T: はい,えー,こんにちは,【T】です。
I: こんにちは,【I】です。
T: あ,【I】さんですね。
I: はい。
T: はい,よろしくお願いします。
I: よろしくお願いします。
T: はい,えー,【I】さんは〈はい〉,あの,いつごろ日本にいらっしゃったんですか?。
I: えーとですね,99年の12月ですね〈はい〉。
   じゅうさい[10歳]のとき。
T: そうすると,もう何年ですか?。
I: 8年前ですね。
T: ほー,そうですか。
I: はい。
T: それから,あの,ブラジルに帰ったりとかしたことあるんですか?。
I: んー,1回だけ,中学校2年生のとき,1回。
T: そうですか。
   はい,わかりま…
   ブラジルの,どこ出身ですか?。
I: 【地名1】ですね。
T: そうですか〈はい〉。
   行ったことないんですけど,【地名1】ってどんなとこですかね?。
I: すごく都会ですね,うん。
T: うん。
   もうちょっと詳しく教えていただけますか?。
   どんなとこなんでしょう?。
I: んー,この【地名2】よりは〈はい〉,なんか,建物とか,そういうの多いですね,やっぱり。
T: はい,うーん。
I: やっぱり,【地名1】は,あの,日系のかたも結構多くて〈はい〉,うん,そういうふうです。
T: んー,なるほどね。
I: はい。
T: そうですか,わかりました,はい。
   で,日本に,えー,来て,もう,えー,8年…
I: 8年目。
T: ですね。
I: はい。
T: はい。
   で,今は,学生さんで…
I: が…
T: すか?。
I: はい〈はい〉,そうです。
   高校3年生です。
T: そうですか。
I: はい。
T: ちょっと,あの,【I】さんのこと全然知りませんので,自己紹介していただいていいですか?。
   もう少し詳しく教えてください。
I: んー〈はい〉,自己紹介。
T: どうぞ。
I: えーと〈はい〉,【I】ですね。
   18歳〈はい〉。
   で,日本に来てから8年目〈うん〉。
   で,えー,今,【学校名1】に,かよってまして〈ええ〉,んー,4月から,【地名3】^の【学校名2】に,通う予定です。
   一応,決まりましたけど。
T: ほー,おめでとうございます。
I: ありがとうございます。
   で,この【学校名3】には,小学校5年生から,つい,高校2年生まで,で,高校3年生になって,ちょっと,いったん勉強のためにやめて〈はい〉,今,ちょっと控えてますね。
T: 今?。
I: **…
   今,そんな来てないですね。
T: あー,そうですか。
   あー,あー,あー,あの,いらしてないということですね。
I: はい。
T: そうですか。
   えーと,じゃ,あの,学校行きながら,ここで,えー,日本語の…
I: 毎週土曜日,来て…
T: はい。
   どんな勉強が多かったんですか?。
I: あー,やっぱ,全般的にポルトガル語とかは勉強しました。
T: あ,ポルトガル語の勉強に。
I: はい。
T: あ。
I: 毎週土曜日。
T: あー,そうですか。
I: それから,ま〈うん〉,歴史,地理など,そういう,ポルトガル語で覚えたり。
   日本の学校で覚えたこともあるけど,なんか〈うん〉,ポルトガル語で〈うん〉,そういう〈うん〉,か,化学とか〈はい〉,ポルトガル語で,何ていうか〈うん〉みたいな,そういうの勉強してましたね〈うんうん〉。
T: そうすると,今,日本にいらしたときが,小学校?。
I: えーと,一応,ブラジルでは〈はいはい〉,小学校4年生を〈はい〉終わりまして〈ええ〉,こっちでは,ちょっと違うので〈はい〉,小学校よんねんせい[4年生]の3学期から通い始めました。
T: ですよね。
   そうすると,すごく,ねー,いろんなものが,こう,難しくなったり〈あー,はい〉,面白くなる時期でしたよね。
I: はい。
T: ブラジルと日本〈はい〉,こう,違いって大きかったと思うんですね。
I: 大きかったですね。
T: どんなところが一番,あの,戸惑われま,困ったっていうか,はい?。
I: まず,言葉ですね〈うん〉。
   やっぱり,そういう,通じなくて〈はい〉,最初は,ちょ,すごく〈うーん〉,んー,ショックでしたね〈うん〉,ちょっと,あまりにも通じなくて〈はい〉。
   で,あとは,やっぱり,学校にいる時間が長くて,そういうのあまり慣れてなかったですね〈うーん〉。
T: それ,どうやって,その,たぶん学生の,え,スタイルも違いましたよね,きっと。
I: はい。
T: 学び方みたいな。
I: はい。
T: どうやって,克服というか,自然ですか?。
I: やっぱり,し,んー,やっぱり,自然に〈うん〉慣れてきますね〈うん〉,嫌でも{笑}。
T: そうですか。
I: でも,やっぱり〈うん〉,ブラジ,同じブラジ,日系人のブラジル人のかたも〈うん〉多くて〈うんうんうん〉,結構手伝ってくれたりとか〈あー,なるほどね〉,通訳してくれたり,かなり助かりましたね〈んー,うんうん〉,その点では。
T: ていうことは,みんな,ここに集まって暮らしてるから…
I: そうですね。
T: それが,すごくいいという…
I: うん,いいと思いますね。
T: ことですねー。
I: そ,はい。
T: でも,ばらばらに暮らして,日本人の間にいるん,と,また逆に違う…
I: でも,やっぱり,自分は〈はい〉,【地名4】県とか【地名5】にも,いとこが〈はい〉いまして〈はい〉,そういう同じ9歳とか10歳で,来た。
   でも,あっちでは,そういう,密集してなくて,ブラジル人は〈はい〉。
   で,今では,全然ポルトガルを話さない状態で〈はい〉,それでも,ちょ,んー,難しいですね。
T: なるほどねー。
I: はい。
T: もう,やっぱり,絶対,もるどが,ポルトガル語で,あの,きちんと,それを〈はい〉,あの,持ち続けたいということですよね。
I: もちつ,そうですね。
T: そうですね。
   そのためには,どんな努力は,あの,ここは【学校名3】があるからいいですけど〈はい〉,普通ないですよね〈はい〉。
   どんなことしたら,それが可能になるんですかね?。
I: いや,んー,親も〈はい〉,あの,しん,ブラジ,あ,ポルトガル語の新聞とか,とってたりしてますし〈あー,はい,はい〉,自分も,本とか,ポルトガル語で本読んだり〈んー〉してますので〈はい〉,それで,結構,忘れないようにしてますね。
T: んー,なるほどね〈はい〉,そうですか。
   で,えっと,【I】さんの〈はい〉趣味は何でしょうか?。
I: 趣味はですね,まー,んー,漫画が好きですね{笑}〈ほー〉。
   なんか,ブラジルのときから,ちょっと,そういう,漫画って,そういう,ほかの国にはなかったんで,そういう,あ,ありますけど,なんか,日本とは違うんですよね〈はい,はい〉,なんか,スタイルが〈はい〉。
   で,それが,すごく,き,好きで〈うん〉,に,日本に来てからも,日本語がわからなくても,とりあえず買って〈うん〉読んでましたね。
T: ちょっと待ってください。
   ブラジルと日本の漫画が違うということですね。
   いろいろ…
I: そうですね。
T: あの,かなり違うと,特徴が。
I: そういう,え,絵とか。
T: ほー,ほー,なるほど。
I: そういう,ストーリーが…
T: ブラジルの漫画ってどういうところが特徴なんですか?。
I: わ,んー,そ,やっぱり子ども向けのが多いんですよね。
   こ,{ブレス}こういう,んー,高校生に〈はい〉なっても読むような漫画は,そういうのはあまりないですね〈あー,なるほど〉。
   あるとしたら,あの〈んー〉,アメリカとかから来たの〈うん〉,バットマンとかスーパーマン〈うんうんうん〉,そういう系〈うん〉しかなくて〈んー〉,そんな好きで,ではなかった。
T: なるほどね。
   えーと,すごく面白い漫画って,ま,日本の漫画で,何ですか?。
I: あー,そ,それは,やー,たくさんいますね〈うん〉,やっぱり。
T: 1つ挙げてみてください。
I: 1つですか,難しい〈うん〉。
   うーぬん,あ,『ナルト』,『ナルト』とか,『ワンピース』。
T: んー,わたしは,よくわからないんですけど〈はい〉,『ナルト』は,どんな,あれなんですか?。
I: え,忍者とかの話です{笑}。
T: うん,ちょっと,お,詳しく,こう,教えてください,ストーリーでも,***…
I: なんていうか〈はい〉,えー,いや,最初,なん,その漫画は,あの,毎週月曜日発売されるんですが〈はい〉,そういう,いろんな漫画と一緒に〈はーはー〉,こう〈はい〉,少しずつ入ってるような〈はい〉,『少年ジャンプ』っていう。
T: なるほど,あ,『少年ジャンプ』。
I: で,それを買って〈はい〉,それを読んでます〈ええ,ええ〉。
   で,そういう,いろんなのが入ってまして〈あー〉,それが,そうですね。
T: それの面白さって,どんなところですか?。
I: やっぱ,絵とかも好きで〈うん〉,ストーリーとかも〈うん〉すごく面白いですね〈うん〉。
   そういう,やっぱり,ブラジルにはないような〈はい〉,そういう漫画とか〈はい〉,そうです。
T: じゃ,その,ちょっと,ストーリーを教えてください,詳しく。
I: ストーリーですか?。
T: はい。
I: えーと,あー,ナルトは主人公の名前で〈はい〉,その,にん,ま,忍者の里に〈うん〉暮らしてまして〈うん〉,それで,まー,仲間と,こう,行動して,それで,ま,ぼきん[冒険]していくようなかたちですね。
T: な,何?。
I: 冒険。
T: あ,冒険をしていくんですか?。
I: ま〈はい〉,そうです。
T: 例えば,どんな冒険をして…
I: そういう任務,任務とかを〈うんうん〉受けて〈うん〉,それを〈うん〉こなしに行くみたいな〈ふーん〉。
T: 例えば,どんな,任務の冒険{笑}?。
I: すごい,そこで,そこで,例えば,ごーえい[護衛]とか〈うん〉,偉い人のごーえ[護衛]をして〈はい〉,そこで敵の〈はい〉忍者が,こう,襲ってきて〈うん〉,それを戦ったりとか〈ほー〉,基本{笑},好きですね。
T: そうですか〈はい〉,なるほどね。
   そういう,そういうのはブラジルにはない?。
I: ないですね〈んー〉。
   でも,今では,そういうの結構入ってきてますので〈うん〉,結構人気ですね,あっちでも。
T: んー,なるほど。
I: 今では,はい。
T: あ,それ,ポルトガル語に訳されて,あると。
I: そうですね。
T: そうですか。
I: はい。
T: なるほど。
   で,あの,今ね,あの,日本では,その,小さい子の漫画じゃなくて〈はい〉,大人の漫画もあるという,ですね?。
I: そうですね,そういう〈はい〉,そういう,なんというか,も,ストーリーがちょっと深いような漫画とか。
T: あ,深い。
I: そうですね。
T: んー。
   だけど,あの,そうですよね。
   確かにそうなんですけど,あの,電車の中でね〈はい〉漫画を読んでいる,にほ,あの,えー,大人の人っていうのは,外国の人から見ると,信じられないってよくいわれるんですけど〈{笑}〉,それについてはどう思いますか?{笑}。
I: いや,自分は,もう,普通にやっときます〈あー〉,基本は。
T: 何も不思議に思わない?。
I: でも,やっぱり〈うん〉,外国では,そういうのないですよ,たぶん。
T: ないですよね。
I: 来たとき,来て,それを見ると〈うん〉,あえ,な〈んー〉,不思議ですね,最初は。
T: 不思議でしたか?。
I: そう。
   大人でも読んでるんだ〈はー〉,みたいな。
   でも,あとから,ああ,こういうジャンルのものもあるんだってのを見つけて〈んー〉,なんていうか…
T: なるほどね〈はい〉。
   じゃ,もう,それは,電車の中で読んで,全然不思議じゃないし。
I: はい。
T: いいじゃないか。
I: はい{笑}。
T: でも,実はね,【I】さんの,みたいに,よくわかってくれ,ね,る人はいいですけど〈はい〉,いろんな人が批判するんですね。
I: んー,そうですね。
T: これ,どうしたらいいんですかね?。
I: *…
T: 誤解ですよね{笑}?。
I: あー,そうですね〈んー〉。
   や,さ,あー〈うん〉,説明するのは難しいけど〈うん〉,…
T: でも,なにか,やっぱり,せっかくだったら,その,ね〈うん〉,誤解は,やっぱり解いたほうがいいですよね?。
I: そうですね〈うん〉。
T: うん。
   なんか〈うん〉方法はないですかね{笑}?。
   んー…
I: あー,やっぱり,そういうのを見せていかなきゃいけないんですよ,そういう,こういうのありますよ,みたいな〈あー〉。
   一応,自分も〈うん〉,親もいまして〈うん〉,また漫画買ってるのって怒られて〈うん〉,でも,で〈うん〉,1回説明したことあるんですよね〈はい〉,こういう〈はい〉,こういう,いろんな漫画があるっていうのが〈はい,ほー〉。
   で,あー,そうなんだ。
   ちょっと,あっちは,もう,理解してくれて。
T: なるほど。
   そうすると,日本は,あの,よくね〈はい〉,いわれるのは,あの,説明する力がない,説明能力っていうんですけどね〈はい〉,それがよくいわれる,そういうこといわれるんですけど,外国との付き合いとか。
I: それは,ま,…
T: どうですかね,周り見ていて…
I: それま,ま,…
T: 自分の言いたいことが,うまく言えない,政治家もそうですし{笑}。
I: {笑}。
   いや〈んー〉,あー,そういうの,ちょっとありますけど〈うん〉,そ,そんな国じゃないですね。
T: あ,そういうのはあまり感じないですか?。
I: はい。
T: そうですか,はい。
   で,あの,えーと,こ,今,高3で,えー,今度,大学っていうこ…
I: はい。
T: 大学では,特に,どんな勉強で,もう…
I: 特に…
T: ちょっと,そういう,詳しく,はい。
I: 英語を〈はい〉勉強していきたいですね〈はい〉。
   やっぱり,こう,ポルトガル語と〈うん〉日本語,覚えてきて〈うん〉,将来的には,ちょっと,できれば,そういう通訳,なんとか〈うん〉,できればいいなと思ってまして〈はい〉,で,そこで,やっぱり,英語を取り入れれば,かなり〈うん〉,そういう,幅が広まりますので。
T: うん,英語を中心に勉強なさるんですね。
I: そうですね,はい。
T: で,将来的には通訳?。
I: はい。
T: んー。
I: できれば,やっぱり,そういう,今,外国でも,ちょっと人気の出てる漫画とか,そういうの〈うん〉,それを,例えば,外国に持っていくよ,おし,そういう,訳していくみたいな,それも,ちょっと,面白そうですね。
T: あ,翻訳とかもやって…
I: そういうの…
T: 文化をこう,***ですね。
I: そうですね。
   できれば,その〈はい〉,文化を〈うん〉広めたいですね。
   そういう,自分の好きな〈んー〉,*…
T: で,文化っていうと,ブラジルの〈ええ〉文化と日本の文化,ずいぶん違いますよね。
I: 違います,はい。
T: 一番,やっぱり,びっくりというか〈はい〉,あの,ゆ,したところは,どんなところですか?。
   これは違うっていう。
I: んー,やっぱり,自分は,あの,12月に来日したんですね〈はい〉。
   で,その,正月に,やっぱり,ブラジルでは〈うん〉,花火とか,すごく派手なんですよね〈はい,はい〉,毎年〈ええ〉。
   で,日本に来て,それが全くなくて〈うん〉,すごく驚きましたね〈はー〉。
   なんか,静かで〈はい〉,なんか,すごく,やっぱり,ブラジルには,そういう,おいわ,祝ったりとか,そういう,騒いだりするのが〈うん〉好きなんで…
T: なんか,もうね,人もいなくて〈そう〉,しーんとしたお正月で{笑}。
I: で,むしろ,そういう,うるさくすると,こう,く,苦情が来たりとか〈んー〉,それが,なんか,んー,かなり違いましたね。
T: そうですか。
   じゃ,【I】さんは,やっぱり,その,楽しいときは,に,も,みんなで賑やかにっていうほうが〈はい〉いい?。
I: いいですね。
T: はー。
   じゃ,日本のお正月は,ちょっと,{笑}。
I: そう{笑}。
   もうちょっと盛り上がってもいいんじゃないか。
T: あー。
   それは,やっぱり,日本人の,やっぱり,そういう〈はい〉,し,静かなものを…
I: あー,それも,ある。
T: ということですかね。
I: うん,そうですね。
   それもありますね。
T: んー。
   じゃ,そのブラジルの良さを,どうやったら,もう少し日本の人が理解して,私もそう思うんです,り〈はい〉,もうちょっと,日本の社会とか,日本人〈はい〉,変わるべきだなと思うんですけど,どうしたらいいんですかね,そういうのは?。
I: やっぱり,こう,すぐ,こう,しらい,ブラジルでの知り合いで,こう,日本の学校に,かよってない子でも,すぐ,なん,こう,日本人に〈うん〉目が合っただけで,ななにょ[なんなの]日本みたいな,そういうの,すぐ文句言ったりとか,そ,そういうんじゃなくて〈うん〉,たぶん,もうちょっと,お互い,こう,コミュニケーション,って…
T: ちょっと待って,目が合ったら,文句言う?。
I: 目が合ったらけで〈はい〉,ちょっと,あー,あの人なに見てるんだろうなって。
T: あ,日本人の場合ね。
I: そうですね〈はい〉。
   外人だから,なに見てんの*〈うん〉。
   すぐ,そういう文句,言っちゃうんですよね〈うん〉。
   そういうんじゃなくて〈うん〉,ちゃんとしたコミュニケーションとか〈うん〉,そういう,ちあ,日本人に,たしてくと,でかけたりとか〈うん〉,ブラジル人たちだけではなく〈うん〉,ちょっと〈うん〉,日本人たちと〈うん〉コミュニケーションとってみようとしたりとか〈うんうんうんうんうん〉,そういうの,もっとしなきゃいけないと思いますね。
T: お互いにね。
I: はい。
T: 日本人も,もっとすべきですよねー。
I: ま,日本人も,そういうの,いますけどね,はい。
T: けど,どうしても日本の人たちは〈そうですね,うん〉,あの,わたしも含めてですけど,違うもの〈うん〉,外国の人が〈そうですね〉,違うものを,こう,排除〈はい〉,いえ,ごう,ね,こう,なるべく〈はい〉,あたしたちは〈そうですね,はい〉,いいっていうのは,さけるってとこ,ありますよね〈うん〉。
   それ,どうやったら,あたしは,変わるのかな,と。
   それが変わらないと〈そうですね〉,ハッピーになれないですよね〈うん〉,本当の意味で。
I: それは難しいところですね。
T: ねー。
   でも,2つの文化をね,非常にいいかたちで体験してる【I】さんなんか,どんなふうにしたらいいと思われますか?。
   ん,うん。
I: あー〈はい〉,どうですかね〈うん〉。
   やっぱり,こういう,【地名2】とかでも,あの〈はい〉,カーニバル祭りとか〈うん〉,今年もありましたし,そういうの,日本人も,ちょ,積極的に〈うん〉参加してみたりとか〈うん〉,そういう,サンバとか踊ってる日本人も〈うん〉いるし〈うんうん〉,そこで,お互い話し合って〈うん〉,それで理解,何ていうか〈うん〉,それを機会に〈うん〉ブラジル人の友だちとか〈うんうんうん〉,そうやって増えればいいんかな。
T: そうですよね〈はい〉。
   じゃ,もしね〈はい〉,【I】さんが〈はい〉,そのカーニバルの〈はい〉,その,責任者だったら〈はい〉,学生のほ,がわの〈はい〉,どんなふうなことを,かんが,対策を考えますか?。
   日本人が,で,できるだけ入り込んで,そこから,なにか始まる〈うん〉。
I: やっぱり,カーニバルでも,もう,実は,あの,大会なんですよね,あれ,ブラジルで行なわれる〈はい〉。
   それを,それは知らない日本人とか,そういうの多くて,だ,例えば,そういうルールとか〈うん,うん〉,なんで,こういう衣装着てるのかとか〈うん〉,そういうの,ちゃんと日本語で説明したりとか〈うん〉,そういうのも,あー,やっぱり,理解してからこそ〈うんうん〉楽しめるっていうのもありますから。
T: そうですよね。
I: はい。
T: ということは,カーニバルを,主催者側も,まだ,あまり発信してない,のか,でしょうか?。
I: んー,それは,たぶん,そこで,もうちょっと力を入れてくれば〈うん〉,そうやって,日本人たちにも〈うん〉,あー,これやすいように〈うん〉,できると思いますね。
T: そうですよねー〈そうです,はい〉。
   えーと,お住まいはお近くですか?。
I: あ,そう,【地名2】です,そう。
T: あ〈はい〉,そうですか。
   で,ずっと,ここに住んでいるんですよね?。
I: そうです,はい。
T: で,あの,【地名4】とかに,いろいろ,いとことか〈いとこ,はい〉,いらっしゃるって仰ったんですけど,この【地名2】は〈はい〉,その,【地名4】とか,いろんなとこから見て〈はい〉,えー,もうちょっと,広く,くしてもいいんですけど〈うん,はい〉,このあたりの良さっていうのは,街の良さっていうか,特徴って,どんなとこですか?。
I: 特徴…
T: さっき仰ったね,ま,集まって住んでるっていうことですけど〈んー〉,特に?。
I: はい。
   特徴,うーん、、、,うーん〈うん〉,い,や,も,無理,難しいですね〈はい〉,ちょっと。
   んー,でも,あ,【地名4】とかよりは〈はい〉,たぶん,こっちのほうが,日本人^とブラジル人が,ちゃんと,何ていうか,ふれあっていってると思いますね〈はー〉。
   あっちでは…
T: あ,あちらもまわって,あの,…
I: ブラジル人,ブラジル人だけで,かたまって〈んー〉行動したりとか〈うん〉,こっちでは〈うん〉,例えば,自分とか友だちとか〈うん〉,日本人とかブラジル人とか,全部混ぜて…
T: あ,いいですね,それはね。
I: それで,出かけたりとか〈うん〉,遊んだり。
   たぶん〈うん〉,たぶん,こっちのほうが,はい,こっちのほうが,ブラジル人に慣れてる〈うん,うんうんうん〉,そういう外国人に慣れてる,日本人のほうが〈はい〉多いと思いますね。
T: なるほど,そうですか。
   あの,さっきね,漫画が趣味って仰ったんですけど〈はい〉,テレビなんかもよく見ますか?。
I: あー,見ますね,はい。
T: そうですか。
   テレビ見たり〈はい〉,で,ま,ドラマですか,それは?。
I: たまには,ドラマも見ますね。
T: うん。
   で,テレビ見たり,あと,よく本も読むんですか?。
I: 本…
T: うん,小説とか,どうでしょう?。
I: 小説,あー,日本語の小説,あんまり読んでないですね,それは。
T: ほー。
   ポルトガル語では,よく読むんですか?。
I: はい〈うん〉。
   んー,月に〈うん〉,月に1冊ぐらい読む。
T: あー,そうですか。
I: いや,そんな多くないかな{笑}。
T: あ,で,あの,1つでいいんですけど,1冊で。
I: まー,…
T: あの,すごく面白かった小説ってありますか,ポルトガル語の?。
I: あー,自分,やっぱり,まだ,そういう『ハリーポッター』シリーズとか,『ロードオブザリング』〈うんうんうんうんうん〉,あとは〈うん〉,『ダビンチコード』とか〈うんうん〉,その,『ダビンチコード』の作者^が書いた〈はい〉本とかも,そ,ちょっと読んでまして。
T: あ,なるほど。
   その,『ダビンチコード』,あたしも,ちょっと読みかけて,ちょっと,あれなんですけど〈はい〉,ちょっと,ストーリー教えていただけますか,詳しく,はい?。
I: 詳しくですか?。
T: はい。
I: んー。
   ちょっと,ポルトガル語で読んだんで,ちょっと説明しづらいんですけど。
T: え,わかるところだけで結構ですけど,はい。
I: えーと〈うん〉,あー,やっぱり,あの,イエスキリストの〈はい〉,その,秘密とか〈うん〉,実は,こういう,妻があって,ちゃんと息子もいましたよ〈うん〉,みたいな,そういうの,秘密があるのに〈うん〉,教会がそれを〈うん〉隠してるっていう〈はい,うん〉。
   あ,で,その,秘密が〈うん〉,えがかれてる,なん,ものを探そうとして〈はい〉,それで,主人公が〈うん〉,あの,探していく〈うん〉ような〈はー〉ものです〈はーはーはー〉。
   まだ,**,んー,映画を見てないんですね〈はー〉。
   ちょっと,ちょっとだけ見たけど,違うので,やっぱり。
T: あ,あれね〈そうそう,そ,はい〉,ずいぶん,そうですよね。
I: それ,見てないです。
T: そうですか。
I: はい。
T: あれが,あんなに大人気というか,あの〈はい〉,あ,も,あの,受け入れられたっていうのは〈あー,そうですね〉,どういうところにあるんでしょうね?。
I: あー,自分は,やっぱり〈うん〉,あれは一応フィクション,フィクションとなってますけど〈はい,はい〉,まー,本当にある,そうではないかって〈うん,うん〉,思わせちゃうんですよね,やっぱり〈はい〉。
   で,実際に〈うん〉,そういう,絵の,あの,ダビンチが,えが,かいた,絵とかの説明が,実際にインターネットに行って,その絵を実際に見て,あー,ほんとだ,み〈うん〉,それは,すごく面白かったですね,それは。
T: うん,なるほどね。
   で,あの,【I】さんのようにね,ほんとに〈はい〉,あの,本を読むのが好きだったり〈はい〉,そういう人,ほんとに,あの,最近少なくなってきたんですね〈うん〉。
   活字離れといって〈うん〉。
   これは,そ,あんまり,そのへんは感じませんか,みんなよく読んでますか,周りの人は?。
I: 周りの人,読んでないですね{笑}。
T: ですよね〈はい〉。
   これ,どうやったら,また,活字離れを戻すことができるでしょうかね?。
I: あー,それはやっぱり,ちゃんと,薄い本でもいいし〈うん〉,毎日,暇なときに〈うん〉読んでみたりとか〈はーはー〉,そういうのを,少しずつ〈うん〉,こう,慣れていくと〈うん〉,自然に,こう,本を買いに行って〈なるほど〉,読めるようになったりすると思う。
T: でも,でも,どうして,それを学校がやらないんでしょうね,高校とかね{笑}。
I: そうですね{笑}〈うん〉。
   一応,中学のときに〈うん〉,えー,毎朝,あの,朝の会の〈うん〉10分前に〈うん〉本を読むっていうのが〈うんうん〉ありましたね。
T: はい。
   そうですか。
I: それは,うん,良かったと思いますね,それは。
T: はー。
   もしも,今度,大学行って〈はい〉,あの{笑},そういうね,えー,子どもたち,中学生,高校生に〈はい〉本を読ませる〈はい〉,えー,そういう,あの,ための訓練,そういう〈はい〉,運動する会に入ったら,どんなことを特に{笑},あの,みんなに提言しますか?。
I: まず〈はい〉,読みやすい本とか〈はい〉,ちょっと,リストとか作って〈うん〉出してみたり〈はい〉,んー,それぐらいしか思いつかないですかね〈うん〉。
T: ほかに,な,あと,ないですかね?。
   いいですね,ほ,読みやすい本をね,こう,リストアップする,はい。
I: んー,いや,{ブレス},本のおもしろさある,それを,映画,そういえば,『ハリーポッター』とか,映画だけじゃなく〈うん〉,やっぱり,本,自分は本のほうが〈うん〉面白いと思ってますんで〈はい〉,それを,なんとか〈うん〉,伝えよう。
   こういう,例えば,本にはあるけど〈うん〉,映画には〈うん〉,実際には〈はい〉,やってないっていう〈うん〉,そういう部分はたくさんあって〈うん〉,それ〈うん〉,それ,伝えたい,本を,できるだけ本を読むように〈うん〉する。
T: なるほどね〈はい〉。
   ちょっと,あと,聞き,うかがいたいのは,それ制服ですよね。
I: 制服です,はい。
T: で,あの,日本ではね〈はい〉,制服^がいいって,は,考えと,あの,それはっていう考えありますけど〈はい〉,【I】さん,どっちですか?。
I: え,制服,嫌いじゃないです{笑}。
T: 嫌いじゃないですか。
I: うーん,はい。
   好きですけど。
T: やっぱり,く,あの,高校には,せ,制服あったほうがいいですか?。
I: はい,そうですね,やっぱり,私服になる…
T: お?。
I: んー,ちょんと[ちゃんと]した服装が,いいですね,やっぱり。
T: あー,そうですか。
I: はい。
T: だけど,せっかく高校生の〈はい〉,こう,いろいろね〈はい〉,感性豊かなときに〈はい〉,感受性があるときに,やっぱ,自由に,個性の〈はい〉ある服装をしたほうがいいんじゃないんですか?。
I: でも,やっぱ,学校ですしね{笑}〈はい〉。
   やっぱ,そう,ちゃんと〈うん〉していかないと,やっぱり〈うん〉,は,みんな,派手な服装で行ったら,たぶん,ちょ,んー〈うん〉,良くないと思いますね,それは。
T: そうですか。
I: はい。
T: じゃ,個性豊かな洋服だけど,やっぱり,その,規則だけ,ちょっと決めて〈うん〉,あまり派手にしないってしたら,やっぱり,その,センスが磨かれていいんじゃないんですか?。
I: あー,そうですね。
   でも〈うん〉,んー,や,着たい服は,やっぱり,自分は,出かけたいときに着たいので,やっぱり,学校に行くときに,選ぶのは,む,そういうのは,やっぱり面倒くさいですし{笑}。
T: なるほど。
   学校は学校で,{笑}…
I: やっぱり,決まった…
   はい。
T: そのほうが,しゃきっとしますか,{笑}。
I: ****。
   はい。
T: なるほどね。
   じゃ,やっぱり,制服,賛成派?。
I: 賛成しますね,はい。
T: そうですか。
I: 賛成です,はい。
T: わかりました。
   あの,今,いろいろうかがったんですけど,ここから,ロールプレイをしたいんですけど〈はい〉,ロールプレイはご存知ですか?。
I: ロールプレイ,ロール…
T: えーと,2人で,あの,役を決めて〈はい〉,あの,ま,ミニドラマやりますね。
I: はい,わかりました。
T: で,えーと,まだ大学生じゃないですけど〈はい〉,たぶん大学になったら〈はい〉,なんか,サークルとか入ると思うんですけどね〈はい〉。
   いいですか?。
I: はい。
T: あの,なんの,どんなサークル入りたいと思ってます,【I】さん?。
I: あ,まだ,サークルは,全然考えてないですね。
T: 考えてないですか〈はい〉。
   ま,じゃ,あの,た,例えば,友だちとね〈はい〉,いろんな,ちょっと,小さなサークルで,で,そこで,あの,偉い先生,ね〈はい〉,えー,【地名6】の偉い〈うん〉,大学の偉い先生〈はい〉,ま,学長にしましょうか〈はい〉,【T】学長に,えーと,自分のサークルが,あの,講演会を主催するので〈はい〉,えー,講師に来てくださいと,ね。
   えー,大学生の,んー,まー,将来の考え方でも,なんでもいいですから,なんか,その,テーマで,あたしに講演を頼みに来てください。
   あたしは,若者の研究をやっている有名な教授です。
I: そういう…
T: いいですか?。
I: うーん,すいません,ちょっと,まだ。
T: 大丈夫ですか?。
I: え…
T: あの,大学に〈はい〉,今度,大学入りますよね〈はい〉,大学の学長に〈はい,学長に,はい〉,一番偉い先生に,こう,講演を頼みに来てください。
   自分たちで,えー,講演会をやり…
I: そういう講演をやりますっていう…
T: はい,そこの代表です,【I】さん。
I: それを,テーマですか?。
   それ…
T: あ,テーマでも,なんでもいいから,頼みに来てくだ,テーマはどっちでもいいです。
I: テ…
T: テーマは,『若者の生き方』にしましょう。
   そのことについて,頼みに来てください。
   はい,どうぞ。
   はい,どうぞ。
I: んー。
   では,失礼します〈はい〉。
   あー,つ,ちょっと,{笑},やりづらいです。
   えー,*,*,*…
T: あ,さっき,あのー,き,えー,あの,き,お電話くださった,あの,えー,【I】さんですね。
I: あ,はい,そうです。
T: はい,あー,はいはい,お待ちしてました,はい。
   どんな御用でしょうか?。
I: や,え,今日,ちょっと,頼み,頼みっていう〈はい〉,頼みがありまして〈はいはい〉,その〈ええ〉,こういん[講演]を,や〈はい〉,ちょっと,やってもらいたいって〈うん〉,やってもらいたいんですが〈はいはい〉,ど…
T: えー,どんな講演ですか?。
I: えー,やっぱ,人間の,人間,あー〈うん〉,ちょ〈はい〉、、、。
   ****…
T: あの,えーと,その大学で〈はい〉,あのー,の,大学生が,聞きに来るんですよね。
I: あー,はい。
T: はいはい。
   なんか,さっき,あの,あれでは,あのー,なんか,若者の生き方とか,なんか,っていう話でしたよね,あの,仰ってた。
I: あー,はい。
T: そのことについて,話せばいいんですね。
I: そうです。
T: はい,はい〈はい〉。
   聞く人は,どれぐらいですか,人数とか?。
I: あー,ひとクラス[1クラス],うん,です。
T: あー,そうですか。
I: はい。
T: わかりました。
   えーと,あと,じゃ,時間とか,なんか,詳しいことは,ですけ,日にちだけ教えてください。
   いつが,きぼ,ご希望ですか?。
I: あー,それは学長の〈うん〉都合に合うような日でいいので。
T: わかりました。
   えーと,じゃ,あの,こちらの希望を【I】さんに〈はい〉,えー,お知らせし,すればいいですね〈はい〉。
   それから,また,じゃ,あの,ゆっくり,あの,相談しましょう。
I: はい,お願いします。
T: はい。
   今日は,まー,わざわざ,はい,ここまで,あの…
I: いえ。
T: 来てくださってありがとうございました。
   はい,じゃ,楽しみにしてます。
   はい,あの,これで,ロールプレイ終わりますけれども〈{笑},はい〉,{笑},あの,ね,まだ入る前であれですけれども…
I: 難しいですね,{笑}。
T: うん,まー,あの,ちょっとやってみました,はい。
   あの,サークル入るつもりないんですか?。
I: サークルは,まだ,み,んー〈うん〉,考えてないですね,まだ。
T: うーん。
   決まったの,いつですか,大学が?。
I: 大学は,やっぱ,3年生になってすぐ。
T: あー,そうですか。
I: すぐ,5月ぐらいです。
T: んー。
   じゃ,あの,いろいろね,あの,夢も膨らみますね。
I: いや,はい。
T: はい。
   あの,楽しいね,あの,大学生活送ってください。
I: あ,はい。
T: はい。
I: ありがとうございます。
T: はい,今日はどうもありがとうございました。
I: あ,いや,こちらこそ,ありがとうございました。