「脳」に対する関心は,依然,高いようです。
『脳を鍛える大人のドリル』シリーズ(川嶋隆太著,くもん出版)がベストセラーになったり,「脳を鍛える大人のDSトレーニング」が流行したりしていることからも,これがうかがえます(携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」の利用者のうち,8割以上の人がこのソフトの利用経験があるという調査結果(nikkeibp.jpビジネススタイル,2006年3月10日)があります)。
「脳」について,2004年は,脳を鍛えること・活性化させることが話題の中心でした。読書や音読,会話や対話が,脳を活性化させる手段として取り上げられています。
2005年も,この話題は継続しています。
2005年は,新たに,「(国語教育も含めた)教育」と「子どもの脳」との関係が話題となっています。
国語教育では,ゆとり教育のマイナス面として,子どもの国語能力の低下・学力の低下が話題となっています。そして,その要因は,「ゆとり教育」にあるだけでなく,「脳(力)の低下」にもある,というのです。
記事では,脳の科学的解明や脳(力)の向上が,教育を変え,国語科の学力向上だけでなく,学力全体の向上にもつながっていく,としています。
関連文献 |
文献番号 | 記事標題 (著者) 誌名 巻号 発行年 発行月 ページ |
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325 | 特集;「脳」を活かす! <対談> “コミュニケーション”で脳は発達する。 (茂木健一郎;野村進) 潮 554 2005-4 pp.74-81 |
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326 | 特集;「脳」を活かす! <ルポ> 「読み書き計算」で“脳のリハビリ”を! (高瀬毅) 潮 554 2005-4 pp.102-109 |
396 | <徹底討論> 脳科学は教育を変えるか (伊藤正男;榊原洋一;柳沢正史;河原ノリエ) 世界 745 2005-11 pp.291-302 |
403 | <特別対談> 子供は脳からおかしくなった 絵が描けない,ケータイ依存,キレる犯罪 (石原慎太郎;養老孟司) 文芸春秋 83-11 2005-8 pp.130-142 |
405 | 特集;「脳」を活かす! 「脳と心」はここまで解明できた。 (前野隆司) 潮 554 2005-4 pp.88-93 |
406 | 特集;「脳」を活かす! 睡眠不足が子どもの脳をダメにする (陰山英男) 潮 554 2005-4 pp.94-101 |
423 | 特集;「脳」を鍛える 使うほどに生きる「脳」 『脳の健康を守る げんきプリント 60歳からの読み・書き・計算』刊行に寄せて (川島隆太) 本の窓 28-1 2005-1 pp.12-17 |
494 | <Bunshun Book Club>新書一点賭け(7) 茂木健一郎著『「脳」整理法』/〈お薦めのレファ本〉『日本大百科全書』 (日垣隆) 文芸春秋 83-16 2005-12 pp.368-369 |