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第1部 本編
いわゆる「脳(力)」に関して

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いわゆる「脳(力)」に関して

 川島隆太『脳を鍛える大人のドリル』シリーズ(くもん出版)がベストセラーになったこと(トーハンの調べによると,2004年は総合部門で8位)が影響してでしょうか,2004年は,脳(力)と,読書や音読等の言語的な行為との関係が新しい話題として登場しています。
 「読書」「音読」は,国語力の向上や,日本文化への意識の向上に有効であり必要なものであるとして,国語科教育の一環として行われることから,〈国語教育〉分野における話題と考えがちですが,2004年における「読書」「音読」の話題は,このことだけにとどまるものではありません。
 「読書」や「音読」は「脳を活性化させる」「脳の衰えを阻止する」といった,いわゆる「脳力」の向上にとって有効であるといった具合に,子供(児童・生徒)だけでなく大人にとっても有効なものである,とされています。
 また,雑誌には,読書や音読以外にも,「『書く』こと」「携帯電話やパソコンの使用」「会話・対話」などが,脳(力)の向上・低下と関連する,といった内容の記事も見られます。

関連文献情報

いわゆる「脳(力)」に関して

文献番号 特集名 対談名や連載名 記事タイトル 記事サブタイトル (筆者名) 雑誌名 巻号 発行年月 掲載ページ

208 シンポジウム詳報 脳科学が証明した家庭教育と父性・母性の重要性 (川島隆太;マークス寿子;山谷えり子;冨田和巳) 正論 385 2004-7 pp.246-261
260 60代は「危険がいっぱい」(2) 音読と計算は痴呆を救うか 見逃される「老化のサイン」 (川島隆太) 現代 38-8 2004-8 pp.286-291
297 <和田秀樹連続対談>不老の方程式 計算・音読で呆けない脳を (和田秀樹;川島隆太) 文芸春秋 82-9 2004-7 pp.262-269
304 特集;本物の英語力 脳にやさしい英会話レッスン 脳が英語を習得する自然なプロセスとは? (川島隆太)文芸春秋 82-14 2004-10  pp.311-316
313 40歳を過ぎてからの大人の脳の鍛え方 (川島隆太) 新潮45 23-7 2004-7 pp.158-164
325 連載;内館牧子の「今日もがぶり寄り!」(31) あなたの脳を活性化させる“特効薬”お教えします。 (内館牧子;川島隆太) 潮 545 2004-7 pp.222-229

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国立国語研究所 日本語ブックレット2004