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第1部 本編
〈国語教育〉について

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〈国語教育〉について

 今日,国語力の低下や,学力の低下が問題となっています。このような事態に至った要因として,活字離れや,国語科教育のあり方の問題が挙げられています。雑誌にも,このようなことが話題として取り上げられています。
 雑誌には,読書や音読の重要性について述べる記事が見られます。読書に関しては,文化審議会の提言等でも,国語力向上のための一つの方策として,学校での「読書教育の充実」が指摘されてきました。
 あるいは,日本語ブームの延長,とりわけ,斎藤孝氏の『声に出して読みたい日本語』シリーズの影響で,読書や音読に対する人々の関心はまだまだ高いのだ,という見方もできるでしょうか。
 国語科教育のあり方の問題に関しては,ゆとり教育の見直しという形で雑誌に現れています。ゆとり教育は,2002年春から実施されました。 しかし,2003年10月には,中央教育審議会から答申が出され(「初等中等教育における当面の教育課程及び指導の充実・改善方策について」),1年余りで見直されることとなりました。

<参考>
文部科学省ホームページ:http://www.mext.go.jp
 →審議会情報(文化審議会):http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/main_b5.htm

関連文献情報

〈国語教育〉について

文献番号 特集名 対談名や連載名 記事タイトル 記事サブタイトル (筆者名) 雑誌名 巻号 発行年月 掲載ページ

267 お父さん,先生になれ! 出張先から子どもを鍛える実践的総合学習のすすめ (西村晃) Voice 314 2004-2 pp.200-207
268 特集;教育の希望を求めて 学校も教育委員会も親も自立せよ (中井浩一) 中央公論 119-2 2004-2 pp.170-179
270 特別寄稿;ゆとり教育は大失敗 日本語があぶない 文科省と日教組は共犯関係にある (丸谷才一) 文芸春秋 82-7 2004-5 pp.148-156
271 教育改革 学校選択,学力テスト,教育特区が公教育を破壊する 荒川区,品川区の「新自由主義」教育改革 (山本由美) 世界 727 2004-6 pp.119-126
272 読者諸君 国語力から身につけよ (庄司善一) 諸君! 36-7 2004-7 pp.373-374
276 連載;21世紀の仕掛け人 国語力こそ国力である (藤原正彦) Voice 318 2004-6 pp.30-39
278 <対談>子供に国語の修業をさせよ 10歳までに夏目漱石や宮沢賢治の名作を読ませよう (斎藤孝;桜井よしこ) Voice 313 2004-1 pp.120-129
279 連載;変わる教育の現場から(7)(最終回) 「朝の読書」が養う人間力 生きた言葉を自由自在に使いこなせる子供は伸びる (桜井よしこ) Voice 314 2004-2 pp.208-217
280 <対談>本を読む子に育てよう 活字文化復興のために文化審議会委員が緊急提言 (阿刀田高;藤原正彦;松岡和子) 文芸春秋 82-9 2004-7 pp.364-372
281 <達人対談>数学者は美しいのがお好き (藤原正彦;ビートたけし) 新潮45 23-8 2004-8 pp.99-109

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国立国語研究所 日本語ブックレット2004