶん古い歴史がある〈はい〉。 ところがカルトはそうじゃない。 I: はい。 あ,たぶん最初のころは〈ええ〉,あのー,うちの教会の最初の預言者〈ええ,ええ〉,ま,その,指導者っていうか〈ええ〉,そういう,ま,ジョセフ・スミスっていう人が〈あー〉一夫多妻制度っていうのを〈ええ〉作った〈ええ〉,ま,せいで〈ええ〉,よく,ま,モルモンはカルトだっていうふうに〈ええ,ええ〉,呼ばれるように〈ええ〉なったんですね〈ええ〉,ほかのキリスト教の宗派から〈うんうん,うん〉。 ま,最近は,ま,ぜんぜんそういうことはないんですけれども〈うん〉,やはり,その,考え方〈うん〉,未だに残っている人もよくいますね。 T: うーん,カルト集団,ま,今,オウムもそうだし,たくさんありますけど〈はい〉,えーっと,【I(名)】さんの考え方からすれば,それはどうなんだろ。 仕方のない問題ですか,それとも,えー,ま,やっぱり,その,なくす方法ってのがあるんですか?。 そういうことができる,できますか?。 どうですか?。 I: {電話が鳴る} なんでこれ鳴ってる。 どうでしょうね。 T: どうぞ,***話してください。 I: いいですか。 T: え,大丈夫です。 I: あ,はい,どうも{電話を切る}。 あ,すいません,その,モルモン教に対するカルトっていう考え方っていういうことですか?。 T: ではなくって… I: 違う。 T: カルト集団てものはね〈はい〉,どうしても,… I: 存在する。 T: 避けられない〈あー〉ものなんでしょうか?。 I: そうですねー,差別的な考え方を持っている人が〈ええ〉いる限りは。 アメリカによく聞くのは〈ええ〉,あのー,あの,KKK〈ええ,ええ〉ていうのがあるんですけども〈ええ,ええ〉,く,クラックス,クラウド〈ええ,ええ,ええ〉とかいうのは黒人とかユダヤ人系の人たちを差別するカルトなんですけれども。 T: ええ,ええ,ええ。 ああいうのは〈はい〉,あのー,どうなのかなー,そのー,人間て,みんな完全じゃないので〈はい〉,どうしても,あのー,コンピューターでもね,完全に作ったつもりがそうじゃなくって,必ずウイルスがで,できるようなね〈はい〉,そういうもん,面がありますよね。 だからー〈はい〉,人間も病気にもなるし,そういうふうに考えてみると,どうでしょうか,避けられない問題なんだろうか?。 I: ま,人はそういうことを受け入れてくれる態勢をとってくれれば別に問題はないんですけれども〈うん〉,やはり,そういうことを,まー,差別的に〈うん〉考えると〈うん〉,そういうふうになってしまうのかなって。 T: うーん,うーん,なるほどね。 分かりました。 ま,ちょっと,宗教の話はこれぐらいにしておいて〈はい〉,えっと,時間もあんまり,ちょっと少なくはなりましたけど,あの,えっと,【I(名)】さんは,趣味はありますか?。 I: 趣味ですか〈ええ〉。 えー,ま,日本語を勉強すること以外に,ダーツが好きですね。 T: あ,ダーツ。 どんなダーツが好きなんですか?。 I: 日本にはあんまり〈ええ〉流行ってないと〈ええ〉思うんですけれども,りっきぽっぷ。 T: いきぽっぷ。 I: りくぃっどぽっ,りくぃっ,液体〈ええ,ええ〉という意味の〈ええ,ええ〉リキッドにポップ。 T: どう,り,リキッドポップ〈はい〉。 どんなものなんですか,それ?。 I: {笑}ちょっと,なんか,体がふにゃふにゃになったりして〈ええ〉,こんな感じの〈へー{笑}〉,ダーツなんですけど。 T: それが好きなんですか〈はい〉。 むつかしそうですね,それね,ねー{笑}〈{笑}〉。 難しくないですか?。 I: {ブレス}やってみるとあんまり難しくないんですけど〈ええ,ええ〉,最初は,ちょっと,体の動きは〈ええ〉よく分からないんですけれども〈ええ,へー〉。 すごい抽象的なものなので{笑}。 T: あ,そう〈はい〉。 抽象的〈はい〉。 どういう意味ですか?。 I: それも,ことばにはあまり説明できないような〈うん〉,波が体を通っているような〈うん〉イメージですから〈へー〉。 で,なんか,体で穴を作って〈うん〉,それで,なんか,手とか〈うん〉頭とか足とかに入れたりして。 T: あ,そうですか。 おもしろそうですね{笑}。 なんか,羊羹みたいな感じ。 I: そうですね,よく分からないですけど{笑}〈ええ,ええ,ええ〉,なんに近いか〈うん〉。 たぶん,昔,あの,東京で流行ってたディスコ〈ええ〉に近い感じかなと思いますけど。 T: あー,そうですか,へー。 ま,分かりました。 そしたらね〈はい〉,あのー,ま,まだ時間のほうは大丈夫でしたね。 えー,あの,そのー,その,あの,なんていうの,リキッドダンシング?。 I: はい。 T: は,それは何か,そのー,何か精神的なものなんですか,その,ただ踊るだけ?。 I: ただ踊ってるだけですね〈うん〉。 ま,高校生のころに〈ええ〉始めた理由は〈ええ〉,あの,サッカー部をする時間がなくなって〈ええ〉,宿題とかいろんなことがあったりして〈ええ,ええ〉,で,それで,なんか,とにかく自分で運動しなきゃいけないと〈ええ,ええ〉思ってたからダンスを見つけました。 T: え,それは,ちょっと,ユニークなダンスなんでしょう。 あん,ふつうじゃない。 I: ふつうじゃないんですけども,やはり,自分の部屋の中で一人でも,なんか,できるダンスなので,暇があるときに。 T: え,一人でできるわけね〈はい〉。 音楽は必要?。 I: はい。 T: どんな音楽に合わすんですか?。 I: えー,テクノ。 T: テクノの。 I: トランス,***系の。 T: あ,あれだけど,頭が痛くなら,ならないですか?。 I: いや,わたしーは大好きですけど{笑}。 T: あ,そうですか。 I: 勉強してるときもテクノをかけてやってるんですね。 T: あー,そう〈はい〉。 あ,それはやっぱり,人に,い,よるかもしれませんね〈はい{笑}〉。 なんか,ああいうのを聞いてると,ちょっと,気が変になりそうな… I: うちのか,あの,実は結婚してるんですけども,… T: あ,そうですか。 I: うちの家内がやかましいって〈ええ,ええ〉,うるさいよって,いつも言ってるんですね。 ***… T: あー,そうですかー〈はい〉。 どうやって説得するんですか?。 I: これをかけないと勉強できないんで,ちょっと我慢してください,みたいな〈{笑}〉。 それか,もう,ちょっと音量下げたりして。 T: なるほどね〈はい〉。 だけど,その,なんか,体の中に液体が通る,どういう人が始めたんですか,それは?。 I: おそらく,実は,その起源がよく分かってないんですね〈ええ,ええ〉。 でも,たぶん,あのレイブ〔RAVE〕っていうダンスクラブみたいなのが〈ええ,ええ〉,ずっと… T: レイブ?。 I: レイブっていう,日本にはないと思うんですけど。 T: 初めて聞きましたけど,どんなものですか,それは?。 I: たぶん,アメリカの,伝統的な,なんか{笑},あの,一部だと思うんですけども。 T: 伝統的な文化?。 I: はい。 ん,あ,伝統的っていうか昔からある〈ええ〉,ダンス,踊り方ですけども〈ええ,ええ〉,あのー,いろんな色の電気を付けて〈ええ〉,そしてそれがぐるぐる回って〈ええ〉,わたしはやってないんですけども,よくそういうレイブに参加する人たちが〈はい〉覚せい剤をしているんですね〈あー〉。 で,それでほんとにラリっている感じになって〈ええ〉,踊ったりしているんですけども,そこから生まれたと思うんですね。 T: じゃ,それと関係あるわけですね{笑}。 I: そのダンスはいま〈ええ〉,今,そのダンスはぜんぜん麻薬とかそういうこととは関係ないんですけども〈うんうんうん〉,その,ま,ルーツっていうんですか。 T: あー,そう。 で,今は健康的なものなんだね〈はい〉。 けっこう,じゃ,やってる人がいるんですね〈はい〉。 あー,誰か,かに教えてもらったんですか?。 I: いや,独学で。 T: あー,そう。 でも,いるんですね〈はい〉,そのー〈はい〉,先生のような人ね。 I: やはり,都会のほうに住んでいないと,そういう踊りをしている人はあんまりいないですね。 T: あー,そうですか。 日本人でもしてる人が。 I: ときどき,駅前で〈うん〉,あのー,ち,駅のガラスに映っている自分の姿を見ながら踊っている人を見かけますね。 T: あ,そうですかー〈はい〉。 うーん,じゃー,ちょっとね,ロールプレイをしようと思うんですけれどね〈はい〉,えーっと,そうだなー,ま,その,リキッドダンシングでしたっけ?。 I: あ,リキッドポップ。 T: リキッドポップの〈はい〉,ま,えらい先生が,を知ってると。 その先生から習ったとするんですね〈はい〉,ね。 で,これを日本で,あの,そういうことに興味を持ってる人たちがここに集まったんですね〈はい〉,10人とか12人とかね〈はい〉。 で,そこに,その先生をね〈はい〉,あのー,ま,例えば【I(名)】さんが5年ぐらい,ほんとに勉強したとするんですよ〈はい〉,い,しっかりとその先生から。 だから,丁寧に,その先生,うーん,名前,何しようかな,どん,なんて呼ぶ,レイブっていうんですか〈はい{笑}〉,レイブさん,レイブさんね〈はい{笑}〉。 レイブ先生を紹介するとします。 えー,ちょっと,簡単に紹介してほしいんですね。 あのー,自分の先生,恩師ですから,丁寧にね〈はい〉。 いいですね〈はい〉。 えー,大丈夫ですか?。 もう始めてもいい?。 I: はい,大丈夫です。 T: はい,じゃ,ここにどうぞ。 I: あ,みなさん,今日,わざわざ東京のほうから,えー,ダンスを***に教えてきたレイブ先生が,えー,いらっしゃいました{咳払い}。 すいません,よく,どういうことを紹介していいか… T: まあ,レイブ先生がどういう先生かというようなことですね。 I: 今からダンス教室を開きます,とかそんな感じですか?。 T: ま,えー,そうですね,はい。 I: えー,レイブ先生が,このりきっポップ〔リキッドポップ〕ていうダンスが,えー,ぶん〔ブーム〕となってから,ずっとダンスを教えている方なので,え,みなさんがほんとに彼からいろんなことを勉強することができると思うんですけども,えー,彼は、、、すごく丁寧に教えてくれると思います。 みなさん,ぜひ頑張っていただきたいと思います。 T: はい,分かりました,はい{笑}〈{笑}〉。 そうですね,ちょっとね,あのー,突然そういうことを言うと,えー,ちょ,セッティングもね。 I: はい{笑},よく分かりませんでした。 T: ま,そのー,レイブ先生が,とにかく,ま,これから教室をひら,開いたり,そういうことするので、ということですね〈はい〉。 ただ,そこに,子ども,ちょっといるんですよ。 で,子どもがうろうろうろうろしてて〈はい〉,あのー,退屈そうにしてるんですね〈はい〉。 えー,5歳ぐらいの子どもがですね〈はい〉,だから,その子どもに,ちょっと静かにするようにってね,今度,子どもに話すように,あのー,してほしいんですね〈はい〉。 大人じゃなくって子どもにね〈はい〉。 ですから,子ども,わたし,オサムですから〈はい〉,あのー,えー,ちょっと***って言ってるから,いいですね。 うーん,たい,うるさいな,これ,おもしろくないねー,うん。 I: あ,もういいですか?。 T: うん,お願い。 I: あ,す,すいません,あの。 T: 何?。 I: いちよう,ここは〈うん〉,ダンス教室なので〈うん〉,えー,す,そういうふうに{笑}されては,ちょっと困りますので,… T: あー,そう?。 I: たい,退屈… T: うん,たいく… I: 退屈な内容であれば〈うん〉ちょっと外に出ていただけませんか。 T: え,いやいや,だって分かんない。 何を,じゃまになる?。 じゃま?。 ぼく,じゃまかな。 I: いや,じゃまじゃないんですけれども〈うん〉,やはり,えー,ここに〈うん〉,えー,まじめにダンスを習おうと思っている〈うん〉方がたくさんいらっしゃるていうことなので〈うーん〉,もしも退屈である〈うーん〉ならば,… T: どんなダンスやるの?。 I: あ,うちは… T: ぼくもできる?。 I: あ,りきっポップ〔リキッドポップ〕っていうダンスの教室です。 T: うん,ふーん。 ぼくはしないほうがいい?。 I: いや,あの,やってもいいんですけれども〈うん〉,そこらへんでうろうろうろうろしてたら,やはり,ほかの方のじゃまとなるので{笑}〈うーん〉,すいません,少し… T: じゃ,じっと見てるよ。 I: あ,お願いします。 T: うん,はい,はい,じゃーね,ごめんね{笑}。 という感じですけどね。 分かりました。 まー,子どもに話をしたりとかね〈はい〉,あー,じゃ,今,奥さんと一緒にいるんですか,日本に?。 I: はい。 T: あ,そうですか。 あー,じゃ,べつにホームステイをしたとかそうじゃないんですね。 I: そうですね。 T: はい,分かりました。 えっと,じゃ,まー,がんばって,あとは,あの,経済の勉強ですね〈はい〉,と,日本語は,日本語も勉強してるんですか?。 I: そうですね,はい。 T: あ,そう。 はい,今日はどうもありがとうございました。 I: いえいえ,こちらこそどうもありがとうございました。 T: はい,どうもありがとうございました,はい。