今日,国語力の低下や,学力の低下が問題となっています。このような事態に至った要因として,活字離れや,国語科教育のあり方の問題が挙げられています。雑誌にも,このようなことが話題として取り上げられています。
雑誌には,読書や音読の重要性について述べる記事が見られます。読書に関しては,文化審議会の提言等でも,国語力向上のための一つの方策として,学校での「読書教育の充実」が指摘されてきました。
あるいは,日本語ブームの延長,とりわけ,斎藤孝氏の『声に出して読みたい日本語』シリーズの影響で,読書や音読に対する人々の関心はまだまだ高いのだ,という見方もできるでしょうか。
国語科教育のあり方の問題に関しては,ゆとり教育の見直しという形で雑誌に現れています。ゆとり教育は,2002年春から実施されました。 しかし,2003年10月には,中央教育審議会から答申が出され(「初等中等教育における当面の教育課程及び指導の充実・改善方策について」),1年余りで見直されることとなりました。
<参考>
文部科学省ホームページ:http://www.mext.go.jp
→審議会情報(文化審議会):http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/main_b5.htm