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第1部 本編
「死語」辞典

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「死語」辞典

 伝統的な言葉を扱った三田英彬監修『忘れていた日本の懐かし言葉』(サンガ,6月),藤岡和賀夫『懐かしい日本の言葉ミニ辞典 続』(宣伝会議,9月。正編は2003年12月刊)などに対し,大迫秀樹編著・テリー伊藤監修『消えゆく日本の俗語・流行語辞典』(東邦出版,8月)は書名の通りの内容です。これらには語釈だけではなく,使われていた当時の世相や著者の思い出なども記されています。
 平成になってすでに15年以上が過ぎ,もはや戦前・戦後を問わず昭和全体を「懐かし」む対象とする傾向が見られること,伝統的な言葉と俗語・流行語との両方において,知っている言葉についての世代間の断絶が大きく(ある世代なら大部分の人が知っている言葉を別の世代はほとんどの人が知らない),そして細かく(同じ世代内でも,何歳か違うともう知らない言葉がある)なる,という傾向が進んでいることが背景にありそうです。

関連文献情報

「死語」辞典

文献番号 書名 (編著者名) 発行所 出版年月 判型 ページ数または冊数 本体価格

410 消えゆく日本の俗語・流行語辞典 (大迫秀樹/編著 テリー伊藤/監修) 東邦出版 2004-8 A5 348p 1200円
411 心が伝わるなつかしの日本語 (一校舎国語研究会/編) 永岡書店 2004-9 A6 254p 571円
412 絶滅寸前! 物の名前 名称探知 (三宮庄二;平野顕良;竹内悠人/著) 京都修学社 英伝社 2004-3 B6 119p 1200円
413 使わなくなった日本語 時代劇篇 <リュウ・ブックス アステ新書>13 (平土大学/編) 経済界 2004-8 B40 213p 900円
414 懐かしい日本の言葉 ミニ辞典 続 NPO直伝塾プロデュース レッドブック (藤岡和賀夫/著) 宣伝会議 2004-9 A6 219p 600円
415 忘れていた日本の懐かし言葉 (三田英彬/監修) サンガ 2004-6 B6 244p 1300円

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©2006 The National Institute for Japanese Language
国立国語研究所 日本語ブックレット2004