T: はい,はじめまして,【T】です。
I: はじめまして。
T: え,お名前教えてください。
I: あ,名前は,【I(フルネーム)】と申します。
T: 【I(名)】さん?。
I: 【I(名)】です。
T: 【I】さん〈はい〉ですか。
   はい,よろしくお願いします。
I: お願いします。
T: はい。
   えーと,【I】さんは,今は,えー,学生さんですね。
I: 学生です。
T: ちょっと教えてください。
   えー…
I: ん,自分のことに?…
T: はい,自己紹介,はい,っていうか,はい。
I: 今は,【学校名1】に通っていて,生徒会も経験させていただきまして。
   で,今は,中学3年生で,今年,受験があります。
   で,僕は,ちっちゃいころから,ポルトガル語,習ってるんですが〈はい〉,その,【学校名1】に入学するにあたって,少し勉強が大変になってきたんで〈はい〉,そこで,い,一旦はポルトガル語の勉強から離れてるんですけど〈ふーん〉,それでも,ここでの〈はい〉,【人名1】コーチとのサッカー,サッカーを通じて,まだポルトガル使う機会があるんで〈はい〉,ポルトガル語からは〈うん〉,そうっすね,まだ離れては〈うん〉いないななと思ってます。
T: はー,そうですか。
I: はい。
   で,僕は,将来,医者になりたいんですけど,その,日本で開業するにあたって,ブラジルの技術っていうのを取り入れたいんです。
   それで,ブラジルに渡ったときに,勉強するために,とりあえずは,その基礎というんですか〈ええ〉,そういうものを身につけて。
T: はい。
I: はい。
   それが,将来役に立つかどうか分かんないですけど〈はー〉,親に,そう言われたんで,とりあえずは,やっておきました。
T: そうですか。
   はい,ありがとうございました。
   すばらしいですね,夢も,しっかり,こう,持ってらしてね。
I: あー,ありがとうございます。
T: はい。
   あの,今,生徒会っておっしゃったんですけども〈はい〉,あの,生徒会で特に,どんな活動をしてらっしゃるんですか?。
I: 生徒会っていうのは,もともと学校の選挙で選ばれるものなんですけど〈はい〉,そこに入ったら,運動会の実行委員〈はい〉,がっしょ,合唱,うんくるの,実行委員〈はい〉,それで,最後に卒業式の運営委員みたいなものを〈ほー〉,やらせていただきます〈はい〉。
   それで,今回の,最後,卒業式なんですけど,僕の最後のしご[仕事]っていうのが,目録っていって,学校から授与される〈はい〉ものを受け取るんですね〈はい〉。
   それを,受け取ったものを読み上げるというのが,僕の仕事になります。
T: ほー,すばらしいですね。
I: あ,ありがとうございます。
T: あの,ただ,よく,あの,生徒会の活動と,勉学,勉強とは両立しないからっていうのを,よくいいますよね。
   そのへんは,どう考えてますか?。
I: えっとー〈はい〉,両立は難しいって考え方は,間違ってる〈うん〉と思います〈はい〉。
   あの,僕が生徒会に入って,勉強が大変だと思ったことはないんです。
   生徒会っていうのは,ちゃんと,先生方も考えてくれてますし〈はい〉,やってるぶん,プラスになるんで,それで勉強時間が削られるってことは,ほとんどないんですね〈ほーほー〉。
   その1回の活動,1回の物事を決めるにあたって,早ければ1時間はかかんないんで。
   部活の時間が減ってしまうってことはあるんですけど,それでも,勉強の時間がなくなるってことは〈うん〉,ないですね。
T: んー,そうですよね。
   わたしも大賛成なんですけど,あの,じゃ,特に,その生徒会活動やっている良さっていうか,それは,どんなとこですか,魅力っていうか?。
I: 生徒会っていうのは〈はい〉,みんなの前で,なにか読み上げたりですかね〈はい〉。
   それに,その,社会に出たときに,みんなの前,みんなを引っ張っていくっていう面で〈うん〉,リーダー的な〈うん〉,そういう素質が〈うん〉問われるときに〈はい〉,役に立つと思うんですよ。
T: そうですよね。
I: はい。
T: だけど,その,上に立ってると,その,委員たちの中には,え,たまには,まー,勉強のほうが大事だからって,す,サボったりするような人,いませんか?。
I: 僕の周りにはいませんね{笑}。
T: あ,そうですか{笑}。
   さすがですね,やっぱりチームワークですよね。
I: そうですね。
T: そうですか。
   なるほど。
   あの,生徒会活動と,あと,なにか部活のようなもの,なさってますか?。
I: 部活は,サッカーをやっていました。
T: あ,やってましたということは,もう,引退?。
I: はい,引退しました。
T: そうですか。
   えー,それは,あの,どのような活動だったんでしょうかね?。
I: サッカー部は〈はい〉,2年生のときに1度顧問が入れかわってるんですけど〈はい〉,僕らは,ま,練習不足もあってか,あんまり強くなかったんで〈ええ〉,夏季大会っていう,最後の3年生の〈うん〉大会では〈うん〉負けてしまったんですけど〈はいはい〉,それでも,やっぱり,チームメイトと〈うん〉築いてきた絆というものは〈はい〉,一生役に立ってく,一生大切なものだなと思ってます。
T: んー,なるほどね。
   あの,全然サッカーのルールを知らない人が来たときに,ちょっと説明してみてくださいよ。
I: サッカーのルールですか?。
T: ええ。
   サッカーって,どんな,えー,スポーツのあれなんでしょう,はい?。
I: サッカーのルールっていうのは〈はい〉,基本は,相手のゴールに自分のボールを入れたら〈はい〉得点をするっていうことになっていますけど,そこで〈うん〉,主に3つのルールが〈はい〉挙げられるんですね〈はい〉。
   一つが,難しいんですけど,オフサイドっていうのがあって〈はい〉,これは,相手のディフェンスの最終ライン,相手の一番さい,一番後ろにいるゴールキーパー以外のチームプレーヤーより〈はい〉後ろにいてボールをもらってはいけないっていうルールが〈はい〉1つありまして〈はい〉。
   あとは,タッチラインを割った,要するに,ボールがコートから出てしまった場合は〈はい〉,スローインっていって,手で投げる場合と,コーナーキック〈はい〉っていって,き,け,蹴り上げる場合と〈はい〉,ゴールキックっていって,それも,また,キーパーが蹴る場合と,っていうのがあるんですね〈はい〉。
   で,3つ目はファウル〈はい〉。
   これは,相手に接触したりスライディングしたりすると〈はい〉,悪い場合は〈はい〉カードをもらって。イエローカードっていうのは警告であって〈はい〉,これが2枚,2枚,もらわれ,2枚もらうと,退場することになるんですけど〈はい〉,レッドカードっていうのは,これは1枚退場ですね〈はい〉。
   で,ほかのファウルについては,相手のボールでフリーキックから始めて〈はい〉,それで,相手のゴールに入れられたら1点,そういうことになりますね。
T: はー,よくわかりました。
I: あー,どうも。
T: はい,ありがとうございました。
   で,あの,サッカーをやりたいと思った,その魅力ってどんなとこですか?。
   サッカー…
I: 魅力ですか?。
T: はい。
I: サッカーは〈うん〉やっぱり個人技じゃないんで〈はい〉,チームプレイなんで〈はい〉,1人が,いくら上手くてもいけないんですけど〈はい〉,みんなと一緒にプレーしてる〈うん,うん,うん〉っていう感覚が,すごい楽しいんですよね〈ええ〉。
   で,パスを回してゴール入れた〈はい〉瞬間っていうのが〈はい〉,全員が1つになれたような感じで。
T: なるほどね。
I: とても楽しいです。
T: そうですね。
   あの,本当にサッカーそうなんですけど,えー,日本とブラジルのサッカーの,こう,なんか,スタイルっていうか,手法もちょっと違うように思うんです。
   そのへんは,いかがですか?。
I: そうですね,ブラジル〈はい〉,ブラジルの選手っていうのは〈はい〉,ちっちゃいころから練習しているので〈うん〉,すごい自分に自信を持ってるんです〈ほーほーほー〉。
   それで,ブラジルの選手にも,すごいうまい人たちは,いっぱいいますけど〈はい〉,日本のサッカーっていうのは,やっぱり,日本っていうのは〈うん〉,勉強してって〈うん〉,それで〈うん〉,やがては大企業に就職したりしていくようなシステムになってるので〈はい〉,なかなかサッカー一本に打ち込む人っていうのは〈うん〉,少ないんですよね〈はい〉。
   で,それでも,す,一本に集中してきた人ってのが,だいたいプロになっていくんですけど,そういう意味で,やっぱりブラジルの選手よりは,意識が弱いっていうんですかね〈ほー〉。
   ブラジルは,やっぱり,食べるために〈はー〉,やってるんで〈はい〉。
   そうすると,どうしても気持ちに差が〈うーん〉表れちゃうんですね。
   そうすっと,戦ったときに…
T: なるほど。
I: やっぱり気持ちが強いほうが勝つっていうのがあるんで〈うーん〉,ブラジルの選手は強いです。
T: なるほどね。
   ま,そういう面もあると思うんですけど〈はい〉,もう1つは,その,その,その,ハングリー精神が〈はい〉違うのかもしれませんけど,えー,もう1つは,日本人の,その,精神構造というかね,あんまり,その{笑},人と戦わないとか,も,和。
   スタンドプレイ,あんまりしないっていうようなところがあるんじゃないでしょうか?。
I: そうですね〈うん〉。
   でも,日本の選手にも,やっぱり〈うん〉,それは個人,個性〈うん〉によるものだと思うんで〈はい〉,和を作るのが,確かに,日本人なのかもしれないんですけど〈はい〉,その中でも,飛びぬけた人っていうのは〈うん〉いるんで〈うん〉。
   だから,一概には言えないですね。
T: なるほどね。
I: 日本人が和を作る〈ほーほー〉。
   ブラジルの選手にも,そういう選手は〈はい〉いますし,はい。
T: なるほど。
   じゃ,そういうように,よく言われるのは,あの,非常にステレオタイプな決め付けでしょうかね?。
   に…
I: そうで,お,僕が思ってるだけかもしれませんけど〈はい〉。
   そう,そうですね。
T: そうですか。
I: 決め付けだと思ってます。
T: はい。
   で,わたしも,実は,サッカー大好きの人間なんですけど〈はい〉,でも,よく言われるのは,サッカーは,やっぱり,その,戦うスポーツで〈はい〉,で,フーリガンのようなのも,出てきたり,もう,非常に,その,国と国みたいな{笑}意識になって行きますよね。
   問題行動もありますけど,それについては,どうお考えですか?。
I: そうですね。
   最近の,やっぱり,サッカーを見てると〈うん〉,そうですね〈うん〉,国と国〈うん〉,国の威信を賭けたっていったら〈はい〉あれですけど〈はい〉,そういう戦いがありますけど〈はい〉,サッカーっていうのは,ある意味じゃ〈うん〉,スポーツを越えた〈うーん〉分野になってきてると思うんですね。
   で,その,サッカーを通して〈うん〉,確かに,そういう争い〈うん〉も〈うん〉起こるかもしれないですけど〈はい〉,それが,サッカーを通して交流に〈うん〉つながるのであれば〈うん〉,あの,僕は,いいって考えてますし〈はい〉,国との間〈はい〉でサッカーが〈はい〉,そういうふうに〈うん〉,なにかの交渉に結びつくスポーツであるならば〈うん〉,サッカーは,やっぱり大切なスポーツ,国として〈うん〉,やっぱり,育てていかなければ,す,いけない,スポーツだなと思っていますね。
T: そうですね。
   ほんと,あの,実は,わたしも,サッカー,魅力的な,しゅ,あの,スポーツだと,てむつか,ボール1つでね,やっていく〈はい〉。
   だけど,そういう問題なところもあるんですけど,じゃ,フーリガンの対策みたいなのは{笑},もし,そういう…
I: 対策ですか?。
T: ええ。
   あの…
I: 対策〈はい〉ですか。
T: うかがいたい。
I: そうですね。
   やっぱり,サポーター,サポーターのせいってのもあるんで〈うん〉,サポーター一人ひとり〈うん〉,やっぱり,チケット買う人〈はい〉は〈うん〉身分を提示,身分証明書なんか提示して〈はい〉,そうですね,そういう意味で,はい,気をつけてったらいいんじゃないかなと思ってますけれど。
T: 身分証明書の提示。
I: はい。
   あの,それ,それによって〈はい〉,要するに,観客も〈うん〉そうですけど〈はい〉,中で,要するに,そういう暴動起こす人が〈うん〉,いなくなるんじゃないかな〈うん〉。
   だから,そのコートに入るのであれば〈はい〉,ちゃんと身分を提示して〈はい,はい〉,で,その,コートの中で,もめごとが起こんなければ,そ,そうっすね〈うん〉,大丈夫だと思うんですけど。
T: でも,身分証明書じゃ見えない,なにか,要素はありますよね。
I: あー,そうですね〈うん〉。
   そういう場合には,ちょっと,俺も,よくわかんないんですけど〈うーん〉,そうですね,と,ですね〈うーん〉。
   どうやったら防げる,ですか〈うーん〉。
   やっぱり,そうですねー,なかなか難しいですね,それは。
T: 難しいですね{笑}〈はい〉。
   わたしにも答えがないんですけど〈{笑}〉。
   あの,サッカーお好きだと,ハンドボールも好きですか?。
I: ハンドボールは,あんまり見ないんですけど。
T: ええ。
   最近のニュースはご存知ですか,やり直しの?。
I: あ〈はい〉,知ってます。
T: あれについては,どう思われますか?。
   あれは,まさに,それこそ,国というよりも政治的なというか…
I: そうですね。
T: アラブの{笑},あの,か,かなり勝手なあれが出てきてますけど,どうですか?。
I: でも,やっぱり,そうですね,不公平だっていうのは,あるんですよね〈うん〉。
   ただ,まー,アラブのあれも,すごい失礼だと思いますけど〈うん〉,でも,こちらがやり直しを求めて,それで,か,仮にやり直された〈うん〉,やり直されるんですけど,やり直されたとしても,その,そのあとで,国と国が戦うのであれば〈はい〉,{ブレス}中止になったほうがいいんじゃないかなって俺は考えてるんですけど。
T: あー,そうですか。
   それは,そのあとの,また…
I: はい,そうですね。
T: トラブルを考えるということです…
I: トラブルを考えると,やっぱり。
T: うーん,あれは,わたしは,やっぱり,あの,オイルマネーの〈はい〉,かなり,あの,勝手な,あの,論理のように思うんですけど〈はい〉,そのへんは,どう思いますか,【I】さんは?。
I: やっぱり勝手だと〈うーん〉俺も思っていますけど〈うん〉,でも〈うん〉,やっぱり,石油っていうのは〈うん〉,すごい,国にとって〈うん〉大切な資源ですし〈うん〉,それ,それによってトラブルが起きて,石油が〈うん〉輸入されなくなるというと〈うん〉,やっぱり日本にとっても,すごい大きなことだと思いますし〈うーん〉。
   この,こんな言いかたしたら,失礼かもしれないですけど〈ええ〉,ハンドボールっていうのは,一つのスポーツであって〈はい〉,で,それ,それのせいで日本が駄目になるっていうのは,いけないと思うんです〈うん〉。
   なにか,そうですね,ほかに解決策を提示して〈うん〉。
   石油が日本に,ゆ,輸入されなくなるってことは〈うーん〉,日本国民みんなに負担が来るってことですね
T: うーん,{舌を鳴らす}そうですね。
   あれは,ほんと,いろんな問題,含んでると思うんですが〈はい〉。
   あの,ちょっと,話は変わりますが,さっき医者になりたいって〈はい〉仰ったんですけど,それは,あの,どのようなところから出てきた…
I: 医者。
T: あの,ご希望ですか?。
I: あの,僕の祖父は,みんな家系が医者の,そ,で,祖父っていうのは,1回,医者になる,医者になるって決めたんですけど,そのあとに,戦争なんかで〈ほー〉,ブラジルのほうに移民して〈ええ〉,で,医者になる夢を諦めたんですね〈はい〉。
   で,僕が,その話を聞いて,も,も,ちっちゃいころから聞かされてるんですけど,医者に対しての憧れですね〈うん〉。
   おじ,おじいちゃんの,ひぎょうを成し遂げたいっていうのもあるんですけど〈ほー〉,やっぱり,人を助けるわざ〈うん〉,衣食住って,よくいいますけど〈はい〉,この中に医療っていうのは,すごい大きな役割を果たしてるんだと思いますね〈うーん〉。
   にお,人間が成長す〈うん〉,してくる過程で〈うん〉,医療があったから〈うん〉平均寿命が延びたり〈うん〉っていうことがあるんです。
   だから,人を助けられる仕事に〈ほー〉,なにか,携われたらいいなと思って〈はい〉,やっぱり,おじいちゃんの悲願とも関係あるんですけど〈ええ,ええ〉,医者は,俺にとって,夢になってますね。
T: あー,そうですか。
   で,いろんな,あれが,あの,お医者さまのあれがありますけれども〈はい〉,なんのお医者さんになろうと思って?…
I: 僕は眼科になりたいと思ってます。
T: あ,もう,そこまで決まってるんですか?。
I: はい。
T: ほー。
   なぜ眼科でしょうか?。
I: そう,それも,おじいちゃんと関係あるんですけど〈うん〉,おじいちゃんの家系っていうのは,だいたい薬剤師,ないし〈うん〉,眼科で来てるんですね〈うん,うん〉。
   それで,眼科っていうのは〈うん〉,ブラジルでは眼科の〈うん〉医療っていうのは,すごい進んでるんですね。
   で…
T: 進んでいるんですか?。
I: はい〈ほー〉。
I: で,俺がブラジルに留学して,それを習って,新しい,そういう〈うん〉技術っていうのを,日本に入れたいんですね〈はい〉。
   で,よく,その,技術が進んでるよってこと,おじいちゃんに聞かされてるんで〈ふーん〉,そうですね。
   だから,やっぱり,ブラジルに行って〈うん〉,習えること〈うん〉,役立てる,や,役立つことが〈うん〉できる眼科っていうのは,やっぱりいいですね。
T: はー。
   今,あの,日本では,ほんとに,お医者さまって,いい,た,すばらしい仕事なんですけど,非常に,その,医者のモラル,その,あの,な,倫理観っていうんですか〈あー〉,それが下がっているんですけれども,えー,なので,試験も,もう少し,知識じゃなくてね,人間性を問うものにっていうようなことがあるんですけど〈はい〉,そのへん,どうお考えですか?。
I: やっぱり,医者っていうのは〈はい〉,膨大な知識を必要としますから〈はい〉,それなりに頭も使えないといけないんですけど〈ええ,ええ〉,やっぱり,人間性っていうのは,すごい大切なところで〈うん〉,勉強だけしてると,なかなか身に付かないものなんですね〈ええ〉。
   ただ,医者になるために勉強しなきゃいけない。
   てことで,すごい難しいですけど〈うん〉,やっぱり,医者になる〈うん〉ってことは〈うん〉,儲けるためになるんじゃなくて〈うん〉,人を助けるためになるんで〈うん〉,やっぱり,そういう人間性ってのはすごい必要だと〈うん〉思いますね〈うん〉。
   だから,やっぱり〈うん〉,そういう,べんにょくを,問う,医師,医師の試験,国家試験だけじゃなくて〈うん〉,ちゃんとした面接を行なって〈ほー〉,その,人のよさっていうんですかね〈はいはい〉,そういうのを見て〈うん〉から決めたほうが〈うん〉,医療ミスとかもなくなるんじゃないかなって。
T: 医療ミスね,うーん〈はい〉。
   じゃ,試験制度をもう少し変えたほうがいいっていうことですね。
I: はい。
T: えーと,今,面接っていうお話が出たんですけど,本当に,そのね,今おっしゃったように,人間性豊かな,人間力のある医者を育てるというか,に,するためには〈はい〉,もし,そういう{笑},あの,ね,あの,立場の人だったとしたら,【I】さんが〈はい〉,えー,面接以外に,どんなような,えー,試験制度があるといいと思われますか?。
I: どんなような〈はい〉試験制度ですか。
   やっぱり〈はい〉,学力を問うだけの試験〈うん〉,医者の知識だけを問う試験〈うん〉だけですと,やっぱり,そういう風に人間力ってのは見れないんで〈はい〉,面接のほかに,やっぱり,1つ作文を書かせるといいんじゃないかなと思いますね。
T: ほー,作文ですね。
I: はい。
   要するに,自分が〈うん〉,なぜ,なぜ人を助けたいのか。
   そういう面で,やっぱり〈うん〉,作文,ないし,論文でもいいんですけど〈うん〉,そういうのを見て〈うん〉,自分が,ほんとに〈うん〉人を助けたいがために医者になるのか〈うん〉っていうところを見たいですね,俺は。
T: なるほどね。
   すばらしいですね。
I: あー,どうも。
T: だけど,ほんとにそうなんですけど,もしかすると,そういう作文,なぜ助けたいか,なんていう作文は,すばらしいんですけど,マニュアル化されて…
I: あー,そうですね。
T: みんな同じようなもの準備してきませんか?{笑}。
   どうでしょう?。
I: そうですね。
   俺も,お,俺が受けるとしても,たぶん,そうやって準備してくると思うんですけど〈ええ〉,やっぱり〈はい〉,書くってことも1つの学力の,学力を見るテストなんで,そのほかに〈うん〉,なにか取り入れる〈うん〉としても〈うん〉,面接,学力〈うん〉,それ以外に,な,何を取り入れたらいいか〈うん〉っていうのは,すごい疑問なところがあるんですけど〈うん〉。
   ほかに人間性を見る〈うん〉っていうと,やっぱり,その,国家試験を受かったあとに,要するに,見習いの期間ってあるじゃないですか〈はい〉。
   そういうところで,偉い医者,偉いお医者さんの人〈うん〉,ないし,そういう人間性があるお医者さんの人が〈うん〉,しっかりとついてあげて,それで,見てあげればいいんじゃないかなと思います。
T: なるほど。
   受験,あの,だけではなくて〈はい〉,試験,プラス,入ってからの,その…
I: そうですね。
T: トレーニングというかを,変えたらいいっていうんですか?。
I: はい〈はー〉。
   やっぱり,そういう,マニュアル化されてきちゃったら〈うん〉,意味がないと思うんで〈うん〉。
   でも,それ以外に何をしたらいいかわかんないってことは〈うん〉,やっぱり,試験だけじゃいけないんじゃないかな〈うーん〉,入ったあと〈うん〉。
   で,それ,その期間に〈うんうん〉,その,人間性のあるお医者さんが見て〈うん〉,この人は向いてないかな〈うん〉と思えば,ま〈うん〉,こんな言いかたして,あれですけど〈うん〉,落としちゃうってこともできるような制度が,必要だなと思う。 
T: 落とすというか,もう,ならないようにするということですか?。
I: はい。
T: なるほど。
   難しいですけどね〈はい〉。
   ブラジルのほうでは,そういう問題,あんまりないんですか,今は?。
I: {ブレス},ブラジルのほうは,僕もあんま詳しくないんですけど〈うん,うんうん〉,そうですね〈うん〉,ない,じゃないかなと思いますけど。
T: そうですか。
   ま,あの,医学関係っていうとね,よく告知の問題がありますよね〈はー〉。
   がんを伝えるか,伝えないか〈はい〉。
   【I】さんは,どう,おも,お考えになりますか?。
I: そうですね,やっぱり,人にもよると思うんですけど〈うん〉,伝えられて〈うん〉,す,今,あの,薬なんかも,効かなくても,その薬効きますよって言って,与えていると〈うん〉,薬,あの,病気の症状がよくなるってこともあるんで〈はい〉,告知はなるべくしないほうがいいんじゃないかなと,俺は思ってます。
T: うーん,なるほど。
   えー,わたしも,実はその考えなんですけど,教えてほしくないと〈はい〉。
   だけど,やっぱり,知っていたら,もうちょっと生き方が,あ,最後の何か月が,変えられたっていうような〈あー〉人も,多いんじゃないんですか?。
I: そうですね。
   やっぱり,伝えてよくなる,でも,よくなる見込みがほんとにない人っていうのは,伝えてあげて,それで,それか,それからの生き方〈うん〉を,ま〈うん〉,任せるって言ったらあれですけど〈うん〉。
   ただ,少しでも望みがある人っていうのは〈うん〉,やっぱり〈うん〉,そういう,りょうほうで,伝えないで直していくっていうのは〈うん〉,大切だと思います。
   やっぱり〈うーん〉,何をおいても,生きてほしいのが第一番ですから〈うーん〉,医者としては,はい。
T: なるほどね。
   はい。
   あの,話は変わるんですけど〈はい〉,えと,非常に,はっきり,ご自分の意見をもっていらっしゃるんですけど,いろいろ,新聞読んだりとか,本読んだりとかも,す,お好きですか?。
I: 新聞は毎日読みますけど〈はい〉,読書は,そうですね,{ブレス}僕は歴史ものの本が,すごい好きなんですけど〈はい〉,そう,歴史もの以外は,なかなか読まないですかね。
T: あー,歴史ものが好きですか。
I: はい。
T: えー,例えば,どのようなのが?。
I: そうですね〈はい〉。
   あの,僕は,ずっと歴史が好きで,祖父も歴史が好きなんで,祖父から,いろいろお話をうかがうんですけど〈うん〉。
   そうですね。
   やっぱり,僕が読んだ中で一番面白かったのは,坂本龍馬の,し,司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』っていうのは〈ほー〉,はい,面白かったっすね。
T: 面白かったですか。
   どんなところが,よく,あ,特に?…
I: そうですね〈うん〉,やっぱり,あの,竜馬っていうのは,薩摩藩に生まれて,それで,そっから出てくんですよね,周りの世界に。
   そこで,いろんなことを学んで,で,最後には倒幕っていうことを〈うん〉成し遂げるんですけど〈うん〉,その竜馬が生まれたときに〈うん〉,周りにいた人たち〈うん〉の中で竜馬を認めたのは,唯一,竜馬のお姉さんだけだったんですね〈うん〉。
   だから,そういうふうに,やっぱり才能を見抜いてあげるっていうことが,すごい大切だっていうことを訴えているのもあるし,やっぱり〈はい〉。
   それで,人,一人の人のすばらしさというんですかね〈うん〉,その,竜馬がもとで,木戸孝允,西郷隆盛さんと〈はい,はい〉,協力させて〈うん〉,それで倒幕を成し遂げた〈はい〉。
   この竜馬がいなかったら,アメリカに統治されてたり〈んー〉,そういうこともあったと思うんですよね〈うん〉。
   で,竜馬のおかげで,新しい明治維新,明治〈うん〉,明治政府ができて〈うんうん〉,で,そのあと,結局,竜馬は暗殺されちゃうんですけど〈うん〉,まさに,そのために生まれてきたような人だな〈うん〉。
   ですから,人っていうのは〈うん〉,僕の考えとしては,なにか使命を持って生まれてくるんじゃないか〈うん〉。
   人それぞれ,やることは〈うん〉違うと思うんですけど〈うん〉,そういうことを〈うん〉少しでも〈うん〉わか,分かれるような小説ですかね〈うーん〉。
   *,はい,面白いです。
T: そうですね。
   ほんとに,あの,ね,竜馬に憧れる,す,あの,若者が〈はい〉,ほんとに多いと思うんですけどね。
   ところが,一方ね,多くの今の日本の若者は,えー,ニートってご存知ですか〈はい〉,なにもしないっていうような人たちも増えてますよね。
   どうして,この,あの,日本は,最近の日本は,こんなふうになってしったんでしょうね{笑}?。
I: そうですね〈はい〉。
   やっぱり〈うん〉,ニート〈うん〉,これは,やる気の問題ですよね〈はい〉。
   その先に〈うん〉,自分の目標がないから〈うん〉,ニートになるわけで〈うん〉。
   で,その目標がなぜないかっていうと〈うんうん〉,やっぱり,親に責任があると思うんですね〈うん〉。
   親が,勉強しなさい〈うん〉。
   で,その勉強が,何につながるのかっていうのを教えてあげなかったら〈うん〉,勉強して,勉強して,勉強して〈うん〉,例えば今は東大なんが〈うん〉一番いいんですけど〈うん〉,東大に入ったら〈うん〉,そのあとにやることが見つからない〈うん〉。
   自分の勉強はいったいなんだったんだ〈うーん〉。
   そういうところから,ニートって〈うん〉生まれちゃうんだなと〈うん〉,俺は考えているんですけど〈うん〉。
   やっぱり,親〈うん〉,親,子どもが成長する〈うん〉,だいたい10割がた,やっぱり,親の影響っていうのは〈うん〉すごい出るんですよね〈うん〉。
   で,親がなにも教えてあげないで〈うん〉,ただ勉強しなさい,これは〈うん〉,やっぱり〈うん〉いけないと思うんですね〈うん〉。
   親が,勉強,勉強しなさい,だけど,やっぱり〈うん〉,俺の親なんかは,いろんな***に連れてってくれるんですね〈うん〉。
   それで,自分が〈うん〉,医者になりたいって夢持ってるんですけど〈うん〉,ほかにもいろんな考え方があるよってことを〈うん〉教えてくれる〈うん〉。
   で,自分の勉強が,この先なにに役立っていくのか〈うん〉,そういうことが〈うん〉わかるんで〈うん〉,やっぱり,人生,なかなか,目標がないってことは〈うんうん〉,ないんですけど〈うん〉。
T: あの,だけど,その,親がうまく対応したとしても,例えば,兄弟3人,5人いても,1人はそうなっちゃったりしますよね。
   だから,親の関わり方だけとは限らないと思うんですけど。
I: そうですね〈はい〉。
   やっぱり,ニートになるってのは,す,さっき言ったとおり〈はい〉目標がないから〈はい〉なんですけど〈はい〉,そのほかには,やっぱり,そうですね〈うん〉,{ブレス},ニート〈うん〉。
   あの,これは,僕だけの意見なんですけど〈はい〉,僕は,たまに〈うん〉,『論語』とかも読んだりするんですね〈ほー〉,あの,こ,孔子さんの〈はい〉教えがある。
   やっぱり,そういう,いろんな本を,よん,よん〈うん〉,読んでみると〈うん〉,自分がなぜ生きてるのかって,そういうこと考える時期っていうのは,今,思春期にある〈はい〉僕らだと思うんですけど〈ええ〉,この思春期にあるときに〈うん〉,自分がなんのために生きてるんだろう〈うん〉,こ,この,かん,こういう,考えたときに〈うん〉,ヒントになること,意外,いっぱい本には書かれてるんで〈はい〉。
   今の日本の若者っていうのは,なかなか読書を,さっきも,お,自分の好きな分野でいいんですけど〈はい〉,読書ってことを〈うん,うん〉,昔の先人〈うん〉,要するに武士たちも〈はい〉『論語』は全部習ってたわけですし〈はい〉,そういうことを習うことによって自分がなぜ生きてるのか,自分の目標じゃないですけど〈うん〉,自分の人生の大まかな概要っていうんですか〈うん〉,そういうものがつかめるんで〈うん〉,やっぱり,あの,そ,この思春期っていうのに,いろいろ知識を入れることによって〈うんうんうん〉,す,ニート〈うん〉,なくなるんじゃないかなって,思ってますけどね。
T: そ,なるほどね。
   ほんとは,その『論語』のあたりも,もっと聞きたいんですけど{笑}〈{笑}〉,時間がないので,えーと,ここで,ロールプレイをしたいんですけど〈はい〉,えー,ご存知ですか,ロールプレイ?。
I: いや。
T: ミ,ミニドラマといって,ちょっと,役を決めて,あの,やりたいんですけれども〈はい〉,さっき,あの,生徒会のね,やの,や,あの,いろいろ活動なさっていたということで,えーと,近いところだと,【学校名2】ありますね。
I: はい。
T: で,【学校名2】の,あの,偉い先生のところに行って,えーと,生徒会が主催で,あの,講演会をやることになったので〈はー〉,【I】さんが,わたしのところに,わたしは,えー,【T】教授です,そこに頼みに来てください。
I: 頼みにですか?。
T: はい。
   あの,講演をお願いしに,あの,丁寧にお願いをしに来てください〈はい〉。
   初めて会う人ですのでね〈はー〉。
   えー,事前に,えーと,電話でお願いは,してあります〈はい〉。
   で,あの,わたしは待っていますから。
   はい,どうぞ,はい,ノックからどうぞ,はい。
I: うー,ノックから?。
T: はい,どうぞ,はい。
I: コンコンって。
T: はい。
I: 失礼…
T: はい,どうぞ。
I: 失礼します。
T: はい。
I: こんにちは〈はい〉。
   初めまして,僕は【学校名3】の生徒会の,【I(フルネーム)】と申します。
T: あー,お待ちしてました。
   はい,ようこそ。
I: で,電話でお話したとおり,講演を,やって,やり,やってもらいたいのですが〈はい〉。
   ん,えーっと,そうですね,講演,講演するにあたって,何時に集合したらいいか〈うん〉,というか〈うん〉,そう,そういうことを〈うん〉,改めて説明しに参りました。
T: はい。
I: で,講演は,7時半から,あの,入場が始まって,それで,8時には会場に来ててほしいんですけど〈はい〉。
   で,9時に〈うん〉,講演をしてもらいたいんですけど〈はい〉。
   そうですね。
   あの〈うん〉,8時ごろには〈うん〉,【学校名3】のほうに来て〈うん〉,そしたら〈うん,はい〉,わたく,わたくしどもが,生徒会室で待っておりますから,そこに来ていただければ〈はい〉,あとは,こちらで用意しますんで〈はい〉。
   じゃ,あの,いい,いい講演をしてくれるように,お願いいたします。
T: はい。
   えーと,何人くらいですか,か,あの,生徒さんは?。
I: そうですね。
   聞く生徒は,やっぱり,【学校名3】だと,560人ぐらいになりますね。
T: ほー,そうですか。
   ずいぶん,いっぱいいらっしゃいますね〈はい〉。
   えー,お会いするのを楽しみにしてます。
I: はい,お願いします。
T: はい,どうも。
   はい,で,これで,1つめのロールプレイ終わりますね〈はい〉。
   じゃ,これを,今度,生徒会の仲間がいますよね〈はい〉。
   その,仲間,一番仲のいい人,だれですか?。
I: 一番仲のいい人,やっぱ,会長ですかね。
T: なんていう人ですか?。
I: 【人名2】っていうんですけど。
T: ていう,男性ですね〈はい〉。
   じゃ,あたし,しょうがない,男性になりますね。
I: はい{笑}。
T: じゃ,あの,えー,仲のいい友だちですからね〈はい〉,友だちに言いに来てくださいね。
   えー,あ,【I】,どこ行ってたの?。
I: あー,さっき〈うん〉,【学校名2】の教授さんに,お願いをしに行ってたんだ,今回の講演のやつ。
T: あ,ほんとに〈はい〉。
   そいで,どうだった?。
   あ,そうだよね,頼んだよね,君にね,どうだった?。
I: あー,あの〈うん〉,快く引き受けてくれたよ。
T: あ,ほんとに。
   ど,どんな人だった,教えて?。
I: いや,でも〈うん〉,結構,頭,固そうな人だったけど。
T: あ,ほんとに。
I: でも,やっぱり〈うん〉,偉い人だけあって〈うん〉,しっかりした人でした。
T: あ,しっかりしてた〈はい〉。
   そりゃそうだよ,しっかりしてるよ,うん。
   で,あの,オッケーって,か,完全に,あ,気持ちよく,いやいやじゃなかった?。
I: あー,大丈夫ですよ。
T: ほんと。
   んー,よかった,よかった。
   じゃ,あと,あの,【I】に頼むからね,段取り。
   お願いだよ。
I: わかった。
T: はい。
   という感じで,はい。
I: あ,あ,おわ…。
T: これで,ロールプレイは終わりますね。
I: あ,終わり。
   そうですか,はい{笑}。
T: はい,あの,えーと,中3ということは,そろそろ受験ですね。
I: そうですね。
T: はい。
   あの,い,えー,あれですよね。
   医者になる第一歩ですからね{笑}。
   がんばって,あの,希望のね,高校にね,入るようには,してくださいね〈はい〉。
   で,今日は,これからどうなさるんですか?。
I: 今日は,そうですね。
T: えーと,今は,4時,3時ですね,はい。
I: 今日は,期末テスト終わって〈はい〉,そうですね,その,テストの結果,ていうか,手ごたえというか〈はい〉,そういうものを〈はい〉,おじいちゃんに伝えに行きたいなと思っています。
T: そうです,手ごたえは,とてもよかった?。
I: そうですね。
   結構,難しかったんですけど〈ええ〉,でも,よかったと思います。
T: んー,そうですか。
   はい,今日は,どうもありがとうございました。
I: ありがとうございました。
T: 風邪をひかないように,がんばってください。
I: ありがとうございます。
T: はい。