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第1部 本編
樋口裕一『頭がいい人,悪い人の話し方』

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話題となった本
樋口裕一『頭がいい人,悪い人の話し方』

 「道徳的説教ばかりをする」「他人の権威を笠に着る」「差別意識を口に出す」など,「頭が悪く見える」話し方の例を四十挙げ,そういう話し方の人への対策や自覚した場合の直し方を示しています。四十のうちには「ありふれたことしか言わない」「丁寧すぎる」「視野が狭い」といったものも含まれており,ふだんどの話し方も一切していない,という人はまずいないと言えます。したがって誰が読んでも,必ず幾つかの例は身近に思い当たる人がいてニヤリとし,そのあとには自らも当てはまる例があることに気づきドキッとすることになる,というあたりがヒットの要因でしょう。
 この本のヒットを受け,『頭が(の)いい〜』という書名の本が次々と出版されています。

関連文献情報

話題となった本

文献番号 書名 (編著者名) 発行所 出版年月 判型 ページ数または冊数 本体価格

182 問題な日本語 どこがおかしい?何がおかしい? (北原保雄/編) 大修館書店 2004-12 B6 164p 800円
198 頭がいい人,悪い人の話し方 <PHP新書>305 (樋口裕一/著) PHP研究所 2004-7 B40 219p 714円
436 数え方の辞典 (飯田朝子/著 町田健/監修) 小学館 2004-4 A5 403p 2200円

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国立国語研究所 日本語ブックレット2004