「道徳的説教ばかりをする」「他人の権威を笠に着る」「差別意識を口に出す」など,「頭が悪く見える」話し方の例を四十挙げ,そういう話し方の人への対策や自覚した場合の直し方を示しています。四十のうちには「ありふれたことしか言わない」「丁寧すぎる」「視野が狭い」といったものも含まれており,ふだんどの話し方も一切していない,という人はまずいないと言えます。したがって誰が読んでも,必ず幾つかの例は身近に思い当たる人がいてニヤリとし,そのあとには自らも当てはまる例があることに気づきドキッとすることになる,というあたりがヒットの要因でしょう。
この本のヒットを受け,『頭が(の)いい〜』という書名の本が次々と出版されています。