日本語ブックレット2005

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「ブログ」の普及

 これまでのWebサイトは,コンテンツの製作者から利用者へ,という一方通行のものでした。それが,現在では,利用者が情報を出し合ったり他のWeb上のサービスと組み合わせたりして新しいコンテンツを作り出すというあり方へと変化しています。
 その一つが,ブログです。
 ブログは,2003年から2004年に急速に普及しました。現在,インターネット上では数多くのブログが公開されています。

 日本人は自己表現力が低下していると言われます。また,そのように感じている人々も多いようです。
 その一方で,ブログで日記が公開されたり,ある事柄に対して議論が重ねられたりしています。これまで一方的な情報の受け手だった一般の人々が,ブログを使って意見を述べるようになっています。

 総合雑誌では,このようなブログ上での意見のやりとりが世論を形成して社会に影響を与えつつある,としています。
 しかし,
果たして今後,「世論の形成」が「ブログの機能・役割」として定着するのだろうか。
テレビや雑誌といった既存のマスメディアと,ブログの機能・役割との関係は今後どうなっていくのだろうか。
ブロガー(ブログを書く人・読む人)が築いていくインターネット上での人間関係は今後どうなっていくのだろうか。
などの疑問も,また,投げかけられています。
関連文献
「ブログ」の普及

文献番号 記事標題 (著者) 誌名 巻号 発行年 発行月 ページ

249 連載;ブログ時評 on SEKAI(1)ネット言論はいま ライブドアPJに忠告し忘れた欠陥 (団藤保晴) 世界 738 2005-4 pp.148-149
250 連載;ブログ時評 on SEKAI ネット言論はいま(2) BSEはメディアリテラシー力を問う (団藤保晴) 世界 739 2005-5 pp.174-175
251 連載;ブログ時評 on SEKAI ネット言論はいま(6) ネットで地上デジタル放送 総務省は方針を固めたが・・・ (団藤保晴) 世界 743 2005-9 pp.208-209
252 連載;ブログ時評 on SEKAI ネット言論はいま(7) 郵政解散 賛否をめぐりブログも沸騰 (団藤保晴) 世界 744 2005-10 pp.176-177
254 連載;ブログ・ハンティング 選挙 (東京ネット探検団) 中央公論 120-10 2005-10 pp.280-281
255 連載;ブログ・ハンティング 官僚 (吉田操) 中央公論 120-11 2005-11 pp.283-284
257 特集;ブログの実力 <ネット創業者対談> 成功するまでやめなかったから続いています (小林弘人;近藤淳也;西村博之;遠藤薫) 論座 124 2005-9 pp.66-81
258 監視と自由が一体になった情報社会 (東浩紀) 論座 127 2005-12 pp.24-25
259 ブログを作ろう! 潮 557 2005-7 pp.236-240
265 特集;ネットと文学 <対談> ウェブの十年,そしてこれから (青山南;栩木玲子) すばる 27-9 2005-9 pp.208-218
271 創刊10周年記念特集;日本の言論 「私もひとこと言いたい」 ネットは真の言論の場になれるか (東浩紀) 論座 119 2005-4 p.47
272 特集;ブログの実力 ネット時代の書き手たち 参加型ジャーナリズムの挑戦 (横田由美子) 論座 124 2005-9 pp.82-90
273 特集;総選挙 徹底検証 メディアの敗北 その時,世論が動いた ネットが「何か」を伝え始めた (高橋茂) 論座 126 2005-11 pp.80-86
274 特集;単純化する社会 泣かせたい人,泣かされたい人 責任を回避するネットの〈立ち位置遊び〉 (鈴木謙介) 論座 125 2005-10 pp.230-237
280 特集;ブログの実力 ジャーナリスト魂が今,ここで試される ブログ以前,以後のメディア環境 (遠藤薫) 論座 124 2005-9 pp.56-65
301 特集;総選挙 徹底検証 メディアの敗北 その時,世論が動いた 「広告」から「広報」へ ブロガーをうならせた自民党メディア戦略の大転換 (R30) 論座 126 2005-11 pp.69-73

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