2004年は,幼児・児童への早期英語教育や成人の外国語学習に関する記事がありました。10月には,特集も組まれています(特集;本物の英語力 文芸春秋82-14,10月)。
幼児・児童への早期英語教育についての記事は,英語嫌いにさせない学習環境が必要である,英語教育よりも国語教育に力を注ぐべきである,といったことが,その内容となっています。小学校での英語必修化は,2004年に本格的な検討が始まった事柄なので(中央教育審議会 教育課程部会),2004年に掲載された記事の数はわずかでしたが,今後は,話題として数多く取り上げられるようになるだろうと予想されます。
成人の外国語学習に関しては,中学・高校で基礎を学ぶことの重要性,英会話学校の選び方などが中心的な話題となっています。また,学習方法として,英文の暗唱や名文を繰り返し音読することが提唱されています。音読や暗唱は,国語力向上の方法の一つとしても提唱されていた事柄ですが,これが,英語力の向上においても有効であるとされています。
<参考>
文部科学省ホームページ:http://www.mext.go.jp
→審議会情報(教育課程部会):
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/index.html